2017年09月26日

猫町旅日記ーバリ島編4

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バリ島ではここ1週間くらいアグン山が噴火するかもしれないという不穏なニュースが連日届くけれども、旅日記の続きを続けます。まだ到着翌日の実質1日目(9月12日)のことを書き連ねています。スーパーマーケットでのショッピングを楽しんだあと、再び車に乗ってKARSA SPA(カルサスパ)という、ウブドゥで一番人気というスパへ向かう。街なかから結構な距離、景色はどんどん田園風景になっていくけれど、道を歩いている旅行者が多い。ロングステイしている西欧人はとにかくよく歩くらしい。1時間くらいの距離なら足で移動するみたい。たどり着いたのは蓮の池に花がきれいに咲く素敵なロケーション。見たことのないような花も咲いている。東京にいるときも整体やマッサージは比較的よく受けるほうだけど、こういうところでの本格的なやつは初めて。

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メニューの一番上に書いてあったコースを選び、すべてを流れにまかせる。とにかく忙しかった初夏から盛夏、僕の肩や背中はがちがちにこり固まっているから、なにをされたって気持ちがいいに決まっているのです。寝てしまうと気持ちがいい感覚を味わえないから、と貧乏根性で必死で起きていようと頑張ったけどやっぱりいつのまにか夢のなか、ハッと気づくと90分が過ぎていました。全身、頭も顔もふにゃふにゃに。「いいな!バリ島、なんか最高だな!」と、このあたりからもう旅が終わるのが寂しくなって、2回目のバリ島旅行のことすら妄想するようになっていました。

ウブドゥの町に戻って通りを歩く。ずっと車移動だったのが、ようやくここへ来て自分の足で闊歩。雑然としていて賑やかで色鮮やかで、強烈な異国情緒がある。印象的なのはチャナンという椰子の葉と花で作られたお供え物が至るところにあり、頭の上にチャナンをたくさん持った人が仏塔などにお供え物を置いてお線香をひとふり一礼している姿。車やバイクにもチャナンが結び付けられている。神がいたるところに存在するとされるバリヒンドゥー教ならではの風習だそう。

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賑やかな町を何往復かして、アルミの小箱やらざらっとした懐かしい手触りの紙と封筒とかを買ったりして、コーヒーを飲んで一休み。となったら猫好きの僕はコピルアックを飲まなければならないだろう。「kopi」は「コーヒー」、そして「luwak」(ルアック)は「ジャコウネコ」の意味。コピルアックは、ジャコウネコにコーヒーの実を食べさせ…それ以上の詳細は検索して調べてみてください。とにかく美味しくて貴重で高価と言われているコーヒー。普通のコーヒーの3倍くらいのお金を払って飲んでみました。濃厚、ベトナムコーヒーっぽいけど、まあ、普通。普段自分がいかに美味しいコーヒーを飲んでいるかということをいつも旅先では実感しますが、バリ島でもそうでした。夕飯は現地の人が演奏するジャズの生演奏を聞きながらサテ(焼き鳥みたいなやつ)。これも美味しかった。

そしてこの日のいくつかのメインイベントのトリを飾る、王宮でのレゴンダンスへ。ステージの左右にガムランが並ぶ様にワクワクする。あっという間に屋根がある半屋外の会場は満員になり、19時にガムランの荘厳な音楽が鳴り始めた。目もくらむような民族衣装を身に着けたダンサーたちが登場、その指先の動き、しなり、所作に釘付けになった。パンフレットにだいたいのあらすじが書いてあったので、ストーリーもだいたい把握。どんどん盛り上がっていく音楽と踊りにこの島のもうひとつの熱狂的な一面を見た思いがしました。美しかったなあ。宴が終わっても耳にはじんじんと金属音の響きが残っていました。

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スマホで連絡を取り合っているわけでもないのに運転手のエヴァンさんは完璧なタイミングで僕らを見つけてくれる。帰る道すがら、さすがにもうクタクタの僕は夢とうつつを行ったり来たりしつつ、カーラジオから流れてくるインドネシアンポップスに「これはWEEZER風、これはテイラー・スウィフト、これは韓流風?」と聞き耳を立てていました。車の窓を開け放ったままで。(気まぐれに続く…)

Posted by monolog at 12:53│Comments(0)