2017年03月28日

ぱんださんの小径 個展「灯台守のうた」LIVE(2017年3月26日 @ 谷中 コーツトカフェ)【ライブ後記】



猫ラボ個展の翌日、イラストレーターぱんださんの小径個展「灯台守のうた」でのライブ。ものつくりの作家さんとのコラボレーションが続きました。会場は谷中、その昔写真家の斎門富士男さんに「ポチをもらってくれないか」と告げられた思い出の街。そこかしこに猫がたくさんいて、猫の町として知られています。パンダは「熊猫」って書くしな、昨日の猫と動物繋がり。コーツトカフェも雰囲気の良いお店でした。朝からそぼ降る雨、気の早い桜が眺められるかと思っていたのだけど、寒い春の日曜日になりました。

開場から開演までひるねこBOOKSさんに寄せてもらった。ここは猫本がたくさん置いてあって魅力的なものばかり。結局一度も椅子に座らず大判の猫写真集を購入してしまいました。この日もたくさんのお客さん。最初にぱんださんの小径とトーク。ご来場の皆さんも「パンダ」について妙に詳しくなったのではないでしょうか。リクエストを受けた「blue moon skyline」でライブスタート。「猫町オーケストラ」は飾られた“猫町交響楽団”の絵とリンクした。「星降る街」もぱんださんリクエスト、孤独な夜に星をたぐり寄せるような、これはなんと寂しい歌だろうか。

P1060443

P1060460

桜並木が登場する「day after day」を歌ったのは、前述したように春の芽吹きを予想していたから。桜といえば井の頭公園、ということで「吉祥寺ラプソディ」。「notebook song」「小さな巣をつくるように暮らすこと」と新曲も肌に馴染んできた。「光の葡萄」「my favorite things」「calendar song」と続きライブはクライマックスへ。アンコールでは「glenville」、これは日曜日の歌だ。最後の最後に来るべき春に手招きするように「tsubomi」を。リリースから20年経った歌が今でも有効に響いたら嬉しい。

初めて僕のライブを観てくれた方もたくさんいたようで、こういう機会に生まれる新しい出会いって素晴らしいなあと感じるし、またいつか僕のライブに足を運んでもらえたら嬉しい。終演後コーツトカフェでいただいたご飯もとても美味しかった。魅力的なメニューが多かったのでまた再訪したい店リストにメモ。冷たい雨は結局降り止まず、しかしなんだかほっこりと温かい気分になる夜でした。ご来場いただいた皆さま、ぱんださんの小径、お手伝いいただいた皆さん、コーツトカフェに大きな感謝を。  

Posted by monolog at 23:01Comments(0)TrackBack(0)

猫ラボ個展「紫陽花の庭」LIVE(2017年3月25日 @ 南青山 ビリケンギャラリー)【ライブ後記】



先週末、猫ラボ個展「猫のいるところ」に際して行われたLIVE「紫陽花の庭」のことを。猫ラボさんのフェルト猫の繊細さ、精巧さはもう知っているつもりだったんだけど、やっぱり初めて見る作品たちを前にすると、今にもいきいきと動き出しそうで感動する。うちのポチ実、先代猫ポチ、近藤家のモイとウニ、そして通い猫チミママ、さらにはお隣のノアちゃんやご近所猫ミルちゃんなど、我が家から数百メールと範囲に住む猫が勢揃いして猫町のジオラマのようだ。

会場のビリケンギャラリーは老舗、たくさんのポップカルチャーの舞台になった空間。ビリケン代表の三原さんご夫妻との話題も多岐に渡って尽きることがなかった。歴史を重ねてビンテージになったおもちゃや雑貨が所狭しと並んでいて目にも楽しかった。この日のライブは満員御礼でぎゅうぎゅうでしたが、猫たちが見つめるなか、なんだかとても静かに開演しました。来場者には特典として「紫陽花の庭」ポストカードが配られ、最初は猫ラボさんとのトーク、出会いやこれまでの交流についての話。ポチが繋いだ縁だということができるでしょうね。

P1060397

P1060426

猫が登場する歌をメインにしたライブ、しかしいつもとそんなに変わらない。「猫のいる暮らし」は久しぶりに歌いましたが、“たとえ今日が晴れた土曜日で/これと言ってなんの予定もないとしても” 早く家に帰って猫に会いたいという猫至上主義の歌。「午後の窓から」は猫ラボさんからのリクエスト。スピッツの「猫になりたい」は歌い始めると誰かがいつも「ヒャッ」という顔をする人気曲。目の前にモイとウニの姿を眺めながら近藤研二曲「眠れねこねこ」、そして「ポチの子守唄」と続けると涙を拭く人の姿が見えてあやうくもらい泣きするところでした。

続く「日向の猫」「小さな巣をつくるように暮らすこと」「光の葡萄」「my favorite things」とまあよくもこれだけ猫が出てくるものだなあと自分でも感心する。本編の最後は唯一猫の出てこない「calendar song」。そしてアンコールでの「月あかりのナイトスイミング」も猫ラボさんリクエスト(猫ではなくウサギが出てくる曲)。そして我が猫町の地図をフェルト猫で作り上げてくれたことに感謝を表して「猫町オーケストラ」で大団円。とても楽しい時間でした。

P1060434

また今週末も猫ラボ個展会場にて追加公演が行われます。追加公演が終わった後で改めて総括を。





2017年2017年4月2日(日)@ 南青山 ビリケンギャラリー
猫ラボ個展「紫陽花の庭」LIVE<追加公演>

19時開場 19時半開演/前売3000円
出演:山田稔明

南青山 ビリケンギャラリー
〒107-0062 東京都港区南青山5-17-6-101
お問い合わせ ビリケン商会:03-3400-2214  
Posted by monolog at 21:55Comments(0)TrackBack(0)

2017年03月17日

にゃなか presents “今夜は猫に感謝祭”(2017年3月17日 @ 渋谷 東京カルチャーカルチャー)【ライブ後記】

一昨日は長い一日で、とても濃密でくらくらするほどだった。お昼からガチガチに緊張しながら等々力 巣巣まで出かけて打ち合わせ。4月のイベントに出演していただく片桐はいりさんに店主岩崎さんとともにお話を伺う。はいりさんを見送った後ふたりして放心してしまうほど素敵で優しい方だった。そこから渋谷へ移動してGOMES THE HITMANが最初にお世話になったレコード会社時代のスタッフとの興味深いミーティング。そして気付くとカルチャーカルチャーへの入り時間になっていた。

女優の川上麻衣子さんが放送作家東野ひろあきさんらと中心となって立ち上げた猫好きが集うウェブサイト「にゃなか」の初イベント、仲間にいれていただいてとても嬉しかったが、川上さん以外初めてお会いする方ばかりで少し緊張。しかしスタッフのみなさんがとても優しくてストレスのない空間で、「猫を愛でるイベントなのだから当然か」と安堵。広い会場に続々とお客さんが入り、登壇者の方々も勢揃いで楽しいイベントの始まり。

ラサール石井さんは4匹の猫と暮らされていて、猫のことを語りだすと空気が弛緩していく。以前からSNSでやりとりをしていた峯村リエさんにこの日初めてお会いできた。峯村さんも「猫初心者です」と言いつつも大蔵卿局としての怪演とは真逆の、愛猫<日差>の写真に目を細める様が微笑ましい。動物虐待防止管理士の藤村晃子さんのお話、そして“缶詰博士”黒川勇人さんが登場して猫缶試食会というのが盛り上がった。いなばの国産猫缶は人間用のツナ缶と材料や工場が一緒で味付けだけが違うそうで、猫缶を恐る恐る口にすると、塩気がなくさっぱりしていて、美味しいとすら感じる。お客さんもみんなテーブルに配られた猫缶を口にしていた。こんなイベントはなかなかお目にかかれないだろうな。客観的に見たらやっぱりどうかしている。

IMG_2879IMG_2878

切り絵アーティストの高木亮さんは先月の千代田猫まつりですれ違いだったそうで、僕と近藤さんがライブをしたのが初日、高木さんは2日目にワークショップをされたそう。繊細な切り絵に歓声があがる。手の込んだ作品を作っている間に僕がステージに呼ばれ、川上さんとの出会いなどについて少しのトーク、そして「猫町オーケストラ」を歌わせていただいた。「にゃなか」という架空の街は言いかえれば「猫町」である。手拍子もいただいて嬉しかったです。

動物行動学の加藤由子先生の「看取り」についてのお話もとても興味深いものだった。僕も加藤先生の『ネコを長生きさせる50の秘訣』という本をポチが元気だった頃からずっと手の届くところに置いている。とにかくあっという間、ふわふわした柔らかい話題から避けて通れないシリアスな話まで、予想していた以上の充実した集まりに参加できてとても光栄でした。

川上麻衣子さんとの数年前の「あなた、相当猫にやられてるのね。私もよ!」の出会いがなかったらここに自分はいなかったのかな、と思うと感慨深い。猫の導きでずいぶんいろんなところへ辿り着くなあと思う。この日のイベントのタイトルは「今夜は♡猫♡に感謝祭」、まさにさもありなんと感じました。たくさんのご来場ありがとうございました。帰り道、久しぶりにタワーレコードでパイドパイパーハウスを覗く。気付けば23時をまわっていた。長い長い一日でした。


  
Posted by monolog at 11:10Comments(0)TrackBack(0)

2017年03月14日

NAOT TOKYO三周年記念LIVE〈高野寛×山田稔明×高橋久美子〉(2017年3月12日 @ 蔵前 NAOT)【ライブ後記】

IMG_2656


先週末のこと。昨年末からずっと楽しみにしていた蔵前NAOT TOKYOでのアニバーサリーライブ。もう今年で4回目、早春の恒例行事になってきた。この日の東京はよく晴れて、NAOTの窓から眺める隅田川もスカイツリーもすっきりと青空に映えていました。高橋久美子ちゃんとは彼女の「新春みかんの会」以来、高野寛さんとは昨年の広島世羅、そして先日の吉祥寺キチムでのトークイベント以来なので「やあやあ」という感じで穏やかにいつものように会場準備。このイベントにはいつも「あんまり事前練習をしないでおこう」という暗黙の了解がある。<happenstance=ハプンスタンス>という言葉があるが、僕がいつもNAOT TOKYOのライブで思い浮かべるのはその単語、<偶発事態>という意味だ。

そのような理由で、サウンドチェックが終わったらのんびりと隅田川を眺めながら、おにぎりを食べながら様々な会話。「今日は高野さんと小沢健二新作について話したくて」という僕に高野さんも「いいね」と前のめり、僕も高野さんも久美子ちゃんもそこにいたスタッフもみんなCDを買っている。そんなことってなかなかない。3.11についての話もしみじみと。3月は知らぬ間に、僕にとって蔵前NAOTライブと東日本大震災再考の季節になっている。和やかな歓談のなかあっという間に開場時間。今年も満員御礼。まず高橋久美子ちゃんの朗読のステージから。パーカッションやグロッケン、iPadからのSEが彼女の言葉の世界を広げる。人懐っこい語り口も天性のものだなと思う。風邪で喉を痛めて開演前はほとんどしゃべれなかったのに本番にはちゃんと声が出ていて、流石と感心。

P1060323

彼女がパーソナリティを務めるNHKラジオ第一の「ごごラジ!」でリスナーからの言葉を集めてまとめたという「春」という詩をふたりで一緒に演奏。「ラップみたいにしたいんです」という提案からリズムループとギターを添えたが、とても面白いセッションになったと思う。実はリハーサルでは高野さんが即興のギターで切り込んできて魔法みたいなシーンがあったのだけど、もったいぶって来年まで持ち越すことに。高野さんとの「夏」をテーマにした朗読セッションも通りすがりの犬が絶妙なタイミングで吠えた。まさに<happenstance=ハプンスタンス>である。

僕は「my favorite things」から演奏開始。もともとこの歌は徳島の14g開店に際して作った歌。好きな人との繋がりは音楽に昇華する。前日が3月11日だったのでいろんなことを考えながら、震災がきっかけで知り合ったファン“気仙沼くん”とのメールのやりとりを読み返した。市役所の復興課で働く彼のアドレスは「newatlas@…」と始まる。まちづくりのプロローグである「僕たちのニューアトラス」を歌うのに相応しい季節だと思った。「GOLDEN 8」(2004年『明日は今日と同じ未来』のカップリング曲)も春の歌だ。去る者と送る者との対比を書いた歌だけど、昔と違う印象を僕が抱いたのは前日に読み始めたばかりの『魂でもいいからそばにいて』の影響だったか。「notebook song」はNAOTとも縁の深い中目黒トラベラーズファクトリーのために書いた歌。そして「小さな巣をつくるように暮らすこと」も店主宮川夫妻と仲のいい等々力の家具と雑貨のお店 巣巣のための歌。いろんなお店からいい刺激を受けている。

