2017年03月29日

本を作る楽しみ



4月に発売になる『猫町ラプソディ』、その表紙とカバーの印刷立ち会いもつつがなく終了し、いよいよ印刷機がゴウゴウと音を立て始めました。どれだけ読み込んでも見つかる誤字脱字には「妖精の仕業だ…」と辟易しつつ、栞紐(本に付帯する布紐)の色を選び、さらに「はなぎれ」という、本文の背の天地両端に貼り付ける小さい布の色にもこだわりました。『猫と五つ目の季節』のときはポチの毛の色に近い茶色を選んだのですが、『猫町ラプソディ』がどうなるか楽しみにお待ち下さい。とにかく色鮮やかな、手にとったときに「わあ」と声が出るような本になったらいいなと思っています。

数週のうちに本が刷り上がってきますが、CDを作るときと同様にわくわくする時間です。このブログにも「猫」について書いたテキストがたくさんあり、「猫騒動」にいたっては大河ドラマのような様相を呈してきましたが、『猫町ラプソディ』にはブログからの転載はなく、すべてが書き下ろしの随筆です。もっというと、インスタグラムに載せると猫意識の高い方から怒られたり、呆れられたりするような内緒にしていたことも告白したりしています。20篇のエッセイ、そして去年「ねこ」という雑誌のために書いた寄稿文を少し手直しして序文としました。子どもの頃のことから現在まで、重たい話もくだらない話もいろいろ。主観と客観のバランスもとれた、時代を問わない良い本になったという自負があります。楽しみにしていてください。

春の気配。本を数冊カバンに入れて、旅に出たくなってきました。


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Posted by monolog at 08:44│Comments(0)TrackBack(0)

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