2021年07月18日

30年のタイムスリップ

実家にいると時間が流れるのが遅いということを先日書いたけれど、つまり時間を持て余しがちになる。で、田舎っていうのは車でどちらかの方角に数十分も走ればAEONかなにかの大きなショッピングモールがあって、そこにはたいてい複数スクリーンのあるシネコンがあるので、映画を見て数時間を過ごすという時間の使い方を思いつくのだ。だいたいいつもタイミングが悪くて観たかった映画がかかっていることってそんなになくて、そうすると東京にいたら絶対選ばなかったような映画を観ることになる。前回は『犬鳴村』だった。今回は『夏への扉ーキミのいる未来へー』を観た。

若い頃に夢中で読んだハインラインの猫SF名作の映画化ということで気になっていたやつではあったけれど、今回の帰省がなければ劇場に足を運ぶことはなかったかもしれないな。舞台が日本、時代設定が1995年と2025年に翻訳されていた。30年のタイムスリップ、今回僕が実家の “パンドラの匣” を開けたときに出会う埃をかぶって止まったまま時間もほぼ30年。そんな偶然も重なって映画を純粋に面白く楽しめた。母親を誘ったら珍しく「行く」というので、並んで座ってスクリーンを眺めたのも新鮮だったし、母親が出演者ほとんど全員の名前を知ってるのも驚いた(なるほど、山崎賢人さんは映画版キングダム、清原果耶さんは今のNHK朝ドラだからだ)。個人的には藤木直人さんの演技がよかった(デビュー当時仙台で対バンしたことを思い出す)。

東京に帰ってきて本棚に『夏への扉』を探したけれど見当たらなかった。もう一度読み返してみたい。



Posted by monolog at 23:13│Comments(1)
この記事へのコメント
お母様と一緒に映画を観れるなんて、素敵な時間でしたね。

原作では
ジュードーの心得のある想定で…ピクピクしてしまいました。
乙女チミちゃんはさすがにジンジャーエールは飲みそうにはないですね😽
Posted by ねこ at 2021年07月20日 11:27