P1060355

P1060363

僕のステージラストは高野さんを呼び込んで「太陽と満月」をセッション。奈良NAOTの姉妹店 風の栖で初めて披露した曲、蔵前NAOTオープニングライブで初めて高野さんにギターを弾いていただいて、その後のレコーディングに至った象徴的な歌。高野さんと初めてNAOTでやったのが2014年、そのライブの直後に高野さんはブラジルにアルバム制作に行ったのでした。あっという間のようで、遠い昔のようにも感じる。時間の流れがよくわからなくなる。

高野さんのステージも素晴らしいものでした。絶妙の歌を披露してくれた犬の話から「Dog Year, Good Year」。「Portrait」という新曲も新鮮だった。『MEMORANDUM』という会場限定のアーカイブス集から歌われた「停留所まで」も好きな曲だったので嬉しかった。思えば1年前に過去のアーカイブスを音源にすることについて高野さんと話して覚悟ができて本気で取り組んだのが『pale/みずいろの時代』だったのだ。最後、PAを通さない生音で演奏された「確かな光」に心が震える。大好きな歌。恐れ多くも自分の「光の葡萄」は光の色味において通奏低音を共有していると感じている。6年目の3.11を過ぎても、真摯に響く言葉を紡ぎたいと思いました。

P1060380

最後は3人のセッション。久美子ちゃんがNAOTのカタログのために書き下ろした詩に、僕が曲をつけた「わたしのドライバー」。これまで奈良NAOTで2度演奏しましたが、東京で初めてお披露目。お客さんも大きな声でコーラスを手伝ってくれて嬉しかった。久美子ちゃんのチャーミングな言葉を見ると、やはり自分の詩作とは違う個性があって面白い。絶対にひとりでは作れない歌、今回は高野さんにアルペジオを重ねてもらってどんどん曲が大きくなっていく感じがしました。「ララララ」が「奈良奈良」に変化していった「わたしのドライバー」、それを受けてなんと高野さんの名曲「夢の中で会えるでしょう」も「ナララララ」バージョンに(そう言えばこの曲リハーサルなしだった)。会場全体がニコニコと陽性のヴァイブレーションに満ちていました。

打ち上げではまた小沢健二「流動体について」について熱い議論の続き。1993年に『犬は吠えるがキャラバンは進む』に出会って、所謂“小沢文法”から学んで日本語詞の歌を書きはじめた僕は新曲のコード進行を聴き取って弾き語ってみたうえでの雑感と検証、高野さんはTwitterにも書かれていた「童顔でパブリックイメージがさわやかな歌手がどうやって40代から50代へシフトするか」という見地に立っての意見の続きを。久美子ちゃんはリアルタイムのリスナーではない立場からの感想など、みんなそれぞれ語るべき想いを持っているのが興味深かった。NAOT宮川さんの「シンゴジラならぬシンオザケン」論にみんな唸ったりしながら。気づいたら真夜中近く。一日中ずっと楽しい日でした。また来年。



IMG_2618
  
Posted by monolog at 12:08Comments(0)TrackBack(0)

2017年03月02日

“コーヒーと音楽とカレーな京都”(2017年2月26日 @ 京都 恵文社一乗寺店 COTTAGE)【ライブ後記】

P1060209

名古屋の朝は快晴。天気に恵まれる旅だ。高速道路を一路京都へ向かう。この日は高橋徹也ドライバーが運転を担当。なかなか稀有なシチュエーションで新鮮、面白い。京都について加茂川沿いの土手に寄り道、休憩。僕が一番京都っぽいと感じる場所。恵文社一乗寺店COTTAGEでのイベントはアアルトコーヒー庄野さんが企画してくれた。下北沢でやった「コーヒーと音楽」は庄野さんにとっても手応えがあったのか、「京都で同じことやりましょう」ということになったのだ。鳥取から夜長茶廊さん(タカテツさんと旧知の仲)がカレーをサーブしにきてくれることになったのも嬉しい。僕らがお昼過ぎに恵文社に着いたときにはもうこの日限りのカレーとコーヒーのカフェが大繁盛していた。



恵文社はいつ来ても楽しいし財布の紐がゆるくなるお店。僕もタカテツさんもやたらと本を買った。僕が買ったのは大島弓子『キャットニップ2』、1965年の古い写真集『From Kittens to Cats』(素晴らしい本だった)、僕と誕生日が同じジム・モリソンの詩集『Wilderness: The Lost Writings of Jim Morrison』。タカテツさんは野坂昭如の渋い本なんかを手にしていた。夜長茶廊さんのカレーもとても美味しかった。アアルトコーヒーのコーヒーも言わずもがな。PAのセッティングからリハーサルが30分ちょっとしかなかったのがしびれたけど、なんとか準備完了。長い一日がクライマックスへ向かって進む。当日券に並んでくださったお客さんも加えて会場はぱんぱんの満員御礼。

P1060248

P1060220

P1060218

僕は前日のセットに少し変更を加え、「どこへ向かうか」を「猫町オーケストラ」、「小さな巣をつくるように暮らすこと」を「ブックエンドのテーマ」(庄野さんからリクエストを受けて)に。タカテツさんもいくつかの微調整を施して。そしてお互い1曲ずつ、The Smithsのカバーを持ち寄ったので3時間近いライブになった。名古屋がフレッシュな感覚で時間軸にそって様子を伺いながらピークへ向かっていったのに対して、京都は最初からリラックスして冒険し、ハイライトがいくつもあるようなステージだった。どちらにもそれぞれの良さがあったと思う。

この日のライブを終えて思ったのは、またやりたいな、次はどんな街でこのシリーズを開催するのがいいかな、というポジティブなものでした。客観的に見てもとても野心的で特別なセッションになった。庄野さんも夜長茶廊さんもみんな一様にこのイベントが実現して嬉しそうな顔をしていた。僕はとにかく昼からずっと楽しかったな。お客さんにも同様に楽しんでもらえていたなら嬉しいなと思う。打ち上げではタカテツさんが珍しくお酒を飲んでいて(僕は1月からお酒断ちをしているのでソーダ水)、ここでも隠れ家的なお店の美味しいご飯にありついて、音楽の話ばっかりの数時間。夜長茶廊を訪ねていつか鳥取にも行きたい。長い長い、最高の一日でした。

アアルトコーヒー庄野さん、夜長茶廊の石亀夫妻、恵文社一乗寺店のいつも親切なスタッフの皆さん、スタッフのみんな、友人であり尊敬するタカテツさん、そして遠くから近くから駆けつけてくれたお客さん皆さんに感謝を。

P1060289

IMG_1893
  
Posted by monolog at 22:28Comments(0)TrackBack(0)

山田稔明+高橋徹也 “音楽と音楽”(2017年2月25日 @ 名古屋 喫茶モノコト)【ライブ後記】

昨年末くらいから計画を立てて、ずっと楽しみにしていた高橋徹也さんとのジョイントツアー。いよいよ旅の始まり、快晴の東京をワゴンは走り出して名古屋へ向かう。2013年吉祥寺スターパインズカフェでのライブ以来、ここ数年は何度か共演の機会があったけれど、昨年の下北沢モナレコードでの2マンほど刺激的なステージはなかった(最初から最後まで2人とも出ずっぱりの異色のライブだった)。今回もまたその“ずっと舞台に二人いる”というフォーマットにトライすることに決めたのだ。

移動中の車のなかでは談笑したり、気まぐれに押し黙ったり、僕がかけるBGMについて話をしたり(タカテツさんはDavid Meadに反応していたな)、気がつけば僕らのワゴンは名古屋へ辿り着く。最初の会場は喫茶モノコト、昨年10月に大須モノコトの森田こころさんとK.D.ハポンの森田太朗さんの兄弟が作った新しいスペース。まだライブイベントは3、4回ほどしか行われていないらしいが、広くて風通しがいい感じがして、音響的にも僕にはストレスがなかった。階下にはちくさ正文館という名書店、その棚作りも素晴らしく開場から開演までの時間があっという間だった。タカテツさんが「村上春樹の本買った」というので見せてもらったらそれが件の『騎士団長殺し』ではなく和田誠さんとの『ポートレイト・イン・ジャズ』だったのが「らしいな」と思いました。

なんとなく演奏曲目だけが事前に決められていて、ライブ開始直前に曲順が決定。リハーサルらしいリハーサルのないまま本番へ。不安よりもわくわくする気持ちが勝る。たくさんのお客さんが集まってくれた。当日券で訪ねてくる方が多かったのも嬉しかった。少なからずの緊張感のなか、まずは僕の「blue moon skyline」からスタート。2曲目は高橋「The Orchestra」、その歌詞のなかに「どこへ行こうか」と問うシンクロニシティに静かに驚く。交互に、あるいは2曲ずつ演奏してライブは進んでいきました。12弦ギターでの山田「一角獣と新しいホライズン」、エレキギターでの高橋「新しい世界」とそのセットリストを消化しながら、これはものすごい贅沢なライブだなあ、と感じた。

P1060108

P1060170

P1060148

GOMES THE HITMANの「ドライブ」をタカテツさんとふたりでやるのは下北沢以来だが、確実に前回より呼吸があっているような感覚。もともと長尺のスケールの大きな曲だが、また新しいバージョンを更新した気がした。「山田くん、『予感』って歌う?」と問うてきたのはこのためか、と突然タカテツさんがアカペラで「予感」を歌いだしたので虚を衝かれた。続けて歌われた「夜のとばりで会いましょう」は彼の歌のなかで一番優しい歌だ、と感じる。「小さな巣をつくるように暮らすこと」を歌ったら泣いている人が見えたのでもらい泣きしないように目をそらした。あぶなかった。

続く「真夜中のドライブイン」「星空ギター」と演奏に参加、このあたりでライブは最高潮を迎えたか。「my favorite things」と「My Favourite Girl」というタイトル繋がりの並びも楽しかった。「calendar song」「スタイル」と手拍子が鳴り続き、本編終了。かなり曲数も多く、長時間のライブだったと思うが、あっという間に感じた。アンコールで披露した高橋徹也の最新曲「猫とホテル」は衝撃的な曲で客席がざわめく。僕は語りとハーモニーを添えた。「犬と老人」も不思議な歌だ(なんの話だよ、といつも思う)。最後は「幸せの風が吹くさ」で大団円。お互いに歌い、リスペクトし、気が向けばそこに音を添える。こういうライブを一緒にやれる同業者が他にいるだろうかと考えると、すぐには答えが出ない。この日もとても新鮮で刺激的な時間を共有した。

P1060122

終演後はたくさんのサインと握手。打ち上げの中華料理屋さんがとても美味しくて疲れも吹っ飛ぶほど。喫茶モノコトの森田兄弟お二方、スタッフの皆さん、そしてご来場いただいた皆さまに感謝。


  
Posted by monolog at 21:42Comments(0)TrackBack(0)

2017年02月22日

夜の科学 in 下北沢〜小箱のなかの音楽17(2017年2月19日 @ 下北沢 lete)【ライブ後記】



先週末の話。猫まつりの翌日は男まつりだった。2013年からずっと続く下北沢leteでの定期公演。小さな会場ですぐにチケットも完売してしまうがゆえに平日開催のことも多かった「夜の科学 in 下北沢」、あるとき、男性客がひとりしかいないことに気付いた回があって、ちょっと「ううむ」と考え込んだことがきっかけで、男性客限定という初めての試みに繋がりました。昔からGOMES THE HITMANは男性ファンが多いということで知られるバンドだったのですが(実際そうだったのです)、最近の会場の傾向や土日開催ではない場合など、やっぱり男性ファンはライブから足が遠ざかってしまうのだろうなと思ったので、それなら敢えて集結しようよ、というわけです。

下北沢leteは特に小さなハコなのでここが男性でいっぱいになるとかなり壮観、というか見たことのない風景で面白かった。カメラマン、音響、物販のスタッフも全員男を揃え、lete店主の町野さんも面白がって、2月の寒い夜なのにこっそり暖房を消したのです(それなのにあの熱気、曇る窓のひといきれ、だったのな)。内容はリクエストと僕が歌いたい曲で構成、結果としてここ最近のライブではラインナップに乗ることの少ない楽曲が目立ちました。緊張感というのがあまりなくて、ずっとわくわくする感覚が続くのが不思議でした。最初で最後の試みだと思ったけどまた夏のクソ暑い夜に汗をだらだらかきながら2回目をやりたいなと思う。

IMG_8689

IMG_8680

内容は最高で、終わるのがさびしくなるくらいのいいライブでした。結構めちゃくちゃなことも言ったし、みんな面白がって大笑いしていたし、詳しいことはここには書かないことにします。男だらけのleteはサークルの部室に集まった同胞みたいで、みなまで言わなくても理解して汲んでくれる感じがとても心地よかった。言うまでもなくこれは男女の差別でも贔屓でもなく、言外の他意はありませんので邪推はお断りします。終演後も言葉少なにかたい握手を交わし、目で雄弁語るボーイズたち。また次のライブで会おうな。3月は3月でいっぱいライブがありますので、そこは老若男女こぞって遊びにきてください。ちゃんと埋め合わせします。

今日2月22日は村田和人さんの1周忌。この日のライブから1曲、「BRAND NEW DAY, BRAND NEW SONG」を公開します。

  
Posted by monolog at 10:51Comments(0)TrackBack(0)

2017年02月21日

ちよだ猫まつり(2017年2月18日 @ 千代田区役所)【ライブ後記】

先週末土曜日のこと。午後から出かけて千代田区役所での「ちよだ猫まつり2017」のチャリティーコンサートを近藤研二さんと。昨年に続いて声をかけていただいて光栄だ。僕らの前には小池都知事が急遽訪れて都政の目標として犬猫の殺処分ゼロを約束してくれたそう。去年よりも人が多くて異様な熱気。出店エリアも猫づくし、猫ブームおそろしや。

僕らはかなりタイトなスケジュールで動いていたため会場に到着と同時にセッティング、そのまま演奏となりました。曲順もその場で決めて、成りゆき任せの猫の目のようなステージ。「太陽と満月」「猫町オーケストラ」「my favorite things」と猫が登場する歌ばかり、数百人いるお客さんも喜々として聴いてくれて嬉しかったです。近藤研二さんソロセットはギター独奏ではなく弾き語りと意表をつかれた。僕は一旦舞台を降りて近藤さんの姿を見ないで会場をうろうろしていたから、時折静寂が訪れるステージでどんな風景が繰り広げられたかを知らない。

P1050832

P1060013

P1060016

後半、僕の「日向の猫」は客席からのラララのコーラスも美しかった。泣いている人も何人も見えたから目をそらしたり大変だったな。「光の葡萄」は自分の声がすーっと遠くまで飛んでいくような感覚をまた感じられました。たくさんの聴衆による「calendar song」のコール・アンド・レスポンスは迫力がありました。「第2の人生」を歌うと子どもが駆け寄ってくる。なんという力のある歌か。大学の先輩がカメラ片手に遊びにきてくれたのだけど、きっと子どもたちと一緒に眺めるのだろうな。最後は近藤さんの「toi toi toi」を強い願いをこめて。

たくさんの握手とサイン、みなさんとの会話。とても楽しかったです。また来年お会いしましょう!

