2017年02月05日

三重県探訪 ー in god's country(2017年1月30日 お伊勢参り〜way back home)



三重の旅、三日目の朝をtayu-tauで迎え、愛猫のんちゃんに気持ちよく起こされた。美味しい朝ご飯とコーヒーをいただく。tayu-tau飯島さんたちはパンを焼いたり料理の仕込みがあったりしてまだ暗いうちから働きだしていた。飯島さん夫婦はかつて揃ってタワーレコードに勤めていたそうで、それが今ではこんな素敵なお店を切り盛りしている。人生ってわからないものだ。スタッフの女の子たち3人もみんなとても親切で素敵な笑顔で癒される。朝の光のなか、展示最終日となったはしもとみおさんの作品たちをじっくり眺めた。これほど規模の大きい展示はみおさんの地元ならではで、なかなか他の場所では見ることができないのではないかな。はしもとみおさんはまた今年も春、東京等々力の巣巣で「机の上の犬と猫 vol.2」という展示があります(3月24日〜4月2日)。ワークショップも予定されているようです。また会えることを楽しみに。tayu-tauにも本当にお世話になりました。また年内にライブをぜひ。

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そぼふる雨のなかtayu-tauを出発して再び伊勢へ戻り、いよいよ伊勢神宮へ。外宮、内宮とその土地が持つ磁力みたいなものを全身に感じながら。樹齢何年か想像もつかないくらい力強い森を進んでいく。雨が止んで、青い空に日差しすらこぼれてきた。参拝するときに「御幌(みとばり)」という白い布が風もないのにふわっとめくれる、という話を聞いていたのだけど、僕は確かにそれを目撃した。神様はいると思った(僕のアーバンブルーズへの貢献)。近藤さんちのモイのこと、わが家のこと、世界平和までお願いしたのは少し欲張りだったか。厳かな境内と対象的に参道やおかげ横丁などとても賑やかで、3日間の旅を終えて東京に帰る道すがら、疲れくたびれるどころか僕はすこぶる元気だ。とても充実した“巡礼の旅”だった。また再訪したいと切に思う。(おわり)




まさにこの三日間の旅に相応しい「巡礼者」という題を冠した、今から10年前に書いた曲をお聴きください。
辿り着いたのが五つ目の季節ならどんなふうに僕ら名前をつけたかな。気がつけば僕ら逆さまの地図の上。

  

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三重県探訪 ー in god's country(2017年1月29日 @ 三重県津市 喫茶tayu-tau “薪ストーブと猫のいるライブ”)【ライブ後記】



“神の国”巡礼の旅、2日目は伊勢の宿で目が覚めた。気持ちいいほどの快晴。ライブ会場となるtayu-tauに入るまでの時間でどこまで回れるかを考えると、やはり伊勢神宮はライブ翌日の最後の日にして、この日はまず夫婦岩へ。駐車場のおじさんが「おや、はるばる東京から来たんか!」と声をかけてくれていろいろガイドしてくれる。夫婦岩で身を清めて、伊勢神宮を外宮、内宮と参るのが正しいと教えてくれた。そして、海の方を指差して「天気の良い日はあっちの方向に富士山が見えるよ」と。全然脳内コンパスが効かなくて不思議な感じ。初めて見る夫婦岩、ものすごくありがたい感じだ。過去から連綿と続く信仰の対象というのはそれだけでパワーを帯びるのだな。気付けば2時間以上この場所にいた。いろんな神様にお願い。いいことがあるように。

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勢田川沿いの河崎エリアへ。ここには猫がいる古本屋があると友だちに薦められた。ぽらんという本屋で小一時間。みおさん宅で会った月くんとのシンクロニシティ、月面着陸記念レコードを見つけて購入。行ってみたかったモナリザにも立ち寄れた。伊勢うどんも美味しかったな。そこから約1時間かけて津市のtayu-tauへ。晴れていた空が曇って雨粒も落ちてきた。Google Mapで見るとtayu-tauは駅の真ん前にあったのでもっと商店街っぽい街並みを想像していたのだけど、実際は全然違った。2001年に僕は『饒舌スタッカート』のキャンペーンで津市を訪れたけれど、その時のイメージともまったく異なる風景だ。tayu-tauに一歩足を踏み入れただけで、いいライブになる予感がした。まだ作りかけで完成には程遠い、と店主飯島さんは言うけれど、とにかくうっとりするほど素敵なお店だった。ここでも薪ストーブが暖かい炎をパチパチいわせている。

リハーサルを終えた頃にご近所の猫を取材に行っていたはしもとみおさんが画材のセットとスケッチブックを抱えてtayu-tauに到着。今度はtayu-tauの2階に住む2匹の猫たちを描くというので僕も階上へ。のんちゃんとうーちゃん、可愛い猫。みおさんは早速パレットを開いてスケッチ開始。その素早さに感動。あっという間に2匹のいきいきとした姿を紙の上に描きつけた。まるで魔法のよう。開場したお店では開演を待つお客さんがみおさんの展示に見入っていました。満員御礼、初めての場所でたくさんのお客さんの前で歌える幸せよ。



ライブはまず自己紹介的な“猫の出てこない歌たち”でスタート。今回の旅のテーマは巡礼なので『pilgrim』から「blue moon skyline」がよく似合う。「hanalee」は夫婦岩を見た後だったこともあってまた違った風景を想いました。GTH時代に一度も歌いにこれなかったので「手と手、影と影」で罪ほろぼし。みおさんの月くんに捧げて「月あかりのナイトスイミング」、「太陽と満月」も月つながり。前半最後はギタレレに持ち替えて、近藤研二さんの「眠れねこねこ」を様々な祈りと願いを込めて。

みおさんを呼び込んでトークの時間。みおさんが話し始めると雰囲気がふわっと弛緩するから面白い。ポチの話、月くんの話、もっといろいろ話したいこともあったけれど、また何度でもこういう機会が持てたらいいなあと思う。この日のステージはみおさんの彫刻作品たちに囲まれての演奏で、なかなか得難い経験でした。「この子たちを作ったときはだいたい山田さんのCDかけてたから、そのうち一緒に歌いだしますよ」とみおさん。

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後半のライブは「ポチの子守唄」からスタート。以降、演奏した曲はすべて猫の登場する曲だった。「猫町オーケストラ」を聴いた猫の保護活動をしているというお客さんが「染みました」と感動して話しかけてくれたのは嬉しかった。「日向の猫」ではお客さんみなさんの声を一緒に彫刻の猫たちの可愛い声も聞こえてくるような気がしました。「小さな巣をつくるように暮らすこと」は昨年末巣巣でライブで歌うために作った新しい歌。僕とみおさんが知り合うきっかけになったのも巣巣、そして春にまたみおさんの展示とワークショップが巣巣で行われるからこの日のセットにいれたが、「めっちゃ良い曲」と褒めてもらえて嬉しかった。

アンコールで「第2の人生」を歌ったら子どもたちが色めきだって、シンプルな歌の力を感じた。今年でインディー盤のリリースから20年となる「tsubomi」は山間部に雪が残る三重の風景にうってつけだった。「calendar song」のハンドクラップとコールアンドレスポンスも子どもたちが先導してくれて、盛り上がり大団円となりました。終わるのが寂しいようなライブ、またすぐに戻ってきたいと思う場所ができました。

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遠くから近くからのご来場ありがとうございました。tayu-tauの真ん前にある駅は一時間に一本というダイヤの運行だそうで、お帰りの際に息を切らして駆けた人もいるかもしれませんが、たくさんの方とのサインと握手、おしゃべりが楽しかったです。みおさんは月くんの待つ自宅へ急いで帰られましたが、またすぐに会えますね。この日僕はtayu-tau飯島さん宅にお世話になり、美味しいご飯と寝床を提供していただいた。懐っこい猫のんちゃんが定期的に僕の枕元に偵察に来るのがくすぐったくも心地よかったです。長くて楽しい、充実した一日でした。(つづく)

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2017年02月04日

三重県探訪 ー in god's country(2017年1月28日 薪ストーブと犬のいる家)



先週末の三重県津市喫茶tayu-tauでのライブとそれに伴う旅のことを振り返ります。とても充実した旅だったのでいろいろ反芻していたら1週間が経ってしまった。ちょうど一週間前の今日、東京を出発して三重県へ。よく晴れて富士山がきれいに見えました。僕の頭のなかではずっとU2の「In God's Country(神の国)」という曲が流れていて(この歌を聴いてから今年3月でちょうど30年になる)、それは今回の旅の最終目的地が伊勢神宮であるからだけではなく、友人が木彫刻家はしもとみおさんのことを称して「神様に愛された人」と言うのが妙に印象に残っていたからだ。普段なら三重のライブとくっつけてどこか他の経由地の公演を企画して2デイズツアーにするところだけど、どうしても今回はしもとみおさんのアトリエを見てみたくてライブ前日をお宅訪問にあてた。

みおさんのアトリエは三重県の北端、岐阜県と滋賀県に接する町にあって、田畑の風景が延々と続く道を進む。みおさんのインスタグラムでは猿が出るわ、大雪が降るわで彼の地まで辿り着けるかどうか不安だったが、果たしてみおさんが愛犬の月くんを連れて、手を振って迎えてくれたのでした(Google Mapだけでは不十分だった)。本物の月くんに会えるなんて感動、14歳の貫禄だ。みおさんのお宅には薪ストーブがあってとても暖かい。築年数も相当(80年以上?)だが、創意工夫のリノベーションも印象的。生活スペースのなかにも小さな彫刻作品がたくさん並んでいる。さっきできあがったばかりだという猫も見せてもらったが今にも動き出しそうだった。屋根裏のスペースはデッサン部屋だそうで、無数の精巧なデッサンが書き散らされた様子は圧倒的でした。

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そして足を踏み入れたみおさんのアトリエはちょうど夕刻の光が差し込んで、なんだかとても神々しい景色だった。この場所で大きいのも小さいのも、たくさんの作品が生を受けるのだな。僕が2014年にポチを亡くした後で彫ってもらったポチもここで生まれたのだろう。東京から350キロ、帯同した木彫りのポチをそっとその生まれた場所に置いてみる。これもひとつの巡礼の旅か。アトリエにはいたるところに、どこへ出すでもない作品たちが無数にひしめきあっていた。「作っている瞬間自体に興味があって作り終えるとほったらかしてしまう」というみおさんの言葉も忘れられない。

彫刻もデッサンも、すべてのものが生き生きとしていた。才能がほとばしっている、と感じた。とにかく刺激的なお宅訪問。「神様に愛された人」こと、はしもとみおさんが僕には魔法使いみたいな人のように思えて、それは翌日あっという間に猫をデッサンする様を目の当たりにして確信に変わった。この日はみおさんのお宅を日暮れ時に出発して伊勢の宿まで暗闇のなか車を走らせたのだけど、その間もずっとU2の「In God's Country」のエッジのギターがずっと頭のなかでディレイしていた。また巡りくる新しい季節に月くんに会いたいな。こうして“神の国”巡礼の旅の一日目が終わりました。(つづく)  
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2016年05月31日

Long Drive Home



昨日のこと、東京へ帰る日。今回大阪の2日間は父親のマンションに泊まった。父親の事務所には猫が住みついていて「トラ」と呼ばれていたのだけど、まさに「トラ」という感じの風貌で可笑しかった。そこは大阪の郊外で東京へ戻る高速道路にはすぐ乗れるのだけど、やっぱり大阪に来たからには好きな店に寄りたいと思って開店と同時に心斎橋のスタンダードブックストアへ。「おや、どないしはったんですかー!」と店長さん、イベントでいろいろお世話になった五百森さんとの嬉しい再会。そしてことごとくタイミング合わずご挨拶することができていなかった社長の中川さんにようやっと会うことができた。1時間たっぷり店内を散策。そしていつものレコード屋でまた1時間。自分へのご褒美のような時間。

そして、午後には果てしなく続く高速道路の上。久しぶりのロングドライブだったが、カーステレオからの音楽やラジオ、流れる風景、僕はこの旅のスタイルが一番好きだ。旅の良きBGMになったのはチャットモンチー『告白』、Homecomings、そしてGRATEFUL DEADトリビュート5枚組、そして完成間近な『pale/みずいろの時代』でした。帰路、思春期に夢中になって聴いていたモトリー・クルーを爆音で鳴らしながらワゴンは東京へと到着しました。京都で会った皆さん、お世話になりました。大阪での一日は奇跡みたいで感動しました。また関西に夏に戻ります。

ありがとうございました。  
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2016年05月18日

札幌旅DAY2|吹けよ風、パッチワークの大地(2016年5月16日)



札幌ライブの翌日は東京への戻り日、しかしいつものように最終便を選んだので丸一日北海道の空気を吸い込むのだ。ポチ実も留守番健闘中。北の大地は朝から暴風警報。ものすごい風が吹いているなかをいつものコース、お決まりのレコード屋さんへ。レコード人気なのか外国人も多く開店時間からすごく賑わっていた。ノーナ組のシゲくんともばったり。やっぱり風が冷たいけど、八重桜やムスカリ、チューリップたちが咲き誇り春をもう一回巻き戻して眺めているような感覚がありました。

のやファミリーが車で迎えにきてくれて、僕がリクエストしたのは空の上からパッチワークみたいに見えた町とジンギスカン、どこへ行くのかはまったく知らされない半日旅の始まり。そう、どこへ向かうかを知らないならどの道を行っても同じこと、なのである。札幌の風景は高い建物がないからパッと開けて気分がいい。暴風は吹き止まず、いたるところで砂埃を巻き上げてある意味壮観な景色。最初にたどり着いたのは石狩川と石狩湾を臨むはまなすの丘公園、「晴れていたらすごく気持ちいいんだけど」と残念がるがこのまま何処かへ飛んでいけそうなくらいの風がだんだん面白くなってくる。はまなすソフトクリームなんかを食べて、その後は海鮮市場をいくつか回る。奮発してカニとかイクラを。



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平岡公園梅林はもう盛りが終わっていたけれど、とても気持ちのいい森林浴。そしてのやファミリーのログハウスを訪れるのはもう何度目か。少しずつ確実にハンドメイドで城が築かれていくのが面白い。今度来たときは泊めてもらおう。レコーディングや原稿執筆なんかにもばっちりかもしれない。札幌は思ったよりも日が長く、“パッチワークの町”を駆け抜けて夜の帳が下りる前にその風景に間に合った。とても広大、遠くの景色を眺めてリフレッシュしました。放牧の羊も見れたし、野生のキタキツネにも会えたのです、この日は。

夜になって空港まで送ってもらって、何から何までレストランのやファミリーにお世話になった。しみじみと語り合う時間もあったし、とても有意義な旅でした。またすぐに会いにいきます。さよなら北海道、ただいま東京の日常。


  
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2016年05月14日

福島日帰り旅|ふわり ゆらり hanalee



朝8時から出発して東北道を福島、あんざい果樹園へ向かう。お世話になっているin-kyoちえさんのウェディングパーティーに出席するための日帰り旅だ。3時間かけて辿り着くとそこにはたくさんの人々。すべて手づくりの素晴らしい宴だった。僕はお祝いの歌を歌ったのだけど、札幌たべるとくらしの研究所から帰ってきていた伸也さんファミリーの愛娘モモちゃんが最前列でキラキラした目で歌を聴いてくれたのが嬉しかったな。たしか初めてちえさんとイベントで長く話をしたときに「hanalee」という曲が大好きだと聞いたことがずっと忘れないから、今日もその歌を歌った。

あんざい果樹園を初めて訪れたのは2011年4月、東日本大震災の翌月。5年経って、それが長い時間だったかあっという間だったかわからないけれども、年に1度か2度遊びにいくたびに親戚のうちに寄るような不思議な感覚がある。今日もそうだった。ちえさんのin-kyoは蔵前から福島の三春に移転した。訪ねたい街がまた増えて、そのときを待ちながらワクワクしている。

ちえさん、大輔さん、おめでとうございます。  
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2015年12月15日

うきは猫町紀行



一昨日の基山でのステージの後、福岡県うきは市の筑後川温泉に宿をとった。うちの町からは約40分ほどだが、僕がこれまで一度も訪れたことのない場所。高校卒業して18歳で上京した僕には知らない地元の観光地がたくさんある。うきはに泊まったのには温泉で疲れを取るという自分へのご褒美であるとともに、もうひとつ目的があった。うきは市吉井町にある「四月の魚」というお店にずっと行ってみたかったのだ。吉祥寺の雑貨屋さんで関昌生さんの針金細工を手にとったのはもう数年も前のこと。その関昌生さんが営むお店が「四月の魚」だ。そしてタイミングのいいことにトラネコボンボン、中西なちおさんの『CATS』原画展が開催されていたのだ。

うきはでの朝はよく晴れた。今回の旅も雨に降られずに済んで本当によかった。筑後川の流れは美しく、うきはは水路が多くて景色が美しい。大した下調べもせずに来たのだけど、トラネコボンボンの展示は「四月の魚」だけでなく「山下カバン」「山口さんちの木工所」と3会場に渡って行われていることを知り、それぞれのお店をはしご。震災の日から毎日描かれた絵の展示『記憶のモンプチ』も素晴らしかった。「山口さんちの木工所」では期せずしてポチにそっくりな三毛猫に出会った。リールちゃん、5歳。ずっと遊んでいたかったが、そういうわけにはいかない。ひとつだけ絵を買って持って帰ることにした。九州の高速を走るのは楽しい。平地が続き田畑を焼く煙がたなびいてきたら窓を開けて深呼吸する。野焼きの匂いと子供の頃の記憶はセットになっている。可愛い猫にも何匹も遭遇した。ここは猫町?みんな幸せでありますように。


夜遅い帰りのフライトまで九州の風景を堪能した。
昔より九州が好きになっている気がする。
また春に帰れたら嬉しいな。  
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2015年11月28日

広島道中


  
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2015年11月17日

大阪DAY3|back to tokyo



最近手頃な値段のビジネスホテルがいつも全然空いてなくて、旅するミュージシャンたちはみんな困っている。宿泊問題はかなり深刻。大阪二晩目は久しぶりに泊まるホテルだったんだけど(値段はそこそこ)、温泉もあって部屋も広くてきれいで、(しかし気絶するように眠って)旅の疲れがどこかへ行ってしまうような夜だった。3日目の朝は快晴、この日は東京へ帰る日だが、お昼に父親とご飯を食べる約束をしていたので、それまで大阪を散策。東京から初めて大阪へ進出したレコードショップ、ディスクユニオンを覗いてレコハン、農林会館にある洋服屋さんで散財。そしてお昼すぎに父親の営む車屋さんへ。すると猫がいた。トラという名前だそうだ(キジ猫だった)。僕のことは警戒するが父親とは仲良しらしい。

そしてひたすら東京へ向かって高速道路を走ること7時間、渋谷WWWで行なわれたイトケンさんのソロアルバムリリースパーティーには残念ながら間に合わず、終演後片付け中のイトケンさんに挨拶。イトケンさんが着ていた赤いTシャツは僕が今年の誕生日プレゼントとして贈ったラモーンズTだった。すらりとしたジョーイ・ラモーンとキョウコさんのイメージがダブって選んだもの。絶対このパーティーにはキョウコさんも見にきてるはず!と思っていましたが、イトケンさんに貼り付いて応援していたのかもしれませんね。

日付が変わる前に渋谷から吉祥寺へ。週末の旅は一旦終了、ポチ実は元気に、不服そうに僕を迎えてくれました。次の音楽の旅は来週末。いよいよ5年半ぶりの広島です。  
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2015年10月29日

同じ窓から眺めた景色|母校と地元(DAY4:2015年10月27日)



佐賀でのライブが終わって里帰りツアー終了!と思っていたらFacebook経由で高校同級の旧友から連絡があり「山田くん、実家に帰ってきてるなら母校訪ねてみたら?当時の担任M先生もまだおるけん本出すこと言ったら喜ぶばい」と。わーM先生懐かしい!となって出かけていった学び舎は大学4年のときに教職免許取得のために教育実習でもお世話になった。「おお、山田、久しぶり。どがんしたとか?」と卒業して23年経ってもなお当時を知る先生がいるのは嬉しいことだ。齢四十歳を越えても教育指導の先生に会うとに緊張したりして。そういう久しぶりの再会はいいのだけど、そのまま理事長室に連れていかれて、初めてお会いする現校長先生、理事長、事務局長と「長」のつく方々との面談に。なんだこれ的な展開に。

