2017年05月06日

2017年のポール・マッカートニー

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これも1週間と少し前のこと、東京ドームにポール・マッカートニー来日公演『ONE ON ONE』を観にいった。僕は12月8日生まれなので、その日に死んでしまったジョンの音楽を運命的なものだと思って思春期に真剣に聴きこんだし、どちらかというとジョン派を気取っていたから、ポールが何度来日しても「まあ、そりゃ観にいったら感動するに決まってるけどさー」と一度も足を運んだことがなかった。それなのに今回、昨年大晦日の紅白でのポール来日の報を受けて「観てみたい」という気持ちが湧き上がったのはなぜだったのだろうか。とにかく初めてポール・マッカートニーを観にいく決意をした。

僕が真っ先に連絡したのは杉真理さんだった。僕にとってビートルズといえば杉さんなのだ。「今回のはどうするか迷ってたけど、山田くんが観にいくって聞いて僕も観たくなっちゃったな」と一緒にチケットを取ってくださった。果たして僕は初めてのポール・マッカートニーを杉さんと並んで観ることになったのでした。一昨年テイラー・スウィフトを観た以来の東京ドーム。会場付近の熱気よ。様々なコスプレのファンの姿も微笑ましく、やっぱりスタジアムライブは特別な高揚感がある。僕もどんどん中学生の頃の自分に戻っていく。90分テープのA面に『REVOLVER』、B面に『HELP!』をダビングしたテープは今でも手の届くところにある。

ステージ中央、10列目という素晴らしい場所から目撃したポール・マッカートニーはまさに音楽の歴史だった。「ハード・デイズ・ナイト」から始まって39曲、僕は一度も椅子に座ることなく2時間45分を夢中で過ごした。観客側にもそれぞれの想いと思い出とドラマがあって、それぞれの楽しみ方で音楽を浴びている。自分より年上の観客、おじさんおばさんたちがロックンロールに熱狂する姿を見るのはなんだか嬉しい(僕の席の周辺は自分が最年少のように感じた)。小さな頃から慣れ親しんだビートルズナンバーにあわせて歌いながら(次の日のライブに影響のないように…)ふと隣を見ると杉さんもシンガロングしていて、その風景も含めて、大げさではなくて、一生の思い出に残る音楽体験だなあと感動しました。観にいってよかったな。

ポールは僕の父親と同い年。超人のようなポールの勇姿を観て、まだまだ親父もロックできるやろ!と思いました。




Posted by monolog at 12:00│Comments(0)TrackBack(0)

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