P1060041
  
Posted by monolog at 14:13Comments(0)TrackBack(0)

2017年02月15日

経堂ギャラリー芝生でのポチバッジ展が終了しました|ポチバッジ展クロージングライブ

5日間のポチバッジ展が昨日終了しました。本当にたくさんの、予想を遥かに超えるお客さんの数でした。皆さまのもとに飛び立ったバッジも驚きの数。在廊している間にいろいろおしゃべりができたのも嬉しかったです。週末二日間のライブは抽選制で観覧できない方が多かったとのことで、昨日は急遽クロージングライブを行いましたが、会場いっぱいに集まっていただきありがとうございました。併設のモイバッジも同様に大人気で、バッジというアイテムのポテンシャル恐るべし!と再確認しました。




2017年2月14日(火)@ 経堂 cafe+gallery 芝生
ポチバッジ展 CLOSING LIVE


1.猫町オーケストラ
2.さようならパステルズバッジ(THE FLIPPER'S GUITAR カバー)
3.toi toi toi(近藤研二カバー)
4.my favorite badge(新曲)
5.hanalee
6.my favorite things
7.calendar song

ギャラリー芝生とは2014年の「ひなたのねこ展」以来面白いことを毎年重ねることができて嬉しいし、いつも声を駆けてくれるユサさんに感謝したいです。音楽家が音楽以外のことで個展をしているわけですが、実は自分のなかでは全部がつながっているわけで、それを続けられることも自分の強みだと感じます。ポチバッジ展は今後巡回しているコンテンツになりそうです。来年は来年で、芝生で何をしようかな。5日間、遠くから近くからご来場ありがとうございました。来られなかった人の気持ちも受け止めつつ。ギャラリー芝生が現在HP通販オーダーの準備をしてくれていますので続報をお待ち下さい。

P1050801
  
Posted by monolog at 11:49Comments(0)TrackBack(0)

2017年02月13日

ポチバッジ展LIVE(2017年2月11日/12日 @ 経堂ギャラリー芝生)【ライブ後記】



週末の二日間は経堂ギャラリー芝生「ポチバッジ展」でのスペシャルなライブでした。両日とも午後4時くらいから在廊しましたが、本当にたくさんのお客さんが切れることなく訪れてくれて嬉しかったし、展示をやってよかったなあと思いました。サインや握手、たくさんのお話もできて素晴らしい時間でした。いつもはすぐ売り切れてしまうバッジですが、今回は頑張ってたくさん作ったのでよりどりみどり、皆さん時間をかけて真剣に選んでいる姿が印象的でした。

今回週末二日間のライブには100名以上のお申込があったとのことで、かなりの倍率で抽選制となりました。芝生での演奏はマイクやスピーカーを使わない完全生音ライブ。いつもより少しボディの大きいTaylorのアコギを持っていきました。ぎゅっと凝縮した空間はなかなか味わえない雰囲気。初日は「太陽と満月」でウォームアップ、二日目は「予感」でスタートしました。バッジ製作の裏話などもまじえつつ。僕のバッジコレクションをひとつかみ持ってきたなかにTHE LILAC TIMEのスティーブン・ダフィーのバッジがあったので「スティーブン・ダフィー的スクラップブック」を演奏。R.E.M.のビンテージバッジを披露した後は「MAN ON THE MOON」をカバー。好きなものについてしばし熱く語りすぎてしまったかもしれません。

P1050709

P1050688

パステルズのバッジを自慢してから歌うなら、もちろんバッジソングの代表格「さよなら パステルズ・バッジ」、初めてカバーしました。バッジをテーマにこれだけ面白い選曲ができるものですね。自分がこれまで書いた歌のなかにバッジが出てくる歌がないことに気付き、それならばと作ったのが新曲の「my favorite badge」。この曲も「calendar song」のように育っていくのでしょうか。「my favorite things」も好きなものについて歌った歌。つまるところ僕はバッジみたいな小さな、とるにたらないけどメッセージのこもった可愛らしいものが大好きなんだなと再確認しました。

アンコールではもう一回新曲の「my favorite badge」そしてインディーズ盤リリースから20年となる「tsubomi」で春を先取りしました。今回本当にたくさんの方にお申込みいただいて、観覧叶わなかった方も多かったと思います。遠方から来てくれた人も何人もいらっしゃいました。明日はいよいよポチバッジ展の最終日ですが、18時までの展示の最後にクロージングのミニライブをすることにしました。観覧無料、ご都合つく方はぜひお越しください。15時半頃から在廊します。



2017年2月10日(金)- 2月14日(火)@ 経堂 cafe+gallery 芝生
山田稔明+hoopline "ポチバッジ"展

13:00 - 19:00 (土、日、最終日は18:00まで)

山田稔明の猫イラストをもとにデザイン部"hoopline"がハンドメイド制作し、
即完売の大人気グッズとなったポチバッジ。2014年「ひなたのねこ展」から3年、
これまでに約2,000個に及ぶバッジが制作されたその作品の歴史を展示しながら、
ご当地バッジ含む人気デザイン数十種類を復刻販売します。

*2月14日(火)18時からクロージングミニライブを行います
 観覧無料、たくさんのご来場をお待ちしております。

経堂 cafe+gallery 芝生
東京都世田谷区経堂2-31-20
TEL 03-3428-5722
  
Posted by monolog at 16:14Comments(1)TrackBack(0)

2017年02月08日

day by day (2017年2月7日 @ 高円寺 SHOWBOAT)【ライブ後記】

昨日のこと、高円寺SHOWBOATでのライブは溝渕ケンイチロウ、オバタコウジという15年来の旧友とのステージということでとても楽しみにしていました。ケンイチロウ氏とは彼が地元福山に帰った後も数ヶ月にいっぺんはお茶したりどこかで会ったりしてブランク感はそんなにないのだけど、タフな長距離ドライブで東京へ歌いにくるときに、それをステージで迎えられるのは友だち冥利に尽きる。オバタくんは彼がneroというバンド時代からの知り合い、家も近所ということもありここ最近身近に感じていたので(昨年は吉祥寺の飲み屋でneroのベースだった富田くんに声をかけられるという偶然もあった)この3組でのライブは意外と必然的だったのかもなあと感じました。

ケンイチロウ氏とは加古川チャッツワースでの共演はありましたが対バン相手としてステージに立つのは多分初めて。オバタくんもそのギターの勇姿はテレビでもよく拝見するのだけど、彼が歌うのを聴くのは初めて。「先輩を前に…」と緊張気味でしたが、とても誠実な、等身大の歌を歌っていてすごく良かった。僕はここ最近では珍しく、バンド時代からの縁が繋がったライブなのでGOMES THE HITMANの楽曲をメインに歌いました。いろいろ思い出したり反芻したりしながら。

IMG_0492

リクエストのあった「スティーブン・ダフィ的スクラップブック」からスタート。自分自身でも大好きな歌で、過ぎ去った時間のコントラストを歌うこの歌は旧友との再会の夜に相応しかった。『ripple』からの「手と手、影と影」と「星に輪ゴムを」も時間が経っても昨日書いた歌のような新鮮な気分で歌えて嬉しい。「夜明けまで」もリクエストに応えて。これは今から15年前の今頃リリースになった『mono』のなかの曲。あらためて良い曲だと確認。

リクエストにあった「ハンドクラップを3回」の歌はGTHではなく山田稔明ソロ活動を始めた最初期に書いた歌だけど、ソロ活動開始から10年ということもあったので演奏。ついこないだのことのように思うけど最近10年くらいがあっという間に過ぎる。今年はインディーズデビューから20周年、この20年は途方もなく長く感じるのに、だ。まだCDになっていない「ブックエンドのテーマ」も旧友との再会をテーマにした歌。最後にリリースから20周年の「tsubomi」で春に目を凝らしてエンディング。

IMG_0507

溝渕ケンイチロウステージの1曲目に再びステージへ。彼がセロファン時代に書いて、僕がコーラスでレコーディングに参加した「ストレンジャー」をぶっつけ本番でセッション。ドラマーであり、ソングライターであったケンイチロウ氏がここ数年歌い手としてもどんどん訴求力を持ってきているのはすごいことだ。音楽家はずっと成長できるのだな。彼の歌のなかにも「健やかでありますように」と友の近況を案じる歌があった。眺めている方向はだいたい同じなのだな。またどこかで会いましょう。平日の夜にも関わらずたくさんのご来場ありがとうございました。

IMG_0504
  
Posted by monolog at 09:37Comments(0)TrackBack(0)

2017年02月05日

三重県探訪 ー in god's country(2017年1月29日 @ 三重県津市 喫茶tayu-tau “薪ストーブと猫のいるライブ”)【ライブ後記】



“神の国”巡礼の旅、2日目は伊勢の宿で目が覚めた。気持ちいいほどの快晴。ライブ会場となるtayu-tauに入るまでの時間でどこまで回れるかを考えると、やはり伊勢神宮はライブ翌日の最後の日にして、この日はまず夫婦岩へ。駐車場のおじさんが「おや、はるばる東京から来たんか!」と声をかけてくれていろいろガイドしてくれる。夫婦岩で身を清めて、伊勢神宮を外宮、内宮と参るのが正しいと教えてくれた。そして、海の方を指差して「天気の良い日はあっちの方向に富士山が見えるよ」と。全然脳内コンパスが効かなくて不思議な感じ。初めて見る夫婦岩、ものすごくありがたい感じだ。過去から連綿と続く信仰の対象というのはそれだけでパワーを帯びるのだな。気付けば2時間以上この場所にいた。いろんな神様にお願い。いいことがあるように。

P1050517

勢田川沿いの河崎エリアへ。ここには猫がいる古本屋があると友だちに薦められた。ぽらんという本屋で小一時間。みおさん宅で会った月くんとのシンクロニシティ、月面着陸記念レコードを見つけて購入。行ってみたかったモナリザにも立ち寄れた。伊勢うどんも美味しかったな。そこから約1時間かけて津市のtayu-tauへ。晴れていた空が曇って雨粒も落ちてきた。Google Mapで見るとtayu-tauは駅の真ん前にあったのでもっと商店街っぽい街並みを想像していたのだけど、実際は全然違った。2001年に僕は『饒舌スタッカート』のキャンペーンで津市を訪れたけれど、その時のイメージともまったく異なる風景だ。tayu-tauに一歩足を踏み入れただけで、いいライブになる予感がした。まだ作りかけで完成には程遠い、と店主飯島さんは言うけれど、とにかくうっとりするほど素敵なお店だった。ここでも薪ストーブが暖かい炎をパチパチいわせている。

リハーサルを終えた頃にご近所の猫を取材に行っていたはしもとみおさんが画材のセットとスケッチブックを抱えてtayu-tauに到着。今度はtayu-tauの2階に住む2匹の猫たちを描くというので僕も階上へ。のんちゃんとうーちゃん、可愛い猫。みおさんは早速パレットを開いてスケッチ開始。その素早さに感動。あっという間に2匹のいきいきとした姿を紙の上に描きつけた。まるで魔法のよう。開場したお店では開演を待つお客さんがみおさんの展示に見入っていました。満員御礼、初めての場所でたくさんのお客さんの前で歌える幸せよ。