「山田くん、君のプロフィールの『佐賀県鳥栖市生まれ』 と『東京外語大卒業』の間を省略せずに『基山町育ち』『東明館高校卒業』と書いてくれたらなお良いね。わはは!」とあたたかく叱咤激励を受ける。そのまま町役場まで“連行”されて副町長に挨拶しにいくことになりました。役場で働いている同窓生友人が何人かいるので、複雑な顔で手を振って挨拶。急展開の表敬訪問となりました。しびれた。面白かった。

そして東京に戻っていつもの日常、通販STOREプレオーダー分サイン入り小説「猫と五つ目の季節」発送作業を再開しました。そして今週末は新潟へ。10月31日(土)は燕市ツバメコーヒーでのイラストレーター大塚いちおさんとのコラボレーション、アアルトコーヒー庄野さんも一緒でツバメコーヒーの3周年をお祝いします。そして11月1日(日)は新潟市の本屋さん北書店でのライブ。原亜由美さんをトークゲストに迎えて本や猫の話もできればと思っています。ミニパネル展も同時開催予定。他の町ではできない特別な2日間になります。ぜひ遠くから近くからお越しください。予約絶賛受付中です。


2015年10月31日(土)@新潟 燕市 ツバメコーヒー
ツバメコーヒー 3rd Anniversary “大塚いちお & 山田稔明・飛び立つコトノハ”

18:00開場18:30開演/前売り3500円(1ドリンク込)
出演:大塚いちお、山田稔明、庄野雄治(アアルトコーヒー)、タナカヨシユキ(ツバメコーヒー)
*お昼にはアアルトコーヒー庄野さんとツバメコーヒータナカさんのトーク、
コーヒー教室なども開催される予定。一日中楽しいツバメコーヒー祭りです。
オフィシャルサイトRESERVEにて入場予約受付中です
ツバメコーヒーFacebookページにも詳細あり

新潟 燕市 ツバメコーヒー
〒959-0264 新潟県 燕市吉田2760-1
TEL 070-5371-3514


2015年11月1日(日)@ 新潟 北書店
小説「猫と五つ目の季節」発売記念ライブ

14:30OPEN 15:00START/料金2,000円
出演:山田稔明/トークゲスト:原 亜由美(写真の町シバタ)

初めての小説「猫と五つ目の季節」発売を記念して新潟の
名書店での二度目のライブが決定しました。今回はお昼の
ライブになります。夜には明かりの灯る部屋でそれぞれ読書の時間を。
*オフィシャルサイトRESERVEフォームにて予約受付中

新潟 北書店
〒951-8124 新潟市中央区医学町通2番町10-1 ダイアパレス医学町101
TEL 025-201-7466  
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2015年10月26日

里帰り苦行|今日は佐賀RockRideにてライブです



昨日はオフ日、のはずだったのだけど…。福岡に来たならラーメンよりうどん、ということで美味しい昼食をとった後、太宰府天満宮で小説のヒット祈願。いつぶりだろう、25年ぶりくらいか。初めて九州国立博物館へ。その建築美を堪能。歴史探訪の趣き。久々に車窓から見る故郷の景色は変わっているところも変わらないところもあり、居心地の良さと悪さも共存する。

実家へ。日が暮れたら出かけて鳥栖の老舗おでん屋「志能」へ。母親の行きつけの店だが「小説ば出したならうちで即売会せんね!」ということになり、たくさんのお客さんを前に言わば親孝行興行。子どもから同級生、82歳のクラシック好き爺ちゃん、果ては柴犬まで多岐にわたるバラエティに富んだ観衆を前に「些細なことのように」「ポチの子守唄」を歌いました。持っていった本は完売、なんと泥臭い演歌的営業よ…。いい思い出になりました。30年ぶりに会った旧友が「山田くんはいつもギター弾きよったし、猫も可愛がりよったよねえ…」と感慨にふけっているのを見て自分が昔と何も変わらないことに改めて気付かされました。

今日は佐賀のライブハウスRockRideで中島孝(Nakakoh改め)さんとの共演、僕は20時から演奏します。佐賀でライブするなんて少し前までは全然想像もつかなかったのだけど、最近では新井仁さんが足繁く通っていたり、今度HARCOも佐賀に行くらしく、興味があったのです。佐賀鳥栖出身の僕はやっぱり久留米や博多、東京に憧れて上京したのだけど、地元に何かを還元するのも大切なことだと最近は思っている。これをきっかけに佐賀に定期的に来れるようになれたらいいなと思うけどすべては今夜の内容と印象にかかっています。15時頃からNBCラジオ佐賀の番組に生出演も。初めまして佐賀、どうかよろしくお願いします。


2015年10月26日(月)@ 佐賀 RockRide
中島孝 × 山田稔明 2MAN LIVE “tsuioku”

open 19:30 start 20:00
前売 2,000円当日 2,300円 (+1Drink Order)
LIVE : 中島孝 / 山田稔明 (東京)
*チケットはオフィシャルサイトRESERVEにて予約受付中

佐賀県鳥栖市出身なのに僕の佐賀市内でのライブはキャリア初となります。
キャンペーンにも行ったことのない近くて遠い街、緊張しますがワクワクもしています。

佐賀 RockRide
〒840-0824 佐賀市呉服元町2-4  
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2015年10月02日

「些細なことのように」第1位をいただきました|札幌DAY3(ラジオ出演情報)



札幌最終日はブログにすでに書いたようにラジオプロモーションでしたが、昨日放送のFMノースウェーブ「スマイルマルシェ」SUMAPPORO HOT 30で「些細なことのように」が1位を獲得しました。番組スタッフの独断と偏見によるチャートとのことで、しかし7月からずっとチャートインして秋の日にご褒美をもらったような感じです。今後もいろいろオンエアになるコメントがありますので引き続きチェックしてみてください。飛行機の時間が遅かったのでJR札幌タワー展望台に登って札幌の夜景を楽しんで3日間の旅は終了。お世話になった皆さん、ありがとうございました。


<ラジオオンエア情報>

10月4日(日)FM NORTHWAVE「BRAND-NEW TUNE」19:00-21:00
 コメントと楽曲オンエア

10月12日(月)STVラジオ「マッスルナイト」18:00-20:00
 コメントと楽曲オンエア

10月14日(水)FM NORTHWAVE「Radio WE!」23:00-24:00
 コメントと楽曲オンエア


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2015年08月14日

加古川での邂逅と合流|夜の科学 in 加古川 - for the loved one(2015年8月9日 ツアーDAY2)【ライブ後記】



神戸の宿で目覚めたらポチ実のお世話をお願いしている近藤家から報告が。なんとあんなに人慣れしていなかったポチ実が手からご飯を食べたり擦り寄ったりしてきたと!安心した。朝ご飯は南京町で北京ダックとココナッツタピオカジュースなどで中華街観光気分。いろんな人に薦められたフリークアウトレコーズを目指すも閉まっていて立ち尽くす。結局時間切れ、途中ハックルベリーとか噂に聞くレコードショップも見かけたのだけど、またの機会にゆっくりと。

明石海峡大橋と瀬戸内海を眺めながら新快速で加古川へ。ここへ来るのももう何度目か。今回のライブが16回目、それ以外でもふらっと立ち寄ったことがあるし、勝手知ったる街になった。チャッツワースへたどり着くとすでに今日のゲスト溝渕ケンイチロウ氏は到着して、もう店主岸本さんと話して盛り上がっていた。「InstagramなどのSNSでいいねを付け合うくらいの関係」だったケンイチロウさんとチャッツワース、実際に会えばヴァイブレーションのあう人たちは勝手に仲良くなる。美味しい賄いをいただき体力回復。そして1時間かけてリハーサルを。ケンイチロウさんはカホンとパンディロと小物パーカッションで合わせてくる。予想通り、なんの問題もない。広島県福山市に活動の場を変えた彼は1ヶ月前までうちから車で10分のところに住んでいたのだけど、離れたら離れたでこういう交わりができるのだな。会場はいつものように満員御礼。2008年まではどこにあるのかも知らなかった街が今では自分にとって大切な故郷みたいになっているのが不思議だ。

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ライブ第一部は僕ひとりでGOMES THE HITMAN、ソロ、GOMES THE HITMAN、ソロと交互に夏の歌を披露。これはフジロックでジョニー・マーがソロとスミスの曲を交互に演奏したことにヒントを得た演出。まだCDになっていない新曲ふたつがここでもとても好評で、演奏しているとお客さんが前のめりになって揺れるのがわかる。「ポチの子守唄」はポチと、去年の10月に旅立った岸本家の愛猫チャオ、そしてお客さんそれぞれの胸にあるラブドワンに捧げる。そして溝渕ケンイチロウを呼び込んでから第二部へ。

「太陽と満月」はセッションするのにうってつけの曲だ。ゆっくり始まってどんどん歯車が噛み合って最後にはエンジンがかかっている。「些細なことのように」はケンイチロウさんに「山田版LET IT BEだと思って叩いて」とお願いした。「my favorite things」でやわら立ち上がった彼がハンドクラップを煽り、コーラスを添えてくれて新鮮だった。僕の歌はシンコペーションが独特で合わせるのが難しいのだけどさすが15年来のライバル。彼が山田稔明ソロのバンドでイトケンさんの穴を埋めてくれたライブは2008年頃だったか。久しぶりに一緒に演奏した「hanalee」もとてもよかった。

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あっという間に本編終了。アンコールは第三部、遊びにきていた「ははの気まぐれ」のドラマー川本くんにカホンに座ってもらってケンイチロウさんもギターを持ってトリオ編成。彼がセロファン時代に書いた「ストレンジャー」のレコーディングに僕はコーラスで参加しているが、時を越えても色褪せない素晴らしい歌。個人的なこの日のハイライトは3人での「ストレンジャー」セッションでした。ぶっつけ本番で、まさに“音楽”を奏でている感じがしました。

「終わった!お疲れさま!」と讃え合っていたら客席からは予期せぬダブルアンコール、「ハミングバード」よりももっと二人で演奏するのに相応しい歌があったかなあ、と思ったけど、あの日あの時間に歌いたい歌は「ハミングバード」だったのだ。加古川はいつもライブで何かミラクルが起きる街。この日のライブも今までとは違うサムシングがありました。ケンイチロウ氏、川本くん、チャッツワース岸本さん一家、そして遠くから近くから集まっていただいたお客さんたちに心から感謝を。

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2015年8月9日 @ 加古川 チャッツワース
“夜の科学 in 加古川 − for the loved one”


1.スティーブンダフィー的スクラップブック
2.夏の日の幻
3.長期休暇の夜
4.一角獣と新しいホライズン
5.太陽オーケストラ

6.Qui La Laの夏物語
7.ブックエンドのテーマ
8.lucky star
9.ポチの子守唄
10.猫町オーケストラ

11.太陽と満月
12.些細なことのように
13.my favorite things
14.small good things
15.hanalee

EN
16.ストレンジャー(セロファン カバー)
17.月あかりのナイトスイミング
18.ハミングバード


with 溝渕ケンイチロウ(M11-16, 18)
with 川本健士(M16)



打ち上げも楽しかった。岸本さんたちとケンイチロウは山の話で盛り上がるし、長男カズトくんが「ちょっと聴いてもらっていいですか?」と自作曲をピアノで弾き語るシーンがあったり、ダンスを頑張っている長女ルナちゃんからはボルダリングの魅力を教わったり…。初めて会ったときはまるで子どもだった二人がこんなに大きくなったんだなあ。ぜひ今度はケンイチロウソロライブをチャッツワースでやって欲しいし、どこかの山で彼らが合流するのも時間の問題だろうなと思う。美味しいものを食べ、楽しい話をして、これ以上なにを欲しがるか。加古川の夜は完璧な夜でした。



明けて翌日は岸本家と淡路島観光からのKiss FM KOBE。神戸どうぶつ王国は次の季節に。充実の3日間でした。  
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2015年01月25日

嬉野ー佐賀ー鳥栖ー福岡ー帰京【九州旅DAY4】



昨晩はくたびれて嬉野温泉の宿に帰ってきて、ほろ酔いの両親を横目にざざーっと温泉に浸かってそのまま寝てしまったが、明けて街並みを眺めてみるとやはりいい場所に泊まったなあと嬉しくなる。贅沢な朝食をいただいたあと、正午チェックアウトだったので大きなお風呂をふたつはしごしてすっかり温まった。嬉野で飲むお茶はすべて香りがよくて美味しい。お茶の葉をたくさん買ってしまった。午後に宿を発ち、佐賀まで戻って僕が行ってみたかったレコード屋(リサイクルショップ?)で1時間くらいレコ掘り。奥深きレコードコレクター道。

その後両親の用事に付き合いつつ夕方に鳥栖まで戻って遅い昼食、そして僕はここで両親と別れ再び福岡へ。この日は福岡に泊まり翌日朝に東京に帰るという行程。福岡ではガッシュ/A Part of Apartというショップに挨拶に。ここで長話になり日が暮れた。夕飯は軽く(2日間質量ともに大物づくしだったので)以前ライブで一度お世話になったタロカリでいただこうと思ってふらっと立ち寄る。そこで偶然会った常連客は若い女性シンガー瀬戸口恵さんで、彼女は僕の教え子立花綾香と知り合いで共演もしているという奇遇。世の中は狭い。軽く一杯、というつもりが旧友と連絡がとれて駆けつけてくれて、さらには彼の同僚も合流して日付が変わる直前まで楽しいお酒とおしゃべり。最後の福岡の夜はいろんな偶然が重なって4泊5日の九州旅を締めくくるのに相応しい時間となりました。

翌朝、またPM2.5の靄のなかを飛行機は飛び立って僕は東京へ。今年もまたあと何回か違う季節に九州を旅したいと思います。またすぐ帰るけんね九州。


  
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2015年1月18日(日)@ 諫早 オレンジスパイス “ひなたのねこ”ライブ(ライブ後記)【九州旅DAY3】

前エントリーからの続き。再び嬉野から諫早まで、大村湾を眺めながらひとりドライブ。せっかくなのでぐるっと諫早市内をまわって、偶然見つけたハードオフで中古レコードや楽器を買ってしまったり、限られた時間でしたが諫早の街散策も完遂。お店に戻ってライブの準備、そして店長さん(老猫と暮らしていらっしゃる)と話して泣いたり笑ったり。この日は“猫”をテーマにしたライブなのでカフェテコとはまったく異なる内容に。





猫が出てくる曲ばかりをたてつづけに4曲。そしてポチなきあとにポチ実が登場したときの“恋の予感”エピソードと絡めて「予感」を。この日は声がスーッと良く出て、窓の外のメタセコイアのてっぺんまで登っていくような感覚でした。「ポチの子守唄」「些細なことのように」ではすすり泣く音が聞こえてきて、僕はそっちのほうを振り向けませんでした。ポチの写真に囲まれて歌うのはやっぱりとても特別な感じがして普段のライブとは全然違う感情。

本編最後に歌った「Auld Lang Syne(蛍の光)」は古き友との思い出を想う歌。僕はポチのことを考えながら歌いました。アンコールでは「SING A SONG」、そしてポチとの出会いとなった「饒舌スタッカート」収録の「拍手手拍子」で文字通り手を叩きながら「ひなたのねこ展」最終日を讃えました。・・・のはずが「もう少し展示を延長しましょう!」という嬉しいお言葉をいただいてまだポチは諫早にいます。2月1日まで写真を飾っていただいてますのでぜひお近くの方は足をお運びください。



終演後はお客さんみなさんといろいろな話。一緒に暮らしている猫の話からご自身の亡き息子さんの話など人それぞれの人生があって人それぞれの暮らしがあるのだなあと改めて思いました。みなさんの暮らしに音楽を添えられているのなら嬉しいです。オレンジスパイスのみんなとの打ち上げは長崎ちゃんぽんパーティー。こんなふうに鍋を囲んでちゃんぽんを召すのは初めてでした。またここで歌えたらいいな。心強いスタッフの皆さん、そしてご来場のお客さん、本当にありがとうございました。スタッフ全員に見送られながら僕は真っ暗な長崎自動車道を再び嬉野温泉へ…。




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佐賀川上峡温泉ー武雄市図書館ー波佐見ー諫早ー嬉野温泉【九州旅DAY2/DAY3】



福岡カフェテコライブの翌朝、旧友やっちゃんが迎えにきてくれて故郷佐賀県基山へ。里帰りの際の儀式のようになっている丸幸ラーメンセンターでラーメン。小さな頃から食べているソウルフード。博多ラーメンではなく久留米ラーメン。この味だ。ここから僕は両親と合流してしばし親孝行プレイ。この日向かうのは佐賀市内大和町にある川上峡温泉というところへ。僕は18歳で上京したので地元の名所などをほとんど何も知らないからこの“九州の嵐山”と呼ばれるところへ初めて来た。確かに静かでゆったりしたいい場所、春には川に鯉のぼりがたくさん踊るらしいし、夏には花火と灯篭流しで賑わうそう。とにかくこの日はお湯に浸かりぐっすり休む。

翌朝起きてひと風呂浴びて、宿をチェックアウトした後、行ってみたかった佐賀県武雄市の武雄市図書館へ。蔦屋書店(正確にはCCC)が管理する話題の複合図書館。朝10時過ぎに到着するとすでに駐車場は満車、館内の机はすべて人で埋まっていた。予想以上のスケールに唖然。一緒に行った両親も小一時間座って本を読んでいました(糖尿病の本と中性脂肪の本だった…)。こんな施設あったら休みのたびにここに来ちゃうな、という感じ。ワークショップなども行われていて老若男女が思い思いの楽しみ方で過ごしていました。



武雄市図書館を後にして今度は長崎県の波佐見市へ。ここは前回の諫早ライブの際に連れていってもらった街、波佐見焼という陶器で有名なところだが、HANAわくすいというお店を中心とする築80年以上の製陶所跡をリノベーションして作られた素敵空間を再訪。前回はなんと自分のCDがそこで販売されていてびっくりしたのだが、今回もスタッフの方が僕のことを憶えていてくれて嬉しかった。県境を越えてたくさんの観光客、週末でとても賑やか。人懐っこい猫にも会えました。

両親が退屈そうにしはじめたのでどうしようかと思案。嬉野温泉へのチェックインにもまだ時間があるし…ということで、この日ライブをする予定の諫早オレンジスパイスに連れていくことに。きれいにでぅスプレイしてあるポチの写真に見入る父と母、自分にとってはとてもシュールな光景。スタッフの皆さんがとても優しくしてくれて、美味しいランチをいただく。機嫌がよくなった母親は手作り柚子胡椒をカフェで使ってもらえないかと売り込みしていました…。そして両親を嬉野温泉へ連れていく(諫早から車で30分ちょっと)。ちょうど1月中旬というのは観光客が一段落するときなのか混雑せずにとてもゆったりした旅となりました。温泉宿にチェックインして僕はふたたび諫早オレンジスパイスへ。

親孝行とライブが平行するなかなかタフな…、しかしかなり充実した旅行程でした。(続く)


  
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2015年1月16日(金)@ 福岡 cafe Teco “夜の科学 in 福岡ーnew beginnig”(ライブ後記)【九州旅DAY1】

1週間が経ってしまいましたが、先週の九州旅は素晴らしいものでした。今年のライブを故郷から始められたのはとてもよかった。ライブとその旅行程を振り返りたいと思います。



福岡まではとても安い航空券を手に入れたので千葉県成田からの旅の始まり。昼前に吉祥寺を出てお昼の飛行機に乗って午後には福岡へ。事前に知り合いから聞かされていたようにこの日の福岡はPM2.5の影響で空が真っ白。僕が子供の頃にはなかった気象。テレビの天気予報のあとにPM2.5予報もある。東京よりも1時間くらい日が長いこともあって東京と九州の地理を再認識。ホテルにチェックインしてから会場のカフェテコへ。2009年以来通いなれた道。

