2022年07月14日

FAVORITE POET vol.3ー夜の科学トライアングル(2022年7月9日 @ 吉祥寺 STAR PINE’S CAFE)【ライブ後記】

先週末吉祥寺スターパインズカフェでのトリオ編成のライブ、アーカイブスを自分自身でも見返して、客観的に堪能した。急遽決定したライブ、これまでソロ弾き語りでやってきた「FAVORITE POET」というシリーズを最初はデュオでやろうかと思ったんだけど、打診したイトケンさんも安宅くんもスケジュールの都合がついたのでトリオ編成でやることになった。練習はラビットホールでリラックスした環境で時間を気にせず。安宅くんとは今年初めて会ったけど元気そうでよかった。候補曲を3人で試しながらトリオ編成で映える曲をセレクトしたセットリストに。オープニングで歌うことになる“新曲”はリハーサルの時点では存在しなかった。

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ライブの前日、大きな事件が起きて、その心の動揺みたいなものを記録しようと思って新しい歌を作った。結局ライブ当日の午前中まで歌詞を書いていて、仮タイトルを「FAVORITE POET」とした。コードが2つと繰り返しの歌しかないから、と後半からイトケン安宅にジョインしてもらうことに。オープニングアクト的に安宅くんに歌ってもらうのも前日くらいに決まったことで、ステージ裏で聴く安宅くんの歌はとても優しく穏やかに響く。お客さんが手拍子してるのも嬉しかったな。安宅くんと入れ替わって弾き語りで始まる新曲。ステージのスターターとしては最適だったと思う。観に来ていた友だちから「毛布みたいな歌」と言われた。

ソロ最初期からの曲「home sweet home」、K=吉祥寺へ、Y=ようこそソング「吉祥寺ラプソディ」、ソロでは珍しくエレキギターを弾くことにしたのは上半期からのSLO-MOモードの影響で、「blue moon skyline」や「太陽と満月」「星降る街」ではサスティーンのあるギターが気持ちよかった。「光と水の新しい関係」でギターソロを前半と後半で安宅くんと振り分けたのもよかったな。イトケンさんはシンセベースを弾いてくれたり、トリオ編成の隙間がとても効果的だったと思う。

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まだ音源化されていない「音楽は魔法?」からのパートはやっぱりワクワクする感覚。新しいレコードを早く作りたいなと思いました。「lucky star」は演奏していて楽しい曲。「月あかりのラストワルツ」から三拍子の「予感」に繋げたとき、あれ?この歌はこんなに感情的な歌だったか、と歌いながら考えていた。救われない悲しみ、変な気分。うまく言えないコトノハ。個人的にはこの日のハイライトは「予感」だったかも。

もう何度イトケンさんと安宅くんと「hanalee」を演奏しただろうか。また冬にはバンドでバーンとやりたいね。いつもはライブ序盤にやる「どこへ向かうかを知らないならどの道を行っても同じこと」をアンコールで演奏したのは、始まりと終わりが繋がってまた始まっていく感じを出したかったから。「セラヴィとレリビー」で歌っていることは「どこへ向かうか」と共通していると気づいたのだ。みんな一緒にどう?と始まったライブ、客席のみなさんの手拍子も大事な音楽の一部になっていた。とても有意義で楽しいライブでした。重たい心を引きずって会場に来たのが、とても晴れ晴れした気分に。

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ライブ終了後、久しぶりに“普通”に打ち上げ。いつも当たり前だったことが特別に感じる。みんなとても楽しそうだった。こういう日常が、いい。また感染者数が激増していて先行き不安だけど、またみんなで同じ時間と空間を共有できたら。関わってくれた皆さんに感謝。

Posted by monolog at 23:18│Comments(0)