ライブはまず自己紹介的な“猫の出てこない歌たち”でスタート。今回の旅のテーマは巡礼なので『pilgrim』から「blue moon skyline」がよく似合う。「hanalee」は夫婦岩を見た後だったこともあってまた違った風景を想いました。GTH時代に一度も歌いにこれなかったので「手と手、影と影」で罪ほろぼし。みおさんの月くんに捧げて「月あかりのナイトスイミング」、「太陽と満月」も月つながり。前半最後はギタレレに持ち替えて、近藤研二さんの「眠れねこねこ」を様々な祈りと願いを込めて。

みおさんを呼び込んでトークの時間。みおさんが話し始めると雰囲気がふわっと弛緩するから面白い。ポチの話、月くんの話、もっといろいろ話したいこともあったけれど、また何度でもこういう機会が持てたらいいなあと思う。この日のステージはみおさんの彫刻作品たちに囲まれての演奏で、なかなか得難い経験でした。「この子たちを作ったときはだいたい山田さんのCDかけてたから、そのうち一緒に歌いだしますよ」とみおさん。

P1050531

P1050559

P1050573


後半のライブは「ポチの子守唄」からスタート。以降、演奏した曲はすべて猫の登場する曲だった。「猫町オーケストラ」を聴いた猫の保護活動をしているというお客さんが「染みました」と感動して話しかけてくれたのは嬉しかった。「日向の猫」ではお客さんみなさんの声を一緒に彫刻の猫たちの可愛い声も聞こえてくるような気がしました。「小さな巣をつくるように暮らすこと」は昨年末巣巣でライブで歌うために作った新しい歌。僕とみおさんが知り合うきっかけになったのも巣巣、そして春にまたみおさんの展示とワークショップが巣巣で行われるからこの日のセットにいれたが、「めっちゃ良い曲」と褒めてもらえて嬉しかった。

アンコールで「第2の人生」を歌ったら子どもたちが色めきだって、シンプルな歌の力を感じた。今年でインディー盤のリリースから20年となる「tsubomi」は山間部に雪が残る三重の風景にうってつけだった。「calendar song」のハンドクラップとコールアンドレスポンスも子どもたちが先導してくれて、盛り上がり大団円となりました。終わるのが寂しいようなライブ、またすぐに戻ってきたいと思う場所ができました。

P1050544

P1050579

遠くから近くからのご来場ありがとうございました。tayu-tauの真ん前にある駅は一時間に一本というダイヤの運行だそうで、お帰りの際に息を切らして駆けた人もいるかもしれませんが、たくさんの方とのサインと握手、おしゃべりが楽しかったです。みおさんは月くんの待つ自宅へ急いで帰られましたが、またすぐに会えますね。この日僕はtayu-tau飯島さん宅にお世話になり、美味しいご飯と寝床を提供していただいた。懐っこい猫のんちゃんが定期的に僕の枕元に偵察に来るのがくすぐったくも心地よかったです。長くて楽しい、充実した一日でした。(つづく)

P1050591
  
Posted by monolog at 00:33Comments(0)TrackBack(0)

2017年01月22日

アアルトコーヒー&トラベラーズファクトリー初め



昨日のこと。夕方までずっと原稿作業、夜の予定がやんごとなき理由で急に変更になったので中目黒トラベラーズファクトリーでのアアルトコーヒー庄野さんのイベントに遊びにいくことになって、庄野さんとトラベラーズ飯島さんのトークということで知った顔ばかりだったので飛び入りして歌を2曲歌うことに。コーヒー教室と小説トークの間の転換時にトラベラーズノートのために作った「notebook song」とアアルトコーヒーのカフェ14gのために書いた「my favorite things」を生音生声で。ご来場のお客様、優しく受け入れてくださってありがとうございました。

終演後は打ち上げに誘ってくれて、美味しい海鮮をいただく新年会的なやつ。これからさらに「notebook song」とどのようにコラボしていくかを熱く議論。今年の夏のライブのときになにかしら結実したらいいな。庄野さんと飯島さんとはR.E.M.、The Smiths、ブルース・スプリングスティーン、バックナンバーなど音楽議論を夜遅くまで。今年はチームトラベラーズが外国へ連れていってくれないかなあ。あたたかい人情に触れて、仕事も進んで、猫も可愛くて、歌も歌えて、とても有意義な素晴らしい日になりました。  
Posted by monolog at 10:37Comments(0)TrackBack(0)

2017年01月20日

“新・ネガティブナイト3”(2017年1月19日 @ 下北沢440)【ライブ後記】



昨日のこと。下北沢440でのイベント、柴山一幸さんの「新・ネガティブナイト」に誘っていただいた。柴山さんとはこの日初対面。送っていただいたアルバムがとても良かったからこのイベントに出ることを決めたのだけど、バンドの演奏も素晴らしくてリハーサルから見入ってしまった。

もう一人の共演ベクトルユーゴくんは昔から知っていて、ライブも観たことがある。彼のバンドで海老沼崇史くん(えびちゃん)がベースを弾いているのを観て僕はえびちゃんをスカウトしたのだった。彼の演奏から始まったイベント、昔観たライブではドラえもんが出てくる歌が印象的だったがこの日は「シグナル」という曲がよかった。迷って悩んで成果を出して続けていってほしい、というのが後輩への僕の思い。

16129992_650174748495344_1192601121_o

2017年を本格的にスタートさせるステージ、「blue moon skyline」で幕開け。今年はソロ名義での活動を本格化させてから10年の年、ソロデビュー作のオープニング曲で“後ろを向いて”振り返ってみた。そして2002年にリリースしたGOMES THE HITMAN『mono』から15年。まだたったの15年かよ!というのが正直な気分。たくさんの時間が流れた気がする。「別れの歌」を久しぶりに。同じ時期に作った「ナイトライフ」は僕のアーカイブスのなかで数少ないマイナー(短調)の曲。「ネガティブ」な夜に相応しい気がした。

2月にR.E.M.のピーター・バック、マイク・ミルズらアメリカの重鎮たちが来日することをなぜか僕が熱くプロモーション。今年は僕がR.E.M.に出会って30年目の年なのだ。「FALL ON ME」という大好きな曲をカバー。たったひとりでも誰かの心に響いただろうか。世界中の猫が幸せでありますように、と思いを込めて「猫町オーケストラ」を。昨年末に作った「小さな巣をつくるように暮らすこと」を忘れないうちにもう一度、と思って歌ったがこれはとても良い曲になる予感。「光の葡萄」はこういうイベントでふっと空気を変えてしまう大きな曲。最後は「calendar song」で手拍子とコールアンドレスポンスをいただいて、楽しく気持ちよく歌うことができました。

柴山一幸さんのステージも素晴らしかった。1曲目が始まって、ピアノの感じとか矢部浩志さんのドラムも相まって往年のカーネーションを想起。またどこかでなにか一緒にできたらいいなと思いました。久々の再会や初めての邂逅、予期せぬ出会いや会話があるからこういう対バンイベントは楽しい。新しく繋がった皆さん、これからもよろしくお願いします。平日の夜にご来場いただきありがとうございました。いろいろ、あれこれ、お心遣いに感謝を。  
Posted by monolog at 11:15Comments(0)TrackBack(0)

2017年01月10日

まちねのわだち6ダイジェストムービー

昨年秋に開催されてチケット即完の盛況となった都電荒川線貸し切りライブ「まちねのわだち6(山田稔明+近藤研二)」のダイジェスト映像が公開されました。僕は2度目の都電ライブでしたがやはり予想できない前後左右の揺れに「うっ」と苦笑いしているところがあったりして、当日のことを鮮明に思い出します。東京の街を走る電車のなかで歌うという非日常、その雰囲気が少しでも伝われば。また何度でもやりたい“会場”です。詳細なレポートはまちねのわだちHPで読むことができますのでこちらもあわせて。

  
Posted by monolog at 11:12Comments(0)TrackBack(0)

2017年01月03日

“吉祥寺の杉まつり2017 - 鶏が先か、杉まつりが先か”(2017年1月2日 @ 吉祥寺 スターパインズカフェ)【ライブ後記】



昨日のこと。2012年以来毎年恒例となった1月2日の吉祥寺スターパインズカフェでのお祭り。毎年チケットがソールドアウトするのもすごいが、今年は全60曲とえらいことになった。出演者の数ももうわからない。天気もよく3月並みの陽気、村田さんが連れてきたのだろう。お昼から会場入りして大先輩たちに挨拶。杉まつりにおいてはいつも自分は若手なのが心地良い。例年通り開場前の会場はカオス状態で、僕はなんとかぎりぎりにリハーサルをやらせてもらえた。風邪をひいていない状態で杉まつりに挑むのはもしかしたら初めてのことだったかもしれない。毎年開場から開演までのあいだにレコード屋に行って村田和人さんへの誕生日プレゼントを選盤するのがお決まりだった。今年は村田さんがいない初めての杉まつり。

オープニングは毎年杉真理さんと村田さんの挨拶から始まっていたのが、今年は息子の村田彼方くんがその役を務めた。村田さんはニヤニヤしながら眺めていたかな。今年はいくつもの場面でステージにあがることができて嬉しかった。まずサントリィ坂本さんと渡辺かおるさん、稲葉智さんと一緒に「Puff the Magic Dragon」、そして「言う!そう!」のかけあいも楽しかった「calendar song」。さらに村田和人さん作曲、僕が歌詞をつけた村田さんのまだ見ぬ新作『ド・ピーカン』収録予定の「(Nothing's gonna Change)Lovely Days」を歌いだしたら客席のみんなの顔が泣いて笑ってなんとも言えない表情で、でも「笑ってさあ、笑ってさあ」のリフレインでは笑顔がきらきらと乱反射するようで、とても感動した。途中でグッときて声が詰まったりもしたけど、まだ何度でもこの曲を歌おうと思います。あたたかい拍手と歓声をありがとうございました。

村田さんトリビュートコーナーでは「Brand New Day, Brand New Song」を歌わせてもらって、会場中にハンカチが舞うのを眺めた。最後の怒涛の全員セッション「君は天然色」では「耳元にふれたささやきは今も忘れない」のところを歌いました。最後の「一本の音楽」、2番を息子の彼方くんが歌ったのにはグッときた。この日は本当に何回も感動したのだけど、最後の最後に杉さんが「村田、見てるー?」って言ったのとか、とにかく美しいシーンの連続でした。結局6時間かけてお祭りは終了。第一回目から参加させてもらっているが、今回が一番だった気がします。遠くから近くからたくさんのご来場ありがとうございました。応援の声をかけてくださった方々にも感謝。今年も舞台監督八木沢さんが一番大変でした。お疲れさまでした。で、明け方まで痛飲。あんだけ歌って演奏したのに打ち上げで酔っぱらってさらに歌って演奏するからみんなすごい。音楽に生かされているのだ。

DSC04586

DSC04637

photo:Saeko Ichimi


2017年1月2日(月)@ 吉祥寺 スターパインズカフェ
吉祥寺の杉まつり2017


<第1部>
01) DOWN TOWN (杉&銀次&東郷&雄大)
02) Your Eyes (杉真理)
03) 恋はボリショイ (杉・雄大)
04) One By One (川久保秀一)
05) そして (川久保秀一)
06) Material Girl (Mrs. Twilight , Madonnaのカバー)
07) プロメテス (Mrs. Twilight)
08) My Best Of Love (サントリー坂本)
09) パフ(サントリー坂本, with 渡辺かおる, PP&Mのカバー)
10) Doshaburi (渡辺かおる)
11) レナウン ワンサカ娘(渡辺かおる)
12) calendar song (山田稔明)
13) (Nothing's gonna Change)Lovely Days (山田稔明, Backing vocals : 杉・雄大)
14) 静かなる花 (峠恵子)
15) 旅物語 (峠恵子)
16) Close To You (峠恵子 with サッチャナイツ&東郷, カーペンターズ・カバー)
17) ふるさと回帰(東郷昌和, Backing vocals : 杉&銀次)
18) You Can Save The World (東郷昌和, Backing vocals : 杉&松尾)
19) メリーローランの島(井上昌己)
20) 真冬の恋人たち(井上昌己, with 杉真理)
21) 愛の唄 (鈴木雄大, with 遠藤響子)
22) Knock On Your Door (鈴木雄大, with サッチャナイツ)
23) 泣き顔 (野田幹子)
24) 泡の人 (野田幹子, Backing vocal : 渡辺かおる)
25) Life Style (岩沢幸矢, Backin vocals : 杉・雄大)
26) I Just Called To Say I Love You (岩沢幸矢, with サッチャナイツ)
27) 恋に落ちて (なかの綾)
28) エピソード1 (なかの綾)
29) 別れても好きな人 (なかの綾, with 銀次&松尾)
30) Stay The Young (小板橋博司)
31) Sara (谷口守)
32) Boy’s Life ( 村田彼方)
33) Brand New Day ( 山田稔明)
34) 平和な人へ (杉真理)

