2020年12月21日

ダブル・ファンタジー展

なんとか12月のうちに、と思っていたジョンとヨーコの「ダブル・ファンタジー」展に行ってきた。自分の誕生日がジョンの命日である僕にとって(1980年12月8日に僕は7歳になった)ずっとビートルズよりもジョン・レノンのほうが大きな存在だったからビートルズの代表作を聴くよりも先に『ジョンの魂』とか『サムタイム・イン・ニューヨーク・シティ』とか、なかなか子供には難しいアルバムを聴き漁っていた。高校生の頃一番好きだったのは『心の壁、愛の橋』で、それはジョンがヨーコと離れてめちゃくちゃな生活をしていた「失われた週末」の季節に作られた作品だったことを後で知る。

ジョンは40歳までしか生きなかったから、自分が40歳を越えてからはなんだか不思議な感覚だったんだけど、今回の展示で一番最初の年表を見て、ジョンが40歳で死んだときにヨーコは今の僕と同じ47歳だったということに気づいて、ぐっとヨーコにそれまで感じ得なかった親近感を持った。その感覚のなかで数時間かけて展示を見て、嗚呼、ジョンはジョンだけでは「ジョン・レノン」にはなれなかったんだなあと改めて思った。ジョンが生きていたら今年で80歳で、ヨーコもそれより7つも上。ヨーコの記憶や想い、ヨーコの中のジョンの魂があと何年も、いつまでも残ったらいいな、などとないものねだりをしてしまう。

素晴らしい展示だった。みんな見にいくといい。来年1月11日まで。

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Posted by monolog at 23:08│Comments(0)