2021年07月16日

少年時代の自分との再会

ここ数年、いや、ここ10数年は実家に帰ると言ってもせいぜい一泊、寝て起きてまた出発するという具合だったのが、今回は何日もかけて家のあれこれをやることになっているので、見て見ぬ振りをしていたパンドラの匣のような、ブラックボックスのような段ボール箱や引出しや棚にもため息をつきながら手を伸ばす。そこにあるのは30余年前から時間が止まったままのモノたちだ。気が遠くなる。

僕は小学校1年生から5年生まで柔道を習っていたのだけど、そう言ってもみんな信じてくれない。埃をかぶったトロフィーを見つけて「そういえばトロフィーなんてもらったのはこれだけだな…」と両手で握りしめてみる。多分これは、柔道大会で身体の大きな選手と対決になり師範に「怪我しないように無理せず転がって負けてこい」と言われた試合、後ろに倒れこむ拍子に奇跡の巴投げが決まった大番狂わせのときにもらった優秀選手賞じゃなかったか。昭和58年というのは東京ディズニーランドが開園した年らしい。マイケル・ジャクソンが『スリラー』を出した1983年だ。僕は小学校4年生で10歳。

なんとなくトロフィーを東京に持って帰ってきた。仕事部屋に飾ろうと思う。

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Posted by monolog at 23:58│Comments(0)