そして父、母、兄の家族を演じるのが実際に耳の聴こえない俳優たちトロイ・コッツァー、マーリー・マトリン、ダニエル・デュラント。彼ら家族の会話を眺めながら「饒舌な手話」というものがあるのだなととても新鮮だった。ジョニ・ミッチェルの「青春の光と影」の歌詞とルビーの新しい旅立ちが重なって、もう途中から僕はずっと感極まっちゃって、こんだけ気持ちよく泣いた映画は久しぶりだったなあと思う。
歌を歌う仕事をしている喜びを僕はときどき忘れてしまうことがあるけれど、この映画にそのことを再確認させてもらった。彼らのここから先の物語の続きが知りたい。