<第2部>
35) ふるさと (サッチャナイツ)
36) ミッション (サッチャナイツ)
37) ラブソング第一 (サッチャナイツ)
38) Shelly (サッチャナイツ, The Four Seasons のカバー)
39) 誰だって魔法が好き (遠藤響子, with サッチャナイツ)
40) もう一度会いたい (遠藤響子)
41) セッション (トカト サティスファクション)
42) オンエアー (トカト サティスファクション)
43) クルル (トカト サティスファクション)
44) 人生時速 (トカト サティスファクション)
45) バーベキュー (トカト サティスファクション)
46) ウキウキWATCHING (伊藤銀次, with 杉&雄大)
47) ざっくばらん (伊藤銀次, with 杉&雄大)
48) 謝んなさいよ (種ともこ)
49) そこんとこよろしくね (種ともこ)
50) Precious Friends (種ともこ, with 杉)
51) サニーシャイニーモーニング (松尾清憲)
52) Everybody Has (松尾清憲)
53) Temptation Girl (BOX)
54) Train To Heaven (BOX)
55) Tokyo Woman (BOX)
56) ウイスキーがお好きでしょ (オール女性軍)

フィナーレ
57) ミュージシャン行進曲 (杉, with全員)
58) 最高の法則 (杉, with全員)
59) 君は天然色 (杉・銀次 with 全員)
60) 一本の音楽 (杉・彼方 with 全員)



結局年末、年始とまったく休んでいないので1日2日少しゆっくりして、初詣とか厄祓いとか願掛けをしにいきたいと思います。いろいろやらないといけないことをお待たせしている関係各所、もうちょっとしたらバーッと巻き返しますのでそっと見守っていてください。今年もよろしくお願いします。  
Posted by monolog at 14:12Comments(1)TrackBack(0)

2017年01月01日

“太陽と月のメロディー”(2016年12月31日 @ 吉祥寺 スターパインズカフェ)【ライブ後記】

P1050168

歌い納めは地元吉祥寺、馴染みのスターパインズカフェのステージでした。2015年末に続いて2度目の大晦日のスターパインズカフェ、前回はその年リリースした『the loved one』全曲を曲順通り歌いましたが、今回は2016年に書いた新しい曲だけで構成。「saturaday song」は冬晴れの大晦日の土曜日によく似合いました。「吉祥寺ラプソディー」はスターパインズカフェ19周年記念イベントに際して暮らし始めて15年を越えた吉祥寺をテーマに書き下ろした曲。「notebook song」も夏以来どんどん大きな曲に育っている感覚があります。1年前の今頃にはまだ「calendar song」が存在しなかったという事実に驚きながら歌い、持ち時間の25分が少しあまったので最後に「Auld Lang Syne=蛍の光」を歌って締めくくりました。

共演の高橋徹也さんのステージを客席からしみじみと眺め、友人であるがゆえに知る彼の2016年の物語を想いながら聴くその歌たちはとても胸に迫るものがあった。ライブが終わった後も、過ぎた一年とこれから先の2017年の話などしながら良い時間でした。タカテツさんとの名古屋と京都、とても刺激的な音楽の旅になりそうで今から楽しみ。そのシリーズ、関東でも企画して旅を締めくくりたいなと思い始めた。とにかく2016年はスターパインズカフェで始まりスターパインズカフェで終了。充実した年でした。元旦休んで、また1月2日には恒例の杉まつりでスターパインズのステージ(チケットはソールドアウトとのこと!)。

時計の針は前へ前へ、二度と巻き戻ることはなく同じ速さで進んでいくのです。2016年ありがとう。2017年もよろしくお願いします。  
Posted by monolog at 13:34Comments(0)TrackBack(0)

“平成28年度 サトミツ&ザ・トイレッツ大忘年会”(2016年12月29日 @ 町田 まほろ座)【ライブ後記】



課外活動、大人の真面目な遊びとも言えるサトミツ&ザ・トイレッツ。2016年はCDをリリースしたりして景気の良いスタートの年でしたが、慌ただしい年の瀬に1年の締めくくりをサトミツさんやキンモクセイふたりの地元でもある町田まほろ座で行いました。なんと満員ソールドアウト、僕らが一番びっくりした。最初3曲しかレパートリーがなかったバンドですが、なんと2時間強のライブができるくらいに楽曲が増えてきた(全部トイレについての曲)。気負わず楽しく和やかなバンド、奇跡的なバランスで成り立っていて面白いのです。

P1050115

P1050099

まほろ座に出るのは2度目でしたが、ここは本当に快適なハコ。オープニングはクールでグルーヴィーな「THEO」、テオと読み、ギリシャ語で「神」という意味がありますが、内容はトイレの後は手を洗えと歌う啓蒙ソング。2曲目「パピエ」というのはフランス語で「紙」の意味。ボブ・ディランとトイレの融合を試みた「ディランならこう言うさ」、イトシュンが歌唱力を無駄遣いしている「流れてしまう君へ〜人生はトイレのようなもの」など、名曲/迷曲のオンパレードでした。もうなんというか、説明しづらいのでぜひ一度ライブを観てもらいたい。

休憩を挟んで後半は「今夜はCLEAN IT!」というラップに挑戦した意欲作。華麗に韻を踏みながらトイレ掃除の仕方を説明するMCWC(ダブさん:サトミツさんの別名)の未知数の可能性よ。「日本のトイレからこんにちは」という曲にいたっては2020年の国家プロジェクトに侵食しそうな気配すら漂います。なんでこんなにクオリティの高い楽曲群が育っているのか、やっている僕ら本人たちにはまったく自覚や責任感がありませんが、もしかしたら来年このバンドはすごいことになるかもしれません。年末忙しいときにたくさんのご来場ありがとうございました。ステージ上から見た客席はみんなニコニコしてゆらゆらと楽しそうに揺れていて、僕も最初から最後までずっと面白かったです。

P1050126

P1050132
  
Posted by monolog at 13:19Comments(0)TrackBack(0)

“巣巣のクリスマスライブ”(2016年12月24日 @ 等々力 巣巣)【ライブ後記】

昨年末のライブを振り返ります。ここ数年はクリスマスイブに行われることが恒例となった巣巣でのクリスマスライブはなんと7年目となりました。巣巣とのつながりの歴史でもあります。さすがにライブ続きで疲労困憊していましたが、気の置けない仲間たちとの“HOME”でのライブはリラックスしたものになりました。この日は何といっても「草とten shoes」という実力未知数の素人バンドが前座を務めるということで、たくさんのお客さんが集まって熱気がありました。満員御礼、長く続けると成果が後からついてくる。

草とten shoesとは巣巣店主岩崎さんと鎌倉moln店主佐々木綾さん、鍵盤奏者で草摘人とイシカワアユミさんが結成したグループ、音楽的なことを五十嵐祐輔くんがまとめるというので、「おれが1曲書いてあげるよ」と「冬の日の幻」という歌をプレゼントしたのでした。その初披露ライブは、ちょうどいいくらいに拙く、瑞々しく、今後の発展が楽しみになるものでした。五十嵐くんが書き下ろした曲もよかったな。来年はアルバムを作るそうで。

P1050043

P1050048

P1050059

僕の演奏は佐々木真里さんのピアノとデュオ編成。クリスマスソングから始まって、冬空に似合う「星降る街」を久しぶりに。五十嵐くんを呼び込んで「home sweet home」「やまびこの詩」を巣巣に捧げました。「notebook song」も新鮮な響きがあった。遊びにきていた近藤研二さんを呼び込んで「日向の猫」「my favorite things」「calendar song」と盛り上がります。去年の今頃には存在しなかった曲がすっかり今年の定番メニューになりました。お客さんとのかけあいも楽しくて「calendar song」は2016年を象徴する曲になったような気がします。

アンコールでは草とten shoesも合流して小沢健二カバー「いちょう並木のセレナーデ」を一緒に。歌いながら「ああ、良い時間だなあ」と感動していました。この日のために特別なサプライズを、と思って2日間かけて書いた新曲「小さな巣をつくるように暮らすこと」は、店主岩崎さんが一昨年出した著作からタイトルを借りた。今住んでいる家に引っ越したのはちょうど5年前の冬で、がらんとしたリビングに巣巣の楡のダイニングテーブルが運ばれてきたときに新しい暮らしが始まる気がしたことを思い出して書いた。日向の安楽椅子もそう。長年の付き合いに感謝して。

P1050075

巣巣岩崎さん、真里さん、近藤さん、手伝ってくれるみんな、草とten shoesの面々、そして会場をあたたかく盛り上げてくれたお客さん皆さんに大きな感謝を。良いクリスマスイブになりました。打ち上げまでずっと楽しかった。また来年もクリスマスイブは巣巣に集まりましょう。何はなくともみんなが元気でいられたらいいね。  
Posted by monolog at 12:43Comments(0)TrackBack(0)

2016年12月31日

今年1年応援ありがとうございました!|2016年ライブアーカイブス

今年はゲスト出演なども含めて約70本のステージをこなすことができました。
10月と12月がタフだったな…。皆さまの応援に感謝!来年もよろしくお願いします。

IMG_0658


<2016年ライブアーカイブス>

1月2日(土)@ 吉祥寺 スターパインズカフェ
“吉祥寺の杉まつり2016 〜皆さまにとってこの1年が申年でありますように〜”
1月16日(土)@ 経堂 cafe+gallery 芝生 “山田稔明 カレンダー展 TALK & LIVE”
1月17日(日)@ 経堂 cafe+gallery 芝生 “山田稔明 カレンダー展 TALK & LIVE”
1月24日(日)@ 下北沢 B&B “山田稔明×佐藤満春「猫と僕、五つ目の季節の歌」”
1月30日(土)@ 宮城県 成田 NAKAO CAFE “夜の科学 at NAKAO CAFE〜猫と五つ目の季節”

2月3日(水)@ 下北沢 lete 夜の科学 in 下北沢〜小箱のなかの音楽12
2月6日(土)@ 徳島 14g “山田稔明 LIVE at 14g - Oh! Mountain”
2月7日(日)@ NAOT NARA “山田稔明カレンダー展 SPECIAL LIVE:猫と五つ目の季節”
2月20日(土)@ 千代田区役所1階特設ステージ “ちよだ猫まつり 2016”

3月6日(日)@ 蔵前 NAOT TOKYO “NAOT TOKYO二周年記念LIVE<高野寛×山田稔明×高橋久美子>”

4月1日(金)@ 下北沢lete “夜の科学 in 下北沢〜小箱のなかの音楽13”
4月9日(土)@ 等々力 巣巣 “はしもとみお展 LIVE”
4月16日(土)@ 佐賀 基山町立図書館 “基山町立図書館開館記念イベント”<ぼくらは本を読んで大きくなった>
4月17日(日)@福岡 JOY TRIP CAFE “夜の科学 in 福岡〜spring hill fair”
4月19日(火)@ 渋谷 duo MUSIC EXCHANGE “HARCOの春フェス 2016 in TOKYO” GOMES THE HITMAN
4月24日(日)@ 等々力 巣巣 “永井宏作品展 LIVE「詩と音楽」”
4月30日(土)@ 東京ビッグサイト 東4ホール “minneのハンドメイドマーケット”

5月4日(祝) @ 北鎌倉 浄智寺 書院 “きたかまフェス 2016”
5月15日(日) @ 札幌 レストランのや “夜の科学 in 札幌ーspring hill fair”
5月21日(土)@高知 鏡川 みどりの広場 “ヴィレッジ 2016”
5月22日(日)@高知 鏡川 みどりの広場 “ヴィレッジ 2016”
5月28日(土)@ 京都 元・立誠小学校 “HARCOの春フェス 2016 in KYOTO” GOMES THE HITMAN
5月29日(日)@ 大阪 Tea House 茶摩 “夜の科学 in 大阪〜Tea for two”

6月10日(金)@ 下北沢 lete “夜の科学 in 下北沢ー小箱のなかの音楽14”
6月19日(日)@ 高円寺 SHOWBOAT “森信行presents 森だくさん!! vol.6” サトミツ&ザ・トイレッツ

7月2日(土)@ 恵比寿 天窓 switch “夜の科学 vol.49ーpale blue days”
7月7日(木) @ 大阪 雲州堂 “星鳴き空の演奏会 vol.4”
7月8日(金)@ 枚方T-SITE『pale/みずいろの時代』発売記念インストアライブ
7月9日(土)@ 加古川 チャッツワース “夜の科学 in 加古川ーpale blue days”
7月30日(土)@ 日本出版クラブ「BOOK MARKET 2016」『猫と五つ目の季節』刊行記念トーク&ライブ

8月6日(土)@ 木崎湖キャンプ場(長野県大町市平森)“ALPS BOOK CAMP 2016”
8月7日(日)@ 中目黒トラベラーズファクトリー “夜の科学 at TRAVELER’S FACTORY - 夏はみずいろ”
8月11日(木祝)@ 新潟 砂丘館 “SONG BOOK - different shades of blue -”
8月13日(土)@ 等々力 巣巣 “夏はみずいろ at 巣巣”
8月21日(日)@ タワーレコード渋谷店 5F 山田稔明『pale/みずいろの時代』発売記念
8月30日(火)渋谷マウントレーニアホール 杉真理&フレンズ“ずっとピーカン!ツアー総集編”
8月31日(水)下北沢 lete “夜の科学 in 下北沢ー小箱のなかの音楽 15”

