去年の誕生日にファンの方から「体験型ギフトブック」というのをいただいた。それこそスカイダイビングとかスキューバとかラフティングとか、アロマテラピー講座に全身エステ、一泊二日のキャンプとか、いろんな体験と引き換えることができるやつだったのだけど、有効期間が半年ということで、やっぱりずっと置き去りにして気づいたらあと数日ということで焦った。無駄にするのは本当に申し訳ないし。で、僕はその体験型ギフトブックのなかから、比較的すぐ予約の取れた「オーダーメイド枕」というのを選択したのです。
これまで一度も自分専用の枕というのを持ったことがなかったし、これ決定版!みたいな枕に出会ったこともないからワクワクしてでかけた。約1時間かけて、まず後頭部の形を測量し、横になった時の肩の高さを合わせ、中身の材質(綿とプラスチック3種のなかから選ぶ)を吟味して、僕だけの枕ができあがった。後日郵送で送られてくるものだと思っていたら、その日のうちに持ち帰れることができて、枕の入った大きな紙袋をなんだか誇らしい気持ちでぶら下げて帰ったのだ。これは他の誰でもない、山田稔明のために特別に作られた枕なのだぞ、と。
果たして僕のために作られた枕はやっぱりこれまでのやつとは全然違う。頭が包まれてるみたいに感じるし、横になっても仰向けになっても無理がない。なんということでもない、地味な話題ではあるけれど、結構これは自分にとって一大事である。一日が終わりベッドに沈み込むときに「あ、おれ専用の枕なんだった…」と思う瞬間が良い。僕は根っからのショートスリーパーなのだけど、これからは眠りの質を上げていきたい所存である。「体験型ギフトブック」は素晴らしい贈り物ですね。感謝。