
2012年以来ずっと毎年コラボイベントでお世話になってきた中目黒のステーショナリーショップTRAVELER'S FACTORYへ来年の手帳を手に入るべく遊びにいった。今年の春はほんとに何にもスケジュール帳に書き込むことがなくて置き去りになったトラベラーズノートだったけれど、6月くらいからは開き直って日記がわりにいっぱい落書きするようになった。手を使って筆記具で書き込む身体的な作業は意識と直結する。コロナ禍前の1月に事務所がファクトリーのそばに引っ越したとのことで、そこも見せてもらった。秘密基地みたいでワクワクする空間だった。
春には2ヶ月近く自粛したのに渋谷でレコード屋さん巡りをする日常もいつの間にか元に戻っている。渋谷にレコファンという大きな中古レコード屋さんがあって、1990年代中盤に渋谷で社会人をしていた僕にとって、そこは毎日毎日ありとあらゆるジャンルのレコードを貪り買った“聖地”のようなお店だ。その渋谷レコファン、この10月に四半世紀の歴史に幕となる。閉店が決まってからも渋谷に来るたびに立ち寄っている。最近はもっぱらラジオで選曲するときに「レコードはあるけどCDがない」という盤をまとめ買いしている。今日はジョン・レノンとかバングルズとか、アメリカのベスト盤とかを「なんでおれは今これを買うのか」と思いながらレジへ持っていったがレコードCD好きとはそういうものなのである。来月11日の閉店までにあと何回来れるかな。
レコード屋って本当に楽しい。光と影、夢と諦観、昔も今も未来も、その全部が、ある。