初めてのソロアルバム『pilgrim』をリリースしてしばらく足を運んでいなかった福岡でもライブをやりたくて、人づてに紹介してもらったのが警固にあるカフェテコでした。音響設備のないお店でしたがそのご飯の美味しさと店主テコさんの人の良さで以来僕の福岡での拠点となりました。1月24日(今日です)で13年続いたお店がクローズするということで依頼されたライブ、カフェテコでの最後の音楽イベント。たどり着いたカフェテコは準備でバタバタしていて感傷的な雰囲気とは程遠く、僕もバタバタと準備を。

Twitterで「リクエストがあれば」と投げかけると思いのほかたくさんの返答があったので、急遽セットリストを大幅に変えてあたふた。「残り物ですけど」と出してもらった賄い飯の美味しさにため息をつきながら「これが最後かー」としみじみ。金曜日の夜にも関わらず遠くからも近くからもたくさんのお客さん。開演の時間になりました。

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今年初めてのフルサイズの弾き語りワンマンは『新しい青の時代』を頭から3曲、そして『pilgrim』『home sweet home』の冒頭楽曲でスタート。思えば3枚とものレコ発ライブをやらせてもらっているのだから、その6年間というのはやはり長く内容が濃い。「カフェの厨房から」はリクエストをいただいた曲でしたが、「辿り着いたこの店が君の宿り木になったなら/私どもは幸せでそれだけでいいのです」というのは文字通りのカフェテコ賛歌になったような気がしました。「tsubomi」に出てくる「17歳の頃流した涙/思い出して笑う」というフレーズは福岡の警固公園での高校時代の思い出を歌っているからこの地でこの歌を歌うのは感慨深い。

カフェテコで何度もライブをやっている高野さんのカバー、ヒックスヴィルの話から絡めての小沢健二カバー、「月あかりのナイトスイミング」でたびたびピアノを弾いてくれたHARCOもカフェテコ仲間。故郷の友だち家族のために作った「この広い世界で」、これからCDになる新曲たちも並べて全部入りのセットリスト。「maybe someday」はカフェテコの有終の美を讃えたくて歌った。「Auld Lang Syne(蛍の光)」も素晴らしい響きでした。最初のアンコールのあとも興奮冷めやらぬ感じで、マイクを通さない生音で最後に「hanalee」を歌いました(この歌は最初のライブから毎回歌ったんじゃないかな)。



終演後はなぜかびっくりするくらい物販の商品が売れていました。売り切れたモノもあってごめんなさい。ローカルバスのケイジくんとノミさんも観にきてくれた。いつもの同級生チームも打ち上げまで楽しい気分にさせてくれました。九州全土、山口、広島からも駆けつけてくれたファンの皆さんに感謝。諫早オレンジスパイスからもこそっと遊びにきてくれたスタッフも。やっぱり福岡はよかとこ。これからカフェテコに変わる会場を探さないといけないのだけど変わらぬご愛顧をお願いします。

そしてテコさん、お店閉店の決断はとてもポジティブなもので気持ちいいくらいにさっぱりした表情が印象的でした。これからは福岡以外でもいろんな場所で会うことになるかもしれませんね。カフェテコはいよいよ本日24日(日)cafe Teco マルシェをもって最後となります。福岡の皆さん、ぜひ日曜日の午後にカフェテコまでお出かけしてはいかがでしょうか(詳細はこちら)。cafe Teco、そしてテコさん、6年間ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。




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2014年06月30日

センチメンタルな旅 初夏の旅



金曜日から昨日までの関西への旅、ライブ以外のことをメモ。びっくりするくらい安い大阪往復のチケットを獲得したので今回は成田からのフライト、しかし週末の朝の渋滞はとてもひどく「楽器なしで飛び乗る?」「乗れなかったらどうする?」と心せわしなかったがなんとか間に合った。以降すべての幸運をポチのおかげだと思うことにする。関空から京都までは「はるか」という電車で乗り換えなく快適。ここ最近うまく眠れず、移動中もずっと窓の外を眺めていたのだけど大阪というのは本当に大きな街だな。ホテルにチェックインしてしばし休憩してトーク&ライブ。もしも屋にはジャムという猫がいた。黒白で鼻筋が通っていて格好良い猫だったが触らせてはくれず。きれいな声で鳴いた。京都での夕飯はもしも屋で。とても居心地の良い店でまた来たいと思いました。紹介してくれた岡村詩野さんに感謝。

翌朝京都は降ったりやんだり。京都の朝はイノダコーヒに決まっている。この日は四条支店でエビピラフを。美味しいものを食べると元気がでる。しかしまだまだ元気足りないので、そういうときは買い物だ!とこれも京都に来ると必ず寄りたいモリカゲシャツで水玉のかわいいシャツを購入、嬉しい。斜向かいのお店に人だかりができていて覗くとフリーマーケットをやっていた。「ヌビ」という綿をいれながら縫っていくキルトのような肌触りの韓国布団を売っていて「これ絶対ポチが気にいるやつやろ」とお土産に。こうやって荷物が増えていく。新快速に乗って加古川へは1時間少しの旅。瀬戸内海と明石海峡大橋は灰色の風景。

加古川、チャッツワースについて食べさせてもらったのはライブでサーブされるランチセット。とても美味しかった。楽屋がわりの部屋にあったウクレレをポロポロ弾いていたら楽しくなって1曲ウクレレ伴奏で歌うことにしました。ライブ会場になった2階はとてもよい雰囲気に準備がなされていて気持ちのいい歌が歌えました。ポチが映ったDVDを持ってきていたのだけど壁一面に大映し。可愛かった。奇跡みたいな時間のライブの後は近くのセシルで打ち上げ。セシル店主シマダさんとのおしゃべりも久しぶりで楽しかったが、とにかくくたびれ果てて眠く、最後のほうは記憶が曖昧。

東京に帰る日は夜まで時間があったのだけどチャッツワース岸本さんが自宅へ招いてくれて、普段岸本家が食べている朝ご飯に混ぜてもらった。岸本さんの家にはポチと同じ15歳のチャオという猫がいて、僕は会うのが2回目だったけど撫でさせてくれて添い寝させてくれて、毛むくじゃらの猫の身体に触るのは1週間ぶりだったので少し心が柔らかくなったような気がした。岸本さんのレコードコレクションを眺めて話をしてゆっくり流れる時間がこの旅のなかのハイライトだったように思う。このタイミングで加古川に来れて本当によかった。

それから初めて明石の街へ。魚の棚という、海鮮市場を散策。そこで食べた明石焼きが絶品。こんなに食べられない!と思った一人前がぺろりと胃の中に。神戸へ移動してタワーレコードへ挨拶に。7月7日に全国発売になる『緑の時代』を応援してくれるお店、素敵女子バイヤーのスタッフを訪ねるとGOMES THE HITMANのときからファンだった、と嬉しい言葉。ポチの写真を使って立派な看板を作ってくださるそうなのでお近くの方はぜひ愛でにいってください。心強いサポートをしてくれた岸本ファミリーとお別れ、いつも愛情を受け取ってばかりでお返しできず申し訳ない。また来ます、加古川。

東京はひどい天気だったみたいだけど、帰り道の夜はいつもの東京でした。
この街はまるで光の葡萄みたいだな。いつもの台詞。


「センチメンタルな旅 春の旅」というタイトルの、2010年に他界した、写真家荒木経惟の愛猫チロの最後の数ヶ月を撮った80葉ほどのモノクロの写真集があります。900部限定の本なのでなかなか入手しにくい一冊なのだけど(「チロ愛死」というハードカバーのなかでそのなかの写真は見ることができます)、僕はこの本のなかでやせ細ってパサパサになっていくチロの生き切る姿を必死で目に焼き付けて、我が愛猫ポチのまだ未ぬ最期の床を想像したものでした。実際にはポチは最後までやせず毛艶もきれいなままで逝ってしまいましたが、この写真集は僕にとってとても大きな意味のある一冊です。今回ポチがいなくなって1週間後の、この60時間ほどの旅は何を見ても何を思っても僕にとっての“センチメンタルな旅”でした。まだまだこの旅は続きそうですが。  
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2014年03月27日

京都水族館から帰京(2014.03.24)

浜松、名古屋、京都と3つのライブとワークショップを終えて月曜日は東京へ帰る日、しかしずっと行ってみたかった京都水族館が宿から歩いてすぐの距離だったので朝いちで行ってきました。素晴らしい演出、童心に戻って軽やかな足取り。水族館でライブができたらいいな。イワシの渦をバックに歌ったり、ペンギンと見つめ合いながら歌ったり。水族館を堪能し、光と水がせめぎ合うこの風景こそ“新しい青の時代”によく似合うような気がしました。帰路中はずっと頭のなかで作詞の作業。実はこの日の夜いっぱいが締切の原稿があったのですが、なんとか満足行くものを納品することができました。金曜日からの長い旅でした。


  
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2014年02月27日

松山探訪/Glen Phillips LIVE @ bar TAXI



2月24日月曜日の夜10時に小倉港を出た船が松山観光港に到着したのは朝の5時。こんなに早く陸に放り出されても…と思っていたら船の中に7時まで待機できるとのことで、僕はゆっくり身支度をして6時半ころに上陸。歩いて10分の伊予鉄高浜線、高浜駅まで夜明けの海沿いを歩く。愛媛は父親の故郷なので子どもの頃によく来ていたのだけど新居浜とか土居の記憶はあるのに松山を観光した記憶はない。ほぼ初めての松山ひとり旅である。

海沿いを走る電車はだんだん街へ。通勤通学の時間になり僕は街の暮らしの一部に溶け込もうとする。松山市駅で降りて路面電車の一日券を購入、ホテルに荷物を預かってもらい解き放たれた鳥のような気分。朝6時からやっているという道後温泉にまずは向かいます。わー、なになにこの街の雰囲気!とどんどん楽しくなっていく。道後温泉本館は歴史的な景観。平日の朝で観光客も少なく、まずは温泉に入って船旅の疲れを流しました。畳の広間でお茶とお菓子をいただく。夏目漱石が名作「坊っちゃん」のなかで「3階では茶を飲みお菓子を食わせてもらえる」と書いた、その風景を追体験。

次に向かうのは松山城。今回の旅にあたって愛媛出身の高橋久美子ちゃんの徹底的なお薦めスポット指南メールに本当に救われた。なんとリフトとロープウェイのどちらもある麓駅から松山城までは小さな山登り。春の陽気のなか往路はまずリフトで、足をぶらぶらさせながら。世界遺産である姫路城を観たばかりだったが松山城も素晴らしいお城だった。なにより天守閣から見下ろす街並み。こんなところに住んだら…と妄想したりして。帰りは迷わずロープウェイ、この時点でまだ朝10時くらい。




次に向かうのは歴史的建造物である萬翠荘。ここが個人的には一番気持ちのいい場所でした。西洋建築の洋館、松山と日本の歴史に重要な役割を果たした空間。謁見の間、晩餐の間、応接室とどの部屋もため息が出るような光と影の風景。高橋久美子ちゃんはここで2011年にこの場所で「ヒトノユメ」展を開催したのだけど観てみたかったな。かったな。また僕は「ここに住んだとしたならば」と妄想。昼食も久美子ちゃんが推す喫茶店でフルーツサンド、そしてホテルに一度チェックイン、そのままバタっと倒れこむように小一時間爆睡してしまいました。



そしてムクッと起き上がり、路面電車に乗って松山駅方向へ。モアミュージックという広いレコード屋さんで気が済むまでレコードハンティング。手付かずの宝の山にショベルを持って出かけていってそのままミイラ取りがミイラになってしまうような男が、僕。知らない街をiPhoneの地図を頼りに歩くのは心細く寂しく、しかし楽しい。この日僕が松山へ来たのはToad the Wet SprocketのボーカリストGlen Phillipsのライブを観るためだ。音楽を欲する心が僕をこの街に連れてきた。

夜になってライブが行われるbar TAXIへと向かう。松山は日本一バーが多い街だそうで、雑居ビルにはたくさんのネオンや看板が揺れる。お店は2,30人入ると満員になりそうなスペース。手が届くような席から25年聴き続けているシンガーの歌を味わえる喜び。お客さんもたくさん、グレンのライブが始まりました。2曲目にToadの「Walk on the Ocean」、そらで歌える大好きな歌。ギターと歌のシンプルなサウンドだけど、彼のギターはベースとリズムとメロディのすべてを兼ね備えているので物足りなさを感じない。一緒に来ていた12歳になる娘のフレイアちゃんとのセッションも微笑ましかった。

休憩を挟んで2時間少しのステージ、ジェイムス・ブレイクのカバーという意表を突くセレクトも良かったが、ポール・サイモンの「American Tune」を歌い始めたときには息が止まるかと思った。Toadの新曲はもちろん、「ALL I WANT」「FALL DOWN」など思春期に熱中した音楽はこんなに気持ちをハッとさせるものか。終演後にグレンにサインをしてもらうときに『新しい青の時代』を渡しました。すると彼は「Oh!君はGOMESの!」と昔渡したCDのことも憶えていてくれてとても嬉しかった。彼に「こないだToadのカバーを歌ったんです」とiPhoneで徳永憲くんと一緒にやった「Way Away」を観てもらう。ワオ!とにこにこしながら。フレイアちゃんからは「素敵な声!」と言われたので「You too!」とお返し。夢のようなひとときでした。あー、幸せだったな。松山まで来て正解だったなあ。



音楽のある暮らしが僕をどこかへ連れていったり誰かを僕の前に連れてきたり、衣食住に音楽がなくてもなんとか生きていけるのかもしれないけれど、僕にとってはなくてはならないものだなあと実感した福岡、そして松山への旅。興奮冷めやらぬまま翌朝早起きして坂の上の雲ミュージアムに行ったりさらなる街歩きをしたりして最後まで松山を満喫、最後に立ち寄ったスターバックスコーヒーでは店員さんに「山田さんですよね?ずっとファンです。ぜひ松山でライブしてください!」と声をかけられるという奇跡で長い旅は幕を閉じたのでした。これはまた近い未来にここへ戻ってこなくてはいけないということだな。松山、大好きな街になりました。




  
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2014年02月26日

松山堪能、そして帰京しました



Toad the Wet SprocketのボーカリストGlen Phillipsの来日公演の関東2ヶ所が自分のライブと重なってしまい(前回もそうだったのだ)昨年からToadの活動と新作リリースというタイミングのグレンの歌をどうしても聴きたくて福岡からフェリーで向かった松山公演。行ってよかった、間違いなかったと思える素晴らしい時間でした。愛媛は父親の故郷なのだけど子供の頃からもう長いこと疎遠だった街。朝からいろいろ思う存分散策して大好きな街になりました。今年は松山でライブがやりたいと思いました。ライブのことや詳しい旅日記はまた改めて。出会ったすべての人に感謝。松山情報をたくさんくれた知人たちにも「ありがとう」を。今週末はいよいよ蔵前NAOT TOKYOのオープニングライブ、高野寛さんとのライブです。とても楽しみ。


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2014年3月1日(土)@ 蔵前 NAOT TOKYO
“NAOT TOKYO OPENING LIVE:高野寛 X 山田稔明”

17:00開場/17:30開演/料金3500円
出演:高野寛、山田稔明

ライブ・イベント等でお世話になっている奈良風の栖がイスラエルの
手作り靴NAOT(ナオト)の日本直営店が東京蔵前にオープンさせます。
そ開店をお祝いするライブイベントに高野寛さんと一緒に参加、特別な
宴になりそうです。スカイツリーを眺める墨田川のリバーサイドで始まる
新しい物語にご注目ください。

*THANK YOU!SOLD OUT!

NAOT TOKYO(3月7日OPEN!)
台東区駒形2丁目1-8 楠ビル301
http://naot.jp/
  
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2014年02月25日

博多から小倉、そして松山へ



昨日のこと。福岡ライブの翌朝はゆっくりと時間を過ごし、お昼に今泉にあるガッシュへ。ここは2012年の暮れに福田利之さんを介してミニライブをさせていただいたセレクトショップ。優しく賑やかに歓迎してもらえて嬉しい。天神を散歩、途中で小中校時代の同級生とばったり会い立ち話。引き続き散策、結局足が向かうのは洋服屋、本屋、レコード屋。映画を観ようかと思ったが、は!と我にかえって、引き返す。

前日お世話になったcafe Tecoへ行き遅めの昼ご飯、久しぶりにいただく手ごねハンバーグ定食。「ゆっくりしていってください」の言葉に甘えてiPadで「ウォーキング・デッド」シーズン4を2エピソードも観てしまう。手に汗をかきながら。テコさんに別れを告げてバスで小倉へ。1時間ちょっとの道程、フェリーで食べて、と持たせてくれたおむすびの温かさよ。

小倉にこうして降り立つのはキャンペーン以外でははじめてではないか?見知らぬ街を歩く不安と心細さ、これも旅の醍醐味。果たして船は出港し、気付けば僕は熟睡し、夜明け前の松山に到着。船を降りる準備をしているところだ。旅4日目の夜は船中泊となりました。今日は一日松山の街を味わい尽くします。  
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2014年02月23日

博多ぶらぶら



昨日は猫の日。ポチを想いながら実家で迎えた猫の日。お昼から博多天神へ。実家からはJRで30分、地下鉄で5分を乗り継ぎます。大名のROOMSへ唐津在住女子高生バンドたんこぶちんのラジオ公録とライブへ遊びにいく。友人がデイレクターをやっていたり高橋久美子ちゃんが歌詞を提供したりしていて、彼女たちを観るのは1年ぶり2回目だが自由奔放な感じが楽しげで音楽もより心に響いた。来週高校を卒業して新しい季節が始まる彼女たちにたっぷりと若さのお裾分けをいただく。

そこから歩いてすぐのタロカリというカフェは2012年の暮れにライブでお世話になったお店。そこで偶然にも岩瀬敬吾くんが歌いにきていたので立ち寄って1時間ほどライブを堪能。彼も相当過酷な旅をしているがタフな道程自体を楽しんでいるような逞しさがありました。旅先で友だちに会うことはとても心の安らぎになる。敬吾くんはこのあと九州を細かく回るそうです。

同級生のやっちゃんと合流してしばし歓談。今回の旅では僕はエレキギターを持ってきていて、アコギはやっちゃんのYAMAHAを借りることに。こういうことができるのも地元の強み。21時に百道浜のRKBへ向かい(やっちゃんはマネージャーとして同行)「マチケンマリコのハミングバーズ」への生出演。マチケンこと深町健二郎さんは福岡の人なら誰もが知るパーソナリティ。僕も中高生の頃に流行りの音楽やファッションをテレビ越しに教わったものです。猫の日にちなんでネコ話も楽しく番組名とシンクロする「ハミングバード」を生演奏。偶然この日のもう一人のゲストはTHE LOVEの平くん(かつてのレーベルメイト)、地元で久しぶりの再会も嬉しかったです。メッセージを送ってくださった方、聴いてくれた皆さんとRKBスタッフさんに感謝。

やっちゃんと24時間営業の丸幸ラーメンで遅い夕食。子どもの頃から食べていた味、僕にとってラーメンとはこれ。楽しい一日でした。いよいよ今日はライブ!



2月23日(日)@ 福岡 警固 cafe teco
“retrospective 15+5 FUKUOKA”

17:30開場/18:00開演/3,500円(1ドリンク代別途)

GOMES THE HITMANメジャーデビューから15周年、ソロ名義の
リリースから5年でついに40歳。キリのいい数字が並んだ2014年の
山田稔明はポジティブな振り返りとさらなる邁進を目指します。
全キャリア140曲から新旧含め選曲したステージをお楽しみに!

