前回観たときは当時から変化した部分に視点がフォーカスした感じがあったのが、今回は当時から変わらない彼らの仕草やハリーがニヤリと笑う表情とか、既視感をそこかしこに感じるステージだった。演奏も歌も格段に仕上がっていたから余計なことを考える余地がなかったのかもしれなくて、僕らがスライダーズのコンサートに通っていたのは『BAD INFLUENCE』とか『SCREWDRIVER』の頃だったから、それより前の『天使たち』なんかの楽曲たち(VELVET SKYとか最高だった)を生演奏で聴くのはとても新鮮で、2023年におれたち何を見せられてるの!と興奮してしまった。
去年は小沢健二を福岡で同級生3人で並んで観たんだけど、青春とか思い出とかいろんな記憶とあわせて触れる音楽って本当にキラキラ乱反射するみたいで眩しい。あともう一回東京でスライダーズを観るけれど、こういう音楽の旅をするたびに「大人になるって悪くないな」と心から思う。
