
仕事の都合で久しぶりに名刺を作った。作家としてもなんとかなりたくて楽曲提供のコンペを頑張っていたとき以来だから10年ぶりくらいかもしれない。昔作った名刺は活版印刷で味のある凹凸が刻まれたコスパの悪い、一枚あたりの単価がバカみたいに高いやつだったから、もったいなくてあんまり人に渡さなかったんだけど、今回は簡単にプリンターで作ったペラペラのやつなのでホイホイ差し出せる。昔就職したとき(1996年に映像制作会社にADとして入社したのです)名刺の渡し方というのを教わった気がするけど、そういうのも全部忘れてしまった。多分僕は、なんだか恥ずかし嬉しそうに「おれ名刺作ったんで」とほくそ笑みながら四角い紙を差し出しているのだろう。
先週サトミツ&ザ・トイレッツで新潟に行ったときにリクシルや代理店の方たちの名刺を数十枚もらったときに「ああ、名刺作ろう」と思ったのだ。今年に入ってお金についての交渉をしたり、新しい興味深い仕事の話をもらったりして、そこでサッと名刺を返せるようなもうひとりのペルソナがあるったら大人っぽい。一昨年NHKのラジオに出たときに共演した杉作J太郎さんから名刺をもらったのが嬉しくて今でも手帳に挟んであるが、杉作さんがサッと名刺をくれたときにカッコイイ!と思った。名刺って日本独特の文化なのかと思っていたけどそうでもないみたいで、英語では「Could we exchange business cards?」と切り出すらしい。
個人的名刺ブーム「名刺渡したい病」なので、今週末の関西で大人のふりしてホイホイ差し出すのだろうな。