予約はこちらから
cafe Teco
〒810-0023 福岡市中央区警固1-4-22-2F
TEL 092-713-9377

  
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2014年02月18日

東京に戻りました/今週末は福岡へ



昨日のこと、倉敷で目を覚まし少しだけ街を散策、と思ったらお目当ての林源十郎商店および倉敷意匠が店休日。カフェゲバで朝食をいただきお世話になった三宅商店へ。昨晩ふらっと入ったイタリアンパブで以前三宅商店で働いていた男の子がシェフをやっていて期せずして再会したのだけど、彼が改めて挨拶に来てくれて嬉しかった。また来ます、倉敷。それから今回の旅で本当に心強いサポートをしてくださった加古川チャッツワースへ(倉敷で使った機材もチャッツワースの息子さんの機材でした)。美味しいランチをそこでいただく。暖かくなった頃にまた来たいな、加古川。

せっかく関西に来たのだからといつも立ち寄る心斎橋のスタンダードブックストアへ。そしてタイムボム(老舗レコード店です)を覗いたらR.E.M.の貴重盤をたくさん発見。全部欲しかったけど財布が空になるほどの高価なものだったので泣く泣くひとつだけチョイス。お願いだから売れないで。少しずつ大阪に来るたびに買い揃えたい。いろいろ所用を済ませたらもう夜になって、車を返してこの日は大阪泊。明けて今日、神戸経由で東京に戻りました。

羽田からモノレールで都心へ向かうと僕らをあれほど苦しめた雪がまったく残っていない。浦島太郎のような気分。それでも吉祥寺のほうまで戻ってくると路肩に積み固められた汚れた雪が。家に着くと前輪にチェーンをはめた車がくたびれた姿で佇んでいました。今週末は福岡へ行く。ライブより少し早めに九州入りするのだけど関東ではまた雪が降るという。どうか旅路を白く塗りつぶさないで!福岡cafe Tecoでのライブへたくさんの申込をいただいています。今回いつもと少し違うのは“佐賀”の人からの申込が多いこと。自分の故郷のファンが少ないことがコンプレックスだったのでとても嬉しいです。今週末は福岡 cafe Tecoで合流しましょう。



2月23日(日)@ 福岡 警固 cafe teco
“retrospective 15+5 FUKUOKA”

17:30開場/18:00開演/3,500円(1ドリンク代別途)

GOMES THE HITMANメジャーデビューから15周年、ソロ名義の
リリースから5年でついに40歳。キリのいい数字が並んだ2014年の
山田稔明はポジティブな振り返りとさらなる邁進を目指します。
全キャリア140曲から新旧含め選曲したステージをお楽しみに!

予約はこちらから
cafe Teco
〒810-0023 福岡市中央区警固1-4-22-2F
TEL 092-713-9377

  
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2013年11月28日

スプリットツアー“ひつじ雲とうろこ雲” DAY3(2013年11月24日:石川 金沢市)

旅3日目。前日の街歩きと遅くまでの打ち上げで疲れたのか、朝起きれず。集合時間に15分遅れてバタバタと宿を後にする。再びカフェノヴァに戻って濃いコーヒーをいただく。不在だった看板犬ジョルジュくんとも会うことができた。マスターの松井さんは東京での暮らしも経験しているので地元について多面的、多角的に考えているように見えた。また会いたいナイスガイである。再会を約束して新発田を出発。金沢までは海沿いを進む約4時間ちょっとのロングドライブ。疲れが見え始めたか車内は黙ったり思い出したようにおしゃべりしたり。いい具合にお互いに気を使わなくなってきた。



金沢に着くとやっぱり気分がハッとしてきょろきょろ風景を見回してしまう。まず向かったのはタワーレコード新潟フォーラス店。HARCOにバイヤーさんを紹介してもらう。『Christmas Songs』も『新しい青の時代』も揃っていて、クリスマスコーナーに大きく展開していただく。コメントを書いたり写真を一緒に撮ったり、こういう挨拶を旅先で交わすのも楽しい。そしてずっと気になっていたラリーレーベルのショップを覗きにいく。金沢発のとてもいい音楽をリリースしているレーベルで、イトケンさんも所属。お店はアパレルショップの様相、男ふたりで戸惑っているとお店の方がとても丁寧に接してくれた。旅人に優しい街、金沢。



そして3年ぶりに訪れるコラボン。入るなり看板犬だんごが迎えてくれました。店主ちえさんが二三味コーヒーを淹れてくれてホッと一息。とても落ち着くお店。ここでずっとライブがやりたかったので今回連れてきてくれたHARCOに感謝したい。商品や棚をずずずーっと壁側に押しやってライブスペースとお客さんスペースを作る。燕市、新発田市と自分たちの機材でセルフオペレーションしてきたがコラボンではPAを矩さんにお願いする。やりとりもスムーズでとても快適、今回の旅はとてもストレスフリーだ。去年こちら地元に戻ってきた高森ゆうきくん含めた3人でタワーレコード新宿でコンピ盤『Sweet Voices』のインストアをやったのは2010年の1月だった。金沢で再会できて嬉しい。3人でもセッションリハなどを終えて開場。僕は開演までの時間にレコードジャングルへレコハンに行こうと思ったが寒くてあきらめる。

ライブは高森ゆうきくんからスタート、コンピ盤収録の「長い道草」も歌ってくれた。客席には子ども連れが多く、僕の高校時代の同級生も娘と旦那さんを連れてライブを観にきてくれた。HARCOのステージでも同じコンピ盤から「Songbird」を演奏したので僕も急遽セットリストを練り直すことに。HARCOとの「丘陵叙景」「ナイトハイク」のセッションもこの旅最後…と感慨深く、しみじみと音を添えました。そして“ひつじ雲とうろこ雲”ツアー最後のステージへ。

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3日間しゃべりすぎたのだけど、歌を歌っているあいだは気持ちのいい声がすーっと前に向かっていく。まずはしゃべり声から枯れていくのだ。僕もHARCO監修コンピ盤に収録された「SING A SONG」を久しぶりに演奏。この歌で僕を知ったというお客さんもこの旅中で多かったので、やはり自分にとって大事な曲。みんな大きな音で手拍子をしてくれました。HARCOとの「太陽と満月」は金沢が一番“遊び”があった気がしました。レコーディングするとしたらHARCOにオルガンを入れて欲しいな。「月あかりのナイトスイミング」は季節を呼び戻すような美しさでした。

コラボンでのライブで一番感動したのは「日向の猫」の一体感でした。みんな照れも恥じらいも捨ててラララと大きな声で歌ってくれて、最後の最後にハーモニーになる部分が終わらないでずっと続けば、と思ったほどです。アンコールでは高森くんとHARCOと一緒に「風をあつめて」を。そして持ち歩いていたのに使う機会がなかったウクレレを弾いて最後は山下達郎カバー「クリスマス・イブ」。会場にいる皆さんがニコニコしていたのが印象的でした。楽しかったな。また冬が終わって春か夏に金沢に来たいです。

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素晴らしいスペースを提供してくださったコラボン、いろいろサポートしてくれた友人たち、高森くん、矩さん、そしてあたたかいお客さんのおかげで旅の最後を締めくくることができました。金沢でも長いサインの列、とてもありがたかったです。終演後の打ち上げは楽しく穏やかにコラボンで。美味しいご飯をいただきました。そして猫派の僕をもメロメロにさせる犬のだんご。3日間の旅をこれほど心穏やかに過ごせたのもだんごをはじめそれぞれの街にいた看板犬クロスケ、ジョルジュのおかげかもしれませんね。最終日、僕とHARCOはコラボンが手配してくださった町家一軒家に泊まったのですが二人で4時過ぎまで飲み続けて、たくさんの話をしました。始まりから終わりまでずっと面白い旅でした。またどこかの街でHARCOと共演できたら嬉しいです。



  
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スプリットツアー“ひつじ雲とうろこ雲” DAY2(2013年11月23日:新潟 新発田市)

旅の2日目は11時チェックアウトでかなり体力回復、そして温存。燕から新発田市まではだいたい2時間というところか。こちらの天候は変わりやすく朝の太陽の光で目覚めたのにみるみるうちに雨になり風が窓を叩きつけそして旅立ちのときにはまた晴れてきた。車窓の向こうは延々と続く田園。そして赤に黄に染まる紅葉を見て日本の美を思うのだ。新発田市は城下町。先月訪れた長野上田と雰囲気が似ている。

到着したカフェノヴァはとてもおしゃれなカフェバーでした。ここでは夜に“壁新聞”の取材があるのに先駆けていろいろ街を案内してもらうことに。まず向かったのは食堂シンガポール、名物の「オッチャホイ」をいただく。なんだそれは?と思った我々の前に登場したのは辛口の焼きうどんだった。クセになる味、胃袋をまず掴まれた。そして雑貨屋、武家屋敷、足軽長屋と散策。



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初めて来た街をうろうろして、駅前に大きな病院があることとか最近駅が新しくなったこととか、いろんな日常の風景を覗く。そして僕らは市島酒造という酒蔵で水のように澄んだ吟醸酒を試飲までしてしまうのだった。これほどゆっくりとライブ前にその街の空気を深呼吸することは珍しい。新潟県内のライブが2日続いた賜物。カフェノヴァに戻ってライブの準備。この日は僕が先手。とてもいい感じのカフェライブ然とした風景。こういういろんな高さの椅子があるカフェが僕は好きだ。「平凡な毎日の暮らし」から始めるとエンジンがかかるのが早いような気がする。

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HARCOとの「太陽と満月」、「月あかりのナイトスイミング」はお互いの手の内が噛みあったり意外なボールを投げられてオッ?と思ったりするのが楽しい。この日は「sweet december」がなんだかいつもより感情的だった気がする。HARCOのステージでもまた「丘陵叙景」と「ナイトハイク」を。高知での夜に「ナイトハイク」もR.E.M.の「Nightswimming」からインスパイアされた歌だと聞いて僕はさらにこの歌が好きになった。たくさんのお客さん、地元に返った巣巣の元スタッフかくちゃんも旦那さんと来てくれた。サインに握手に写真と時間をかけて。

打ち上げは取材も兼ねていい味出してる飲み屋へ。座敷を貸切り状態で誰かの実家に来たかのよう。ここでの取材は近いうちに“壁新聞”というメディアになって公開されると思います。カフェノヴァマスター松井さんの地元の仲間連中も来てくれてわさわさと面白いカオス状態に。僕もHARCOもずっとしゃべっているからだんだんノドもしんどくなってくるが楽しいから仕方ないのである。この日泊まった宿はとても雰囲気のある老舗ホテルだった。またこの日も長い長い一日になったのでした…。  
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スプリットツアー“ひつじ雲とうろこ雲” DAY1(2013年11月22日:新潟燕市)

HARCOと旅する3日間の始まり。ツアータイトルを決めるときに僕からは“ピアノ王子とギター侍”というのを提案したのだけど、HARCOからは“ひつじ雲とうろこ雲”というアイデア、お互いの歌詞に出てくる雲の名前が秋の季節に相応しいものになりました。過去の資料を見るとHARCOと初めてステージで共演したのは1999年の秋、14年来の良きライバルだが今回ほど時間を一緒にすることは初めて。HARCOの車でのドライブ旅。まずHARCOが吉祥寺の我が家に到着、僕の機材を載せてふたりのワゴンは出発しました。



まずHARCOが関越道を運転、東京から赤城高原まではよく晴れてツアー名に相応しいほどの雲模様。紅葉も深まり目にも鮮やかな木々と遠くに雪山をのぞむ。赤城高原では昼ご飯を。ライブ中のMCでも話しましたが、とにかくHARCOが食べたカレーうどんに串かつがずぼっと入ってさらにライスまでついたセットが印象的(この人どんだけ食べるんだよ、と思いました)。その後HARCOはずっとおなかをさすりながらの旅。天候は雨に向かい新潟燕に着く頃には土砂降りに。1年ぶり2度目のツバメコーヒー、今回もコーヒーなどのドリンクとあわせて、くぅ象さんのケータリングのいい匂い。ツバメコーヒー田中さんちの犬クロスケも見守るなかHARCOと黙々と準備をし、セッション曲を初手合わせ、何度も練習して本番を待ちます。この日の控室は美容院の奥、大きな鏡の前で気合をいれました。

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この日はまずHARCOのステージから。雨にも関わらず予想をはるかに超えるたくさんのお客さんで満員御礼。僕のこともHARCOのことも初めて観るという人が多かったのではないでしょうか。HARCOの文房具(グ)ルーヴを魔法を目撃するかのような感じで眺めるお客さんたち。僕はというとなぜかバックヤードでクロスケの散歩をしたりしてすっかりリラックス。そしてHARCOに呼び込まれて慌ててステージに向かう。HARCOのまだCDになっていない「丘陵叙景」、そして僕の大好きな「ナイトハイク」にギターとコーラスで参加。とても新鮮な体験で、これは回数を重ねるほどにどんどん気持ちよくなっていきました。



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HARCOのステージが終わって僕の番。この日は「どこへ向かうか」で始まるライブになりましたが、HARCOともども3日とも異なるセットリストで挑みました。ツバメコーヒーのお客さんはとてもよく笑う。僕も楽しくてしゃべりすぎました。僕は笑ったり感動して泣いたり感情があっちこっちいくようなライブが大好きです。今度は僕がHARCOを招いて新曲「太陽と満月」、グルーヴィーなオルガンと、さらにはコーラスまで練習してきてくれてどんどんテンションがあがりました。「月あかりのナイトスイミング」ではピアノでバッキングしてもらった。この組み合わせはとてもいいなと改めて実感しながら演奏でした。アンコールではぶっつけ本番で山下達郎「クリスマス・イブ」をみんな楽しそうに手を叩いてシンガロングしていたなあ。

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昨年のオープニングイベントでもご一緒し、ツバメコーヒーのロゴをデザインした大塚いちおさんが東京からわざわざ機会をあわせてライブを観にきてくれたのも嬉しかった。1周年記念の手ぬぐいもとても可愛い。終演後びっくりするくらいCDが売れていました。たくさんのサインと握手で1時間くらいかかっただろうか。新しい誰かとの出会いはこれからの糧になるし久しぶりの再会もこれまで頑張ったご褒美だと思える。去年まではどこにあるかどんな街かも知らなかった燕市にこうやって2度も来れてツバメコーヒー田中さんには感謝しないといけない。きっとまた訪れるだろうと確信。くぅ象が準備してくれた美味しいエスニック料理で打ち上げ。HARCOとビールで乾杯。東京からの移動含めて長い一日の終わり。

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2013年11月06日

“brand new blue” tour 2013(DAY29:11月4日 高知 - 徳島 - 大阪)

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高知といえば龍馬、龍馬といえば「うーみー!」ということで桂浜へ。前回の高知訪問のときは大きな台風の只中で荒れ狂う灰色の桂浜だったのだけど、この日は快晴。旅の疲れが蓄積されているはずなのに僕はパッと目覚めて「ごちそうさん」を見終わったら早速出発の準備をして出かけました。高知は路面電車の街、並走するのが楽しい。そして見えてきた海、自然と嬌声が僕の疲れたノドから。



桂浜、前回と打って変わってそこにあるのは白い砂浜と青い海と青い空。闘犬の看板、そして竜馬像にも「また会ったな」と挨拶。なんと竜馬像の横にやぐらが建っていて「龍馬に大接近」という、銅像と同じ高さから竜馬像を凝視できるイベントの最中。そんなの登るに決まっているでしょ、今でしょ、と100円払って登頂。見たことない角度の龍馬を堪能、その向こうには太平洋。ぼんやり波音を聴きながらどれくらい浜にいただろうか。気づくとお昼になっていました。

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そこから再び街へ。あらためてterzo tempoを訪ねる。静かに時間が流れる素敵なお店。ここはアアルトコーヒーの豆を使っているのだけど佐野さんがゆっくりと丁寧にアルヴァーブレンドを淹れてくれた。四国の名店を紹介する本にはだいたい載っているお店、実は前日に菊池亜希子さん(ムック「マッシュ」でお馴染みの)も取材にいらしたのだがイベント準備のため対応できなかったそうだ。派手なところのひとつもないとても清楚なお店です。芋けんぴをお土産に持たせてくれました。また来ますね。

ポップインミュージックというレコード屋さんをちらっと覗くつもりが深い洞窟のような店で時間を潰してしまった。昨年のマイベスト邦画である「桐島、部活やめるってよ」のロケ地となった高校のそばまで行って、その変わった地形のキャンパスを眺める。甘酸っぱい気持ちになりながら高知にさようなら。アンパンマンミュージアムを熱く薦められたのだけどそれは次回来たときのためにとっておきます。



徳島へ戻って向かったのは雑貨屋cue!、店主青木さんとは土曜日の夜に会えずじまいだったので何もいわずサプライズ訪問。開催中の酒井美華器展の美しさに息を飲む。去年青木さんと倉敷のクラフトフェアでばったり遭遇したのが酒井美華さんのブースの前だった。このタイミングで展示開催中という偶然、いや必然なのか、悩みぬいてマグカップをふたつ購入。そこから今度は徳島のジャクソンズというレコード屋を偵察。前回はヒックスヴィル中森さんたちと立ち寄った店。僕は結局高知でも徳島でもR.E.M.のレコードを買った。



そしてこの旅最後のイベント、庄野さんファミリーと再合流して徳島市立文化センターでゴスペラーズのコンサートを。『新しい青の時代』でピアノを弾いてくれた佐々木真里さんと3曲でドラムを叩いてくれた杉野寿之さんはゴスペラーズバンドのメンバー、ちょうどすれ違いで高知と徳島でコンサートがあって、徳島の夜に僕と庄野さん一家を招待していただいたのだ(真里さんは夏のトラベラーズファクトリーで庄野さんとは対面済み、いつも僕がうちで出すコーヒーがアアルトなのも印象的だったそう)。僕も庄野さんも普段あまり聴き馴染みのないゴスペラーズの音楽だったけれどもコンサートが始まったらずっと楽しくて手拍子をしてYMCAの振り付けまでやってしまって、学校でコルネットを吹き始めて音楽心が芽生えた娘さんも目をキラキラしてステージを眺めていました。とにかく演奏も歌も良くって、お客さんを100%楽しませようと力を惜しまない姿に感動しました。終演後のロビーで真里さんに挨拶、黒沢さんにも会えた。翌日ゴスペラーズ内カフェ部ご一行はアアルトコーヒーを訪れ、庄野さんは渾身のコーヒーをお出ししたそうです。

コンサート終了とともに僕は庄野さんたちと別れ、来た道を戻って大きな橋を渡って神戸経由で日付が変わる前に大阪へ。なんともはや長い、充実した、しかしあっという間の移動日か。最後のほうはもう朦朧としていたのだけど、これも国道沿いの中古CD屋で手に入れたゴスペラーズの『ソウル・セレナーデ』というアルバムを爆音で鳴らしながら(僕もファルセットでシンガロングしながら)なんとか目的の宿へ辿り着いたのでした。ああ、楽しい旅だった。あらゆる縁に感謝。  
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“brand new blue” tour 2013(DAY28:11月3日 高知 蛸蔵)



庄野家で少し二日酔い気味で目を覚まし、美味しい朝食をいただく(すだちが添えてあって頭がスッキリした)。高知までは2時間の道のり。四国の地図を想像してもらいたい。徳島から高知まで海をそってぐるーっと走ったらずっといい景色なのでは!と思われるかもしれないが(僕も最初はそう思っていた)信じられないくらいの時間がかかるのでそれはムリ。吉野川に沿って山のなかをトンネルをくぐっていく旅となる。これで曇天で時折雨が降るとなると相当退屈な道程なのだけど、ジェームズ・イハの歌が僕にいろんなことを考えさせて、個人的には有意義な時間を過ごすことになりました。

途中、吉野川ハイウェイオアシスに立ち寄るとそこは美濃田の淵という奇岩の絶景。雄大な吉野川の流れを見つめる。かつて地域住民の願いだった吉野川に架かる橋の、その志が途中で頓挫した夢の跡。耳を澄ますと川の流れと時折聞こえる鳶の声しか響かない数分間が永遠の時間のように思えました。四国に来るといつも感じるのは「神様の管轄が切り替わった」という感覚。ぼけぼけ過ごしていたら実は入り時間ギリギリだということに気づいて高知までの道を急ぎました。高知ではHARCOと園部信教さんとの共演。僕がふたりのライブにゲスト参加するかたちに。



辿り着いた高知は今にも泣き出しそうな空。会場の蛸蔵はアートゾーン藁工倉庫というスペースにある、古い藁倉庫をリノベーションしたホール。ミュージアムや土佐バルというバーも併設する。前回の高知はterzo tempoでのライブだったが、ここも訪れたかった場所。会場に入るとHARCOたちがアップライトピアノを運んでいた。音の響く素晴らしい空間。ポーンとピアノを鳴らした瞬間に今日も特別な日になると確信。園部さんも繊細な歌を歌うシンガーソングライター、HARCOも力強くてユニークな演奏。セッションの練習をしているうちに日は暮れて開場となりました。

