2018年06月20日

マキノゲン × 山田稔明 2マンライブーいつも旅の途中(2018年6月15日 @ 下北沢ラプソディ)【ライブ後記】

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ずいぶん時間が経ってしまいましたが先週末のカスタネッツ牧野元さんとの2マンライブを振り返ります。下北沢ラプソディ2周年記念のイベント、いくつか提案されたなかから「元さんとだったらやります」と即答、元さんにすぐ「通常の2マンじゃなくて、ふたりとも出ずっぱりのライブをやりましょう」と連絡したのは、たしかまだ4月だったかな。ライブが迫ってきた3日前、練習の後半はずっと「誰かを捜そう」とか、「あの娘が眠ってる」「エブリデイエブリナイト」「頼りない天使」とかフィッシュマンズを歌って楽しかった。

本番当日もみっちりリハーサル。元さんもごきげんだし、僕も楽しい。開場するとぎっちり満員御礼で、忙しい日々のなかのご褒美みたいな一日。まずは僕が歌います。カスタネッツ「オーバーオール」をカバー。元さんもギターとコーラスを重ねてきます。2曲目は元さん「ムーンパレス」(これもカバーしたいんですけどー、という僕の主張を元さんはやわらかに却下)、大好きな曲のイントロのギターフレーズとコーラスを僕が担当。元さんとは気づくと数年連絡を取らないことも多くて2013年の『新しい青の時代』を渡してなかったことに驚く。それならば、とアルバムから「一角獣と新しいホライズン」を元さんのためだけに歌いました。「新世界のジオラマ」は元さんが好きだと言ってくれた曲、鍵盤ハーモニカを練習してきてくれた。元さんのおかげで好きになりなおしました。

元さんが次に歌うのは「ニア」。盟友であるドラム健一郎が加入したこともあり仲良くさせてもらうようになったから、この時期の曲は特に印象深い。元さんは猫ミュージシャンの先輩でもあります。「猫を待つ」は元さんらしい名曲、僕はハーモニーを。元さんはポチに会ったことがあるけど、僕はマルさんに会ったことがないのです。「手と手、影と影」を元さんにコーラスしてもらうと歌の力強さが何倍か増す。この日元さんは「それを運命と受け止められるかな」をどんな気持ちで聞いて、「最終ワルツ」をどんな気持ちで歌ったのかな。

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急遽当日に元さんから「フィッシュマンズの曲、変更!」と連絡がきて「イナゴが飛んでる」という初期の楽しい曲をかき鳴らす。僕は12弦ギターで。これは大学生のときに何度もコピーした曲でした。カバーセッションは続きボ・ガンボスの「トンネル抜けて」を演奏してるときに、ここは大学の部室みたいだなあと思ってハッとする。「ふたりで出ずっぱりで、大学の部室で音楽談義するみたいなライブになるといいねえ」と元さんが春に言ってたみたいな風景。「浮き草」はふたりで交換書簡みたいな感じで書いた歌でした。元さんが大学の先輩であるフィッシュマンズ佐藤さんを「シンジさん」って呼ぶみたいに、僕も敬意を込めて「元さん」と呼びたい。

僕の新曲「セラヴィとレリビー」も付き合ってもらって、元さんソロ活動の象徴のような「裸眼」も久しぶりに一緒に演奏できて嬉しかった。アンコールでは「hanalee」に元さんがハーモニーを。大きな歌を歌う人だなあと改めて思う。最後の「変わりゆくいまよ」では元さんのハーモニカを借りるという栄誉をいただいて「洗って返しますから」と受け取ったのに、気づいたら元さんは何も言わずにもうとっくにハーモニカを片付けていました。元さんはとても優しい先輩なので、いつも楽しくなって好きなだけ減らず口を聞いてしまいますが、みんな知ってると思うけど、僕は元さんとカスタネッツが大好きなのです。最高な一日でした。またふたりで歌いたいです。

たくさんのご来場、ありがとうございました。僕も皆さんと同じ気持ちです。

Posted by monolog at 12:20│Comments(2)
この記事へのコメント
元さん、格好いいですね。
おふたり一緒のライブ、ぜひもう一度!!!
Posted by ニケ at 2018年06月20日 17:36
素敵な文章をありがとうございます。元さんと二人でのステージ、また実現する日を待っています。
Posted by あんきも at 2018年06月21日 06:19