9月3日(土)@ 渋谷 WWW “秋の夜長の音祭り”
9月15日(木)@ 吉祥寺 スターパインズカフェ “STAR PINE’S CAFE 19th anniversary event [音編み]”
9月18日(日)@ 大阪 天保山 ギャラリーグルッグ ネコテン SPECIAL LIVE “猫はみずいろ”
9月19日(月祝)@ 大阪 星ヶ丘学園 草原 “jamjamjam music camp 2016”
9月24日(土)@ 宮城 富谷町成田 NAKAO CAFE “夜の科学 at NAKAO CAFEーpale blue days”
9月25日(日)@ 福島三春 in-kyo “夜の科学 at in-kyo - pale blue days”

10月1日(土) @ 奈良 NAOT NARA 山田稔明 × 大塚いちお ライブ&ドローイング “犬も猫、の靴”
10月2日(日)@ 名古屋 モノコト “夜の科学 in 名古屋ーpale blue days”
10月8日(土)@ 札幌 たべるとくらしの研究所 “「しろ」と出会う、音楽と朗読の会”
10月9日(日)@ 札幌 musica hall cafe “SAPPORO MEETINGーみずいろの恋人”
10月10日(月祝)@ 札幌 レストランのや “夜の科学 in 札幌ーpale blue days”
10月15日(土)@ 大阪 event space雲州堂 “夜の科学 in 大阪ーpale blue days”
10月16日(日)@ 広島県世羅町せら夢公園 “Que Sera Sera Wine & Music Festival ’16”
10月22日(土)@ 町田 まほろ座 “峠まつり2016!ウイスギーがお杉でしょ♪”
10月23日(土)@ 下北沢 mona records aalto coffee × mona records 「コーヒーと音楽」
10月29日(土)@ 下北沢 風知空知 “ひなたのねこ LIVE 2016”

11月10日(木)@ 恵比寿 天窓 switch サトミツ&ザ・トイレッツ レコ発イベント
“トイレの日記念 トルネードパワーストリームバブル”
11月12日(土)@ 武蔵野市中町 カフェ長男堂 “長男堂10周年祭 コネロックフェス”
11月13日(日)@ 新潟 燕市 ツバメコーヒー ライブ&ドローイング “飛び立つコトノハ”
11月20日(土)@ 都電荒川線 王子駅 - 早稲田駅 - 三ノ輪橋駅 山田稔明+近藤研二 “まちねのわだち6”
11月25日(金)@ 下北沢 lete “夜の科学 in 下北沢ー小箱のなかの音楽 16”
11月26日(土)@ 福岡 JOY TRIP CAFE “夜の科学 in 福岡ーpale blue days”
11月27日(日)@ 佐賀 基山フューチャーセンターラボ “基山フューチャーセンターラボ1周年記念イベント”

12月3日(土)@ 奈良 NAOT NARA「福田利之といくフィンランド」刊行記念クリスマスライブ
12月4日(日)@ 加古川 チャッツワース “夜の科学 in 加古川ーsweet december 2016”
12月10日(土)@ 恵比寿 天窓 switch “夜の科学 vol.50 - sweet december 2016”
12月11日(日)@ 恵比寿 天窓 switch “猫町オーケストラ vol.17 - meow, stove and candlelight” GOMES THE HITMAN
12月18日(日)@ 鎌倉 カフェ・ヴィヴモン・ディモンシュ “Coffee & Christmas vol.5ー今年こそクリスマスソング”
12月24日(土)@ 等々力 巣巣 “巣巣のクリスマスライブ”
12月29日(木)@ 町田 まほろ座 佐藤満春凱旋&レコ初記念“平成28年度 サトミツ&ザ・トイレッツ大忘年会”
12月31日(土)@ 吉祥寺 スターパインズカフェ “太陽と月のメロディー”


  
Posted by monolog at 18:25Comments(0)TrackBack(0)

2016年12月27日

“Coffee & Christmas vol.5ー今年こそクリスマスソング”(2016年12月18日 @ 鎌倉 カフェ・ヴィヴモン・ディモンシュ)【ライブ後記】

先々週の鎌倉ディモンシュでのライブを振り返ります。なんと5年目となったヒックスヴィル中森泰弘さんとのクリスマスライブ。今年も佐々木真里さんのキーボードのサポートを得てのステージでした。3人でのリハーサルができず本番に挑みましたが良い緊張感がありました。僕は体調のことなどいろいろあって少しナーバスになってて、しかし中森さんと真里さんはニコニコと安定感があるので救われたな。今年も小山千夏さんの素敵なクリスマスの飾り付けのなかで歌える喜びよ。

まずライブは「amazing grace」「wish you a merry christmas」「the first noel」と『Christmas Songs』のなかのレパートリーからスタート。クリスマスのメロディには心をふわっと上気させる力がある。そして恒例のAMERICAメドレーで「名前のない馬」「ヴェンチュラ・ハイウェイ」、そしてディモンシュで初披露のCCR「ダウン・オン・ザ・コーナー」と軽快な歌が続いてリラックスした雰囲気。「ウィチタ・ラインマン」のグッドメロディに誘われて、ディモンシュ店主堀内さんが登場。ラジオのDJもこなすさすがのトークで会場は笑いが絶えず、みんな笑顔。

P1050023

P1050016

P1050014

後半はクリスマス名曲のオンパレード。ビーチ・ボーイズの「Little Saint Nick」「Christmas Day」、NRBQの「Christmas Wish」は知る人ぞ知る佳曲だったはずがもうこのイベントではスタンダード化。そしてヒックスヴィルのカバー「今年のクリスマスソング」を今年も。この季節には「光の葡萄」さえもが季節感を伴っていくのが面白い。お気に入りのカフェで大好きな人たちと演奏することができる幸せを「my favorite things」に乗せて歌いました。「calendar song」は中森さんと初めて演奏する曲でしたが、これも新鮮な感覚でした。

今年のクリスマスのオーナメントが銀杏の葉を用いたものだったのは偶然か必然か、中森さんのギターで歌う「いちょう並木のセレナーデ」は格別な感慨があります。「sweet december」で締めくくる今年のディモンシュクリスマス、また来年も元気にここで歌いたいなと思いました。ディモンシュの皆さん、鎌倉の友だち、遠くから近くからご来場いただいた皆さん、ありがとうございました。去年の無念とトラウマのような畏怖をなんとか克服することができてホッとしました。今年もいい12月を過ごしているなあと静かに感動。

P1050004


  
Posted by monolog at 22:36Comments(0)TrackBack(0)

GOMES THE HITMAN with 杉真理 “猫町オーケストラ vol.17”(2016年12月11日 @ 恵比寿 天窓 switch)【ライブ後記】

もう2週間以上経ちましたが、ライブ後記を淡々と頑張って追いつきたいと思います。時間が経ってもどのライブも鮮明な記憶が薄まらないほど充実したステージを重ねることができて幸せです。前日のバンド編成山田稔明ソロ楽曲とは当然ながらまったく内容の違うGOMES THE HITMANとして春以来の演奏。活動再開以来念願だった杉真理さんをゲストに迎えてのスペシャルな夜でした。午後会場入りして開場時間ぎりぎりまでみんなで真剣に練習(おもにコーラスパートを何度も何度も)。新しいお客さんも昔からのお客さんも、フロアも階上もぎゅうぎゅうになるほどの盛況、満員御礼。完璧なシチュエーションでライブはスタートしました。

IMG_0571

IMG_0585

僕が煽ってオールスタンディングの状態になり、今年でリリース15周年となった「饒舌スタッカート」からスタート。続く「雨の夜と月の光」ではみんな上手にリズムを取って踊っていました。「街をゆく」が熱気を後押し、僕がエレキギターをかき鳴らすのは最近ではなかなか稀有なシーンなので新鮮に感じた人も多かったか。今年2月に急逝した村田和人さんがコーラスアレンジしてくれた「僕たちのニューアトラス」は目眩がするほどのギターポップだが、時代が一回りして2016年に有効なポップスに昇華した感覚がありました。

堀越和子ソロアルバムのなかで村田和人さんがハーモニーボーカルを添えた「さよならは続く」を村田さん自身のボーカルトラックと同期して、メンバーも声を添えて再現。とても良い曲。堀越ソロをやるなら、とステージ上で思いついてみんなに無茶ぶり。「スミス」という大学時代に演奏していた曲をぶっつけ本番で。みんなちゃんと完奏できてさすがだなあと感心して感動。23年の時が巻き戻った気がしました。「keep on rockin'」を高らかに奏でていよいよ大先輩杉真理さんをステージに呼び込んだ。

杉さんと向き合うときの安心感をどんな言葉で伝えたらいいだろうか。大滝詠一さんが亡くなった直後の杉まつりでも僕は杉さんの前で泣いてしまったし、村田さんが旅立ったときも杉さんは力強い支えだった。GOMES THE HITMANのステージ上で杉さんを迎えて僕の目には涙が浮かんでいたと思う。2000年『cobblestone』のなかで静かなプロローグを引き裂くファンファーレのように鳴る「言葉はうそつき」からセッションスタート。続く「午後の窓から」はとても高度なコーラスワークを再現するのに僕ら自身が発売当時長く苦しんだ歌。この日は杉さんの声を伴ってここ20年で一番いい「午後の窓から」だったのではないか。軽快な「7th avenue」は杉さんに課題を出されて書き下ろした僕にとって夏休みの宿題。僕の音楽が“ネオアコ/ギターポップ”から“ポップス”にリーチを広げるきっかけになった。

IMG_0590

IMG_0604_m

IMG_0684_m

今年は村田さんのことがあったので、何度も杉さんと一緒に歌を歌う機会があった。杉さんを迎えたステージで村田和人さんプロデュースの楽曲を演奏したら村田さんが飛んでくるんじゃないかな、と思ったので「緑の車」を。リハーサルしながら「この感じ、村っちゃんだよねえ」と何度か笑った。そして今年2月に新作用として村田さんの曲に僕が歌詞を書いた新曲を初めてバンド演奏。タイトルは「(Nothing's gonna change)LOVELY DAYS」、なにものにも愛すべき日々を変えることはできないのだ。村田さんは僕の歌詞を受け取って「サビ前の『笑ってさあ、笑ってさあ』っていうところお客さんみんな歌いたくなるだろうなあ」と褒めてくれたのが最後のメールだった。そういう曲になるように引き継いでいきたいと思う。杉さんがGOMES THE HITMANと仕事をしたときにインスパイアされて書いたという疾走感溢れる16ビートの「WAVE」を共演。ポップスの真髄を見ました。

再び4人だけになって、「愛すべき日々」「サテライト」「手と手、影と影」と続く21世紀のGOMES THE HITMAN楽曲。うまく言葉にできないが、自分のなかにあった様々な呪縛がここ数年で解けていくような印象があり、歌うのが楽しくなった。特にこの日の「手と手」は、ずっとこういうふうに歌い演奏したかった響きを孕んでいて、個人的なハイライトとなった。本編最後は「拍手手拍子」この曲も15周年、ポチが鋭い眼光で見つめるジャケットをまとって世に出たメッセージソング。会場じゅうの手拍子の響きよ。GOMES THE HITMANって良い曲ばっかりで良いバンドだなあと自画自賛したくなりました。


アンコールでは恒例のくじ引き大会。特賞はステージで一緒に演奏する権利2名様でした。恥ずかしかっただろうに頑張ってリズムを刻んでくれたお二人に感謝。「churchbells ringing」という僕ら唯一のクリスマスソングを演奏しました。そして再び杉さんを呼び込んで、さらには村田さんにも声をかけて「Brand New Day, Brand New Song」。満開のハンカチが舞うシーンをようやく観ること叶いました。最後の最後は「maybe someday」で大団円。笑顔溢れる、なんと素晴らしい夜だったか。最後まで付き合ってくれてありがとう。言葉ではうまく言えないけれども!

メンバー、スタッフ、天窓switchの皆さん、そして全国から駆けつけてくれたお客さんに大きな感謝を。

IMG_0658

IMG_0901_m



写真:三須百合子


来年も年明け一発目は杉まつりです。ぜひ一度ご来場ください!


