2019年01月09日

SOLO SOLO SESSIONーそろそろ始める未来の話(2019年1月5日 @ 下北沢 風知空知)【ライブ後記】

去年くらいから「これだけそれぞれの活動が充実してるんだから、メンバー同士で対バンしたらすごく面白いんじゃない?」と打ち上げのたびに話が出ていた、いわば飲みの席での戯言を実現に移したら予想以上に楽しかった。そんな感じの素晴らしい夜でした。正月気分明けきれない週末、早い時間から風知空知に集まってイベントの流れを確認。入念な打ち合わせもリハもなく、演奏曲目が決まったのも前日という行き当たりばったりの、しかし、化学反応をわくわく待つような感覚がありました。この日の東京は雲ひとつなく晴れて、日差しが差し込む客席後方部分は春のような暖かさ。この会場の特筆すべきところはスタッフのホスピタリティと窓から見える夕暮れの景色なのですが、その素晴らしさを十二分に味わうことができました。

果たして実現した「SOLO SOLO SESSIONーそろそろ始める未来の話」第一回目は山田稔明ソロ VS 堀越和子ソロ。まずは僕の演奏から。安宅浩司くんと上野洋くん、10年以上の付き合いとなるふたりをサポートに迎えてGOMES THE HITMANのイベントをやっていることが感慨深い。「new sensation」という新曲は元旦に書いたフレッシュな曲。現在位置再確認と宣誓の歌、new sensationはダジャレっぽくもあるけれど「新しい感覚」という言葉が新年にふさわしい。ソロ黎明期から演奏している「home sweet home」、そしてイトケンさんが飛び入りして3人での「予感」ではクラリネットとフルートのアンサンブル。「hanalee」はkickingbirds名義の頃からある山田稔明ソロの代表曲。窓から見る夕景が素晴らしかった。右も左も見渡すかぎり茜色。

IMG_6985

IMG_7053

黄昏から夜へ暮れていく時間帯の「光の葡萄」、手拍子を伴う「太陽と満月」、そして遊びにきていた佐々木真里さんを呼び込んでの「セラヴィとレリビー」、「ハミングバード」なんか僕には新年を祝う祭囃子に聞こえました。開場時と転換時にDJを担当したのはベースの須藤俊明。流れてくるのは聞いたこともないGOMES THE HITMAN楽曲の須藤リミックス。みなさんと同じようにわれわれメンバーも耳を澄ましたのです。3時間の長丁場となったイベントでしたが、本当にあっという間。

堀越和子ソロも充実した内容でした。楽曲の良さに関しては熟知していたんだけど、元サイクルズ・現サツキモノの野口耕一郎くんとハックルベリーフィン ハジくんを伴う演奏も堂々としたもので、知らない新曲もどれも良くて、大したもんだなあと感心したのです。夢を憶えていてそれを曲にしたという「マカロニハウス」というのが80年代歌謡曲的なメロディと歌詞のパンチラインがすごくてこの日のハイライトだったかもしれない。マイペースでソロ活動をやっている堀越メンバーのソロライブなどにもぜひ足をお運びください。

IMG_6975

IMG_6926

IMG_8171

GOMES THE HITMANの演奏は「ねじを巻く」から。止めた時計のねじを巻く、新年に歌うための曲のような気がしました。ハジくんが叩いてくれたクラベスも福を呼び込むような音だった。1月2日にも歌った「手と手、影と影」が続きます。この歌を歌うとスッと背筋が伸びる。そしてここからゲストを迎えるコーナー、これも2日前とか前日にオファーしてるのだからみんなの対応力の高さに恐れいる。安宅くんにペダルスティールギターを弾いてもらった「星に輪ゴムを」はこの曲の完成形だと思いました。安宅くんとGOMES THE HITMANのメンバーで音合わせするのは初めてでしたが、ずっとそこで鳴っていたような音。そして上野くんを呼び込んで「bluebird」。上野くんには「男なら女なら」でもフルートを吹いてもらったり15年くらい前のGTHワンマンで客演してもらったりしている古い仲ですが、しみじみと「昔とバンドの雰囲気が全然違いますね…」と言われたのが印象的だった。

野口くんは普段弾き慣れてないはずのスライドバーで「春のスケッチ」の印象的なフレーズを弾いてくれた。4人編成のときには省略してしまう装飾部分を磨いて浮き上がらせてくれるような感じ。サイクルズとは2000年代のはじめに切磋琢磨しました。その頃から才気あふれる、少しめんどくさい音楽家だったのです、野口くんは。一緒に演奏できて嬉しかったです。そしていよいよ今年12月にリリースとなるニューアルバムのなかから「baby driver」、そして久しぶりに「拍手手拍子」で本編終了。高橋結子ソロアルバム発売宣言なども飛び出す今年最初のライブにふさわしい内容となりました。

IMG_6937

IMG_6914

アンコールでは「tsubomi」を。20年前の1月にリリースになった『neon, strobe and flashlight』のなかのリード曲でした。20年間という時間は少しもあっという間じゃなくて、途中で脱退したメンバーがいたり、7年も空白があったり、いいこと悪いこといろいろありましたが、よくやめないで続いてきたな、と自分たちを労ってあげたいと思います。誰かがアンケートに「山田祭り」と書いてくれていましたが、自分ひとりでは当然なし得ない奇跡みたいな時間でした。このイベント、ものすごく面白かったのでこれから第2回目、第3回目ととても楽しみです。お見逃しなく。

振り返って思うのは「maybe someday」の最後にしたためた言葉「最後まで付き合ってくれてありがとう/言葉ではうまく言えないけれども」ということです。これからもいくつもの新しい始まりがあって、全然まだまだ最後じゃないけど。1月21日のメジャーデビュー20周年記念日には『SONG LIMBO』と『SONG LIMBO REMIXES』がサブスクリプションサービス解禁となります。いろんなアニバーサリーにまつわる企画も進行中です。2019年もGOMES THE HITMANとその仲間たちをよろしくお願いします。

IMG_2837


Posted by monolog at 10:15│Comments(2)
この記事へのコメント
あの場所にいたみんなに優しい笑顔があって、楽しくて暖かいイベントのように感じてわたしもそこに座っていました。
ゴメスメンバーにも、参加して演奏して下さったゲストの方々にありがとうございましたと伝えたくなるような夜でした。ゴメスメジャーデビュー20周年アニバーサリーイヤーの幕開け!
Posted by ますだ at 2019年01月09日 12:46
ライブ、とっても楽しかったです!
山田さん、かずさん、けっちゃん、須藤さん、
安宅さん、上野さん、イトケンさん、真理さん、
ハジさん、野口さん、
皆さんそれぞれのご活躍が、山田さんを軸にして
実現したライブという意味で「山田祭」と表現しました。
懐かしい風景とともに、点や線がここで交わって新しい面を作り出していく、新しい風景をも見せていただいた気がしています。

山田さんやGOMES THE HITMANをみていると、「続ける」ことというのは、未来での大きな可能性を育てているんだ、ってことを思います。

いろんな風景を見せてくれる山田さんに感謝です!
今年も楽しみにしています!

Posted by ぱる at 2019年01月12日 17:44