
昨日のこと、ひと仕事終わらせて出かけて品川まで。中島愛さんのワンマンライブ「Love for you」を観にいった。昨年12月に歌手活動再開の報、今年2月にシングルリリース、そして昨日の3年ぶりのステージと、この半年の締めくくりのような祝祭ムードたっぷりのステラボール。活動再開第一弾の『ワタシノセカイ』のカップリング曲として作詞を担当した「最高の瞬間」をライブで目撃するのを楽しみにしていました。入場時に関係者に配られるセットリストに気づかないままワクワクしながら開演を待ったので、オープニング曲がその「最高の瞬間」だったときにわー!っと盛り上がって、鳥肌が立ったことをきっとしばらく僕は忘れない。
2012年に書いた「金色〜君を好きになってよかった」がライブを締めくくる曲だとしたら、ステージ序盤に「時は来た!」と高らかに歌えるような曲を、というリクエストを受けて書いた「最高の瞬間」だったので、半年後にこうやって実際にライブをキックスタートする役割りに加担している言葉たちが誇らしい。「フレー!」っという、この曲のデモを聴いたときに一番に浮かんだフレーズを会場を埋め尽くしたファンの皆さんが声を揃えるところでちょっと泣いて、フロアで波打つペンライトやサイリュームの光が滲んだのでした。まめぐちゃんは本当に楽しそうに歌っていて、歌も抜群によくて、すっと声が突き抜けていて素晴らしかった。自身のキャリアを総括するようなセットリストも再始動宣誓という感じでよかった。良い曲ばかり。昨日のライブを一番楽しんでいたのはまめぐちゃんだったのではないでしょうか。
最初のアンコールを締めくくったのは「金色〜君を好きになってよかった」。この曲の歌詞を書いたのはもう随分昔のこと。作曲者である菅野よう子さんの頭のなかではすでに「金色」という言葉とメロディが確定していて、僕はそれを青春の光の色だと感じて言葉を連ねたのです。昨日のライブではこの歌が始まると客席フロアは一面に金色の光が。まるで芳醇な麦畑に涼風が吹いているように見えました。「君を好きになってよかった」というフレーズにクロスする箇所をお客さんたちが合唱してサポートするところでまた感涙。作詞家としてこの上ない幸せでした。もはや照明担当とも呼べる、抑揚の効いた素晴らしいお客さんたちも昨日のライブ大成功の立役者だったと思います。
最高の瞬間はまだまだこんなものじゃなくて、もっとすごいやつが少し先の未来に待ち構えている、というのが「最高の瞬間」なわけで、昨日のステージを見て中島愛さんの新しく始まった物語のこれからがとても楽しみになりました。まめぐちゃん、お誕生日おめでとうございます。「フレー!」と声援を送り続けたいと思います。