2019年01月18日

キラキラでニヤニヤvol.2(2019年1月14日 @ 下北沢 440)【ライブ後記】

先週末のイベント3DAYSの締めくくりは下北沢440でのマーライオンくんと曽我部恵一さんとの3マンライブでした。みるみるうちにチケット枚数が伸びてソールドアウト公演となったこの夜、20歳下のマーライオンくんが「山田さんと曽我部さんの共演が見たいんです」ということで誘ってもらった。僕も曽我部さんとは何度か挨拶をさせてもらったことはあったけど(最初は2000年代はじめ、『cobblestone』の頃だったと思う)、ご一緒させてもらうのは初めてで、大学4年のときにサニーデイサービス 『東京』の洗礼を受けた僕にとってはとても嬉しい邂逅。リハーサルのときから曽我部さんは穏やかで優しく、マーライオンくんはあちこちに気を配りオーガナイザーとしての職務も抜かりなかった。

IMG_7330 2

IMG_7331 2

この日の40分のセットリストはとても悩んだ。マーライオンくんがGOMES THE HITMANと同い年の1993年生まれということで、バンド初期の楽曲「レモンひときれ」でスタート。サニーデイサービスが換骨奪胎したフォーキーな風合いにも影響を受けて作った曲だったはず。「どこへ向かうかを知らないならどの道を行っても同じこと」は「レモンひときれ」から続く系譜。続いてGTHアニバーサリーイヤーということで20年前にリリースした1stシングル「雨の夜と月の光」。昨年リイシューした『00-ism』から「それを運命と受け止められるかな」はチャレンジングな弾き語り、個人的テーマとしては新成人に捧げる意味合いがありました。

マーライオンくんのスタッフの子が「小学生のときに聴いてとても好きだった」というので「手と手、影と影」を。世代の離れた若き音楽家と共演することは少ないが、とても新鮮で興味深い。自分が25歳のときどんなだったかな、などと考えながら。バンドとソロの代表曲でベスト盤的な選曲を考えて「hanalee」、そして「光の葡萄」。会場全体が耳になって、静かに聴き入っている感覚があり、僕自身もとても丁寧に演奏することができた。楽屋で曽我部さんに「新井仁さん(サニーデイのサポートギターを担当)とよく『あじさい』のカバーをするんです」という話になって、イントロのギターソロは本来曽我部さんが弾くフレーズなのだけど、僕とやるときだけ新井さんが頑張ってコピーするんです、と談笑。曽我部さんが「これね」とそのフレーズを弾き始めたので僕もDm9 CM7と伴奏、その流れで急遽ぶっつけ本番で共演することが決まった。曽我部さんと歌う「あじさい」感無量、最高な時間だった。

IMG_7328 2

IMG_7329 2

曽我部さんのステージも素晴らしく見入ってしまった。全編ラップでシーンを驚かせた新作からの初披露も含むバラエティにとんだ内容。のどの強さ、声量、そして繊細さのコントラストよ。マーライオンくんの弾き語りを初めて観たが、その怪演ぶりも面白かった。歌詞のあちこちに「は?」と二度見してしまうようなパンチラインがあり、いい意味で落ち着かない。彼の『ばらアイス』というレコードは妙にクセになる。21世紀のビリー・ブラッグという言い方もあながち的外れではないかもね。

終演後はレーベルのボスとしての曽我部さんからマーライオンくんへと愛あるダメ出しが溢れていくのを、僕はけらけら笑いながら茶々を入れて、夜中まで。とてもいい一日でした。たくさんのご来場ありがとうございました。

IMG_7332 2

IMG_7334


Posted by monolog at 10:31│Comments(0)