2019年11月14日

夏の終わりとサンフランシスコ 2019【猫町旅日記】7

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サンフランシスコ旅行4日目、9月1日。サンフランシスコ市内で3泊したティルデン・ホテル最後の朝、身支度をして部屋を見回す。なんだかんだ言って快適な部屋だった。ホテルがたくさんあるダウンタウンに宿を取ったけど、自分の行動(レコード屋巡りなど)から考えるともっと観光地っぽくない、辺鄙な場所でもよかったのかもな、と今は思う。ビクトリアンハウスにも泊まってみたいなあと夢見るし、次にアメリカに来る時はモーテルを渡り歩く旅もしたい。枕元にチップを置いて、来るときより重くなったスーツケースを引きずって部屋を後にした。

カルトレインの駅へ。初めての体験でドキドキする。サンフランシスコからパロアルトまでは1時間弱くらいだった。大阪から京都くらいかな。カルトレインは2階建ての大きな列車だった。旅人気分でそわそわする僕とは対照的に、通勤で使ってる人が多い感じ。向かう先がシリコンバレーだからIT関係の人も多いのだろう。自転車ごと乗り込む人のための車両もあるし、僕はスーツケースみたいな大きな荷物がある人用の車両へ乗り込む。

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パロアルトはスタンフォード大学のある街だ。グレイトフル・デッドが結成された街としても有名。僕がそもそも今回サンフランシスコまで来たのにはわけがある。このパロアルトにあるフロスト・アンフィシアターという野外音楽堂でTHE NATIONALのコンサートを見るのが目的、まさに音楽の旅なのである。自分自身が音楽家として全国でライブをしていると、遠くからわざわざ会場まで足を運んでくれる人がたくさんいて、彼ら彼女らは一様に旅人の顔をしていて興味深い。僕もこの日は音楽と旅を全身で楽しむトラベラーだった。電車の旅は楽しい。駅に停車するたびにその街の暮らしが垣間見える。映画みたいな風景がずっと続く。1時間弱の移動が終わり、僕はパロアルトの駅に降り立った。空は抜けるように青くて、これ以上なにを望む?というような満ち足りた気分。夜には大好きなバンドのライブがあるなんてな。

自然が豊かな街並みを歩き、ホテルへチェックイン。24時間しかないこの街の滞在時間を目一杯楽しもうと思う。(気まぐれに続く)

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Posted by monolog at 12:05│Comments(1)
この記事へのコメント
旅日記、待ってました!
毎回楽しく読んでます♪

今回は、山田さんがワクワクしながら好きな音楽家のライブへ出掛けていく当日の気持ち、(分かる分かる〜)って読んで、で、それが私にとっては山田さんなわけで、まだファン歴一年未満なのにもう既に片手じゃ足りないくらいライブに足を運んでいて、その度にワクワクして楽しくて…ということは、山田さんがそれだけのたくさんライブをやってくれるおかげじゃないか!と改めて思いました。

山田さん、ありがとうございます!!
Posted by taeko at 2019年11月15日 08:58