2017年09月20日

夏から秋へのグラデーション



昨日のこと。夕方までずっと録音と編集作業。10月に予定されている(詳細発表がまだの)イベントのためにいろいろやっている。夕方から下北沢へ出かけて伊藤俊吾(イトシュン)のライブにゲスト出演するため事前にちょっと練習。イトシュンは歌がうまい。ビブラートや楽曲のコードプログレッション、自分にない才能を持つ人の演奏を聴くのは新鮮。キンモクセイはGOMES THE HITMANの3年後に同じレーベルからデビューしたバンドで、僕らは入れ替わりでレーベルを離れたこともあって、ずっとなんとも微妙な関係だったわけだけど(僕がひねくれて意固地だっただけなのだな、結局)、15年経ってサトミツ&ザ・トイレッツという大人の真剣なお遊びみたいなバンドのおかげでこうやってセッションするようになるなんて、歳を取るのも悪くない。

イトシュンのステージ、第二部にゲストとして呼び出され、「月あかりのナイトスイミング」をイトシュンのピアノに乗って歌いました。夏にHARCOとふたりで歌ったのを見てイトシュンが「良い曲ですねえ」と言ってくれたのだけど、イトシュンとやるのもとても新鮮。いっぱいおしゃべりをして「ディランならこう言うさ(仮)」を披露。この曲はやっぱりコーラスが入ると断然良くなる。アンコールでも「my favorite things」を歌わせてもらったが、僕の歌はずっとハーモニーを歌い続けるコーラスが多いからイトシュンみたいなシンガーが声を添わせてくれるのは本当に幸せな時間。

この日は高橋徹也さんが遊びにきてくれて、イトシュンと彼は初対面だった。タカテツさんにもイトシュンにも「君たちふたりは水と油だよ」とハードルを高くして、ざわざわとした緊張感を演出しておいたんだけど、結局終電近くまで3人で楽しく話し込んで、それがなんだか面白くて、これ絶対15年前にはあり得なかった風景だなあと感慨深く思いました。イトシュン、気持ちよく歌わせてくれてありがとう。ニコニコとあたたかく迎えてくれたたくさんのお客さんにも感謝。



Posted by monolog at 10:03│Comments(0)