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僕はトップバッターで『新しい青の時代』を中心に。僕のことを初めて知る人、初めて観る人がたくさんいたのだろう。MCに熱心に耳を傾けてくれて笑ったり頷いたり、とてもいいお客さんたちだった。「月あかりのナイトスイミング」ではHARCOにピアノを弾いてもらった。音源と譜面のやりとりだけでのぶっつけ本番だったけど、なんというか、とても良かった。10数年来の友人ミュージシャンであるHARCOだが、これだけ彼のピアノに身を委ねて歌ったのは多分初めてで、佐々木真里さんのプレイとも違う無骨で男性的なタッチだと感じました。最後は「日向の猫」を会場の皆さんに歌ってもらった。知らない曲でも「ラララ」と簡単なメロディを歌うだけで空間がひとつになるから音楽は素敵な。最後は僕が3度上のメロディを歌ってきれいなハーモニーに。



園部さんの歌にも聴き入った。遠い記憶をくすぐるような歌だった。HARCOは新曲がとても良くて今月後半の新潟と金沢の共演がますます楽しみになりました。HARCOのステージが終わったらセッションタイムとなり、譜面のやりとりをしておいたHARCOの新曲に僕がギターを弾いてコーラスを添えました。これもいい歌。新潟の燕市と新発田市、そして石川金沢でもこの歌が演奏できたらいいなと思う。最後は3人ではっぴいえんどのカバー「風をあつめて」をしっとりと。最後の「蒼空を〜」のリフレインが終わったときには寂しささえ感じました。

偶然高知にNAOTキャラバンに来ていた奈良は風の栖の宮川おかあさんも来てくれて、旅先で知り合いに会うとほんとに嬉しい。洋服屋RUSKさんとも再会。遠くから近くからご来場のお客さん、たくさんのCDを買っていただいて感謝。雨のなかご来場ありがとうございました。また高知でライブがやりたいです。終演後は美味しいカツオを愛でながら、僕はビールを、HARCOは日本酒を、車で来た地元組はノンアルコールビールで楽しいおしゃべりを。HARCOのおかげで高知に来れてよかった。心強いサポートをいただいたスタッフの皆さん、何から何まで面倒見てくれたterzo tempo佐野夫妻にも感謝。

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“brand new blue” tour 2013(DAY27:11月2日 徳島アアルトコーヒー)



旅2日目、大阪で目覚めてお昼のうちに靭公園の友人の仕事場へ遊びにいきました。この界隈はカフェやおしゃれな雑貨屋さんが多い。彼が入居するレトロビルの文化祭ということでものつくりの人たちが大集合。コーヒー屋さんやパン屋さんなどもお店を開いて賑やか。友人の活版印刷ワークショップに参加、世界に一枚しかないカードを作りました。これは12月の夜の科学43でのプレゼントにしたいと思います。本当はスタンダードブックストアも覗きたかったのだけど断念。神戸経由で大鳴門橋を渡り四国へ。

借りた車のなかに中森明菜ベストというCDがあったのでそれを聴きながら、連休の渋滞を抜ける。小さな頃に聴いた歌はどれだけ時間が経っても覚えているものだな。橋を渡るときにはカーステレオはオフにして窓を開けて風の音を聴いていました。「月あかりのナイトスイミング」を書かせた風景を思い出しながら。海を見ると心にも波が寄せるような感覚。1時間かけて淡路島を通り過ぎてようやく徳島へ。国道沿いの大きな中古CD屋で旅のBGMを見繕う。ジェームズ・イハのデビュー作とマシュー・スウィート率いるTHE THORNS、この2枚は数日の旅のお供になりました。



アアルトコーヒーに「ただいまー」と到着。どこか親戚の家に来たような感覚。お店では馬場わかなさんの写真展、あんざい果樹園の林檎と梨、ダンラナチュールなっちゃんのお菓子と新しい本、そして福田利之さん、僕がもってきた2つの原画と庄野さん所有のとあわせて3つの原画展。豆を買いにくるお客さんがひっきりなしに。この日はももクロの徳島ライブだったらしくアアルトに立ち寄る遠征客も多かったよう。珈琲豆と焙煎機のそばにうもれるようにステージを準備したら、庄野さんが美味しい徳島ラーメンのお店に連れていってくれた(去年僕がウクレレワークショップをやっているあいだにヒックスヴィル中森さんが食べにいったお店だ)。お店に戻るととっぷりと日が暮れていました。

緊張感がない、という意味ではなくてポジティブな意味でこの日の演奏は変な力みとか気負いがなく自分の部屋で歌っているような本当にリラックスした感じのライブになった。もとよりアアルトコーヒーは小さなお店なのでとても親密でささやかな音楽会といったムードになるのだが、旅2日目のこの日は特にそんなふうだった。庄野さんの事前のリクエストで用意していった「サテライト」そして同じアルバムから「星に輪ゴムを」を久しぶりに。庄野さんとはよくブルース・スプリングスティーンの話をするので(「山田さん、次のアルバムは『ネブラスカ』みたいな感じでどうですか?」とか)ボスの「I'm Going Down」を。みんなで「ダーンダーンダーン」と合唱。知らない曲でも楽しめるのだなと大阪と徳島のやりとりで実感。







楽しい時間が終わって、徳島ではおなじみのYRGカフェで打ち上げ。庄野さんとたくさん話しこむ。庄野さんはブログに「山田稔明とわたくし」という日記のなかで、Twitterがきっかけで繋がって僕が徳島まで庄野さんに会いにいったことでいろんなことが始まった、と書いてくれていたが、それはそのまま同じことを僕も思っていることでもある。この日は庄野さんの家の“旅人の間”に泊めてもらうことになって、大阪でいただいたアルコール度56%の絶品格別なウィスキーに舌鼓、お互い沈没するまでグラスを傾けました。  
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“brand new blue” tour 2013(DAY26:11月1日 大阪 グルッグ)



金曜日からのちょっと長い旅を振り返ってみたいと思います。もともとは四国ふたつのライブが決まっていた週末だったのだけど急遽大阪グルッグでのアニバーサリーイベントが決定。なので東京を発って大阪から始まる旅。軽自動車を借りて複雑な高速道路をめぐって辿り着いたのはジャンクションが交差する大阪港。入り時間まで少し余裕があったので、せっかくだからと海遊館に立ち寄ってみましたが、ここは世界最大級の水族館なので1時間では全然見きれないアンダーウォーターワールドでした。ライブの前にペンギンやイルカ、ジンベイザメにイワシにクラゲにマンボウ、果てはアシカ、オットセイ、カピバラさんまで見たらテンションが上がらないわけがない。そしてさらには大阪港の夕焼けの素晴らしさよ。この場所は水平線に沈む太陽を見ることができる数少ないスポットらしいのです。天気にも恵まれて奇跡のような風景を目撃、この旅が格別のものになる予感がすでにしていました。



天保山グルッグはレトロな雑居ビルの2階にあるギャラリーを兼ねた雑貨屋さん。10月にオープンから1周年を経て、壁を塗りかえたり少し内装をリニューアルされたそうで、真っ白なウォールと味のあるテーブル。今年「ねこ写」「ネコテン」と猫グッズやCDの販売でお世話になっていたスペースに来ることができてよかった。大阪滞在中のカポウさんもたくさんの荷物を引きずって会場に到着。PA機材はすべて東京から手配したものをセルフオペレーションで。もうお手の物になってきた。カポウさんのノコギリ(ミュージカル・ソウ)は生音でも高らかな響き(「ここで録音したい!」というくらいの)。



本番開始までの控室はグルッグに隣接する食堂、なんとここが外も中もものすごい猫屋敷で大の猫好きの僕とカポウさんはライブを前にしてキャーキャーにゃーにゃーと興奮。僕は魚と猫に刺激されて朝早起きで疲れているはずなのにものすごく元気に。これでいい演奏ができないわけがない。時間になって開演、急な開催だったのに店内はお客さんでいっぱい。何をしゃべっても大ウケするとてもナニワ的な雰囲気でライブはグルーヴしていきました。まず僕がひとりで「どこへ向かうか」から3曲を演奏、4曲目の「予感」からカポウさんにも参加してもらいました。「予感」では今回初めてコーラスを添えてもらったんだけど、その響きがとてもよかった。
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「やまびこの詩」の輪唱はこぶしを回すおじさんコーラス隊のスパイスもあって今までにない賑やかさ。高野寛さんの大ファンのカポウさんと札幌以来の「確かな光」、そしてR.E.M.「Man on the Moon」のカバーが実現。実は僕が10数年昔にネットでよくアクセスしていたアンディ・カウフマン(「Man on the Moon」に登場する米コメディアン)の日本語のファンページを作ったのがカポウさんだった、という時を越えた驚愕の偶然をきっかけにいつか一緒にやろうと言っていた歌でした。繰り返される「Yeah Yeah Yeah Yeah」というフレーズを会場の皆さんと。そしてカポウさんの曲もセッションしてあっという間のステージでした。サイン入りカードが当たる抽選会などグルッグさんもいろいろな演出を考えてくださって、そこに飾られた写真も相俟って手作りの音楽会という風情で、僕はその感覚をとても美しいと思いました。

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楽しい夜はふけて、カポウさんは引き続き大阪での連日のライブへ、グルッグさんは翌日からの写真展、そして僕は四国への旅とそれぞれの明日に向かっていきました。たった1週間前の開催決定にも関わらず週末の夜にたくさん集まっていただいたお客さんとグルッグを愛するスタッフ皆さんに心から感謝を。奈良から車を飛ばして来てくれた宮川さんとスタッフ陣の笑顔も心強かったな。あと、僕を盛り上げてくれた魚と夕陽と猫たちにもありがとう。  
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2013年10月22日

“brand new blue” tour 2013(DAY25:10月21日 嬉野-長崎-東京)

嬉野温泉の朝。早起きして朝風呂、嬉野茶のお風呂がすごかった。茶柱になったような気分でした。朝、少し外を散策、素晴らしいロケーション。佐賀出身の僕ですが大学で上京して結果東京暮らしのほうが長くなっているので有名な観光地などをことごとく未体験のままでいる。初めての嬉野温泉は地元を見つめなおすきっかけをくれました。朝食も豪華で美味しかった。

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東京へ帰る移動日だが飛行機の時間まで行きたい場所があって、オレンジスパイス平湯さんに案内していただく。長崎に戻り波佐見という街、有田と同様に焼き物で有名な地域だ。CD流通をお願いしているブリッジinc.のスタッフに教えてもらったHANAわくすいという雑貨屋がある一帯は古い建物をリノベーションした素敵なお店がひしめき合っていた。HANAわくすいには『新しい青の時代』が置いてあって担当の方に挨拶。結局たくさんの買い物をすることに。モンネポルトというステーショナリーのお店も有形登録文化財となっている味のある建物だった。モンネ・ルギ・ムックというカフェが開くと月曜日の午前中にも関わらずお客さんが大挙し大賑わい。この場所の引力よ。結局僕らはそこで3時間を過ごすこととなりました。

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すっかり目の保養をしてから諫早オレンジスパイスへ戻り帰り支度。このまま長崎に延泊するちえさんとお別れ。オレンジスパイスの向かい、メタセコイアの並木の向こうは長崎県立総合運動公園で、前日はサッカーの試合で大賑わいだった。出発時間までその公園を散策。10月の諫早はこの日も秋晴れで気持ちがよく、僕は芝生広場でしばしの昼寝を。こういう時間を“命の洗濯”というのかな。この2日間本当に心尽くしのおもてなしをしていただいたオレンジスパイスの皆さん、平湯さん、そしてちえさんとnicoドーナツのミキさん感謝。眩しい瞬間を切り取ったわかなさんの写真、遠くから近くからご来場いただいた皆さんにも、彼の地から思いを寄せてくれた安斎家とミルブックスにも心からのありがとうを。またどこかで合流しましょう。

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“brand new blue” tour 2013(DAY24:10月20日 長崎 諫早 オレンジスパイス)



ずっとずっと先のことだと思っていた長崎は諫早でのライブ。どんなにゆらゆら過ごしても時間は規則正しく前に前に進んでこの日を迎えることになりました。朝早い飛行機でのフライトで4時過ぎに起きて空港で「まよいながら、ゆれながら」著者の中川ちえさんと合流。神戸空港経由の便だったので乗り降りが2度あり、ずいぶん遠くへ来たような感覚で九州にランディング。実際九州出身の僕にとって故郷は遠くにありて思うもの、なんやかやと理由をつけて帰省を先延ばしにしてしまうくせがあるので2ヶ月連続での九州旅は自分のDNAを強く刺激しました。

空港に着くとオレンジスパイス店主の平湯さんが迎えてくれた。平湯さんとは去年の12月にイラストレーター福田さんとともに諫早を訪ねたときに初めてお会いして、先月は下北沢で知人のライブをご一緒した。頻繁なメールのやりとりもあってもうずいぶん古い知人のような気持ちになっている。空港から諫早までは20分ちょっと。雨に煙る東京を抜けだしてきたので長崎の秋晴れが嬉しい。雲がうろこのように空高くに紗をかけて秋らしい。2度目ましてのオレンジスパイス、お店の向かい側のメタセコイアの風景も気持ちがいい。お店のスタッフ皆さん全員が優しく迎えてくれた。店内で鳴る音楽は『新しい青の時代』だった。お昼ごはんは手作りのタッパーがいくつも。長崎独特の蒲鉾もきれいな色。手を尽くした“おもてなし”の始まり。

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ここオレンジスパイスでは前週から福島あんざい果樹園、札幌たべるとくらしの研究所を営む安齋一家の震災後の2年間を描いたフォトエッセイ『まよいながら、ゆれながら』(中川ちえ・文 馬場わかな・写真)の発売を記念した馬場わかなさんの写真展が行われていて、そのクロージングのイベントがこの日のトークライブでした。安斎伸也さん家族が福島を離れて身を寄せたのがオレンジスパイスの平湯さんのところ、それを橋渡ししたのが中川ちえさんでした。つながりがつながって辿り着いたこの日。

イベント準備始めまで時間があったので車を借りて、薦められたwaranaya cafeまで行ってみることに。車で30分ほど大村市にある山中の古い納屋を改装して作られたカフェ。車同士すれ違うのが難しいような道を登っていくとまず山羊が出迎えてくれた。そして対州馬のサトコも悠々と草をはんでいました。ハイジみたいなブランコがあったり、木漏れ日も心地よく、寝不足でくたびれているはずなのにどんどんテンションが上がっていく。石窯で焼いたピザもとても美味しく、さっき賄い飯をいただいたはずなのにおなかの別のところへ収まる。このグッドヴァイブレーションは紛うことなく地面と木々と空気の力だ。

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と、ライブをしにきたことを忘れてしまいそうな時間を過ごして再びオレンジスパイスへ戻りみんなで会場設営。音響機材も東京から運んできてセルフオペレーション。スクリーンを用意していただいたので僕のiPadからわかなさんの写真をスライドショーで投影。さっきまでお客さんたちがくつろいでいたカフェが「つながって、輪になって」の空間に変わりました。ご来場の方のために簡単な食事や由布院からのnicoドーナツも提供されたり、開演までの間に僕とちえさんへの質問を皆さんに募ったりお店からの演出も心にくいものでした。

僕のライブからイベントはスタート。山田稔明のライブを初めて観る人、初めて聴く人がたくさんいらっしゃったので丁寧におしゃべりをしながら『新しい青の時代』を1曲目から4曲目まで曲順通り演奏。新曲の「太陽と満月」ではハンドクラップも鳴って、「やまびこの詩」での輪唱は僕も生音生声でみんなの音と溶け合う。熱心に耳を傾けていただけて嬉しい。僕の声もどんどん伸びていくようでした。

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中川ちえさんを呼び込んでのトーク。そもそもなぜ今ここにいてこのイベントをやっているかということの説明を。ちえさんとこうしてステージで話をするのは福島、東京に続いて今年3度目。2011年からの時系列をさらうたびに感慨深い思いになる。皆さんからの質問をいくつかピックアップ、「諫早の印象は?」という問いに僕もちえさんも「オレンジスパイスとメタセコイアの街」という失礼千万な答えにも会場は笑いに包まれて、僕の猫の話やちえさんのちょっと伏し目がちな、しかしとても真摯で真面目な話など一期一会の時間。ちえさんの朗読にも皆さんが猫のように耳をピンと立てて聴き入っていました。

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後半の僕のステージ、「お薦めの音楽は?」という質問にR.E.M.を紹介して「月あかりのナイトスイミング」を、「幸せだと感じる瞬間は?」との問いの答えに「日向の猫」を演奏。あっという間のステージでした。アンコールをいただいて「SING A SONG」で高らかに手を鳴らして、最後は店主平湯さんにも心のこもったお話をしていただいた。すべてのつながりに意味のある素晴らしいイベントになりました。たくさんの長崎の皆さんにも挨拶できたり、物販にもサインにも長い列ができ(ほんとにたくさんのお買い物ありがとうございました!)長崎初めてのライブがここでよかったなーと思いました。終演後はオレンジスパイスで打ち上げ。たくさんのスタッフさん、さらにはこの日シフトに入ってない人たちもこぞって参加してくれたそうで賑やかな宴に。

この日の宿は“おもてなし”の極み、諫早から30分ほど車で移動して佐賀の嬉野温泉。素晴らしいお湯。ああ、ここで安斎家も一緒だったらなーと思ったところで札幌から送られた安斎明子さんのメールに気付く。そこには「震災後言葉で伝えることの難しさを知り、つくづく芸術の、芸術家の偉大さを知りました」と書いてあったのだけど、この夜は謙遜せずにそう言ってもらえたことを嬉しくほくほくと受け止め、自分の仕事をあらためて見つめなおそうと思いました。温泉につかってビールを飲んで読んだせいか明子さんの次の言葉にゆらゆらと感動してしまった。「新しい青の時代/暗い時代なのに明るい。明るいけどしみじみしてる。/なんか、わたしたちの今だと、思っています」と。春までに札幌にも行きたいな。

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2013年10月15日

“brand new blue” tour 2013(DAY23:10月14日 上田〜東京)

昨日は帰るだけの日でしたがとても快適な天気でした。また上田、信州に来たいと思いました。
この2日間にお会いした皆さん、お世話になったLaura村岡夫妻、ヒトノユメチームに感謝を。




  
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“brand new blue” tour 2013(DAY22:10月13日 長野 上田 ヒトノユメ 十五夜祭り)




明けて13日の日曜日は雲ひとつない快晴、本当に天気に恵まれている。松本から上田への移動は少し遠回りして諏訪湖まで戻り、高速を降りて白樺湖高原を越えてゆくルートを選択。赤や黄色に移り変わる途中の木々に目を惹かれる。「なんだこの景色は…色は…」というような、まさに「心がぱっと晴れるような」風景の連続。紅葉を敷き詰める季節ももうすぐ。この日も山、山、田、山、田、山、田という風景に自分のルーツを見るよう。山羊とおばあさんがひなたぼっこするシーンにも遭遇。昔からある“日本”を感じた。

上田に着いたのはお昼過ぎで、先月ヒトノユメを訪れたときにもらった散策地図を見ながら昨日の試練の夜でくたびれた身体に栄養補給を、と上田駅前の若菜館でうなぎ定食(超美味)、そしてみすゞ飴の飯島商店の建物(重要有形文化財)を眺めて、立ち寄ったアラビックカフェのマフラージでは「山田さんですね?」とアラビアの民族衣装を来た店主に声をかけられた。「ヒトノユメのボランティアスタッフなんです」という彼女、ヒトノユメが地元上田と親睦を深めているのがよくわかりました。少しそこで休憩させてもらい、上田の街のことをいろいろ聞く。どれが太郎山かもようやく認識。街を歩くとそこかしこに高橋久美子作品の言葉が。



ヒトノユメお月見ライブの会場に着くと久美子ちゃんと白井さんはサイン会を始めるところだった。東京から来ている顔見知りのスタッフたちもいて地元のボランティア(山賊団と呼ばれていた)とともに機敏に設営をサポートしてくれた。巣巣から借りてきたPAシステム、それを若手実力派エンジニアである古賀氏(こがうじ、歴史好きで「高橋久美子が行く!」に欠かせない語り部でもある)が臨機応変に操作してくれる。すべてが手作りなのにストレスがまったくない素晴らしい現場。

