2018年01月19日

谷川俊太郎展、言葉のコスモス



初台オペラシティ アートギャラリーに谷川俊太郎 展を観にいった。音響(コーネリアス)と映像(中村勇吾)と谷川俊太郎の言葉に始まって、その詩作の根源を覗き込ませるような「自己紹介」と続く展示がとにかく素晴らしかった。その歴史の蓄積と深み、まるで言葉のコスモス。その宇宙を抜けると谷川から投げかけられる質問。僕の答えは「1:家猫になりたい野良猫」「2:なるべく苦しませないように…映画『ノー・カントリー』のエアタンクの銃とか。でもやりたくない…」「3:はっきり大きな声で『コンニチハ』」。

いつも言葉を様々な局面でいろいろ書き付けるけれど、それを大事に大切に使っているかというとはなはだ疑問だ。縦横無尽に繰り広げられる詩世界を目の当たりにして、肯定も否定もしない、その凛とした存在感と力強さにハッとする。谷川俊太郎の歴史年表の迫力、自分と同じ年の頃はどんなふうだったのかなと覗き込む。言葉探しの旅はなかなか終わらない。まだまだ人生が続くから。

元気が出る展示でした。

Posted by monolog at 21:48│Comments(0)