2018年10月22日

草とten shoes 1stアルバム『月曜日にさえずる』発売記念ライブ(2018年10月20日 @ 等々力 巣巣)【ライブ後記】

先週末は巣巣で、草とten shoesのレコ発記念ライブでした。「わたしたち、バンド始めます」と突然宣言した友人たちが2年かけてCDを完成させて、僕は結局いろんなアドバイスやら叱咤激励をした立場なのでお祝いしないわけにはいかないのです。ゲストは場を温めて、主役は満を持してステージへ、というのが通例なんだけど、「緊張しすぎるから早くやりたい」ということで草とten shoesが先に演奏。演奏回数を重ねた歌はどんどん上手に、初めてやる曲は初々しい、という当然だけど忘れがちな風景をそこに見ました。高橋徹也さんから提供してもらったという新しい曲がとてもよかった。

休憩で提供されたダンラナチュールのプリンが美味しそうだった(食べられなかった…)。巣巣に僕が辿り着いたのはダンラナチュールのおかげなので、なっちゃんが家族で客席にいたことも意味がある。鎌倉molnと巣巣が繋がったのも、僕がfishing with johnを誘ってここでライブをしたからなんだなあ…と思うといろいろ感慨深い。

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初めてのレコ発ライブというのはバンドにとって一回しかない。そのフレッシュさを僕もお裾分けさせてもらおうと思って、CDになっていない、まだ未完の歌たちをメインにセットリストを組んだ。「毎日のポートフォリオ」という曲は2006年に書いた曲だ。その頃観ていたドラマ「金八先生」で先生が言ったのだ。「わたしはパソコンも苦手だし携帯で写真撮ったりもしない。だから目に写ったものを心のフォルダに保存していくんです。パシャ、保存」と(このときは五十嵐くんも夢中で金八を観ていたはず)。10年以上経ってまた自分のなかで生き返った歌。「saturday song」もどんどん自由に歌が風にはためくような感じになってきた。巣巣店主岩崎さんからの季節外れかもしれないけど、とリクエストを受けた「ホウセンカ」を。調べてみるとホウセンカは8月下旬から9月に開く花。ラテン語の「我慢ができない」という意味の「impatiente」が語源となって名付けられたことも知りました。

上野洋くんが音響を担当してくれたので、せっかくだから一緒に、と「予感」と「bluebird」でフルートを吹いてもらった。彼とも長い付き合いになりました。上野くんにレコーディングとミックスを担当してもらった草とten shoes、とても穏やかなディレクションで伸び伸びやれたことでしょう。GOMES THE HITMANの蔦屋家電のインストアも上野くんが音響を担ってくれたのでとてもやりやすかったんだけど、この日もノーストレスでした。さらに五十嵐くんにも加わってもらってギター、鍵盤ハーモニカ、フルートという新鮮な編成で「glenville」、演奏しててとても楽しかった。そして「小さなハートブレイク」、「セラヴィとレリビー」と新曲2曲で締めくくりました。

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草とten shoes、上野くんもステージに加わって全員でセッション。「小さな巣をつくるように暮らすこと」は巣巣岩崎さんの著書からタイトルと言葉を借りた曲、この日みんなで演奏するのにふさわしい曲。最後は僕が彼女たちに提供した「冬の日の幻」。『pilgrim』に「夏の日の幻」という曲があるのでそれの姉妹曲を作ろうと思って、あっという間にできた曲。3分でできてそのままiPhoneのボイスメモに吹き込んで録って送ったのが2年前の今頃だったかな。微に入り細に入り丁寧に作られたCDをたくさんの人が手にしていたのを眺めて嬉しく思いました。CD発売おめでとう。

みんな心配だったのか、友人たちもみんな揃っていて、打ち上げも賑やかに。近藤さん、タカテツさん、東京に来てタイミングのあったむぎ(猫)カイヌシのゆうさくくんも遅くまで楽しいおしゃべりを。外に出ると雨が降り止んでいました。いい日だった。ご来場ありがとうございました。また今年も12月24日は巣巣でクリスマスライブがあると思いますので、また遊びにきてください。

Posted by monolog at 11:16│Comments(0)