

GOMES THE HITMAN3枚組ボックスセット『Ariola years - lost weekend in the suburbia』は2019年最新マスタリング音源でのリリースとなり、今日は朝からずっと1999年の『weekend』から始まる3年分の音源をずっと聴いてチェックしました。盤をまたいだ重複収録の曲が「ストロボ」「雨の夜と月の光」の2曲、そのためこの3枚組コンピレーションのDISC1だけは例外的に『weekend』から始まってシングル『rain song e.p.』カップリング、そして最初のリリースとなったミニアルバム『neon, strobe and flashlight』と時間が逆行する。DISC2から始まる“まちづくり三部作”の流れに改めて耳を澄ますと来る日も来る日も曲を書き続けた季節を思い出します。
GOMES THE HITMANはアリオラレーベル時代にとにかくたくさんの楽曲を録音してリリースしたので、お蔵入り曲とか秘蔵のレアトラックというものがほとんどありません。昨年VAPからリリースされた『00-ism』には6曲ものボーナストラックが収録されたのに、今回のアーカイブス集にはそういった類の添加物がないのはそういった理由があります。VAPレーベル以降は自宅コンピューターで細部までアレンジを詰めたデモが作れたという環境の差もあるかもしれない。それでも「あけるな!」と書いてある段ボール箱をおそるおそる開けて眺めたなかには「 VIVA! PAPAS AND MAMAS」という山田・堀越・須藤で作った未発表音源があったり(これはCS音楽番組での大食い対決に負けた僕が罰ゲームで番組BGMを書き下ろしたものだと記憶が蘇りました)、「雨の夜と月の光」というタイトルになる以前の、「あるいは、月の雫」という仮タイトルで呼ばれた頃のデモ(ピアノで始まるイントロではなくギターカッティングで始まる)、この2曲は興味深い音源なのでどうにかして皆さんにお聴かせできる機会があればな、と思っていたりします。
GOMES THE HITMAN夏のツアーは東京と加古川はソールドアウトしていて、名古屋と大阪がもう少しチケットがあります。ぜひライブ会場でこのキラキラと重厚な宝の箱を手にしてもらえたら嬉しいです。