二位さんは佐賀出身、僕らがCLUB Queでずっと演奏し続ける理由は二位さんとの先輩後輩関係にあるかもしれません。PLECTRUM泰介くんは唐津出身、そして僕が鳥栖。いつもQueに集まると佐賀の話をするのが常でした。この3人でなにか演奏しようということになり、二位さんが選んだのははじめ人間ギャートルズの「やつらの足音のブルース」。なんにもない、なんにもない、まったくなんにもない、という、生まれ故郷に対する皮肉と愛。二位さんのハイトーンボイスとギターも新鮮でした。


僕は弾き語りで、故郷の基山町のために書いた「言葉に感情を、心に感動を」を歌いました。なかなか歌う機会のない曲ですが、こんな日には。ここに動画があります。そして故郷を猛烈に想起させる歌として選んだのが「トムソーヤの冒険」ED曲「ぼくのミシシッピー」、小さな頃に見て、その後も夕方の再放送アニメを眺めて、思春期を過ごしたのです。僕のアメリカへの憧れの原点かもしれません。同窓会をテーマに作ったのが「ブックエンドのテーマ」、これも故郷の旧友を思いながら。
唐津のPLECTRUMタイちゃんとタッグを組んで、「唐津+鳥栖」で「カラットス」というユニットをでっち上げて、GTH新作から「魔法があれば」、そしてPLECTRUMの「ブックエンド」、これもタイちゃんが同窓会きっかけで書いた曲。そして「houston」を掻き鳴らして僕らなりに故郷へエールを送りました。その後も佐賀に所縁のあるミュージシャンたちが交錯し、レジェンダリーな先輩方の迫真の演奏に身震いし、なんだか僕もタイちゃんも中学生みたいな気持ちで、過ごしたのです。すごい夜だった。楽しかったな。