2021年08月10日

熱闘、母校の甲子園

僕の母校である佐賀県東明館高校が創設三十余年にして甲子園に初出場、大会初日にその初試合があった。普段めったにスポーツ観戦などしない僕でもやっぱり同窓の仲間たちの勇姿には心震える。試合に勝たないと校歌は流れないと思っていたけど最初のイニングが終わった後に両校の校歌が流れた。うちの学校の校歌は團伊玖磨先生作曲、相手の山梨日本航空高校はかの古関裕而先生の手によるもので、メロディの重みが心地よかった。昨年高校の先生(30年前に国語を教わった先生)から電話がかかってきて「校歌プロジェクトっていうのをやってるから、おまえ流にアレンジして歌った動画を送ってみらんか?」と連絡があったのを「んー、ちょっと検討してみます」とそのままスルーしてたことを思い出した。校歌って完全に忘れたと思っていたのがイントロとか歌い出しを聴いただけで芋づる式に最後まで全部思い出して歌えるところがすごい。

で、試合は本当に手に汗握るような好ゲームで、1点をめぐる拮抗が8回裏になにかがパチンと弾けるようにほどけていった。それまでキャッチャーだったキャプテンがピッチャーに代わってマウンドに立つところなんか全員野球という感じで高校野球的で興味深く、クールなエースと悔し涙を流す主将のコントラストがよかった。僕の同級生のLINEグループは通知が鳴り止まず「ああ、みんな元気にしてるのな」と別の感慨もあり、過去と現在を行き来するような不思議な一日だった。

同じ窓から眺めた景色を僕らは思い思いのフレームに飾ってずっと宝物みたいにそっとひきだしの宇宙の底。そのひきだしを開けてちょっとかき回すような時間。後輩たちにお疲れさまを。山梨日本航空高校初戦勝利おめでとうございます。

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Posted by monolog at 23:47│Comments(0)