2023年06月20日

夜の科学 in 下北沢〜小箱のなかの音楽49(2023年6月17日 @ 下北沢 lete)【ライブ後記】

3月以来の下北沢lete、季節は春から初夏、雨の季節に。雨が降る歌をたくさん選んだのに30度を越える晴れの土曜日、昼の部はさらに窓の外が明るくて思っていた雰囲気と違う。なので急遽想定していた曲順を変更して「虹とスニーカー」からスタート。「三日月のフープ」は最近また好きになりなおした歌。「気分」「ナイトライフ」「雨に負け風に負け」とアンニュイな曲を続けて梅雨空を誘い込んで、「high tide」と「一角獣」で再び青色を引っ張り戻した。

リクエストを反映したパートでは「hello hello」を久しぶりに。これは「ハミングバード」と同じ想いを込めた歌、2000年頃バンドでよく演奏した。青木慶則くんと2年前の6月に共作した曲にリクエストがあり、久しぶりにその、「この雨がやんだら」という未音源化の歌を引っ張り出して日に当ててみた。青木くんはこの夏のライブが終わったらシンガーソングライター活動を休止してしまうから、彼がステージに戻ってくるまで「春のセオリー」も「この雨がやんだら」も僕が歌い続けたいと思う。ディランと永井宏さんの「くよくよするなよ」も「笑う人」も誰かの心を支えるささやかな力になるのなら光栄。

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ポチの命日(6月19日)が近いからポチを偲ぶ歌をまとめて。「ポチの子守唄」「些細なことのように」「夏の日の幻」「lucky star」。9年前の今頃、雨と湿気と低気圧と月の満ち欠けに影響されてしんどい一ヶ月を過ごしたことが思い出される(写真はぽっちゃんじゃなくてチミTの宣伝を嬉しそうにしてるオレ)。昼の部はさらにリクエストで「maybe someday」と新曲「new sensation」、手拍子もらって「太陽と満月」、最後は「セラヴィとレリビー」で締めくくり。2時間の弾き語りでした。

夜の部までの間に少しセットリストを微調整。途中で同じくこの日下北沢でライブだったPLECTRUMタイちゃんが遊びにきてくれたので一緒にお茶を。週末の下北沢は相変わらず物凄い賑わいで、しかし僕らの好きな行きつけの店にはいつも人数分の空きがあるから不思議ね。この日はバタバタしてレコード屋さんにも洋服屋さんにも行けなかった。せっかく下北沢に来たのに。

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昼の部に続いて夜の部も満員御礼。用意した椅子が全部椅子としての役割を果たすこと、本当にありがたいです。昼とは変わって「気分」「ナイトライフ」「雨に負け」からスタート。アップテンポで始めるかスローな曲で滑り出すかでライブの雰囲気がかなり変わる。「晴れ男と雨女」「一角獣」でちょっと太陽が顔を出したけど「表通り」でまた雨降り。「この雨がやんだら」「くよくよするなよ」「笑う人」という繋がりとポチを想う歌たちの並びが印象的な日になりました。

昼夜ともに最新曲「余韻」を弾き語りで。バンドでやるのとちょっと感触が変わる。アンコールは新曲「風合い」、最後は「距離を越えてゆく言葉」。「距離を越えて」はソロ活動の始まりのときに書いた古い曲だけど、この日はまた新鮮な気持ちで一言一言を歌うことができました。やっぱり下北沢leteは現在位置再確認の場所。掲載した写真は全部公式LINEアカウントに送っていただいたお客さん目線の写真。いつもありがとうございます。次は秋、9月頃かな。夏が終わった頃にまたleteでお会いしましょう。

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Posted by monolog at 09:31│Comments(1)
この記事へのコメント
昼の部のみの参加でしたがいろいろ思い出深い公演でした。
青木くんが歌わない間、僕が歌って繋いでいこうと思う、という言葉に少し震えました。
ミラーボールの瞬きも、壁から渡されたイルミネーションに山田さんのギターのヘッドが引っかかってゆらゆら光るのもきれいで、心に残っています
Posted by ますだ at 2023年06月20日 11:12