2017年08月31日

“夜の科学 in 加古川〜夏の日の記憶と記録”(2017年8月26日 @ 加古川 チャッツワース)【ライブ後記】



先週末の関西ツアーはとても内容も(集客的にも)とても充実したものになりました。スタジオ作業が続いたので約一ヶ月ぶりのライブとなりましたが、ご来場者の皆さんからのリクエストを反映した、ソロ、GTH含めてバラエティに富んだものに。まずは東京を発って神戸、そこから兵庫の加古川へ。この街に初めて来たのは2008年の2月。チャッツワース店主の岸本夫妻に初めて神戸バックビートで出会ったのが前年なので、なんと今年で10年になるのですね。通算20回目のライブ、この10年の記憶を思い起こしながらチャッツワースへ向かいました。

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ここ数年チャッツワースでライブがあるときは、ライブ会場である2階の階下、1階店舗で立食スタイルの「ティーパーティー」が開催されていて、お店の飲み物や料理を楽しみながらファン同士が歓談するという時間が設けられています。チャッツワースがライブ会場として他と少し違う特別な雰囲気を持つのは店主岸本さんの創意工夫の賜物かもしれない。実際僕はチャッツワースの料理が大好きなのだけど、ライブだけではその魅力がお客さんに伝わらない。こういう試みはお店とお客さんを繋がりを強くする効果があります。階下の盛り上がりをひしひしと感じながら2階で準備、というか練習(久しぶりに歌う曲ばっかりだったから)。

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ライブは「歓びの歌」からスタート。この歌はチャッツワースで初演した歌、加古川までの旅路で歌詞を書いたので僕にとってはこの街と切っても切り離せない。ソロ作を発表する以前からライブをしていたチャッツワースではアルバム『pilgrim』へのリクエストが多かったのが印象的。「雨に負け風に負け」「ONE」「三日月のフープ」と新鮮な並び。「月あかりのナイトスイミング」は加古川から明石海峡大橋を渡って徳島までドライブする途中で生まれた曲。「手と手、影と影」は1回目のチャッツワース公演の1曲目に歌った歌だそうで、自分が忘れているそういうことをお客さんのリクエストは思い返させてくれることになりました。ご要望に応えて「笑う人」は15年前にリリースした『mono』から。「夜明けまで」も「幸せの風が吹くさ」も誰かがリクエストしてくれた曲。自分では思いつかなかったようなセットリストで、そこに新しい物語が付帯するようになる。この日も驚きと発見がいくつもありました。

歌もおしゃべりもたっぷり2時間半、やっぱりこの空間でしか鳴りえない音がなっていたと思うし、チャッツワースならではの幸せが滲んで広がっていくような感覚がありました。予定していなかったダブルアンコールの「僕はネオアコで人生を語る」は、今から20年前に初めて出したCDの1曲目、いわば初まりの歌。マイクを通さず生音で演奏する感じがとてもよかったな。近くから遠くからたくさんのご来場ありがとうございました。岸本さんはつ江さん、ケン坊さん、手伝ってくれたスタッフのみんなにも感謝。また来ますね。

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Posted by monolog at 10:10│Comments(0)