ヒトノユメ会場で販売されている冊子には高橋久美子朗読CDというのがセットされていて、これは付録というには内容の濃い全18トラックの大作である。このCDを夏の暑い日にうちの仕事部屋にこもって録音したのだけど、うちにある様々な楽器を久美子ちゃんは即興的に爪弾き、操り、叩き、鳴らしてどんどん朗読が音楽的になっていった。「わあ、やっぱこの人は音楽的なビートの上で言葉を操るのだなあ」と感心したのだけど、この日のステージではそのCDの雰囲気を再現するべくレコーディングで使った楽器を持参して久美子ちゃんに託しました。久美子ちゃんと相談して2曲コラボレーションしようということになっていたのだけど、秋の月のことを歌った「harvest moon」と新しくできた「太陽と満月」に素晴らしい言葉を書き下ろしてくれていた。準備をしていくうちにどんどん日が暮れていって煙突の上に月が昇ったのを見たときに息を飲むほどの感動だった。

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とっぷりと日が暮れてステージを仄明かりが照らすなかで開演。高橋久美子、画家の白井ゆみ枝(上田は白井さんのホームグラウンドです)両氏に呼び込まれて3人でのトークから始まったお月見ライブはまず久美子ちゃんの朗読。スティールパン、グロッケン、カリンバ、ピアノと楽器を操りながら。お客さんとの掛け合いも楽しく(「太郎山やーい」「太陽やーい」)、この朗らかな雰囲気は彼女の陽性のヴァイブレーションによるものだなあと改めて思いました。呼び込まれて一緒に1曲「harvest moon」を。「今晩の月は満月に少したりないからこそ可能性を秘めた一番美しい夜」という文章。

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上田や長野はもちろん、遠方からもたくさん集まってくれたお客さん、僕のライブを初めて観る人も少なくなく、とても熱心に歌もおしゃべりにも耳を傾けてくれるのがわかった。ステージからは目の前に煙突がすっと立っているのが見えるので僕はその煙突から立ち上る煙をイメージしながら空に向かって歌っていました。「月あかりのナイトスイミング」はこの日のために歌うために作られたような気がした。思えばこの歌は徳島でのヒトノユメ展を観にいく道中がきっかけでできた歌なのだから運命的。

もう一度久美子ちゃんを呼び込んで「太陽と満月」という新曲、「君はおしゃべりなブルーバード/僕は嘘つきな猫」で始まる朗読と歌でのセッション。最初の1行だけ指定して書いてもらった文章は今改めて読み返してもとても“高橋久美子的”で、この夜のためだけにするのは勿体ないな、と思いました。リハーサルもそこそこでぶっつけ本番でしたがとても得難い数分間でした。

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寒くてたまらないはずなのにお客さんはみんなニコニコしていて、話をするたびに頷いてくれたり拍手してくれたり、最後までいろんな優しさで覆い尽くされたような温かさを感じるお月見ライブでした。こんな空間を作った久美子ちゃん白井さん、そしてスタッフのみんなと山賊団に感服、そしてそこに歌で参加させてもらえて本当に良かったです。感謝。終演後は多めに持ってきたCDが売り切れるというちょっとめったにない光景。写真や文字では伝わらないような、ものすごく美しい時間を共有しましたね。ここで会えた皆さんにまたどこかで(あるいはまた上田で)会えたら嬉しいです。ヒトノユメスタッフみんなで片付けをして、さらに山を登ったとこにある白井さんの叔父さんの家に移動。星がとてもきれいで、さらにはなんとタヌキを目撃。打ち上げ、ここでもスタッフの見事な手さばきで長野名物のキノコ満載のお鍋をいただき心も身体も温まりました。




追記:言葉や写真では全容がうまく伝えられないヒトノユメを
具体的に紹介した上田市政企画チャンネルの番組はこちら。  
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“brand new blue” tour 2013(DAY21:10月12日 長野 松本 豆とコーヒーLaura)



新しい青の旅は信州長野へ。10月なのに汗ばむような東京を発ち、中央高速道路を走ると徐々にすっと涼しい風を感じるようになってゆく。昼は半袖、夜はコートを着ていると聞いていた信州の気候、「これはちょっと大げさかな」と思いつつもパッキングした冬服に後に救われることになりました。松本、豆とコーヒーLauraは去年の5月以来2度目のライブ。去年も確か同じような、夏でも冬でもない格好をしていた気がします。

長野は海がなくて山、山、山、の風景。それが市街地に近づくにつれて山、田、山、田、町、田、田、町、街と移り変わっていく。朝の10時過ぎに出発して松本に到着したのが15時。お城では松本そば祭りが開催されていて街は観光客で賑わっていました。Lauraでまず美味しいコーヒーを淹れてもらってひと休み。ひっきりなしに豆を買いにくるお客さん、地域に愛されているお店なのだなーと改めて感じる。この日もステージは蒸気機関車のような焙煎機の横。東京から持ってきた福田利之さんの原画も並べて。



会場準備を終えて開演までの時間に街歩き。何もはおらずTシャツで出かけてしまい後悔しつつ、結局足が向かうのはレコード屋さん。「ほんやらどお」という中古盤屋でしばし時間を費やす。17時スタートという早い時間設定のライブでしたが、街はだんだん夕暮れてゆき山の稜線が不明瞭になっていくのをしみじみと眺めていました。伝え聞いていたようにどんどん肌寒くなっていき、冬生まれの僕にはわくわくするような高揚感がありました。

Lauraはカウンターとテーブルいくつかのとても小さなお店、焙煎豆を買いにくる地元の方と常連さんと喫茶目的の観光客。この日のライブもささやかな音楽会という感じのとても親密な空間になりました。コーヒーが香るなかで深呼吸して歌を吐き出すような。「どこへ向かうか」はエンジンをキックスタートさせて、いつもの曲順でも違う音の響き。

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この日はほんのちょっとだけギターとボーカルの音量をサポートしただけのとてもシンプルな音響環境だったのだけど3方向の白い壁に音が響きあってとてもバランスのいいサウンドになった。とてもリラックスして気持よく(家で歌うような感覚で)丁寧な歌が歌えました。お客さんにコーラスしてもらった「やまびこの詩」も「日向の猫」も声の混ざり具合が絶妙で感動した。ライブ後の「また松本でやってください」「次こそ長野市内に来てください」「明日も楽しみにしています」と言葉を交わしながら、すべて終演したのは夜の8時前でした。もう一杯美味しいコーヒーをいただき、鶏南蛮そばで夕飯。そして…ここから長い夜が始まった。

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毎週末のように旅をしているとホテルの確保がおざなりになってきて、旅の前日とか、ひどいときは当日iPadから予約をしたりするようになって久しいのですが、この日は松本市内、その付近でまったく宿が取れず(上田に乗り込もうかと思ったが上田もなしのつぶて)。困っていたら東京の知人がTwitterでDMしてくれて超穴場がある、と。で、向かった先は健康ランド的な24時間稼働の巨大な施設で(穴場なので名前は伏せておく)いくつあるのかよというほどのお風呂で身体は温まったが闇の中で無数のいびきと歯ぎしりが蠢く仮眠室で恐々と朝を迎えたのだった…。次の日、久美子ちゃんに愚痴を言うと「上田に白井さんの叔父さん家で寝れたのに!」とのことだった。宿の確保は大切と肝に銘じつつ、とにかく長く楽しい長野旅の初日でした。  
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2013年10月01日

“brand new blue” tour 2013(DAY20:9月29日 佐賀〜福岡 cafe Teco)

実家、朝ご飯を作る音が聞こえてきて7時前に起床。外はしとしとと雨。うちの実家は車でちょっと走ると福岡県、そこには筑紫野温泉というのあって、この日も大きなバリ風の大浴場で優雅に朝風呂。コーヒーが飲みたくなって車で街を流してみたがめぼしいお店なく結局セブンカフェで100円のコーヒーを。実家とはだいたいそんなものである。昼までだらだらして駅まで送ってもらって博多へ。車窓からの景色は昔の印象と変わらない。



博多駅周辺の雰囲気は昔とは大きく変わった。博多で買い物っていう習慣が高校生のころはなかったけど今は目に鮮やかで楽しい。タワーレコードのアミュプラザ福岡店を覗く。発売から時間が経っているがきちっとソロ3枚とも置いていただいていた。天神に移動してタワーレコード福岡に挨拶。ここはリリース時に大きく展開していただいたお店。スタッフの方とおしゃべり、コメントカードを書かせていただきました。猫コンピもビシっと並んでいた。昨日のイムズに戻り「SOUND & VISION 鋤田正義写真展」を堪能。ボウイのかっこよさよ…。いい刺激でした。

時を同じくして福岡滞在中の友人Jと落ち合って福岡大名のボーダーラインでレコード掘り。高校時代から通っているお店。雨は小降りになってきて、少し早めにカフェテコに。テコさんに「ただいま、お久しぶりです」、昨年末はちょうどカフェテコが店休日だったのだ。美味しい賄い風の定食をいただく。やはりここは福岡での“ホーム”である。やっちゃんも昨日に続き来てくれた。ライブの準備を始めると杉真理さん登場。カフェテコ公演、スペシャルゲストはなんと杉さん。先述の友人Jが東京から福岡へのフライト時に杉さんが同じ飛行機に乗っていることに気付き僕に連絡、そして僕が杉さんにメールしてこの日のゲストインが決まった(杉さんはまったくのプライベートで法事で帰省、そして偶然にも実家はカフェテコのすぐそばだった)。杉さんとカフェテコで練習。変な気分だ。新しい。リハーサル中に「ぜひ僕らに聴かせてください!」とリクエスト、杉さんは「ウィスキーがお好きでしょ/カフェテコが似合うでしょ♪」と替え歌を。みんな一気に盛り上がって本番スタート。

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いつものように「どこへ向かうか」で始まったライブ、最前列に制服の女子高生が座っていて目をうるうるさせていたのでインディアンの酋長の言葉は彼女に。ほぼ生音に近い音像で親密な空間。早めに登場した猫のブルーは前回の旅の途中で災難に会い(いつかお話します)衣装替え。この日もしかし体調が悪かったのか踊りのキレが非常に悪かった。そして猫コンピ収録の「夢のなかの音楽」も披露。そして杉さんを迎えました。思えば数日前に吉祥寺でばったり会ったのはこのステージの伏線だったのだな。いつもは杉さんのステージや杉さんのラジオに僕が誘っていただくことが多いので、カフェテコでは「お・も・て・な・し」の気持ちで杉さんに気持ちよくなってもらいたかった。ギターはやっちゃんの、マイクスタンド等は友人Jが作業中だったスタジオからお借りした。

一緒にエヴァリー・ブラザーズの「夢を見るだけ」を演奏。もう10年くらい杉さんと歌っている、ずっとハーモニーの歌(「夢のなかの音楽」にはこの歌の引用が含まれていたりもする)。最後のリフレインがずっと終わらなければいいのにと思った。杉さんソロで一曲披露、間奏の流麗なギタープレイに会場湧き手拍子。そして杉さんと一緒に作ったと言っても過言ではない2000年リリースの『cobblestone』から「午後の窓から」。サビをユニゾンしたり、コーラスの掛け合いにしてみたり、とても自由な気持ちで演奏できました。感慨深かった。誰かがアンケートに「杉さんと山田さん、父子のように見えました」と書いていたけど、優しく見守られている感覚が確かにありました。この日の「日向の猫」は多幸感の極みだった。僕は最近この歌の後半でU2の「With Or Without You」のフレーズを歌うのだけど、そこからパッとハーモニーに移行する瞬間、そこがいつもハイライトになる。

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終演後もお客さんはアンケートに熱心に書き込んでくれて、なかなかみんな席を立たない。客席には昨日のやっちゃんみっちゃんてっちんだけでなく何年ぶりに会うのか憶えてないくらいの、ニタくんとナラちゃんが。ニタくんなんてなんて成人式以来20年ぶりとかじゃなか?ローカルバスの野見山睦未さん、諫早オレンジスパイスの平湯さんも来てくれた(オレスパは以前福岡にもあって、そこがクローズするときのパーティーの料理をテコさんが担当していたそうで二人もそれ以来の再会。繋がりはまた繋がり直す)。ここでもまたやっちゃん先生の教え子(最前列で見ていた高校生)が。やっちゃん先生が聴かせてくれた歌の歌詞を必死に思い出して検索して山田稔明を探しだしたらしい。小学校の先生の影響力ってすごい。

とにかく2日目の福岡も楽しい夜になりました。実家でゆっくりしようと帰省していた杉さんを引っ張りだしてしまいましたが(このあと杉さんは別会場でも歌ったそうです)旅先での2013年最新のフルタイムのライブを杉さんに観ていただけたことがとても嬉しい。杉さんからも楽しかったというメッセージを後日いただいた。福岡の皆さんはものすごく貴重なステージの目撃者になりました。僕にとってもいつでも振り返って思い出す出来事になると思います。せっかく幼なじみが集まったのだからと杉さんも友人Jも遠慮してくれて真夜中近くまで同級生呑み。前日のファミリー感とはまったく違う、15歳くらいの頃に戻ったような話。40歳になった者、これからなる者の集まりだったけど、なんだかえらくみんな若返ったような気がします。

翌日のお昼の飛行機で東京へ。楽しい福岡2日間。お客さん、サポートしてくれた皆さん、今回お会いできなかった人々、どうにかしてまた年内九州で会えたら。どうもありがとうございました。



  
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“brand new blue” tour 2013(DAY19:9月28日 福岡 MCT〜佐賀)

“新しい青の時代”の旅は本州を越えてようやく九州へ。福岡での昨年12月以来の旅。快晴の東京を飛び立つ。



朝8時前のフライトを経て快晴の福岡に着くと同級生のやっちゃんが迎えにきてくれた。福岡でライブをやるときはいつも献身的サポートをしてくれるやっちゃんは初めて高校生のときバンドを組んだ仲間、今は小学校の先生をしている。ライブまで時間があるのでやっちゃんちにお邪魔する。あらかじめ録ってもらっていた「あまちゃん」最終回をやっちゃんちの子どもたちと一緒に。大人も子どもも東京も地方もみんなあまちゃんが大好きなのだな。少し休んでやっちゃん家族と天神へ向かう。途中でお昼ごはんにうどんを。福岡へ来るとラーメンではなくうどんを食べたい。

天神の街に着くと音楽のお祭りMUSIC CITY TENJINでいろんなリズムが至るところから聞こえる。僕は18歳までしか九州にいなかったから福岡の街には未だに慣れない(たまに来てもレコード屋や洋服屋さんがある今泉とか大名のあたりくらいしか散策する時間がない)ので大きな百貨店が並ぶ目抜き通りを歩くのは新鮮。今日演奏するイムズ、地下二階のステージはてっぺんまで吹き抜け。とても音が響く。鋤田正義さんの写真展に絡んでロックレジェンドたちの垂れ幕、それに見守られながらのリハーサル。自分が放った音がすーっと吹き抜けを昇っていく感覚。今日は伸ばす音に神経をはらって歌うことにする。

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1曲目を歌っている途中で同級生のみっちゃん(彼も最初に組んだバンドの仲間)が子ども3人と奥さんを連れてきてるのが見えて、その子どもたちが「山」「田」「稔」「明」と書かれたうちわを持ってるのを見つけて吹き出してしまう。みんなのアイドル?そして東京で可愛がっている愛弟子猫娘シンガーもタイミングよく福岡に戻ってきていたので僕のステージを見つめている。自分と“英語”についてのMCをしたあとで「一角獣と新しいホライズン」を歌ったのだけど、その最中に客席最前列真ん中に高校時代の英語の先生が座っていることに気づく。わわ!と歌詞を間違ったりしていたら、今度は同級生のてっちんが家族連れでやってきたのが見えた。行き交う買い物客、上から覗き込む見物人、当然ながらいつものカフェやライブハウスとはぜんぜん違う、あっという間の30分を楽しみました。

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遠くからわざわざ来てくれたファンの方、初めて観て興味を持ってくださった方、声をかけてくれた皆さんフライヤーを受け取ってくれた方、MCTスタッフの皆さん、ありがとうございました。終演後に英語の副島先生は「山田、おまえそがん英語が好きやったとか?」と。やっぱり「一角獣...」が印象に残ったそうで、恩返しのようで嬉しい。うら若きの女の子2人がもじもじしながらやってきて「小学生のとき先生(やっちゃん)にGOMES THE HITMANを教えてもらってずっと憶えていました」と嬉しい言葉を。小5で僕の歌を聴いた子が5年経って女子高生に。やっちゃん先生も教え子との再会に驚き感動していた。



やっちゃん、みっちゃん、てっちんファミリーと僕、どこかでご飯でも食べようかということになって、しかし大人7人、子ども8人で入れるお店はなかなかなく佐賀県鳥栖市のみっちゃんの新築の家でパーティーしようということになり福岡からみんなでそれぞれ車で故郷へ。変な気分だ。懐かしい。みっちゃんちに到着するとそこは運動会のような様相。駆けまわる子、テレビを観る子、DSをする子、談笑する大人たち。遅くまで美味しいご飯とお酒を。最初は最近の話や仕事の話、しかしどんどん昔話になっていく。みっちゃんちは僕が小5まで住んでいた家のそばにあり、そばにはコカコーラ工場(思ひ出ぽろぽろに出てくる)。時間がどんどん巻き戻っていくようでした。朝5時起床の長い一日。とても楽しい一日でした。数年ぶりに帰省。実家の布団で泥のように寝ました。(つづく)


  
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2013年09月11日

“brand new blue” tour 2013(DAY18:9月9日 島根〜東京)

旅の3日目は島根から東京へ帰る日。18時過ぎの便までの時間で島根を満喫するために早起きして宿を出発。蔦の絡まる珈琲館でモーニングを済ませてまずはたくさんの人に強く薦められた堀川めぐりを。松江市は松江城を中心に栄えた街。城を囲む堀川は城下町を守るとともに輸送や人の往来、生活用水として暮らしに密着してきた流れ。そこを小舟で行くのだ。



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水面を滑るように走る船、天井の低い橋をくぐるときには船の屋根が下がってくるので乗客である僕らはぐっと姿勢を低くしないといけないのだけどそれがまた楽しいアトラクションに。船からは鷺や亀が甲羅干ししている姿、街を行く観光客を眺める。道路を走っていただけれは見えない高さの景色がたくさんあった。小泉八雲のゆかりの地ということで、彼が松江で英語教師としてやってきたのが今の僕と同じ39歳のことだったと知り興味がわく。出雲の国のお膝元で何を思って雲を見上げていただろうか。八雲庵で美味しい鴨なんばんをいただく。松江はとてもいい街。ついこないだまで地理関係も把握していなかったのに大好きになりました。お薦めされたMGという喫茶店や中古レコードもあるという駅前の古着屋など時間がなくて回れなかったところも多いのでまた必ず再訪したいと思います。

そしてついに出雲大社へ向かう。道すがら、宍道湖の水面は空を映して“青”のグラデーションに。

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辿り着いた出雲大社、空には雲ひとつないクロマキーバックのような青空。陳腐な物言いになるが、ここは間違いなくパワースポット。空気の音がシンシンと聞こえる。事前にファンの方からの忠告で教えられていた作法にしたがってお参り。願うことはそう多くはない。ひとつかふたつである。古事記や日本書紀に記された荒唐無稽な物語もこの空の下ではなんとなく想像がつくような。大きなしめ縄、因幡の白兎や大国主神像、さざれ石、見るものすべてが興味深い。

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二礼四拍手一礼でお祈りして個人的には今回の旅、ミッション・コンプリート。日陰は涼しいが日差しは夏のように身体を疲れさせる。ライブ後のアンケートに地元の方からの薦めで書いてあった「旧大社駅」へ行ってみることに。1990年にその役割を終えた旧駅。ここがとても素晴らしい建物で感動した。全国各地から出雲大社を目指してくる巡礼者の辿り着く場所をしての息遣いをいまだ感じる。鉄道ファンではない僕もあれこれ興奮。

