
R.E.M. / Green(Nov 1988 / Warner)
1.Pop Song 89
2.Get Up
3.You Are The Everything
4.Stand
5.World Leader Pretend
6.The Wrong Child
7.Orange Crush
8.Turn You Inside-Out
9.Hairshirt
10.I Remember California
11.
大手メジャーレーベルから初めてのリリース。
本国アメリカではおそらく意図的に大統領選挙の投票日11月8日にリリースされています(日本盤は12月、多分誕生日にもらったお金で買ったような...)。そのときの選挙は共和党パパブッシュvs民主党デュカキス、このときもR.E.M.の民主党支持は当然ですが、今年のようには表立った活動はしていません。当時僕は中3、ポップギアなどの洋楽雑誌(R.E.M.はよく載ってた)とかベストヒットUSA、地元の番組NIGHT JACKフクオカなどがすべての情報源でした。
このアルバム(日本盤)には聴き取りによる歌詞対訳がついていました。僕は辞書をひいて更なる理解を求めたり、歌えるようになるまで何度も何度も繰り返し聴いた一枚です。M-9「I Remember California」という曲がタイトルにそぐわない陰鬱な感じで、さらに数年後に出会うこととなる藤原新也
「アメリカ」、
「アメリカンルーレット」とあわせて、アメリカの明るさとは背中合わせのどこまでも沈むような暗部に興味を持つようになり始めた時期。
非常にポップで聴きやすいアルバムだと思いますが、先述したM-9、「ひきこもり」という言葉の台頭を予見したような歌詞のM-6、タイトルがついてないということでいろんな想像をかき立てたM-11などなど、ミステリアスかつバラエティにとんだ内容。
ミステリアスといえば、裏ジャケとCD盤面に曲順がふってあるのですが、「4.STAND」となるべきところが「R.STAND」となっていて、本来6枚目であるところのこのアルバムなのに「4」という数字が示唆的に扱われていることから、このまま数字がカウントダウンされていって、あと3枚アルバムを出したらR.E.M.は解散するのでは、という噂があったように記憶しています。
このアルバムからのビデオクリップは『POP SCREEN』、アルバムを携えてのワールドツアーは
『TOURFILM』という映像作品として残されています。なんだか語るべきことが多い作品です。
Posted by monolog at 01:53│
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