先週末、下北沢CLUB Queでの「帰ってきた下北フィーバー!」を振り返ります。とにかく会場入りから打ち上げまで笑顔の絶えない楽しく幸せな一日でした。僕がQueに到着したときにはもうカスタネッツがステージ上で音を出していて、この日からライブ復帰となった牧野元さんはいつも通りの姿でそこにいました。挨拶するのが照れくさくてしばらく眺めていたら歌が始まって、その声を聴いてグッときて、ふとまわりを見回すとハックルベリーフィンの面々や、この日広島から駆けつけた前ドラマー健一郎も何も言わずにステージを見つめていた。僕はサクちゃんに「全然元気じゃんねえ…」と言い、サクちゃんは「心配して損したね」と笑った。リハ終わりの元さんにようやく声をかけて、元さんはいつものようにニヤリと僕を一瞥したのでした。
GOMES THE HITMANがカスタネッツと対バンするのは今回で3度目で、1回目(2002年)も2回目(2007年)も内緒でカスタネッツの「オーバーオール」をカバーして驚かせたのですが、今回はオープニング「雨の夜と月の光」のあとでカスタネッツの「猫を待つ」を演奏しました。大好きな歌なのです。曲目表にはバレないように「犬を追う」と書かれていました(「オーバーオール」のときは「サロペット」って書いてたかな)。久しぶりのオールスタンディングのライブだったので「fielder's choice」や新曲「baby driver」といった軽快なポップスをセットの軸にしたけれど、この日のステージで「そばにあるすべて」を大きな音で演奏したいという思いもあったのです。最後の「手と手、影と影」は元さんがいつも好きだと言ってくれる歌。気づいたら汗だくで40分を駆け抜けていました。
盟友ハックルのステージも轟音と静寂のコントラストが印象的だったな。この日の3バンドの共演はとにかく雰囲気がいい。お祭りみたいだなと思った。そしていよいよ登場するカスタネッツに客席が固唾を吞み、ちょっとした緊張感のあとの安堵感。変わらない元さんの歌を聴いて嬉しかったし、あの場所にいたすべての人、仲間がそう思ったことでしょう。「夏の記憶」も「ムーンパレス」も「僕はそれがとても不思議だった」も「変わりゆく今よ」も、全部よかったな。
打ち上げもミュージシャンが入り乱れて、極めて下北沢的で、僕は久しぶりに少し飲みすぎた。またこんな夜が定期的におとずれたらいいなと思う。たくさんのお客さん、終演後に僕らのCDをお買い求めいただいた方がたくさんいて驚き、嬉しかったです。ご来場ありがとうございました。
Posted by monolog at 16:58│
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