2021年01月28日

どこへでも行ける

今週の水曜日のインスタライブはグリーンバックでの合成を試した。昔はクロマキーといえばブルーだったんだけど時代はいま、緑なのだな。映像の仕事をしていたころは髪の毛と背景の境目とかがギザギザになっちゃって、編集マンに頼んでなんとかきれいに仕上げてもらっていたのが、今では家でそんなことが簡単にやれるのだから隔世の感があるが、ただでさえしっちゃかめっちゃかになっている仕事部屋にそれなりのスペースを作らないといけないのが大変。今回はリモートセッション動画とリアルタイムの自分を合成した。この技術があれば世界中のどこへでも行ったふりができる。夢あるね。インスタグラムのIGTVでアーカイブを観ることができます。ぜひ詩集もセットで次回からもお付き合いください。

僕が昔やってた映像仕事というのをもう少し説明すると、僕は大学を卒業してから渋谷にある映像制作会社で働いていたのです。その会社は今では大きくなって公園通りに立派なスタジオと事務所があるから今でも渋谷へ行くと仕事時代のことをよく思い出す。その会社で僕はいわゆるAD、腰にガムテープをぶら下げてお弁当を発注したり使いっ走りをしたりカメラテストでスタンドインしたりしていた。テレビ番組やミュージックビデオ、ライブ撮影などの現場で3年働いて、その間にインディーズレーベルからCDを出して、メジャーデビューが決まって仕事を辞めました。

日本コロムビアのなかにTHE YELLOW MONKEYやミッシェル・ガン・エレファントやピチカート・ファイヴ、ザ・コレクターズなど錚々たるアーティストが所属する「TRIAD」というレーベルがあって、そのレーベルによるテレビ番組「beats are alright(ビーツ・アー・オールライト)」(月一回の番組だったかな)っていうのをずっと担当していたのだけど、その番組の司会がドミンゴスの吉田一休さんと猫沢エミさんだった。'90年代中頃に僕は月に一回は猫沢さんに会って番組収録をしていたことになる。GOMES THE HITMANがデビューした年に猫沢さんとは渋谷クアトロで対バンして「実はあの時の…」という話をしたけれど、それから10余年経って今度は猫が縁で繋がりなおした。猫は人と人を簡単にくっつけることのできる、本当にすごい生き物。ポチが亡くなった直後に巣巣で開催した「ひなたのねこ展」に猫沢さんは駆けつけてくれたし、ポチ実がうちの猫になったときは猿の人形をプレゼントしてくれた。猫沢さんの「猫と生きる。」という本はとにかくすごい本だから猫と暮らしている人はいつか読んだほうがいい。

その猫沢さんと愛猫イオちゃんが今、懸命に日々を過ごしている。想いと祈りを込めてじっと見守りたいと思う。

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Posted by monolog at 23:26│Comments(0)