2017年06月18日

光の洪水、相対性理論|リンカーンの言葉



昨日のこと。中野サンプラザまで相対性理論のライブを観にいった。去年の日本武道館公演を見逃しているので、随分久しぶりに観たステージだったのだけど、新しい曲も初期の曲もいろいろアップデートされていて、光の洪水のような照明システムも相俟って、なんだかものすごいものを目撃しているような感覚があった。イトケンさんのドラムもいつもよりパワーヒットしてた印象。終演後に永井くんがデフ・レパードのカセットテープをプレゼントしてくれた(去年は僕は『ヒステリア』の7インチシングルをあげた)。いいもの観させてもらってお土産までつくなんて。

中野も吉祥寺も土曜日の夜の街は大賑わい。若い子たちが酔い戯れ合う姿を横目に早足で歩く。東京都心はパラレルワールド。「一部の人たちを常に、そしてすべての人たちを一時的にだますことはできるが、すべての人たちを常にだますことはできない」というのはかのエイブラハム・リンカーンの言葉。迫りくる原稿締め切りのために資料として読んでいた『深代惇郎の天声人語』に書かれていてはっとした。主語は政治家でもいいし、指導者でもリーダーでも大統領でも当てはまる。締めの文章は「政治家に正直さがあってこそ、国民の力を引き出すことができるのに、おのれを飾ることに汲々とする。そこに本当の危機があるのではないか」。僕が生まれる3日前、昭和48年12月5日に朝日新聞に掲載されたものだった。

Posted by monolog at 16:18│Comments(0)TrackBack(0)

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