2017年1月2日(月)@ 吉祥寺 スターパインズカフェ
“吉祥寺の杉まつり2017 - 鶏が先か、杉まつりが先か”


出演:杉真理、伊藤銀次、井上昌己、岩澤幸矢、遠藤響子、川久保秀一、
SACHA KNITZ、鈴木雄大、種ともこ、東郷昌和、十×十SATisFaCtiON、
なかの綾、野田幹子、松尾清憲、Mrs.Twilight、山田稔明、渡辺かおる(五十音順)

演奏:紅茶キノコ&ゲストミュージシャン
田上正和、橋本哲、星宣彦、山本圭右、稲葉智(Guitar)
藤田哲也、関雅夫、谷口守(Bass)坂本洋、小泉信彦、細井豊(Keyboard)
清水淳、杉未来、高橋結子、里村美和、村田彼方、小板橋博司、丹菊正和(Drums, Percussion)
15:00開場 16:00開演/前売6000円(全席自由・ドリンク代別途)
*チケットについては会場HPをご覧ください

STAR PINE'S CAFE(http://www.mandala.gr.jp/spc.html
〒180-0004武蔵野市吉祥寺本町1-20-16 B1
TEL:0422-23-2251  
Posted by monolog at 09:59Comments(0)TrackBack(0)

2016年12月25日

“巣巣のクリスマスライブ”(2016年12月24日 @ 等々力 巣巣)【SETLIST】

IMG_8092


2016年12月24日(土)@ 等々力 巣巣
“巣巣のクリスマスライブ”


1.amazing grace(『Christmas Songs -standards and transfers』)
2.wish you a merry christmas(『Christmas Songs -standards and transfers』)
3.the first noel(『Christmas Songs -standards and transfers』)

4.太陽と満月(『the loved one』)
5.星降る街(『home sweet home』)

6.home sweet home(『home sweet home』)
7.やまびこの詩(『新しい青の時代』)
8.notebook song(新曲)

9.月あかりのナイトスイミング(『新しい青の時代』)
10.光の葡萄(『新しい青の時代』)

11.日向の猫(『新しい青の時代』)
12.my favorite things(『the loved one』)
13.calendar song(『pale/みずいろの時代』)

14.いちょう並木のセレナーデ(小沢健二 カバー)
15.小さな巣をつくるように暮らすこと(新曲)
16.sweet december(未発表曲)
17.SING A SONG(『pilgrim』)
18.Auld Lang Syne(traditional)


山田稔明 with 佐々木真里
M.6-8 with 五十嵐祐輔
M.11-13 with 近藤研二
M.14 with 草とten shoes  
Posted by monolog at 11:12Comments(1)TrackBack(0)

2016年12月21日

“夜の科学 vol.50 - sweet december 2016”(12月10日 @ 恵比寿 天窓 switch)【ライブ後期】

P1020729

もう10日も過ぎてしまいましたが、山田稔明バンド編成での年末恒例の「夜の科学」を振り返ります。四季をめぐるオープニング映像に導かれ、ライブは「太陽と満月」から華々しくスタート、軽快な「ココロ/コトバ」が続きます。2002年の一回目以来14年、ついに50回目を迎えたこのイベント、最初は僕の実験の場でした。新曲を試したり、様々なコラボレーションにトライしたり。それがだんだんソロでのバンド演奏の機会へと変わっていって今日に至ります。その第一回目から出演してくれているドラムのイトケンさんが角度の問題で写真に一枚も写っていないのが残念ですが、イトケンさんと僕との関係の歴史とも言えるわけです(第一回目の真夜中にふたりで即興演奏した「夜の科学」はそのままGOMES THE HITMAN『ripple』に収められました)。

イトケンさんに限らず、安宅くん、海老沼くん(えびちゃん)との付き合いも長くなりました。各メンバーはとても有能で多忙なミュージシャンであるわけですが、この日のステージでは久しぶりにイトケン、安宅、海老沼というコアメンバーが顔を合わせた日(リハーサルもすれ違いで本番当日に初めて音合わせをしました)。CDになる数年前から演奏を重ねた「hanalee」をライブ序盤に演奏したのは久々の再集結を宣言する意味合いがありました。「home sweet home」と「glenville」を昔のようにカルテットで演奏、「平凡な毎日の暮らし」には近藤研二さんのエレキと立花綾香のコーラスも合流。音の塊を感じました。真里さんのピアノに乗って「月あかりのナイトスイミング」を歌うとライブハウスが水槽のように感じます。

P1020757

P1020749

この日一番楽しみだったのは今年書いた新曲群をバンド演奏することでした。「saturday song」は安宅くんのマンドリンと近藤さんのエレキでキラキラと乱反射。「吉祥寺ラプソディー」にはペダルスティールとピアノ、そして綾香のコーラスが入ってきて一気に立体的になります。「ぼくのノート」改め「notebook song」は個人的にこの日のハイライト、イトケンさんのドラムフィルイン、とにかく疾走していくバンドサウンドに青春は何度でも蘇るのだなあと大げさでなく思ったのです。近藤さんのギターと真里さんのグロッケンに伴われた「日向の猫」ではいつものようにポチに再会するような感慨深さが。「光の葡萄」はどんどん大きな歌に昇華していく気がします。

本編最後は「my favorite things」と「calendar song」。過去にすがることなく、2015年と2016年に書いた曲でライブがクライマックスになるなんて音楽家冥利に尽きる幸せです。来年の12月は2017年に書いた歌でステージを締めくくることができたらいいな。毎年恒例の景品があたるくじ引き大会もゆるく楽しく年末感がありました。アンコールでは近藤さんとふたりで「第2の人生」を。僕にとって今年のもうひとつの代表曲です。「sweet december」を初めて演奏したのは2006年でした。なんと音源化しないまま今年で10周年なのですね。びっくりしますが、いつまで12月に皆さんの心の中だけで響く歌のままでいるかということにも興味がわいてきました。

そして本当に久しぶりにバンドで演奏した「SING A SONG」。この歌をみんなで立って身体を揺らせて楽しもうということを僕は事前に考えていたのですが、それはとても美しいシーンとして僕の目に刻まれました。みんなの楽しそうな顔。ハンドクラップ(失敗も含め)、バンドメンバーの笑顔、最高か!と思いました。「ハミングバード」も会場全体がゆらゆら揺れていた。甘い甘い夢から醒めてもみんな満面の笑みでした。こうして43歳になって初めてのライブはちょっとやそっとじゃ忘れられないものになったのです。バンドメンバー及びスタッフのみんな、恵比寿天窓switchのスタッフ陣、そして満員のお客さんひとりひとりに大きな感謝を。

P1020750




  
Posted by monolog at 21:45Comments(0)TrackBack(0)

2016年12月14日

“夜の科学 in 加古川ーsweet december 2016”(2016年12月4日 @ 加古川 チャッツワース)【ライブ後記】



奈良の朝は快晴。奈良から加古川までは1時間半ほどなので、朝ご飯を食べたあと少しの時間奈良を散策。奈良公園の鹿と初めて対峙する近藤さんのテンションがあがるが、この日のクライマックスがこの鹿にならないようにしなければならない。紅葉が美しく、奈良独特の景観も見応えがあり気持ちがいい。生駒山を境に世界が変わったようになるのがいつも不思議。トンネルを抜けるとそこは大阪なのだ。

加古川に到着して、チャッツワース店主の岸本さんに近藤さんを紹介。息子のカズトくんは秋に近藤家(モイウニも)を訪ねていて再会。SNSのみで繋がっていた人が実際に対面するのは新鮮な感覚。すぐに旧知の仲のような雰囲気が生まれる。美味しいランチをいただいてリハーサルを。この日はクリスマスソングから新曲までフルコース。近藤研二さんソロパートも設けた。開場前には1階カフェで立食パーティー、そしてドアが開くとチャッツワース史上最多レベルのお客さんで熱気むんむん。チャッツワースではいつも何か特別なことが起こる。クリスマスソングで始まったライブは「猫」が登場する歌コーナー、そして猫の話へ。「ポチの子守唄」を近藤さんの伴奏で歌いながら、2014年6月にポチが旅立った直後にチャッツワースで行ったライブのことを思い出す。あのときのことは忘れることはない。

P1020664

P1020650

P1020710

近藤さんパートも和やかに進む。近藤さんはとてもリラックスしているように見えた。お客さんの雰囲気がいいからだろうか。「猫のふみふみ」では自身のボーカルも披露、この曲を聴くと僕は骨抜きになってしまう。後半は「平凡な毎日の暮らし」から。この歌は岸本さん夫婦と一緒に尾道を旅したことがきっかけで完成した曲。チャッツワースに捧げました。「saturday song」から始まる新曲群も非常に評判がよかった。ギター2本で演奏する「notebook song」の躍動感。もう何度この場所で歌ったかわからない「光の葡萄」も新鮮な響きだ。「my favorite things」から「calendar song」はお客さんが手を叩き揺れる。

アンコールでは「第2の人生」からスタート。ここでもさっきまで居眠りしていたお子さんが手を叩き始めた。Eテレおはようソングからもう1曲「toi toi toi」も盛り上がりました。岸本さんが思わず泣いてしまったという「sweet december」は何かしらの涙を誘うスパイスが入っているのかもしれないな。最後は「ハミングバード」で大団円。この日もたくさんのサインと握手、いろんな言葉をかけてもらって嬉しかったです。この日はチャッツワースで19回目のライブだったらしい。来年はいよいよ初ライブから9年で、20回目の公演となります。また「ただいまー」と戻ってきます。遠くから近くからたくさんのご来場本当にありがとうございました。




  
Posted by monolog at 00:47Comments(0)TrackBack(0)

「福田利之といくフィンランド」刊行記念クリスマスライブ(2016年12月3日 @ 奈良 NAOT NARA)【ライブ後記】



先々週の週末のこと。近藤研二さんとのデュオ編成で関西遠征、とても新鮮な旅だ。近藤さんは車で関西まで行くのは長いキャリアの中で初めてだということで、多分道中は心配と期待の間にいたのではないだろうか。ものすごく天気のいい土曜日で、富士山も美しかった。浜松で鰻も食べたし近藤さんには旅の楽しい面を多く感じてもらえたら、と願った。奈良にたどり着くまでになんだかくねくねと細く心細くなるような道を通ったが見たことのない景色が迎えてくれた。時間ぎりぎりに奈良NAOTに到着、息を切らしながら会場設営とリハーサルを。福田利之さんと一緒、原画も飾られた。僕らは3人とも吉祥寺界隈を根城にしているのに、こうやって奈良で合流することが面白い。

AF1QipPAT4lcYM4zzaKH8BTmKdbT2N52JT099JoS10z5=I-U

この日のイベントは福田さんの『福田利之といくフィンランド』の刊行記念の企画。クリスマスソングで会場を温めてから、スライドを見ながらのトークが始まった。近藤さんは昨年フィンランド旅行をしているので福田さんの話と噛み合った。僕は「へええ」「それはなんなんですか?」と質問する役に回り、期せずしていいバランスになった。当初の福田さんから提案されたのは「笑福亭鶴瓶さんとアルフィー坂崎さんがゆるいトークをして、たまに歌を歌う」というイメージだったのだけど、まさにそんな感じになったのではないでしょうか。ずっと楽しくて笑っていました。



ライブもとても楽しいものになった。クリスマスソングを今年初めて解禁したので程よい緊張感もあり、近藤さんのソロパートでは美しい旋律に北欧の風景が想起された。NAOT NARAでのライブ、僕は今年3回目だったのだけど、前回披露した「わたしのドライバー」という高橋久美子ちゃんがNAOTのために書いた詩を僕が歌にした曲を近藤さんと演奏できて嬉しかった。「ララララ」というコーラスが「奈良、奈良」に変わっていくときのお客さんの嬉しそうな顔。とりあえず今は「わたしのドライバー」はここ、奈良でしか聴くことができない曲になった。

京都在住の友人でドラマーの川本くん(母のきまぐれ)が遊びにきていたのでステージへ呼び込んで無茶ぶり。鈴とタンバリンだけでグルーヴを添えてくれた。2月のカレンダー展の“CMソング”として作った「calendar song」を満員のお客さんを前にして演奏するのも感慨深い。「言う!そう!」のやりとり、ひときわ大きな声と手拍子だった。近藤さんとのセッションも旧知のコンビのように息があってきた。「第2の人生」を歌うと子どもたちがピクッと反応するのが楽しい。最後に歌った「sweet december」はもはや僕が書いた歌とは思えないくらい季節のスタンダード曲みたいに感じた。

AF1QipNWquGT_MNpcGjUfH_KYv1iAHsZwM1pVfLWShb7=I-U

AF1QipNPrqK69P3PNmW6Xn4uoZIj2PcRLA3mn4fITo-a=I-U

終演後は福田さん提供のグッズのプレゼント大会。たくさんの握手とサイン。遠くから近くから、奈良でのライブではこれまでで一番の集客だった。イラストレーションと歌とギターとフィンランドは思いのほか相性がいい。福田さんにはこれまで『Christmas Songs -standards and transfers』、そして『新しい青の時代』という僕の代表作のジャケットを描いていただいたが、この日みたいに組んで行うイベントは初めてだったので、なんだか点と点が繋がって太い線になったような感覚がありました。とにかく楽しくて嬉しかった。近藤さんも楽しそうで、旅の疲れもまだ見えず。打ち上げはいつものおでん屋さんで遅くまで。また奈良へは何回も行きたい。

来年3月にNAOT TOKYOでまたアニバーサリーイベントが決定しています。


  
Posted by monolog at 00:12Comments(0)TrackBack(0)

2016年12月04日

「福田利之といくフィンランド」刊行記念クリスマスライブ(2016年12月3日 @ 奈良 NAOT NARA)【SETLIST】



2016年12月3日(土)@ 奈良 NAOT NARA
「福田利之といくフィンランド」刊行記念クリスマスライブ


1.amazing grace(『Christmas Songs -standards and transfers)
2.wish you a merry christmas(『Christmas Songs -standards and transfers)
3.the first noel(『Christmas Songs -standards and transfers)
4.o christmas tree(『Christmas Songs -standards and transfers)

