2017年04月22日

“夜の科学 vol.51ーrhapsody in tricolor”(2017年4月16日 @ 恵比寿 天窓 switch)【ライブ後記】

先週末から時間が経ってしまいましたが、まだステージ上の興奮が胸に残っている。先日のライブを振り返ります。

いよいよやってきた『猫町ラプソディ』出版記念ライブ、本の発売とあわせてセットリストをどんなふうに組んで、本の内容とどう絡めることができるのか、という懸念はリハーサルで歌っているうちに解消した。猫と音楽とのバランスが自分のなかで完全にできあがっていることに気づく。暮らしをスケッチするなかに必ず直接的/間接的に忍び込む影があった。昨年末以来のバンド編成、リハーサルも入念に行いました。「弾き語りもいいけどバンドもいい」とアンケートに何人もの方が書いてくれていたけど、僕もそう思いました。弾き語りも楽しいけど、バンドも楽しい。

開演前のBGMは『猫町ラプソディ』のタイトルにちなんでガーシュインの「Rhapsody in Blue」を流しました。この日のライブタイトルは “rhapsody in tricolor(トリコロールのラプソディ)”、すなわち三毛のラプソディ。ラプソディは日本語で言うと狂詩曲(きょうしきょく)、簡単に言うと自由奔放に、気ままにメロディを連ねていくこと。日々のよしなしごとを並べて歌を歌うことがラプソディなのだとすれば言い得て妙ということになる。登場時の音楽はアイスランドのmumの「Awake on Train」という曲。「平凡な毎日の暮らし」に出てくる貨物列車のなかで目が覚めるときのイメージ。

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オープニングは「太陽と満月」、エンジンをかけて各所点検するような歌。「猫町オーケストラ」は『猫町ラプソディ』のテーマ曲のような趣き。「ナイトライフ」「気分」「ココロ/コトバ」はメンバーからの要望でセットリストに採用された曲(自分ではあんまり選ばないから新鮮)。「平凡な毎日の暮らし」はエビちゃんとイトケンさんのリズム隊の力が発揮されて僕の歌も熱くなる。ライブ収録のために会場入りしていた上野くんに急遽フルートを吹いてもらった(録音機材と一緒にフルートも持ってきて、と頼んであったのだ)。

真里さんのピアノに誘われる「星降る街」「月あかりのナイトスイミング」そして「些細なことのように」をきちんと丁寧に演奏するのがこの日のライブのひとつの狙いだった。特に久しぶりに歌った「些細なことのように」は他人事のように「感動的な歌だ」と思って、実際感動した。新曲群も手触りを楽しみながら気持ちよく演奏することができました。歌の各所に猫が登場することに歌いながら気づく、という不思議な感覚。猫が登場しない曲も物陰に彼ら彼女らが息を潜めているのを感じる夜でした。

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お客さんが涙を流している曲もあれば(そういうときはもらい泣きしないように目をそらします)「my favorite things」「SING A SONG」では手拍子が起こってニコニコ顔が花咲く。感情の振れ幅。バラードからアップテンポな曲までバランスよく並んだ「山田稔明」を端的に表す良いセットリストだったと思います。風知空知での出版記念ライブ第二弾のためにあえて演奏しなかった曲もあり、ギター、マンドリン、ペダルスティールなどの弦楽器メインで構成される4月28日公演とのコントラストも明確になると思います。太陽サイドと満月サイド、みたいな。

アンコールではひとりで「きみは三毛の子」、君は柔らかなダイヤモンドと歌われるラブソング。もう一度バンド揃って「あさってくらいの未来」、そして「calendar song」で新しい季節の始まりをみんなでお祝い。降っても晴れても僕らの日々は続いてく。

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最後の曲が終わって流れたのは「Rhapsody in Blue intro」の目眩くアカペラコーラスから始まる、ブライアン・ウィルソンがガーシュインをカバーした『Reimagines Gershwin』でした。終演後は長いサインの列。みんな『猫町ラプソディ』を楽しみに待っていてくれて本当にありがとう。帰りの時間の問題でサインの列に並べなかった人も、次のライブの機会に本を持ってきてくれたらサインしますので(本屋さんやネット通販で買った人も同様です)。バンドメンバーやスタッフ、ミルブックス、恵比寿switchのみんな、そして満員御礼のご来場のお客さん、そして猫たちに、心から感謝を。まだまだたくさんのライブが続きます。いろんな場所でまたお会いしましょう。




Posted by monolog at 11:36│Comments(0)TrackBack(0)

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