2022年04月28日

饒舌な手話|Coda あいのうた

ずいぶん前になるけれど映画『Coda あいのうた』を観たので記録を。マサチューセッツ州の海の町を舞台に繰り広げられる家族愛の物語。キャストすべてが愛すべきキャラクターで悪い人がひとりも出てこない映画だった。主人公ルビーを演じるエミリア・ジョーンズは揺れ動く10代の青春を瑞々しくキラキラと表現していてとても魅力的だったし、相手役の彼は『シング・ストリート 未来へのうた』のフェルディア・ウォルシュ=ピーロだから「わあ、少年が青年に!」ってなる。

そして父、母、兄の家族を演じるのが実際に耳の聴こえない俳優たちトロイ・コッツァー、マーリー・マトリン、ダニエル・デュラント。彼ら家族の会話を眺めながら「饒舌な手話」というものがあるのだなととても新鮮だった。ジョニ・ミッチェルの「青春の光と影」の歌詞とルビーの新しい旅立ちが重なって、もう途中から僕はずっと感極まっちゃって、こんだけ気持ちよく泣いた映画は久しぶりだったなあと思う。

歌を歌う仕事をしている喜びを僕はときどき忘れてしまうことがあるけれど、この映画にそのことを再確認させてもらった。彼らのここから先の物語の続きが知りたい。

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Posted by monolog at 23:21│Comments(1)
この記事へのコメント
コーダでは、高校の合唱の発表会でスターマンを歌ってましたね。

トップガンマーヴェリックでは、バーのジュークボックスから流れるレッツダンス

デヴィッド・ボウイが映画の中で流れると、何というか、深いところをくすぐられる感じがして、浸透力が高いんだと感じました。

シェインも観てきましたよー🚬🍸️
彼が、自分が書かなければ、ポール・サイモンに歌われちゃう、と言うような言葉があって、フフフとなりました。
「ニューヨークの夢」を12月にPRIMECATS RADIOで流して欲しいと、半年前にリクエストしておきます

Posted by トム・キャット at 2022年06月14日 22:49