
あっという間に時間が経ってしまうものです。あるいは、気が遠くなるような時間が経ったと思ってもまだそんなものか…と戸惑ってしまうこともあります。2010年の今日、5月19日は2ndソロアルバム『home sweet home』の発売日でした。今日で7年。まだ7年か、と感じてしまうのは、このアルバムは2007年くらいから制作が始まって完成までにとても時間のかかったレコードだからかもしれない。『home sweet home』は“10年前の自分”という印象があります(上の写真は2010年当時の写真です)。ひとりで作り始めて、そこにイトケンさん、安宅くん、真里さんが音を足してくれて、五十嵐くんも1曲ギターを弾いてくれました。そして共同プロデューサーのYAMACHIさんとエンジニア手塚さんが最後までまとめてくれてようやく完成した2枚目のソロアルバムは自分のキャリアにとってなくてはならない通過点でした。
こないだ久しぶりにバンド編成で『home sweet home』楽曲を演奏して、自分の音楽の雛形だなあと感慨深く思ったところだったので、この7年という時間にいろいろ思いを馳せているところです。たまに物販にデッドストックが並んだりしますが、現在入手しにくい盤になってしまって申し訳なく思っています。近いうちにどうにかしたい。リリースから7年を記念して、未発表デモテイクを公開します。すべて2007年に僕一人で録ったデモ、10年モノですね。「home sweet home」はこのデモのボーカルテイクが本番でも採用されました。何度トライしてもこのうら寂しい雰囲気が再現できなかったのです。「hanalee」はウクレレを買って練習し始めて、それがきっかけできた歌なのでウクレレから始まります。線が細くて頼りないですが、当時の自分の心境が蘇る好きなテイクです。「glenville」もこのまま出してもいいと思うくらい気に入っていた2007年デモ。1分27秒くらいのところでポチの声が聞こえますね。ここに安宅くんのペダルスティールが加わって、イトケンさんのドラムが塗り替えてくれました。とにかくこの頃は鍵盤ハーモニカばっかり吹いていました。
あわせて、リリースの2年前2008年に「歓びの歌」を加古川チャッツワースで初披露したときの音源も。皆さんの『home sweet home』思い出話も聞かせてもらえたらうれしいです。
山田稔明/home sweet home(楽天ブックス)
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