2018年03月25日

坂本千明『退屈をあげる』原画展|福田利之展 吉祥寺の森

昨日のこと、「今行っとかないと時間がない!」ということになって、隣駅西荻窪のウレシカで開催中の坂本千明さんの『退屈をあげる』原画展へ駆け込んだ。前回この原画を見たのは2015年秋で、その後この私家版の冊子は青土社から美しく書籍化された。坂本さんは僕の大学の先輩が出したCD(Thermoという、GTH須藤さんとGAJIの君島さんのユニット)のジャケットのイラストを描かれていたという偶然の繋がりや、猫が取り持つ絶対的な縁もあって折りに触れ仲良くさせていただいているけれど、この『退屈をあげる』の原画たちを前にするとすっと静かな気持ちになるのはなぜだろうか。うちのポチより1年早く愛猫を亡くしてこの本を作った坂本さん、僕と同じく一人っ子なので、勝手に一人っ子猫センパイだと感じている。展示は明日26日(月)まで。



西荻窪からの帰路、ふっと目に入ったファミレスを見て、ちょうど5年前、『新しい青の時代』のジャケットのための原画をイラストレーター福田利之さんから見せてもらったのはまさにこのファミレス、季節も今頃ではなかったか、といろいろ思い出した(実際は5年前の3月11日だった)。黄砂かなにかのせいで空の色がとても不穏な日だったことを憶えていて、さらにそのとき僕は福田さんといろいろ意見が衝突してしまい、なかなか険悪なムードになったのだけど、そのあと『新しい青の時代』はきちんと完成し、2018年になっても福田さんと仲良くできているのが光栄で嬉しい。昨日は4月7日から始まる「福田利之展|吉祥寺の森」の展示のために我が家で補完している『新しい青の時代』の原画を吉祥寺美術館まで届けた。もう再来週にスタート、とても楽しみ。




Posted by monolog at 12:11│Comments(0)