
先週末のライブを振り返ります。バレンタインデイの喧騒のあと、2月16日は下北沢leteでの男性限定の弾き語り「夜の科学」でした。金曜日の夜でしたが、仕事帰りで遅れて来場する人が多かったのは、男性だからなのか、そういうことじゃないのか、とにかくいつもとは違う雰囲気の下北沢leteでの1年ぶりの“おとこ祭り”でした。この日しゃべるMCなどは門外不出、外にもらさぬようにという約束からライブはスタートしました。GOMES THE HITMANのVAP時代の音源が音楽定額制サイトで配信が始まったこともあり、『ripple』のオープニングから3曲を続けて。『omni』からも小気味いい2曲を。
「山田稔明にこんな四つ打ちの曲があるのかと意表を突かれ、初めて聴いたのが夜中で、曲調とシチュエーションがあまりにもシンクロして感動したから」というメッセージを受けて「三日月のフープ」。そして音源化されていない「fielder's choice」というレア曲にリクエストが来ました。同名タイトルのイベントもやったことがあって、その時はヒックスヴィルを迎えて楽しかったな。「晴れ男と雨女」は2004年のシングル「夜明けまで」インストア特典CDRに収録のレア曲。
リクエスト「何もない人」は英語タイトルがついていて(『weekend』『cobblestone』楽曲にはすべて英語タイトルがあるのです)「the lilac afternoon」というので、そのタイトルから繋がってb-flower「リラの咲く日々」を。「20年以上前、京都のラジオで毎週八野さんの番組を聴きながら受験勉強をしていたので、山田さんと八野さんが繋がっているのが不思議な気分です」というメッセージとともにb-flowerカバーのリクエストがあったのです。90年代前半の話から小沢健二カバー、選曲は「フクロウの声が聞こえる」。僕の小沢健二に対する様々な想いをウンウンと頷きながら聞いている客席の顔が印象的でした。カバー楽曲の流れから中島愛さんの「最高の瞬間」、リリースされたばかりのアルバムに収録された歌詞を担当した曲。お客さんのなかに偶然か必然か中島愛ファンの男性がいて、終演後には話しかけてくれてびっくりしたけどとても嬉しかった。
完成したばかりのパンクシングル「Punctual/Punk」からの曲も初披露。歌うのにまだ照れがある。乗り越えなければ。「めんどくさい」のパンク曲と対象的な歌「my favorite things」と続きます。「小さな巣」「光の葡萄」、そして「セラヴィとレリビー」を歌いながら、どれも男くさい曲だなあと改めて感じました。アンコールでは何を歌うか決めていなかったのだけど、一番古いレコードのなかから2曲「tsubomi」と「僕はネオアコで人生を語る」を。人生はカレンダーのように続くのです。ほら始まるよ。男同士の背中をそっと押せるような歌が歌えたでしょうか。終演後時間をかけてみんながアンケートを文字で埋めているのが新鮮な風景でした。またやりましょうね。
