2018年11月01日

30年とか25年とか20年とか|高橋徹也 吉祥寺スターパインズカフェ公演

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先週末のこと。自分のトラベラーズファクトリーでのライブが終わった後ですぐ吉祥寺に戻り、スターパインズカフェで高橋徹也の『夜に生きるもの/ベッドタウン』CDリイシューに伴うレコ発ライブを観にいった。こっちの都合も知っているであろうタカテツさんが何度か少なくない回数お誘いの連絡をくれたので「相当仕上がってるのだろうなあ…」と思ったし、圧倒的な楽曲群をキャリアハイとも言える今のバンド、ライブ体力で見せつけられるのだから嫉妬して落ち込むパターンのやつだな…と腹をくくって出かけたのだけど、隅から隅まで素晴らしくて、これは見逃したらダメなやつだったな、と震え感動した。

高橋徹也のライブを観ていると、音楽も佇まいも不穏だし、メロディはねじくれて気持ちのいい音符に落ち着いてくれないし、その詩世界は歪んでいて「この奇妙な歌のなかの住人にはなりたくないな」といつも思うのだけど、眉をしかめながら前のめりに惹き込まれている自分にも気づく。なんでこの人とこんなに仲良くなったんだろうな、と不思議になる。向こうもそう思ってるのかな。この数年はリリースの内容や方法など一番相談しあう相手がタカテツさんだ(あと、この人が自分と同じようにちょっとどうかしてるくらいレコードを買うところも信用してる)。今年ふたりともアナログ盤リリースに尽力して実現したことはずっと憶えている記憶になるだろう。20年とはとても長い長い時間。ともすれば忘れ去られてしまう空気の振動でしかない音楽を、会場満杯のファンとお祝いできた彼は幸せ者だ。

今年の夏に京都から帰ってくる車のなかで大きな音で一緒に聞いた「友よ、また会おう」という新曲を最後にやったのがよかった。ライブを観ていた友だちが「あれは山田のことを歌ってるんじゃない?」と言ってたけど、それは違うと思った。あれはすべての人に向けられた、照れたような、困ったような、しかしとても優しく友を鼓舞する笑顔のような歌である。彼のライブの翌日にソニーへ出向いて来年のGOMES THE HITMANアニバーサリーのための打ち合わせが始まった。自分のバンドが結成から25年とか来年でデビュー20年とかの節目を迎えようとしているこの頃、高橋徹也という人の活動はとても興味深い。

Posted by monolog at 10:09│Comments(0)