2018年02月04日

パンクはブルースの最終形か

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今年になって映画館で映画を見る習慣が戻ってきた。昨日も西新井のTOHOシネマズでタイミングがあえばとタイムスケジュールを眺めたりして。真っ暗ななかでスクリーンと対峙するだけの時間っていうのは100%映画に没頭できるから、いろんなことをパラレルにやってしまがちな自分にとってはとても濃密な時間になっていい。吉祥寺で今すぐ映画を観るなら?と下調べもせずに飛び込んだ『パーティで女の子に話しかけるには』は『ヘドウィグ・アンド・アングリー・インチ』のジョン・キャメロン・ミッチェル監督作品だった。1977年のロンドンを舞台にした、とにかく奇天烈な話だったけど、パンクの定義を聞かれて「パンクはブルースの最終形」と答えた台詞が印象的だった。果たしてそうか?その言葉を持って帰って、それからずっとパンクのレコードを聴いて考え中。WOWOWで観たエレファント・カシマシのドキュメンタリー『ノンフィクションW』も壮絶で、肩がこった。それこそ、ブルースの最終形なのかも。

ポレポレ東中野で観た『人生フルーツ』、途中からずっと泣いていた。くたびれてしまうほど素晴らしい映画だった。この映画のなかで3つの言葉が紹介されるが、一番好きだったのはフランク・ロイド・ライトが言った「長く生きるほど、人生はより美しくなる」という言葉でした。いつか「実」という漢字一文字を「fruit」と訳しているのを見たときに、いわゆる「フルーツ」の概念が少し自分のなかで変わった感覚があった。この映画も英語題が「Life is Fruity」となっていて、長く生きればそれだけ何度だって朽ちてもまた生まれ変われる、ということなのかもしれない。ポチ実の「実」には思っていた以上の意味があるのだよ。



Posted by monolog at 13:18│Comments(0)