2017年10月25日

PLECTRUM presents “Boys Don't Cry 6”(2017年10月18日 @ 下北沢 CLUB Que)【ライブ後記】

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1週間前の今日のこと。下北沢CLUB Queにて盟友プレクトラムとの共演ライブの日がいよいよやってきた。彼らが13年ぶりの新譜を出したときのレコ発ライブの打ち上げで、「プレとの2マンなら、ゴメスに断る理由はないよ」と話したあと、すぐにボーカルのタイちゃんがこのライブを決めてくれた。ずっとわくわく待ち遠しかったライブ。リハーサルから2バンドとも飛ばしていたな。やっぱりいくつになってもライバルなのだなあと感じる。事前練習ができなかった藤田顕くん(アッキー)との久しぶりのセッションも当日のリハで大急ぎで。なんだか気恥ずかしさもあったけど、ふわふわ嬉しい気持ちが勝っていました。プレクトラムとのセッションも楽しい予感しかしない音楽での会話。

平日の夜にも関わらずたくさんのお客さんが来てくれて、まずはGOMES THE HITMANが先攻。オールスタンディングライブはなんと10年ぶりということで、「饒舌スタッカート」で始まるアップテンポなセットリスト。「光と水の関係」「アップダイク追記」と疾走。そして「何もない人」、この曲はようやく上手に詩世界を表現できるようになったなあと今年感じた曲。季節はずれだけどまた歌えて嬉しかった。今回のライブではできたての新曲を披露した。メンバーにも前日に初めて聴かせた新曲「BABY DRIVER」、懐かしい感じもするし今ままでになかった感覚もある。バンドでどうなっていくかがこれから楽しみ。

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「街をゆく」のアウトロでいよいよアッキーを呼び込む。最初からトップギアで登場したアッキー、これくらいの演出のほうが照れなくて済む。2002年、今から15年前に一緒に録音した「夜明けまで」を演奏しながら猛烈に感動していました。間奏のギターリフを誰かがちゃんと弾いてくれるのを久しぶりに聴いた。そして2005年『ripple』から「サテライト」を。当時この曲のアレンジに相当悩んだことを思い出す。これで正解なのかどうかわからないまま録音して、リリースして、12年が経ったけど「なんてカッコイイ!」とこの日思えたことが答え。

「手と手、影と影」はGOMES THE HITMANの代名詞的曲。こんな曲がなんで書けたのだろうか、といつも思う奇跡みたいな歌。「雨の夜と月の光」は曲作りのなんたるかがわかってきたころに閃いたクリーンヒット、「僕はネオアコで人生を語る」は初期衝動のビギナーズラック。その3曲でステージを締めくくる醍醐味よ。プレクトラムのライブも素晴らしかった。羨ましさや嫉妬もちゃんと感じている自分がいる。

最後のセッションも楽しかった。あんなぴょんぴょん飛び跳ねたりしたことがこれまでにあったかな。「楽器をやり始めた男子がキャッキャ言って騒いでるみたいで最高だった」と知り合いに笑われた。年に何回かこういう機会があるのがいい。みんなちゃんと歳をとっても変わらない部分が変わらないで、それぞれを思いやる想像力があって、諦めないで、やめないで続けていくこと。長く音楽をやってると楽しいことが波のように寄せては返す。この日はやめないで続けてきたことへのご褒美のような夜だった。またみんなでどこかで合流しましょう。

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Posted by monolog at 11:51│Comments(0)