



少し前の話だけれど初台のオペラシティアートギャラリーで「トム・サックス/ティーセレモニー」展を見た。わくわくするようなナンセンスとクリエイティヴィティ。NASA、アメリカ、必要と無駄、この世の終わりと近未来のなかで「新しいわびさび」を追求するようなアートだなあと五感を刺激された。多かれ少なかれ、僕の仕事もフィクションのなかからリアリティを鋳造するようなところがあるから、興味深くその世界に誘われたのです。そして今週いっぱい開催の、トーキョーステーションギャラリーでの「ルート・ブリュック 蝶の軌跡」展に滑り込み。フィンランドの芸術家の多岐にわたる表現方法と作品群。20世紀中頃から50年におよぶキャリアは圧倒的だった。ここにも「わびさび」に通じる色付けがなされていた。
質素で静かな美意識に背筋が伸びました。
