

2004年の5月から日記(このブログ)を書いているので、もうちょうど15年ということになる。読み返してみると僕は15年前の6月15日に肺気胸の手術のための9日間の入院から退院したようだ。もうずいぶん大昔のことに思える。15年前の春、病に倒れる前は僕はまだ一日一箱タバコを吸っていたのだな。「なん年前の今、自分はなにをしてたっけ?」と振り返るのが好きなのは自分が記録魔だからなのかもしれない、とアーカイブスを辿りながら、思った。
1年前の今頃、僕はザ・カスタネッツの牧野元さんと下北沢で2マンライブをやって、その日の夜に元さんの病気のことを聞いた。1年経って元さんは見事に元気になって嬉しい。5年前の今頃は僕は24時間体制でポチの看病をしていた。できることがひとつずつなくなっていって彼女の命の炎が少しずつ小さくなっていくのをなすすべもなく、しかしずっと寄り添って眺めていた。もうすぐまた、5年前から個人的に特別な意味を持つようになった6月19日の桜桃忌がやってくる。さくらんぼもそろそろ旬だな。
いくつもの6月を思い出しても、いつも紫陽花が揺れる風景がそこにある。今年うちの庭には去年よりずいぶんたくさんの花が咲いている。