2022年07月26日

ブライアンの頭のなか|映画『ブライアン・ウィルソン 約束の旅路』

8月12日に劇場公開になるブライアン・ウィルソンの伝記映画『ブライアン・ウィルソン 約束の旅路』の試写を観させていただいた。これまでも『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』や端的なドキュメンタリー等、ブライアン・ウィルソンの半生を描く作品はいろいろ観てきたけれど、ブライアン本人の言葉で語られる物語に惹き込まれた。めくるめく南カリフォルニアの風景も良かったな。ブルース・スプリングスティーン、エルトン・ジョン、ドン・ウォズ、ジム・ジェイムズ(My Morning Jackets)、ジェイコブ・ディラン、テイラー・ホーキンスなどなど、名だたる音楽家がこぞってブライアンの偉業を讃える。「サーフィンUSAのビーチ・ボーイズ」のブライアン・ウィルソンがなぜ世紀の天才と呼ばれるのか、これまでその音楽に触れてこなかった人たちにも伝える映画。こわれやすいガラス細工みたいな、西海岸の太陽に乱反射するような。

「世の中には2種類の人間がいる。『ペット・サウンズ』を好きな人と、好きじゃない人だ」と書いたのは村上春樹で、僕はそのフレーズを引いて「この世界には猫と暮らす人と暮らさない人のどちらかしかいない」と書いた。僕はもちろん『ペット・サウンズ』を愛し、猫と暮らしている。

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Posted by monolog at 23:25│Comments(0)