はしもとみお展に続いて「最後の晩餐」という古い未発表曲を。これはいわゆる別れ歌ですが、猫はひりひりしたやりとりの間も好き勝手に過ごして伸びをしてニャアと鳴く。だいたいいつだってそういうもので、僕らが深刻に眉間にしわを寄せているときに猫はいろんな感情をほだしてくれる生き物なのですね。「日向の猫」を演奏する前に僕が先代猫ポチについての話をしたせいかわからないけど、涙を流す人が多くて、もらい泣きしそうになってちょっとヤバかった、この日の「日向の猫」は。またいろいろ思い出した。
むぎ(猫) カバー「天国かもしれない」は、なんとなくずっと言いたかった複雑な感情が端的に綴られた名曲だなあと思う。答え合わせのような。誰か一方からの目線というよりも、とても普遍的な気持ち。「セラヴィとレリビー」はライブ後に「あの曲はどのCDに入ってるんですか?」と最も多く尋ねられる曲になってきました。アンコールには「きみは三毛の子」でわが愛猫を思い、「猫町オーケストラ」で世界中の猫がみんな幸せであるように、と願いました。初めましての作家さんがたくさん出品されている展示でしたが、ほとんど誰にも会えなかったのは残念でした。またいつかどこかで。ご来場ありがとうございました。