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そして最後に訪れたのは稲佐の浜。ここは日本の渚100選に選ばれた砂浜とのこと。そびえ立つ弁天島、「古事記」における国護り神話の舞台である。まだ夕暮れには早い太陽はしかし真夏のそれとも違う色で水面で乱反射、胸のすくような景色を浮かび上がらせる。この2日間で見た“光と水”の風景はこれまでの僕の心のスケッチを塗りかえてしまうような鮮烈な彩りを湛えていました。

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かくして長いようであっという間の広島、島根を巡るツアーが無事終了しました。夕暮れの飛行機に乗って辿り着いた東京は少しだけ秋の匂いがして、季節の移ろいを感じた。時間は前に前に進んで決して後戻りはしないのです。旅先で出会った皆さん、心尽くしのサポートをしてくださった皆さん、お客さん、遠くから思ってくれたみんなに大きな声でありがとうと言いたい。次の旅も今から楽しみです。


  
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“brand new blue” tour 2013(DAY17:9月8日 島根 松江 artos Book Store)

ツアー2日目の朝、早々に島根に向けて出発。天気予報はぐずついている。道中は山を越えてゆくルート、ときどき下道を走る。雲が山の頂上を隠し時折雨も降る。どうか行く先が晴れますように。一度鳥取県に入って境港市に寄ることに。ここは水木しげるロードで有名な街である。「崖の上のポニョ」同様に「ゲゲゲの鬼太郎」にも思い入れのない僕だったが、この街に降り立つや、なにやらイカ釣り漁船が大漁旗を立ててお祭をしていたりしてどんどん気分が盛り上がっていくのだった。

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このように「子どもか!」というほど楽しんだ境港。おそらくはシャッター商店街だったであろう街ごと盛り上げる水木しげる先生のパワーはすごい。資料館も圧倒的で神話の地に行く前に妖怪たちの洗礼を受けることになりました。道端にいた鬼太郎、髪の毛のバサバサ具合がよくあるホストのような風情で、しかも立ち居振る舞いがチャラくてチューインガムをくちゃくちゃ噛んでるみたいな適当さで観光客と写真を撮っているのがなんだか微笑ましくてよかった。

お昼ご飯にイカ丼を食べていよいよ島根県、松江市へ向かう。とにかく雲の形がすごい。雲のパターン全部入りという感じ。「雲が出る」と書いて出雲と言うが、なにか地形的な特色があるのだろうか。風景がパッと切り替わる感じ、僕はよく「神様の管轄が変わった」と表現するがこの日もそういう感覚があった。まずは松江の象徴とでも言うべき宍道湖を眺める。いつの間にか空は晴れわたり、自分の晴れ男神話に身震いがして、やはり名刺の肩書に「晴れ男」と入れなくてはと思う。

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辿り着いたアルトスブックストアは聞きしに勝る素晴らしい本屋さん。メールや電話でやりとりしていた西村さん夫妻とご挨拶。本屋好きな僕が本棚をバックにしての演奏、良いライブにならないわけがない。隅から隅まで本をぐるっと見てまわる。ここでのイベントはなかなか演者がリハーサルを始めないらしいのだけどそれも納得。あれもこれもと欲しいものが見つかった。さっと準備をして夕方16時半に開場、ライブがスタートする17時半はまだ外も明るい日差しが。

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この日の演奏はもしかしたら今年一番だったかもしれない。生音に少しだけアンプリファイした音を加えた心地よい音量でリラックスして自宅で演奏しているような感触がありました。ぶり返したように汗をかかせたこの日の天気に導かれタンスにしまったはずの「夏の日の幻」を。そしてせっかくの本屋さんでのライブなので学生時代の本にまつわる話をしました。「カプチーノを二つ」というデビッド・アップダイクの本について。そしてウクレレでの「アップダイク追記」で秋の気配も忍ばせて。

どんどん日差しが暮れていって、時間の経過が目に見えるような中でのライブはとても印象的で1曲歌い終わるごとに影の長さが変わる。そして歌うのに夢中になっていてハッと我に返ると外にはとっぷりと夜の帳が降りていました。時折正面にディスプレイされてあるファッション誌LEE表紙の広末涼子と目があったりしつつ、本と音楽の相性の良さを感じながらすでにもう「またここに来たいな」と思っていました。素晴らしい時間でした。電池を交換して猫のブルーもひっくり返るくらい踊っていたことを記しておきます。



終演後のサインの列も長く、たくさん遠くから近くからお越しくださった皆さんに感謝。初めて島根に来るきっかけがこの日のライブだったという方も多かった。そして僕は閉店後のお店でビート・ジェネレーションの本をはじめさんざん散財。打ち上げはその本棚に囲まれて松江のおでんで。店長の西村さんともたくさん話ができて、いろいろな繋がりが点在したものが一気に集約される感じで、ホントに今回このお店でライブができてよかったなと思いました。

このお店と僕を繋いでくれたのがチャッツワース岸本さんで、「アルトスさんで山田くんのライブが見たい!」とコンタクトを取ってくれたのでした(岸本夫妻もたっぷり本を購入していました)。それ以前の2009年にも僕のCDをアルトスに渡してくれて熱心に働きかけてくれたファンの方がいて(そのときに「アルトスさんへ」とサインをいれた『pilgrim』とも再会しましたよ)そこから数えると実に4年ほどの時間を経ての邂逅、こうやって実際お会いして足を運ぶことの大切さが身にしみてわかった一日。ダンラナチュールなっちゃんやアアルト庄野さん、中川ちえさん、tico moon、ディモンシュ堀内さんと親しい人たちがみんなアルトスで繋がるのだ。アルトス西村夫妻、お手伝いいただいたお二人、そして岸本夫妻、そしてご来場の皆さん、どうもありがとうございました。夜遅くまで食べて飲んで、ホテルに帰ったら寝落ちしてしまい気づいたら朝に…。

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“brand new blue” tour 2013(DAY16:9月7日 広島 尾道 JOHN burger & cafe)

季節の色合いが少し変わった9月、東京を離れるツアーのときに数える数字は“DAY16”になりました。前回は大阪と奈良の旅から随分時間が経ったようにも感じる。今回の旅は広島県尾道市と島根県松江市。どちらもライブをするのは初めての街。ずっと楽しみにしていたツアー。大雨に見舞われた西日本、天気が心配。旅の始まり、9月7日の朝の東京は雨や曇の不機嫌な天気。朝早い飛行機で広島空港へ向かう。雲の上はもちろん晴れ。どうか彼の地でも降りませんように。



辿り着いた広島空港、多分僕がこの空港を利用するのは初めてだろう。風が心地よく暑くもなく寒くもない快適な気候。今回の旅は加古川の英国紅茶のお店チャッツワースの岸本夫妻が車でアテンドしてくれることになって、空港で合流。岸本さんたちは6時半出発、僕も5時半起き。まず向かうのは尾道を一度通りすぎてから鞆の浦(鞆地区)という街。

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鞆の浦は最近「ウルヴァリンSAMURAI」のロケが行われたそうで、映画館の予告を見て「なんだこの騒々しい映画は」と思っていたのが俄然興味が出ました。そして何よりこの街は「崖の上のポニョ」の舞台の街のモデルになった場所なのですね。いたるところにポニョ?金魚?がいました(なんと宮崎アニメに疎い僕よ!)。そして猫にもたくさん遭遇。水面と地面が近い街、どんどん天気が良くなってきて光が乱反射する様は目に鮮やかで、また改めて「光と水の新しい関係」を更新させることになるかもしれません。龍馬が乗っていた「いろは丸」もこの辺りに沈んだのか資料館などがあり、かなり楽しい街歩きができました。鞆の浦は船の街。今回尾道でのライブには“BON VOYAGE!”というイベントタイトルがついていたのだけど、その言葉の意味が繋がってハッとしました。

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鞆の浦から尾道へ向かいます。尾道は2010年の初夏に広島でのライブの後にふらっと遊びにいったのが初めての訪れで、そのときもチャッツワース夫妻と一緒だった。あてもなく細い坂道を登って「時をかける少女」のロケ地に遭遇したり、僕はその日の記憶がきっかけで「平凡な毎日の暮らし」を書いた。そのときにはまさかチャッツワースで原田知世さんと伊藤ゴローさんのライブをやることになるなんて思いもしなかったな。

前回来たときはノーチェックで(しかも疲れすぎてて)登ることができなかった千光寺山へ。もちろんロープウェイだ。山の高さはたったの144メートル、頂上への所要時間も3分と短いが、千光寺山ロープウェイは急勾配の具合がすごい。良い角度。古い街並と船工場と海、瀬戸内海の多島美を愛でながら登る。「曲がりくねった坂道、石畳。振り向けば海を見下ろす月明かり」自分で書いた歌がぐるぐると頭で鳴る。頂上では猫が2匹、愛らしい顔で迎えてくれた。やあ、君はさっき会った猫。

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やたら長い貨物列車に何度も出会うなあ、と思ったときにハッとして、そういえば同じようなことを3年前に感じて「遠く離れた真夜中の線路の/寂しげに響く貨物列車の音」という歌詞を書いたのだったと気付く。まるで「平凡な毎日の暮らし」の答え合わせのようで。尾道プリンが名物の「おやつとやまねこ」、細い路地を登っていったところにある「ネコノテパン工場」など散策(パン屋には営業時間に間に合わなかった)会場となるJOHN burger & cafeは港沿いの洒脱なハンバーガー屋さん。美味しいハンバーガーをいただいてライブの準備。

この日のライブを実現に導いてくれたのは旧知の音楽仲間、カメラマンズというバンドで歌っていた永田くん。PE'Zのディレクターとしても活躍した彼は去年から地元三原に帰って地元を音楽で盛り上げる活動をしている。照明、PAとがっちりサポートしてくれてカフェライブとは思えないしっかりした設備での演奏になりました。19時半に開場し20時からとゆったりしたスタート。ライブはいつものようにニューアルバムから「どこへ向かうか」で始まりました。

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やはりこの街で歌う「平凡な毎日の暮らし」はとても感慨深いものがありました。この歌は大地震の数日後にデモを公開したこともあって震災以降の日常とリンクするという感想を聞くことも多いのだけど、その誕生の起源となった場所へ里帰りしてひとつの形が完成したように感じた。僕のライブを初めて観る人も多い会場でたくさんしゃべってたくさん歌いました。惜しむべくは猫のブルーの踊りのキレの悪さ(電池が…)。広島や岡山はもちろん、東京、山口、九州と駆けつけてくれた皆さん、そして心強いサポートのボンボヤージュ!スタッフの皆さん、そして岸本夫妻に感謝。

夜は永田くんも含めてスペインバルでお疲れさま。朝早くから起きて道中しゃべりとおした僕はさすがにくたびれて知らないうちに次の朝になっていました。ああ、ここは迷路の街。また来ます、尾道。


  
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2013年08月07日

“brand new blue” tour 2013(DAY15;8月4日 大阪 タワーレコード難波/雲州堂)

奈良の朝、快晴。というかジリジリと暑い。ツアーで一番の敵は移動中の暑さ、太陽は僕の敵とはこれ然り、である。しかし大阪に辿り着いて向かった先は本屋、ここは毎度外せないスタンダード・ブックストア。スチャダラパーが「サマージャム'95」で唱えるところの「夏本番、海か?山か?プールか?いやまずは本屋」、それが正論である。この2日間でどれだけ本を買ったことか。お昼すぎにタワーレコード難波に到着、千日前道具筋がディープで面白い。しかし、暑い。



タワー難波のイベントスペースでリハーサルをしていると人が立ち止まって耳を傾ける。少し早めに来て手を振ってくれるファンの人も少なくない。2005年『ripple』リリース時以来のインストアライブ、どんどんいろんな感覚を思い出していく。『新しい青の時代』から6曲を演奏、お店の隅っこまで届け!と念を込めて。終演後のサイン会では「夜の雲州堂とあわせてハシゴです」という心強いファン、「◯年ぶりに観ることができました」という人や旦那さんと子どもを連れてきたお母さん、今回のアルバムが縁で繋がってラジオで取り上げてくれたディレクターさん、偶然大阪滞在の友人、そして偶然居合わせて初めて聴いたけど気に入ってCDを買ってくれた人といろいろな出会いがありました。

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インストアライブ終了後、雲州堂へ移動。数日前にサポートを打診して快諾をくれた京都のバンドははの気まぐれのドラマー川本健士くんはすでにセッティングを終わらせていた。前日にはトモフスキーのステージでも叩いたという彼は関西圏の僕のライブにはだいたい遊びにきてくれる。自身のバンド以外にもムッシュかまやつ氏の信頼も得るナイスガイ、今年はレインボーヒルにもははきまで出演します。譜面もなく参考資料はCDだけ、という無茶ぶりだったのだけど何よりここ数年のライブの雰囲気を熟知してくれている川本くんへの信頼感は間違いないものでした。

開演直前まで手合わせと練習を繰り返し、この3日間最後を飾る雲州堂でのライブの始まり。川本くんはほぼすべての曲でリズムを添えてくれました。まず「光と水の関係」が普段よりダイナミックに鳴っている感じが楽しく感じて、そのあたりから文字通り音を楽しんでいる感覚になりました。誰かがアンケートにも書いてくれていたけれどもこれまで雲州堂でやったライブのなかでも屈指の夜になったと思います。ステージを降りて歌った「やまびこの詩」のお客さんとの掛け合いも楽しかった。

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2回目の演奏になる新曲「太陽と満月」は僕ひとりで演奏。歌が少し長くなり、グルーブも少しずつ横揺れになっていく感覚。歌詞も変わって、できたての歌を歌う醍醐味を味わいながら。そして、ライブは本編を終え、アンコール1曲目は「月あかりのナイトスイミング」。もうひとりのゲスト、友人の肥塚学氏にチェロを奏でてもらう。チェロはすごい楽器。隣で鳴っている振動が身体に伝わってくる。音域が声と近いので一緒に歌を歌ってもらっているよう。この日のライブの副題は“ソーダ水の泡の魔法”だったのだけど、まさに夜に月を愛でて、夏の風物を嗜むような感じで歌を歌うことができました。

急なお願いにも関わらずステージを共にしてくれた川本くん、肥塚さん、おかげで5月とも6月とも違う内容の今年の春から3度目の大阪ライブを完遂することができました。この3度のライブでようやく大阪レコ発が完了したような気がします。また秋あたりに関西へ行きたいなと思っています。次に行くときも僕には頼りになるドラムとチェロの音楽仲間がいるということですね。わくわくします。

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“brand new blue” tour 2013(DAY14;8月3日 奈良 風の栖)



先週末の関西旅を振り返ります。金曜日から大阪入りしてFM802での「ミッドナイト・ガレージ」のための生演奏を録ってDJ野村雅夫さんとお会いしたあと大阪っぽい食べ物を、とお好み焼きを食べて、いつもよりゆったりとした夜を過ごしました。この日泊まったホテル、すごくスタイリッシュでずっとここでデスクワークしたいと思ったな。しかし旅は果てなし、夜が明けて土曜日は奈良、風の栖でのライブです。



しかし、辿り着いたらそこは京都。恵文社一乗寺店でトラベラーズノートが徳島アアルトコーヒー庄野さんと一緒にノートフェアをやっているところへサプライズ訪問。旅先で知り合いに会うと元気になる。庄野さんにアイスコーヒーを淹れてもらって乾きを癒す。今回も旅先では立ち寄るのは本屋とレコード屋ばかり。せっかく京都に来たのだから、とイノダコーヒで食事をして奈良へ向かいました。

京都から奈良までは1時間。風の栖に「ただいま」と言うまえに近隣のお寺のお母さん(いつもライブを観にきてくれる)と笑顔で挨拶したのが可笑しかった。去年の秋以来の風の栖は新しいスタッフさんたちが入って少しピリッと緊張しつつ賑やか、しかしいつもどおりの和やかさで僕を迎えてくれました。知らないうちに“庭小屋”と呼ばれるようになった小さな部屋がライブ会場。20人でパンパンになる、僕が演奏しているいろんなスペースのなかでも一番小さな空間。看板猫のひなたくんは事務仕事をするスペースの狭いところですやすや眠っていました。

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窓から日差しが差し込むスペース、まだ日のある時間に開演、お客さんのほうからはだんだん弱くなっていく光が夜に溶けていくのが見えただろう。ほとんど生音に近い空間で歌うときはスピーカーで音を増殖させたときとは全く違うタッチになる。キャンバスに描くときと薄い紙に描くときの筆記用具が変わるような感じ。すーっと気持よく声が出る日でした。最初のハイライトは2日前に書き上げた、初めて演奏する新曲。「太陽と満月」という、“はじめてのソングライティング”のときに8小節綴った歌を1曲に仕上げたのだけど、演奏するのが楽しい歌になった。

この日のもうひとつの見所になったのが“公開インタビュー”と題してライブ中盤で挿し込まれたトークコーナー。舞台俳優の服部健太郎さんがインタビュアーとなって、アルバムに関するいろいろな話をした。僕はネタばらしをするのが好きなのでこういう試みはとても楽しく、時間配分なども含めてすごくうまくいったのでは?と思いました。風の栖ではこの日のためにチケットを刷ってくれたりこういう企てを提案してくれたり、この場所でライブをする意味と必然性を明確にしてくれた。きっと店主宮川さんは加古川チャッツワースをお手本にしているんだと思うけど、またすぐこの街に戻ってきたいと思わせるのは場所ではなく人なのだと再確認。

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ライブを見つめるたくさんの瞳、そのなかには赤ちゃん(風の栖Jr.の奏人くん)、猫のひなたくんの姿もありました。終演後はスタッフの皆さんと打ち上げ。目もくらむようなご馳走を用意していただいた。初夏からのツアーで僕に同行している猫のブルーくんをデザインした人形作家さんがなんと風の栖スタッフの友人であるイリイリさん(大阪の方)であることが判明。僕とブルーくんの写真がイリイリさんにメールで送られました。これからどう繋がっていくかが楽しみです。

今回の滞在ではゆっくり奈良を散策することができなかったので次回はもっとゆったりを街歩きをしたい。次にここにくるのは冬?紅葉がきれいな季節もいいな、などと妄想するも季節はもう夏の終わり、暦の上では立秋なのであった。奈良でお会いした皆さん、どうもありがとうございました。  
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2013年08月03日

“brand new blue” tour 2013(DAY13;8月2日 大阪 FM802「チェロとコンチェルト」)



昨日のこと、朝から東京を出発して大阪へ。土日のライブに先駆けてFM802での生演奏収録のため。東京から一気に移動するときの大阪は遠く感じる。この日も余裕を持って出たはずなのに時間ぎりぎりに南森町のFM802にイン。「ミッドナイトガレージ」のためのライブ演奏をレコーディング。急遽大阪に住む友人にチェロを弾いてもらうことになり、音源と譜面だけのやりとりだったのだけどとてもうまくいった。1回きりじゃもったいないということになって4日雲州堂のライブでも参加してもらいます。この合奏の模様は8月10日深夜のオンエアになります。

収録終わってDJの野村雅夫さんと会うことができた。彼は京都在住ながら月曜から木曜までインターFMで番組を担当、金曜日は802でしゃべってて、先週今週と『新しい青の時代』から選曲してくれたのです。イタリアの血を引く雅夫さんに会ったら陽気に「ボナセーラ!」と挨拶するつもりだったのに、その端整なお顔に見とれて果たせず。僕の母校と姉妹校の大阪外国語大学出身だということとか、いろいろ話せてよかった。月曜からまたラジオで声を聴くのが楽しみです。

イタリア語でコンチェルトとは協奏曲、合奏のことで「意思を合わせること」から転じた言葉。チェロとのコンチェルト、とても有意義な金曜日でした。今日は奈良の皆さんとのコンチェルトを。風の栖にてたくさんの皆さんのご来場をお待ちしております。

  
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2013年07月19日

“brand new blue” tour 2013(DAY10;7月16日 札幌ー東京)



札幌での3日目は東京へ帰る日。いつものように最終便のチケットを押さえたので夜までは札幌を堪能する。昨日に続き狸小路をうろうろ。いつも寄るペットショップで猫に癒され、ポチにもおもちゃのお土産を。レコード屋を探して市電沿いを歩く。路面電車がある街の風景は独特だ。ダンラナチュールから繋がった手作り石鹸のシエスタラボのお店におじゃまするのは初めて。こちらでも『新しい青の時代』を販売してもらうことになりました。歩き疲れて向かった先はプー横丁、レストランのや同様に川端ファミリーが経営するお店。そこで美味しいものをたらふくいただく。

