この日は祝日、海の日ということで「海、山、夏」をテーマに選曲。「down the river to the sea」は学生時代に「universal student」というタイトルで書いた冒険の歌。「太陽オーケストラ」は2000年『cobblestone』収録。断末魔、誘蛾灯、画数の多い言葉が並び、灼熱の太陽を睨む。「何もない人」はギタレレの生音で。「関東地方に寄せる一筋の雲もなく/水色の天気図に7つの日が昇る」という歌詞。天気予報図に実際7つ太陽が現れることがあるのかどうかを確かめないまま24年経つ。


エレキギターに持ち替えて「光と水の関係」、デビューアルバムのオープニングトラック。どんだけ年を重ねてもこの歌を歌うときは海でアップアップと波にもてあそばれる子どもみたいな気持ちになる(言葉が多くて息継ぎするひまがない…)。「三日月のフープ」は微熱の残る夜の海に浮かぶ月を見て宇宙を想う歌。三日月は満月になって「月あかりのナイトスイミング」、また太陽が昇って真っ青なインディゴの空と海の風景「一角獣と新しいホライズン」。学生時代に書いた曲から始まってデビュー作、そしてリリース10周年のソロ作『新しい青の時代』とこの日のセッティングは時代年表(夏編)みたいだ。
再びギタレレの生音で「やまびこの詩」、ささやかな輪唱。昔からお世話になっているエンジニアの中村さんが一番褒めてくれた曲がほとんどオフマイクで歌った「やまびこの詩」だった。エレキに持ち替えて「光の葡萄」はお台場海浜公園から見た風景。川下りで始まったステージ、最後は波の音に誘われて「high tide」。アンコールをいただいたので「会えないかな」を歌いました。
共演のかわいるいさんのステージもとても刺激になった。親子くらい年が離れているけれど楽屋で音楽の話をして笑い合ったりして共通言語としての歌があるのって素晴らしい。今回このような機会をくれたCLUB Queの高橋先輩に心から感謝。久しぶりのQueのステージとても楽しくてまたバンドでお世話になりたい。来年Queは30周年のはずだからそのときにスタンディングでGOMES THE HITMANやれたらいいな。
この日のステージの模様が7月23日まで配信アーカイブでご覧いただけます。視聴チケットはこちらから。
