2018年07月02日

7月はリリース月間|本日 村田和人 & HIS FRIENDS『ド・ピーカン』発売

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2018年の上半期、とても長い半年でした。いろいろありましたが、とにかくものづくりに入魂した季節として忘れられない時間になりそうです。ふと、ポチ実の「実」と稔明の「稔」は同じ意味を持つのだと最近気づきました。英語で言うと「fruit」ですね。半年前(あるいはもっと昔)に種を蒔いたいろいろ、7月になって一気にその実が稔ります。こんなにリリースが一気に重なることは二十余年のキャリアのなかでも初めてで、音楽家としての幸せをひしひしと感じています。

まず最初に、本日7月2日に村田和人 & HIS FRIENDS『ド・ピーカン』がユニバーサルミュージックより発売になります。僕が作詞を担当した2曲「(Nothing's gonna
change)Lovely Days」と「EVERYWHERE MAN」の演奏と歌唱をGOMES THE HITMANが担当しました。13年ぶりの新録盤『SONG LIMBO』よりも先にこちらがお披露目。2曲とも歌詞を書いたのは2016年の2月(当時のブログ「村田和人さんのこと」)、それを今年の3月にレコーディングしました。「何ものにも愛すべき日々を変えることはできない」というタイトルを冠した曲を村田さんはすごく気に入ってくれました。「曲が生まれ変わった」とまで言ってくれた。ビートルズの「ひとりぼっちのあいつ=Nowhere Man」の向こうを張って、太陽のように隅々まで光を当てるような村田さんの笑顔を思って書いた「EVERYWHERE MAN」の感想は最後まで聞けませんでしたが他の誰にも書けない歌詞を書いたという自負があります。2年の歳月を経て、湯川トーベンさんら村田バンド、杉真理さん、息子の彼方くんや村田さんにまつわるスタッフたちが力を合わせて『ド・ピーカン』が完成しました。

村田さんのボーカルが聞こえてくるのは2曲だけ、しかし全編どこを切っても村田さんのレコードとしか思えないのが不思議です。村田さんはご自身ではあまり歌詞を書かないシンガーソングライターでしたが、村田さんが残したエバーグリーンなメロディラインと彼が作詞陣に書かせる言葉が「村田和人」サウンドを作り上げるのだなあとあらためて思いました。もちろん村田バンドの渾身の演奏とコーラスもすごい。息子の彼方くんが親戚のこわいオジサンみたいな村田バンドの面々から「おまえドラマーだろ?もっとリズムよく歌えよー」とパワハラを受けながら最高の歌を録音しているのも僕は目撃しました。杉さんが書いたライナーノーツにも感動します。

僕らGOMES THE HITMANは若輩者ながら、できるすべてを注ぎました。1999年、『weekend』という1stメジャー作の録音で心身疲れ果ててしまった僕らの前にアドバイザーとして現れた村田さんは僕(僕ら)の心をそのビッグスマイルで柔らかく溶かしてくれました。レコーディングのときに村田さんが持ってきた、なんだかよくわからないゴムみたいな弦が張られた小さなベースのことをいつも思い出すのです。『cobblestone』を中心とした3枚のCDは村田さんがいなかったらあのときのようには存在しなかったかもしれません。

今年、観測史上もっとも早い梅雨明けとなったのは村田さんの仕業なのだと思います。本日から神戸、京都、そして吉祥寺と『ド・ピーカン』レコ発ツアーが敢行されます。ぜひ本作を手にとってもらえたら嬉しいです。



村田和人 & HIS FRIENDS『ド・ピーカン』
UICZ4428 (JAN 4988031286418)/2018年7月2日(月)発売


1.昭和の夏(vo:村田和人)
2. (Nothing's gonna change) Lovely Days(GOMES THE HITMAN)
3.Tシャツにアロハ(vo: 湯川トーベン)
4.南の島の結婚式(vo: 杉真理)
5.One and Only(vo: 村田彼方)
6.定員10名(vo: 山本圭右)
7.EVERYWHERE MAN(GOMES THE HITMAN)
8.Smiling 思い出にはできない(vo: 杉真理 & 根本要)
9.回航(vo:小板橋博司)
10.Birthday(instrumental)
11.君という海 (2014 "ピーカン" Alternate Version)




KAZUHITO MURATA & HIS FRIENDS
『ド・ピーカン』発売記念ライブ ツアー


2018年7月2日(月)@ 神戸 VARIT
2018年7月3日(火)京都 都雅都雅
2018年7月4日(水)東京 スターパインズカフェ


出演:村田バンド
member:山本圭右[Gt,Vo]、湯川トーベン[Ba,Vo]
向山テツ[Dr]、小板橋博司[Per,Vo]、友成好宏[key]

guest:杉真理[Vo,Gt]、村田彼方[Dr,Vo]、山田稔明[Vo,Gt]
(東京公演はGOMES THE HITMANでの出演)

全公演とも18:30開場 19:30開演
前売 5500円(+1drink)当日6000円+1drink(整理番号順入場・全自由)

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神戸 VARIT
〒650-0011 神戸市中央区下山手通り2-13-3建創ビルB1F
TEL:078-392-6655

京都 都雅都雅
〒600-8031 京都市下京区寺町通四条下ル貞安前之町613 火除天満宮B1F
TEL:075-744-1497

東京 吉祥寺 スターパインズカフェ
〒180-0004 武蔵野市吉祥寺本町1-20-16B1
TEL:0422-23-2251

Posted by monolog at 09:00│Comments(1)
この記事へのコメント
山田稔明さま、
もう30年程前になりますが、通っていた女子大の学園祭のステージで、ギターを抱えた仁王立ちのロン毛の貴公子の豊かな歌声に魅了されて以来の村田ファンです。"Brand New Day / Brand New Song" 大好きで、この曲以来、山田さんのファンにもなりました。
村田さんと出会って下さって、村田さんと一緒に素敵な歌を作って下さって、そして、今回のアルバムを完成させて下さって、本当にありがとうございます‼︎ きっと、空の上の村田さんも最高にハッピーで、待ちきれずに梅雨空を吹き飛ばしてしまったのでしょうネ。ただ、ちょっと急激にヒートアップし過ぎたかもしれません? 熱中症にはくれぐれも気を付けて、充分水分補給をしながらのライブをお願いします。4日の吉祥寺、楽しみに伺います♪
Posted by 鶴田ひさみ at 2018年07月02日 13:56