元気を取り戻して平岡梅林公園へ連れていってもらう。一面の梅の木に花が咲く季節はさぞ圧巻だろうな。この公園のそばに川端家がかねてから建設中の新店舗兼住居を今回も見させてもらったが着々と完成に近づいていて、僕は勝手に「ここをオレの部屋にして・・・」「この一角をレコーディング・スタジオに・・・」と妄想。妄想は楽しい。アオサギが空を切り裂くように飛んでいくのを日差しに目を細めながら見送った。新緑とマイナスイオン、青々とした長めに北海道気分を堪能。



プー横丁に戻るとPA(兼キッチンシフト長)松川くんが休日にも関わらず駆けつけてくれて車を出してくれた。大通公園で行われている選挙フェスで伸也さんと落ち合おうと約束していたが時間あわず電話でサヨナラを。そして松川くんが連れていってくれたのは東区のコニファーというカフェで、ここは彼の小中高大、そして職場(のや)まで共通の同級生のお店だそう。しばし休憩しながらいろいろおしゃべり。ゆるゆると流れる時間が楽しい。新千歳空港へ着いてまだ時間があったので、最近よく利用する空港内の温泉へ。汗と疲れが抜け落ちてゆくのがわかる。そしてナイトフライト、乗って寝落ちして気がついたらもうそこは東京でした。3日間たっぷりお世話になりました。また来ます。


  
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“brand new blue” tour 2013(DAY9;7月15日 札幌 たべるとくらしの研究所)



札幌2日目。この日はまずタワーレコード札幌ピヴォ店に挨拶に。北の彼の地でも『新しい青の時代』は丁寧なコメントとともにディスプレイされていました。札幌らしいものを、と美味しいスープカレーで昼ご飯を。そして恒例の中古レコード店散策、探していたレコードを100円で。さらにジョニ・ミッチェルの『blue』をアナログで初めて購入、嬉しい。

地元のIちゃんにいろいろ面倒を見てもらってたべるとくらしの研究所へ向かう。前回来たときはタイミングがあわずに玄関口にお土産のTシャツだけ置いて帰ったのだ。明子さんと草一郎くん百々花ちゃんとは先週福島で会ったばかり、伸也さんとスタッフのまさるさんも揃って迎えてくれた。伸也さんからは「お店で新しいCDかけてたら日に3組もお客さんが『これ誰ですか?』って聞いてくるんだよ。すごいよ!」とメールをもらったりしていた。また新しい親戚ができたような、「ただいまー」という感じ。キッコリーズの面々も到着し、機材設営から椅子の配置まで全員で。その隙間を子ども2人が駆けまわる。

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まだ明るい初夏の日差しが窓から差し込んで、ステージ背後の窓は開け放たれていて譜面が風にめくれる。梅酵素ジュースの氷がカラカラと音を立てて、草一郎くんが持ってきたギタレレはポロポロと、百々花ちゃんはケタケタと笑い、僕らはこの日初めてセッションする歌を練習する。この本番までの数時間は夜の本番と同じくらい良い時間だった。「福島のあんざいと同じ空気が流れてる!」と盛り上がったときに泣きそうになった明子さんや音が鳴り始めると聴き入る子どもら、古い板張りの小学校みたいなたべるとくらしの研究所は誇らしいほどに平和でした。

そして夕暮れ、札幌たべるとくらしの研究所での “つながって、輪になって” 開演。キッコリーズの3人は相変わらず完璧なアンサンブル。カポウさんの歌はビリビリと空気を震わせてゆく。お客さんもたっぷり入ったお店を音楽が満たしていくのが目に見えるようでした。「てあてのうた」という歌があって、これはまるでナーサリーライムであり、ゴスペルのようでもある。そして僕のステージの始まり。

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弾き語りの音が木の柱や床や天井に染みこんでいく感じ。ほどよい音量での演奏はライブ2日目に相応しい。途中ちょっとトークを、と伸也さんを呼びこんだらスルスルと草一郎くんと百々花ちゃんもステージへ。これは将来が末恐ろしいよ。マイクジャックされるシーンも。伸也さんとはシロでもクロでもないモヤモヤとしたものについての話や、本気で楽しいことを続けるためにはどうしたらいいか、という話。「自分で考えて選挙に行きましょう」と結ぶ。

そしてキッコリーズを呼び込んで合体。彼らとのセッションはもうこれで4度目になる。そのセッションの成果のひとつがニューアルバムのなかの「やまびこの詩」で踊るユウさんのヴァイオリン、彼らと出会わなかったらこんな歌にはならなかった。それぞれのレパートリーを一緒に演奏、初めて合わせた「予感」もとても良かった。高野寛さんの「確かな光」のカバーは歌いながら泣きそうになった。ふと背後に目をやると裏庭のハンモックに子どもたちが揺れながらこちらを眺めていたり、ああ、ここは僕らのとっておきの場所、と本気で思ったのでした。
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伸也さんとの“シロでもクロでもないモヤモヤしたもの”という話から繋がって最後は「あさってくらいの未来」を。「うれしい」や「かなしい」じゃなんにも伝わらないことを伝えたくて僕はこの日も歌を歌いました。開演後にいらっしゃった車椅子のお客さんをみんなで手伝ってお店に運び入れたり、様々な再会があったり、昨日のレストランのやファミリーが目の前で揺れながら歌を聴いてくれていたり、繋がりはまたどんどん繋がって大きな輪になっていく感じがしました。

前日に続き五十嵐くんは遊びにきてくれて、この日はセッションあたりからライブに間に合ったのだけど、市街地からたべるとくらしの研究所まで歩いてくるときに僕の歌が聴こえてきてそれに誘われるようにお店に辿り着いたのだと(五十嵐くんの日記)。そんな素敵な夜の街を僕も歩いてみたいものだ。彼がたべるとくらしの研究所のために名前を描き入れてくれた招き猫は今日もあの素敵なお店で木彫りの熊の間に座っています。

美味しいご飯屋さんで遅くまで打ち上げ。なんだかとても楽しくてゲラゲラ笑いながらたくさん話をしたけれども楽しかったことだけが濾過されて記憶の名残になっている。札幌はいつも魔法のようにこれでもかと楽しい夜を降らせてくれる街。昨日も今日もかけがえのない日だった。

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“brand new blue” tour 2013(DAY8;7月14日 札幌 レストランのや)



また新しい旅の始まり、北へ。3連休の真ん中の羽田空港は予想以上に混み合って、今後のための苦い教訓を得た。猛暑の東京を抜け出して「目的地新千歳の現在の気温は18度です」という機長の言葉に心のなかで歓声を上げる。少し雲を湛える空のせいもあって北の大地は天国のような涼しさでした。レストランのやの川端さん親子が迎えにきてくれて、一路札幌市内へ。前回のライブは9月の終わり、その後秋の終わりには娘のSちゃんと東京で会っているので全然久しぶりな感じがしない。親戚のうちに遊びにきた感覚。

レストランのやは会場の準備もばっちり整い僕の到着を待っていた。みんなに「ただいま」と。玉ねぎ倉庫だった軟石作りのスペースは相変わらず良い鳴りをしていて、旅の疲れがあってもいつだって“良い声で歌わさせられる”のだ。朝からほとんど何も食べていないことに気付き、いただいた賄いは美味しいカレー。のやのライブはいつも少し早めの17時頃から始まる。開場するとたくさんのお客さんが会場を満たしていきました。春からのライブダイジェストを上映してからいよいよ始まる“夜の科学 in 札幌”

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ニューアルバム『新しい青の時代』からの全11曲と、新千歳から札幌までの車窓からの風景が浮かぶ「glennville」夏の彩りを描いた「夏の日の幻」など前作からと新曲を含む2時間、自分の声とギターの音をお手玉のようにくるくると頭上で遊ばせているような新しい感覚で歌を歌うことができました。「やまびこの詩」はPAを通さない生音で演奏、お客さんのやまびことのブレンドを楽しむ。この日は初めて僕のライブを観る人が多かったようで、客席からの反応も新鮮なものでした。

最近「平凡な毎日の暮らし」を歌うのが楽しい。バンド編成ではとてもダイナミックに展開する歌だが、弾き語りでのコントラストの付け方を毎回変えるのが面白いのだ。歌詞の中に登場する「曖昧な天国の話」というのは、僕が歌詞を書くときの禁句にしている「あの日、あの時、あの空、あの場所」など “that”的 のことを示していて、何かを伝えようとするときに簡単な言葉に逃げたくない気持ちを綴ったもので、しかし言葉は流動的で難しく手に負えないなあ・・・というようなことを思って書きました。最近冷静にこの歌を分析できるようになったのです。

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ライブ後はたくさんのサインと握手。CDが何枚も旅立っていきました。もうレストランのやでライブを始めて何年にもなるが、初めて来たときに幼かった子が大人びていくのを見るのはとても感慨深い。家族連れでご来場いただく方も多くてお父さんも息子も同じように感動して興奮して語りかけてくれることが嬉しいのです。FMノースウェーブのスタッフさんやずっとお世話になっているプロモーター氏とも会えて、確実に札幌はいくつかある“第二の故郷”のうちのひとつだと再確認。満員御礼のお客さんとレストランのやスタッフ、川端家に心から感謝を。

そして静かに始まった恒例の打ち上げは真夜中まで。時を同じくして札幌に張り子の催事で来ていたfishing with john五十嵐くんも合流。たたみかけるように提供される豪華な食事に驚いたことだろうな。PA(兼キッチン、兼シフト長)の松川くんが買った1930年代のマーティンを触っていたらどんどん新しい(古い)ギターが欲しくなってきた。そういうときは決まって新しい曲を書きたくなっているときなのだ。何かのスイッチが入った夜でした。

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2013年07月09日

“brand new blue” tour 2013(DAY6;7月6日 気仙沼〜陸前高田〜仙台 SENDAI KOFFEE)

朝早く起床。“気仙沼”くんが手配してくれた宿は「ホテル望洋」という老舗、朝から温泉で疲れをとる。このホテルは高台にあり被災を免れ、ここから撮影された津波の様子がYoutubeにたくさん投稿された。9時前に“気仙沼”くんが迎えにきてくれて、前回の訪問から1年経って街がどう変わったかを案内してくれることに。ホテル望洋から気仙沼港を眺める。2年前に街を飲み込んだとは思えない、とても穏やかな波の海。

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いろんな意味において気仙沼の象徴的な場所、漁船第18共徳丸がある鹿折地区へ。相変わらず圧倒的な風景。災害を忘れない記念碑として残したい思いと忌まわしい記憶を拭うために撤去したい思いとが交錯するランドマーク。この日も僕を含めてたくさんの観光客。見た景色を誰かに伝えたいのだけど、いまだに言葉にできないまま。

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そこから街を見下ろす安波山へ車で登頂。1年前に初めてここから双眼鏡で覗いた景色を思い出す。“気仙沼”くんは市役所の復興課に勤めていて、街の復興予定地図を示して「あの辺りは商業地区で、その向こうが住宅地、このへんは記念公園にしたいと思っています」と教えてくれた。そして色で塗り分けられた地図を見ながら「なんか、ニューアトラスみたいだなーと思うんですよ」と笑った。そういえば彼のメールアドレスには“new atlas”という文字があったことに気づいて僕も「ホントだねえ」と笑った。

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土曜出勤の仕事だという“気仙沼”くんと別れて、去年と同じようにお隣の岩手県陸前高田市まで出かけた。ニュースで奇跡の一本松の記念式典が行われたばかりだということを聞いていたので見にいかなければと思ったのだ。去年と一番違うのは平らにならされた土地に草木が生えて緑が目立ったこと。そして一本松効果なのか人の賑わい。駐車場に車を停めて奇跡の一本松があるところまで500メートルほど歩く。手を尽くして保存処理されすっとそびえる一本松は希望の象徴のように見えたが、そこから左側に視線を移したところに広がる7万本の松が根こそぎなくなった荒地にこそ津波の爪痕があった。

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お昼になって強くなった日差しにやられたせいか、まだまだ復興からは程遠く思える街並に何かを思ったからか、僕は幾分ぐったりしてしまい水分を補給。東北にも当然暑い夏がやってくる。ここから再び気仙沼に戻り国立海中公園岩井崎へ向かう去年と同じ旅路を。岩井崎に向かう道、高校の跡地が瓦礫処理場になって重機が唸りを上げていました。再会した昇り龍は1年前と変わらずそこにいた。

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魔法の竜に別れを告げて一路仙台へ。この移動が思ったよりもしんどい。東京は前日に梅雨明けしたらしいが東北も全然涼しくないし、日差しは鈍く降りそそぎ時折小雨がフロントガラスを濡らす。目的地に近づくに連れて青空の面積が広がり、仙台に到着するころには晴れ。2ヶ月連続で来たこの街のことを僕はまた好きになっている。ホテルのそばにレコード屋があることに気づき疲れも忘れ30分のレコ掘り。そしてセンダイコーヒーへ入りライブの準備を。

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仙台では前月にラジオキャンペーンをやった成果が見事に花開いて、ラジオで偶然僕のことを知ってライブに来てくれた方がとても多かった。世代も多岐に渡り、僕はとても新鮮な気持ちでおしゃべりをし、物語を読み聞かせするように歌を歌った。朝に“気仙沼”くんと話した地図の話をきっかけに「僕達のニューアトラス」を歌い、続けて「平凡な毎日の暮らし」を演奏した。「新しい地図に塗り替えて駆け回れ」「さあ、新しい地図とコンパスを」というフレーズが14年の月日を経てクロスフェードしていく。

遠くから近くからたくさんのお客さん、Date fmの特番で話し相手になってくれた石垣のり子さんも駆けつけてくれた。なんだか急に街が優しくしてくれているような感じがしたが、これは10数年の緩やかな繋がりの結果なのだなと思う。偶然ラジオで僕が猫のポチの話をしているのを聴いた50代くらいの女性が「うちの猫もポチっていうの!」と驚愕の偶然を打ち明けてくれたり、僕が番組内でギタレレで弾き語りした「予感」にひと聴き惚れしたという人もCDを購入してくれた。今まで一番の仙台でのライブになったと思う。

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この日もライブを観にきてくれたチーム気仙沼のみんなは美味しい打ち上げのお店を探してくれた。久しぶりの仙台の夜に美味しいお酒とご飯と楽しいおしゃべりを楽しみました。なんと内容の濃い、長い長い一日よ。ご来場いただいたすべての皆さんに感謝。  
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“brand new blue” tour 2013(DAY5;7月5日 気仙沼 みなみまち cadocco )



アルバム発売日を目前に控えて東京を出発する東北旅。宮城県気仙沼市へ去年の春以来2度目の訪問。東京から気仙沼は500キロ以上距離があり、ちょうど大阪に行くのと同じくらい。しかし走り慣れた東名高速道路ではなく東北道で行く気仙沼は体感的にとても遠い。東北は大きいな、と思う。朝9時過ぎに出発して岩手県一関市を経由してドラゴンレールと並走したり離れたりしながら彼の地に到着したのは16時半、7時間近いドライブ。震災以降親交を深め今回のライブ会場を探しを買ってでてくれた“気仙沼”くんとアンカーセイルコーヒーで合流して一息。



会場の「みなみまち cadocco」はその名の通り街の角っこにあった。ガラス張りの外観、中には鏡張りの壁があるのでみんなでダンスをしたりするには打ってつけ。学校帰りの子どもたちの良い遊び場所にもなるのだろうな。スクリーンとプロジェクターも完備、上映会に使われることも多いようです。映像もきれいに投影できてとてもいい環境。外は止まない雨だがどれくらいのお客さんが来てくれるのだろうか...と期待と不安を抱えながらコーヒーを淹れる準備。この日のドリンクは僕がアンカーコーヒーをハンドドリップで提供する。19時を回ると激しくなる雨の中をお客さんがやってきた。まさか気仙沼でライブをやれるとは2年前には思わなかったこと。コーヒーを配りながらスクリーンでは1年前に旅したみちのく旅の映像を上映。

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歌いながら何度も不思議な気持ちになりながら、ガラス窓の外を走っていくタクシーや傘をさして歩く市井の人々、思い思いの顔で聴き入るお客さんの顔を眺めていました。この旅でずっと感じていたことだけど「予感」を東北で歌うのはなんだか特別な感じがする。なにかと“龍”と縁のある気仙沼で歌う「hanalee」そして雨が降り止まないので雨の歌を、と「雨の夜と月の光」を。いつもと同じようにライブを始めたつもりだったのだけど、お客さん一人一人に話しかけるようにMCでしゃべっている自分に気づく。感じていることを教えて下さい、と伝えたのだけどたくさんの声を受け止めました。

終演後はサインの列。12年前に仙台で一緒に撮った写真を持ってきてくれた人、GOMES THE HITMANのほとんどすべてのCDを包装ビニールまで全部保管して大事に聴いてくれた彼にはできる限りのサインを。流されてしまった家の最上階に置いてあったから助かったCDだそう。震災後に他の街から気仙沼や南三陸に越してきて働いている人たちもたくさんいて、以前は他の街で僕のライブを観たのだけどまさか気仙沼でライブを観られるとは思わなかった、と。僕だって気仙沼でライブできて、そこにお客さんが来てくれるなんて想像もつかなかった。ご来場ありがとうございました。

この日の会場セッティングから打ち上げ、そして宿泊先までありとあらゆるサポートをしてくれた“気仙沼”くんをリーダーとするチーム気仙沼のみんなに心から感謝したい。毎年1度は気仙沼に来るつもりでいます。結局降り止まなかった雨のなかでも晴れ晴れとした気持ちで長い一日を楽しむことができました。

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2013年06月27日

“brand new blue” tour 2013(DAY4;6月24日 倉敷〜愛媛〜香川〜神戸〜東京 )

倉敷で飲み過ぎたが翌朝は快適に起床。ずっと続くツアーでの体調管理を気にしているからか、無意識的なストッパーが効いているのか。旅の4日目は東京に帰る日。神戸からの最終便のチケットを持っているのでそれまでをどう過ごすかを考える。同行のチャッツワース岸本さんがしまなみ海道のドライブを僕に体験させたいと言うので尾道を回って島々を経て四国に渡るルートを選択。

少しかすんだ空気だったが気持ちいい風と景色。ぽこぽこと連なる瀬戸内の島々を眺めると神様の管轄が切り替わったような感覚。三宅商店の井上店長の故郷だと聞いた大三島で車を降りて海を眺めているとちょうどお昼の鐘の音が「瀬戸の花嫁」を鳴らすタイミングに。今治から新居浜、そして父の故郷である四国中央市を通る道、子どもの頃に毎年夏になると遊びにきていたはずの風景が記憶から抜け落ちているいることに気づく。改めて愛媛県には計画を立てて再訪したい。

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香川丸亀に到着、ここで向かうのは猪熊弦一郎美術館。駅前すぐにあるとても空気がパリっとした美術館でした。猪熊弦一郎が描いた猫の絵がとても可愛くて何枚もポストカードを買ってしまう。ここでも猫を巡る旅。丸亀に来たならうどんでしょう、と見つけたうどん屋さんにイン。「ちょっと時間かかるけど打ちたてのうどん食べますか?」と言われて断る理由もない。僕は肉ぶっかけうどんとおでんをいくつか。岸本さんの温玉をのせたぶっかけもシンプルで美味しそうだったな。四国らしい時間。

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車は徳島に入り、鳴門海峡大橋を渡る。時間帯は夕刻、僕が「月あかりのナイトスイミング」を書いた頃合いにその時とは逆のルート四国から本州へ。ここでも瀬戸内海は光と水の絶妙なコントラストを見せて息を飲むような風景。刻一刻と変わる色合いをどうやってここにいない人に伝えようか。またゆっくり四国を旅したいと思う。四県ツアー、実現させなくては。そして神戸、金曜日からの旅の終わり。加古川から心強いサポートで支えてくれたチャッツワース夫妻に大きな感謝を。辿り着いた東京はいつもの、光の葡萄みたいな街でした。


  
Posted by monolog at 09:11Comments(0)TrackBack(0)