2022年01月17日

観察と表現、フランソワ・ポンポン

群馬の館林美術館までの道のりを検索したら車で1時間半ほどだったので思い立って「フランソワ・ポンポン展」を見に出かけた。ポンポンは19世紀の終わりから1933年に没するまでフランスで活躍した動物彫刻家だが、その作品が評価され認められたのは67歳のときに作った「シロクマ」の像だったそうだ。館林美術館はポンポンの彫刻作品を多く所蔵しているのでふさわしい場所でその人生を辿ることができたと思う。印象的だったのはたくさん残された資料。雑誌の切り抜きや絵葉書、素描スケッチの数々。輪郭線の美しさやなめらかに単純化されたシルエット表現は絶え間ない観察が生み出したものなのだなと思い知る。

別館の「彫刻家のアトリエ」も凛とした空気が心地よい空間だった。とても寒く、しかし天気の良い日ですっと背筋の伸びる思いがしました。帰宅して自分の仕事部屋の再構築の続き。あのアトリエをみたあとだとあれこれ妄想が膨らむのだ。群馬はとても近くて、うどんも美味しくて、これからも機会があれば出かけていきたい。

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Posted by monolog at 23:25│Comments(0)