2019年04月12日

なんということでもない桜の話

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今年も桜を堪能した。井の頭公園にも行ったし、近所の公園のソメイヨシノも豪快で美しかった。うちの庭から見える桜の木も花盛りで、毎年恒例のポチ実を掲げての記念撮影も済ませた。武蔵野市役所あたりの中央通りの桜のトンネルを車で流さなかったのだけが心残りだけど、今年はとても長く花を眺めることができてよかった。先週の福島三春の滝桜は惜しかったけど、今週末は長野県松本市でもまた桜に出会えるかもしれない。

毎年のことだけれど、美しさとは裏腹に、桜を眺めながらいつも思うのは「あの人は『これが最後の桜かもしれない』と思っただろうか、まさかそんなこと思いもしなかっただろうか」というようなことだ。長く生きているともう会えなくなる人が少しずつ増えていくわけだけど、新しい季節を迎える時に、ああこんなにも美しい花をあの人にも見せてあげたいなあとぼんやりと考える。去年の桜をどんな気持ちで眺めていたのだろうかと想像する。ぼーっとiPhoneのカメラロールを眺めていたら見つけた2014年4月に今は亡きポチが桜を見上げている写真(ポチ実と一緒に映っているのと同じ桜だ)とか、花咲く頃になって耳にしたいくつかの訃報が、いろんなことを今年も僕に考えさせる。

また次の春に、満開の桜を眺めながら誰かのことを思い出すような暖かい一日を過ごしたい。

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Posted by monolog at 21:27│Comments(0)