
先週末の大阪雲州堂、マチネ公演を振り返ります。今年に入って福岡でのライブから、GOMES THE HITMANとソロ、新曲、ときにカバーも交えた2時間ちょっとのステージの雛形にのっとって構成している弾き語りワンマンですが、季節が変わるとまた内容も変わっていきます。3月3度目の関西での演奏でしたがやはり他の2回とは全然違う時間になりました。雲州堂での昼公演は随分久しぶりだったかな。たくさんのお客さんで満席の会場、オープニングは今年の元旦に書いた新曲「new sensation」、週末の始まりということで「ready for love」、雨上がりだったので急遽「雨の夜と月の光」を滑り込ませてライブはスタート。
春の歌セレクションで「思うことはいつも」「keep on rockin'」「春のスケッチ」と『cobblestone』からの曲が続いたのはその作品がリリースされたのが春だからか。誰かがリクエストしてくれた「覚醒ロック」は大学時代に書いた習作。「スプリングフェア」も学生時代からのレパートリー。HARCO(青木慶則)と共作した「春のセオリー」、この歌はこれからも毎年歌うことになるんじゃないかな、と思う。季節の風景を切り取った、大好きな歌になった。

20周年のGOMES THE HITMAN楽曲を歌ったあとは10周年のソロ楽曲。“最新音源”『TOSH & CHIMMY』から「吉祥寺ラプソディ」、そしてもう10年以上ずっと歌っている「glenvillle」、バックトラックを伴って演奏するのは久しぶりだったけれど、このバックトラック自体がもう10年以上前のものだと気づいて驚くのだ。リクエストを受けて「些細なことのように」を歌うとやっぱり会場に何粒かの涙が流れて湿度は増すから、からっと「lucky star」でドライアップ。「一角獣と新しいホライズン」から「houston」へ続く“宇宙モノ”シリーズ。「ブックエンドのテーマ」はちょうど前日にバンドでアレンジをしていたこともあって新鮮な気持ちでセットリストに。そして「手と手」「hanalee」「SING A SONG」と畳み掛けるハイライト。アンコールは「セラヴィとレリビー」、そして年度末に力強く「calendar song」を。最後は20年前にリリースになった春の歌「tsubomi」で大団円。
今週末の名古屋でのセットリストはまったくガラッと変わる予定なのだけど、大枠のGOMES THE HITMAN/山田稔明/カバーというパターンはとても新鮮でやりがいがあって、何より歌っていて楽しい。バンドサウンドをギター一本で演奏する面白さもある。バンドもいいけど、やっぱり弾き語りはやめられない。名古屋、そして4月には山形、福島三春と続く弾き語りツアー、ぜひどこかの会場で最新版の山田稔明を聴きにきてもらえたら嬉しいです。3月は関西のみなさんにはたくさんライブに足を運んでいただきました。またすぐ歌いにいきますので。