
札幌のやでのライブの翌日、保護猫支援チャリティーコンサートが急遽中止となってしまったため、東京へ帰るフライトまで1日半の自由時間ができてしまった。行楽シーズンの札幌の賑わい。レンタカーを調べまわって、ようやっと最後の一台だった日産NOTEを手に入れた。特に計画も立てずに南へ。時を同じくして札幌入りしていたアアルトコーヒー庄野さんが洞爺湖でワークショップをしているというので、そちらの方向へと車を走らせた。高速道路ではなく一般道、途中峠をのぼったり降りたり。眼の前に現れたの富士山みたいな山は羊蹄山。蝦夷富士と呼ばれている標高1898mのとてもかっこいい山。
走ること2時間、初めて訪れた洞爺湖はとても静かで美しい湖。日暮れ前の少し橙色みがかった時間。鳥の群れが家に帰る瞬間にも立ち会えた。アアルトコーヒー庄野さんがワークショップをした「toita」というお店は選びぬかれたあれこれが並ぶ雑貨屋さんで、お店の奥にあるギャラリーには先月まで展示されていた、奈良美智さんが洞爺の子どもたちと制作した絵の数々がまだ展示されていて、それも見ることができました。庄野さんに同行して札幌からポップアップショップで参加されていた北欧雑貨Piccolinaの金内さんもとてもフレンドリーな気持ちのいい方で、仲良くしてくれた。

有名な石窯パンのお店ラムヤートはもうすでに閉店していたのだけど、庄野さんが「せっかくだから」連れていってくれた。ラムヤートの今野夫妻にも初めまして。で、そこにいたミギちゃんとヒダリちゃんという猫2匹が可愛くてデレデレと解けて長居してしまって、夕飯までお世話になってしまった。無計画な旅だったのにこんなに素敵な人たちに出会えて幸せ。庄野さんは自分のために買ったであろうラムヤートのパンを僕にお土産に持たせてくれた。その美味しいパンをかじりながらあの芳醇な時間を思い出しています。あんざい果樹園の伸也さんとも連絡を取りあっていたのだけどこの日は残念ながら会えず。また必ず行きたいな。素晴らしい場所でした。


東京へと帰る日は夜のフライトまでの時間を北海道大学の散策へ。赤、黄色、茶色と深緑。何年分かの紅葉を目に焼き付けた気がしました。あんなキャンパスで勉強できたらどんだけ幸せかな。生協に行ってみたり、ベンチに座ってみたり、かつてのモラトリアムの時代を回想したりしながら。大学、大好き。あの頃に戻りたいとは全然思わないけども。さすがに病み上がりでクタクタになったので、のやでランチをいただく。通常営業のお店の雰囲気もとても良い。そしてせっかくなのでプー横丁にも寄って美味しいコーヒーを。どうなることかと不安しかなかった札幌遠征でしたが、なんとも充実した旅になりました。
旅先でお世話になった皆さん、ライブに来てくれた皆さんに心から感謝。




