2018年12月18日

GOMES THE HITMAN - 猫町オーケストラ vol.19 - countdown to 2019(2018年12月9日 @ 恵比寿 天窓 switch)【ライブ後記】

ずいぶん時間が経ってしまいましたがGOMES THE HITMAN2018年最後のステージとなった恵比寿公演を振り返りたいと思います。今回のライブでは夏からのツアーで演奏することのなかった『00-ism』の曲を俎上にあげること、そして秋冬物の『cobblestone』楽曲、来たるべき新作に向けての楽曲というテーマでセットリストを組みました。それだけではパンチが足りないと思った我々は、秋の仙台の打ち上げの席で冗談みたいに誰かから提案された「担当楽器をすべて入れ替えて演奏するライブ」をオープニングでやってみよう、ということになったのです。会場入りして大半の時間をその練習にあて、「北の国から」「緑の車」など循環コードの簡単な曲にトライして結局は「遅れてきた青春」というインディーズ時代、バンド結成黎明期の曲を演奏することになった。下の動画はそのリハーサル、インスタグラムやTwitterに投稿したものの完全版。



ということでこの日も立ち見も含めて満員御礼の会場。開場時SEはトラッシュ・キャン・シナトラズ『Happy Pocket』、そして昨日と同じアズテック・カメラの「Hot Club of Christ」が流れるなか堀越がギター、高橋がベース、須藤ピアノで僕はドラムへ。どよめきのなかで僕がドラムを叩き始めて「遅れてきた青春」で猫町オーケストラvol.19が幕を開けました。年甲斐もなく瑞々しい演奏だったと思う。堀越なんてギターソロをそれらしく弾いていてびっくりした。最後はアカペラになって、余興は終了。あらためてミーターズの出囃子を聴きながらパートチェンジ。

仕切り直しのステージは『mono』のオープニングトラック「別れの歌」。弾き語りでやるのとは全然違う高揚感がありました。「夜明けまで」に続いて、これも久しぶりの『omni』収録「happy ending of the day」。リクエストの多い曲だけどなんとなく手が伸びない、歌いたい気持ちにならない曲だったのが周期がひとまわりしたのか、とてもしっくりきました。恒例の景品大会を挟みながら進んでいきます。

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「自転車で追い越した季節」から始まる『cobblestone』パート、久しぶりに「言葉はうそつき」をやってみて「薄くなったカレンダーをめくる」という歌詞に冬の歌だったことに気づかされ、なぜこんなポップな佳曲が定番曲になってないのか不思議に思った。またやりたいな。「北風オーケストラ」「シネマ」は冬になると勝手にセットリストに浮上してくる歌。「レモンひときれ」も「coffee」もデビュー前から演奏してきた冬の定番曲。今年で結成25周年のバンド、並大抵の時間ではなく、とても長い長い時間だったと思うのだけど、その分思いの詰まった歌がたくさん積み上がっていて、誇らしい気持ちになる。

今年は13年ぶりの新録盤『SONG LIMBO』、それに付随する『SONG LIMBO REMIXES』がリリースできて本当に嬉しかった。「世紀末のコロンブス」「東京の空の下から」「北の国から」「churchbell's ringing」と続くパートは古いのに新しい、という奇妙な感覚。「sweet december」というのも稀有な楽曲だ。ソロでやるのも、山田稔明バンドでやるのも、ヒックスヴィル中森さんとやるのとも、GOMES THE HITMANで合奏するのも、どれも違った風合いになる。

新曲「baby driver」は去年書いた曲だけど、ついに今年1年をかけて仕上がった感じがする。もう余裕しゃくしゃくだ。この曲から録音をしたいと思っている。「memoria」という未発表曲を久しぶりに演奏した。この週末、ソロバンドで「小さなハートブレイク」、そしてGOMES THE HITMANで「memoria」を演奏した時間のことを僕はしばらく忘れないだろうと思う。心は熱いのに体はとても冷たいような、とても不思議な感じの5分ずつだった。

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アンコールではオールスタンディング状態に。来年の1月でリリースから20周年となる『neon, strobe and flashlight』のオープニングトラック「ストロボ」、そして「饒舌スタッカート」、「雨の夜と月の光」と立て続けに。ステージの上も客席もみんな楽しそうだったな。来年のアニバーサリーイヤー、こんなふうに盛り上がれたら本当に最高ですね。興奮冷めやらぬ、とはこのことで、僕はそのままステージを去ることができなかったので、最後にもう一曲「会えないかな」を全員で。いつかまた会ったときには、もっともっと楽しい時間をみなさんに提供するGOMES THE HITMANでありたいと思います。2018年たくさんのご声援をありがとうございました。2019年もよろしくお願いします。

年明け早々1月5日にGOMES THE HITMANアニバーサリーイヤーの皮切りとなる自主新企画があります。ぜひお越しください。




2019年1月5日(土)@ 下北沢 風知空知
GOMES THE HITMAN presents
SOLO SOLO SESSION
ーそろそろ始める未来の話


16時開場 17時開演/前売3800円(ドリンク代別途)
LIVE:山田稔明(with 安宅浩司、上野洋)、
堀越和子(with 野口耕一郎、山口幸彦 from ハックルベリーフィン )、
GOMES THE HITMAN(acoustic)/DJ:須藤俊明

2019年にメジャーデビューから20周年を迎えるGOMES THE HITMAN。
アニバーサリーイヤーにふさわしい新企画ライブは、それぞれが独立して
様々な活動を展開するバンドらしく、メンバー同士の“対バン”セッション。
第一回目は山田稔明 VS 堀越和子。新年会も兼ねた楽しい夜になります。

予約:風知空知メール予約のみ(先着受信順整理番号付き)
●メール予約:風知空知 yoyaku@fu-chi-ku-chi.jp
*ご希望公演名、お名前、枚数、ご連絡先電話番号をご明記の上、お申し込みください。

風知空知(http://fu-chi-ku-chi.jp/
東京都世田谷区北沢2-14-2 JOW3ビル4F
TEL. 03-5433-2191

Posted by monolog at 21:10│Comments(0)