2023年08月22日

山田稔明 LIVE with 福田利之 at 浅間温泉 手紙舎文箱(2023年8月19日(土)@ 長野 松本 手紙舎文箱【ライブ後記】

10年ぶりの松本での弾き語り。前日入りして街歩きなどを楽しんでから歌うと、いろんな風景を間借りしてあたかもこの歌がこの街のサウンドトラックのように響くのが面白い、ということを改めて実感した。お昼に会場の手紙舎文箱に到着、もともと銀行だった建物をリノベーションしたもので、ビル全体の空間や間取りが贅沢な感じ、金庫室なんかも残してあって建物散策も楽しい。福田さんも前日入りしていて、久しぶりの再会。お互い暑さにやられてしまっている。とにかく長野松本の気温は高く、多分東京よりも日差しがきつい。この夏の最高気温というニュースが流れていた。

福田さんはお昼すぎからワークショップ。マスキングテープや紙片を使って封筒を作るというものだった。僕は一旦会場を出て急ぎ足で松本市美術館の草間彌生コレクションを見て、夕方にまた会場に戻る。どうしたって暑い。もはや夏は観光の季節ではないのではないか。夏休みは秋から冬に移動したほうがいい、と「コーヒーと豆 Laura」の店主が言っていたが、さもありなん。この日は音響機材を持ち込んでセルフPA、サイン会の列が進むなか公開リハーサル。みんなの良い時間のBGMになったなら。

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今回宮城に続きての「くりさぶろう」原画展なので何を歌おうかと思い悩んだが(栗の歌を作ったことがないから)「クレールとノアール」は白猫と黒猫の兄弟がくるくる回るイメージで作った歌なのでくりさぶろう三兄弟の仲良しさに通じるかなと思って1曲目に。僕と福田さんと言えば『新しい青の時代』、原画を紹介してから「どこへ向かうか」「光と水の新しい関係」「一角獣」「平凡な毎日の暮らし」「やまびこの詩」と続けて。よくもまあこれだけ風格のある歌がそろったレコードか、といつも思う。みんなおなかいっぱいになりすぎないか心配。

松本はドラマ「白線流し」の舞台なので、主題歌だったスピッツ「空も飛べるはず」をカバー。これは10数年前に初めて松本でライブをしたときも歌った。福田利之といえばスピッツのジャケットという方もいると思ったのでセレクトしてみました。福田さんを呼び込んでおしゃべり。福田さんはきれいごとを言わないところが、いい。毒があって、クセがあって、愛がある。今年の1月に一緒に作った「くりさぶろう絵描き歌」を久しぶりに。ふたりともだいたいのことを忘れていて、控室で練習(復習)したのも楽しかった。

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昼間は灼熱の太陽が降り注いでいたのに、夕方から外は土砂降りの雨、そして雷。太陽オーケストラ」をピカピカと閃光を感じながら歌うのも夏の風情。帰路の渋滞を想像しながら「glenville」。夏休みももう終わり、「月あかりのナイトスイミング」は松本の風景を借景に。「走馬灯」はこの1ヶ月で歌詞を少し書き換えたので歌って試してみたかった。『新しい青の時代』を締めくくる「ハミングバード」で本編終了。アンコールでは持参したミラーボールを回して、草間彌生の世界に少しだけ接近。福田さんにもう一回登場してもらって「くりさぶろう」もアンコール演奏。「セラヴィとレリビー」を歌い終わるころにはまだ暮れない空がオレンジ色の画期的な色をしていた。カメラで写そうとしても全然その色を捉えることができないような色。

遠くから近くから、松本駅からも少し時間がかかるこの場所まで足を運んでくださったお客さんに感謝。ニコニコと迎えてくれた手紙舎文箱の皆さん、カフェの皆さん、スタッフ、そして福田さんのおかげでここに来ることができました。本当にありがとうございました。夏の良い思い出ができた。また次はこんなに暑くないときに来たいです(切実)。

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Posted by monolog at 23:37│Comments(0)