5.何処から来たの(近藤研二 独奏)
6.O Holy Night(近藤研二 独奏)
7.Santaclaus is Coming to Town(近藤研二 独奏)

8.わたしのドライバー(新曲)
9.日向の猫(『新しい青の時代』)
10.光の葡萄(『新しい青の時代』)
11.太陽と満月(『the loved one)
12.my favorite things(『the loved one』)
13.calendar song(『pale/みずいろの時代』)

EN
14.第2の人生(Eテレ0655おはようソング)
15.sweet december(未発表曲)


山田稔明 with 近藤研二  
Posted by monolog at 09:26Comments(1)TrackBack(0)

2016年12月02日

基山フューチャーセンターラボ1周年記念イベント(2016年11月27日 @ 佐賀 基山フューチャーセンターラボ)【ライブ後記】



先週末日曜日の話。朝ホテルをチェックアウトしてから天神、舞鶴と散策。レコード屋巡りは旅の隙間の幸せな時間。福岡の街はどこも賑わっていてキラキラしている。雨が降り出して博多駅方面へ戻る。昔は博多駅近辺なんて何も見るところがなかったのに、今は駅ビルの充実ぶりがすごい。来るたびに変わる。ごぼう天うどん(福岡のマストアイテム)を食べて、いよいよ故郷である佐賀県基山へ。福岡の街とは正反対に、車窓の景色は昔と全然変わらない。博多から電車で23分、あっという間に故郷へ到着。

基山は閑散としていて、いつもの故郷だった。去年は役場の広場に設置されたトレーラー、今年の春は新しくできた図書館がステージだった。そして今回の会場、駅前にあるという基山フューチャーセンターラボを目指す。駅から歩いて数分でたどり着いたのはとてもきれいで洒脱なスペース、併設する古い蔵をリノベーションしたエリアには都会的なセンスのお花屋さん。こんな場所があったなんて全然知らなかった。正直どれほどの数のお客さんが来るのかわからない状況だったのだけど、ふたを開けてみたら50名近い大盛況な宴となりました。

IMG_6888

IMG_6864

IMG_6867

老若男女とはこのことか、という客席を眺めながら、1曲1曲説明しながら演奏。故郷で歌う「home sweet home」、故郷を離れるときの気分とシンクロする「blue moon skyline」、『猫と五つ目の季節』を読んでくださっている方も多かったので「ポチの子守唄」で涙するご婦人もいらっしゃいました。客席には図書館のスタッフ、基山町長の姿も。「第2の人生」を歌うとどこからか「ララララ」と甲高い声がして眺め見るとそれは同級生の娘さんだった。「この広い世界で」というのは僕の旧友が参加した「Nっ子クラブ カンガルーの親子」という、超低出生体重児として生まれた子と親の会のために書いた歌。「ただいま、おかえり、ありがとう」というリフレイン、照れくさいけれどこの日の会場にはよく似合う歌でした。

「夕暮れ田舎町」はこの町の景色を描き込んだ歌なので感慨深い。少し前に「基山の歌をいつか作って欲しい」というリクエストをいただいていたのだけど、まさかこの日披露するとは思うまい、と頑張って(福岡のホテルで歌詞を書きました)サプライズで演奏。まだタイトルもない歌、しかしスタッフの皆さんも涙を流すほど感動してくれて、こっちも同じように感動した。最後の歌を歌ってもたくさんのアンコール。「calendar song」の「言う!そう!」のコール・アンド・レスポンスと手拍子もびっくりするくらい大きかった。何より嬉しかったのは故郷基山で、2時間弱のいつも東京や他の都市でやっているような内容のライブをこの場所で同じように遠慮なくやれたことだ(去年や今春のライブは短い時間のライブだったから)。終演後、お年を召した方にも「感動したよー」と握手を求められたり、同級生たちとちょっと気恥ずかしい気分で挨拶をしたり、素晴らしい夜になりました。

基山フューチャーセンターラボは数々の催しをやっているが、とてもクオリティの高い内容で驚いた。親しいところでは大阪のスタンダードブックストアのボスである中川さん、ダイアローグ・イン・ザ・ダークを主催される方の講演など、興味深いものばかりだった。もし僕が基山に住んでいたらこの場所に通いつめになるかもしれない。「基山は好きですか?」とラボの方に唐突に尋ねられて答えに窮してしまったのだけど(故郷は遠くにありて思うもの)、やはり自分にとってこの町は他のどことも違う特別な場所なのだと改めて思う。また来年、歌いにいきます。会場にお越しの皆様、いろいろお手伝いいただいたスタッフのみんなにも大きな感謝を。ありがとうございました。

IMG_6875


  
Posted by monolog at 11:30Comments(0)TrackBack(0)

2016年12月01日

“夜の科学 in 福岡ーpale blue days”(2016年11月26日 @ 福岡 ジョイトリップカフェ)【ライブ後記】



先週末のこと。春以来の帰郷、福岡でのライブ。前回は熊本の大地震直後ということで交通網の問題で遠方から来ることが叶わなかった方も多かったし、不安な状況での演奏だったからとても印象深い夜として刻まれた。今回こうして笑顔で、たくさんのお客さんの前に帰ってこれてとても嬉しかった。ジョイトリップカフェは3回目、しかしもうずっと通い慣れた店みたいな感覚がある。今回スイーツ担当の渡辺さんが作ってくれたアイシングクッキーはなんと「ポチ実とお隣のノアちゃんのティータイム」クッキー。手をかけて楽しいものを作ってくれてありがたい。

『pale/みずいろの時代』のモードで薄暗く始まったライブ、車の免許もないのに「車があるからどこへだって連れていくよ」と23年前に書いた「スミス」、能天気によく晴れた土曜日に車で海まで!と謳う「saturday song」、渋滞にはまったカップルのシーンから始まる「glenville」とドライブモードで続きました。外は雨でしたが「星降る街」が冬の始まりの福岡にはよく似合っていた。「第2の人生」には空気をぱっと変える陽性の魅力があって、このあたりから笑いの絶えない時間に。

IMG_6801

IMG_6797

夏に書いた新曲たちを福岡で演奏できてよかった。「ぼくのノート」は「notebook song」というタイトルに変わりました。九州を離れてもうすぐ四半世紀、故郷よりも長く住むようになった東京を歌った「吉祥寺ラプソディー」「光の葡萄」と続きます。「calendar song」の「言う!そう!」のコール・アンド・レスポンス発祥の地はここ、福岡ジョイトリップカフェ。さすがの本場で大きな声と手拍子に背中を押されました。12月限定の「sweet december」を特別に解禁、濃厚な冬の旨味の詰まった歌。やっぱり冬はこれだね!と思うような。

終演後はたくさんのサインと握手。遠くから近くからご来場ありがとうございました。やっぱり福岡は自分にとって特別な場所、大好きな街。ジョイトリップカフェのみんなにもお世話になりました(おにぎりが美味しかったなあ)。受付や物販、撮影を手伝ってくれた地元の友だち組にも感謝。ライブが終わったら冷たい雨が降っていましたがあたたかな気分の夜でした。博多駅前の陥没跡をタクシーで走るというアトラクションも加わって充実した長い一日。また来年!

IMG_6803
  
Posted by monolog at 11:36Comments(0)TrackBack(0)

2016年11月30日

夜の科学 in 下北沢ー小箱のなかの音楽16(2016年11月25日 @ 下北沢 lete)【ライブ後記】



2013年以来2ヶ月に一回のペースで回を重ねてきた下北沢leteでの弾き語りライブ。2016年最後の公演はすべて来場の皆さんからのリクエスト曲で構成したセットリストになりました。これがうまくストーリーができて、自分では思いつかないような流れの充実した内容になりました。僕自身がとても楽しめたライブでした。leteでのライブは初回から最新回まですべて満員御礼、小さな会場ですがいつも新しいことが起こります。

『home sweet home』収録の「sweet home comfort」からスタートしたライブ。「ただいま・おかえり」というリフレインが心地よく響くのはこの会場がHOMEになっているからでしょうか。「ONE」も久しぶりに歌った。「ライブで聴いたことがないので」という理由でリクエストしてくれた人も多かったが、こうやって昔の歌を箪笥から出して風にさらすことができるのは嬉しいこと。最新作から「セレナーデ」、GTHメジャーデビューミニアルバムから「夕暮れ田舎町」と新旧がいいバランス。ちょっと変わり種のリクエストはイギリスのバンドTHE CUREの「Friday I'm in Love」、この日が金曜日の夜だからという理由でした。ずっと好きな歌でしたが歌ったのは初めて。金曜日の歌に続くのが「saturday song」というよくできた流れ!

P1020611

P1020616

スピッツの「猫になりたい」を歌うのは今年で3度目か?「情熱スタンダード」「ポチの子守唄」と猫との暮らしが作らせた歌が続きます。フィッシュマンズのカバーリクエストがふたつもあったのが面白かった。「感謝(驚)」は大学時代にGOMES THE FISHMANというコピーバンドをやったときから歌い慣れた曲。「MELODY」という曲から僕はよく「光と埃」というフレーズを借ります。フリッパーズ・ギターの「恋のマシンガン」のリクエストには正直びっくりしました。散々しかめ面でやりたくなさそうにしておいて、軽快に高らかに歌い上げるという、プレイ。この日一番楽しい演奏だったかもしれません。もう2回目はないかもしれないな。

「手と手、影と影」はいつ歌っても背筋がぴっと伸びる曲。「第2の人生」にもリクエストをありがとう。本編最後を最新作から「calendar song」で締めくくり、アンコールでは「coffee」、大学生の頃に書いた古い歌だが、僕はずっとコーヒーが好きなのだということを再確認。見事にばらけたリクエストのなかにあって一番票数を集めたのが「あさってくらいの未来」。このリクエスト結果を見てから僕はライブでこの曲をなるべく歌うようにしようと思った。最後は久しぶりに演奏した「SING A SONG」。かつては毎度ライブを盛り上げてくれた曲。やっぱりみんなで手を叩くのは楽しい。「ハンドクラップを3回」のやりとりができる人が少なかったのが隔世の感、最後にしつこくハンドクラップを3回鳴らして終演。

とても楽しい、記憶に残る小箱のなかの音楽会でした。次回は来年2月、男性限定での夜の科学 in 下北沢を予定しています。  
Posted by monolog at 10:49Comments(0)TrackBack(0)

まちねのわだち6(2016年11月20日 都電荒川線 王子駅-早稲田駅-三ノ輪橋駅)【ライブ後記】



もう随分昔のことのように思える都電荒川線貸し切りライブ、まだ一週間と少ししか経っていないのですね。僕にとっては2度目の東京の街を走る路面電車のなかでの非日常の時間。今回は近藤研二さんとのデュオで楽しくならないわけがないと思っていましたが、本当に楽しいあっという間の一日でした。朝早く出発して三ノ輪橋駅まで向かい機材を電車に積み込みます。三ノ輪橋から王子駅までの30分弱の間にセッティングとリハーサルでみんな汗だく。王子駅で電車はあっという間に満員電車になりました。

P1020586

P1020594

「太陽と満月」で肩慣らしをしたあとで、僕が通った東京外国語大学があった西ヶ原四丁目あたりで「スミス」を演奏。まさに23年前にこの場所で作った歌でした。土曜日だったので「saturday song」を「電車で早稲田まで出かけようぜ」と替え歌にしたり、「猫町オーケストラ」で線路沿いに野良猫の姿を探したり、やはりいつもとは全然違う環境でのライブは一期一会の体験だなあと思いました。限られた人数でのイベントだったのでチケットを入手できなかった方も多かったと思いますが、またいつかやりたいな。

明治通りと並走する鬼子母神あたりは二十歳を過ぎた頃の僕がとぼとぼと歩いた散歩コース。その頃のことを歌った「レモンひときれ」という古い歌を。近藤さんはギター独奏で「Old Rocking Chair」、揺れる電車と同調する曲だった。近藤さんが手がけたEテレ0655楽曲から「電車がきます」「小石川植物園に行ってきました」という荒川線沿線に良く似合う歌のあたりで早稲田を折り返し。この日はGTHの「雨の夜と月の光」で近藤さんにギターを添えてもらってとても新鮮でした。僕が書いた路面電車が登場するこの歌は東京に対する様々な感情が詰め込まれていました。

とにかく、90分があっという間に過ぎて、王子駅も通り過ぎて、電車は再び出発地点の三ノ輪橋駅へ。最後はギターをプラグから抜いて生音で電車内を練り歩き「太陽と満月」をもう一度演奏。都電荒川線、特に鬼子母神駅から西ケ原四丁目というのは自分にとっての20数年前の東京の始まりの風景で、そんな景色のなかで、歌を奏でられたことが本当に嬉しく、楽しかった。このイベントは分単位で綿密な計画を立てて時間通りに行わないと成立しない。そんな大変な準備作業を一生懸命頑張ってくれたまちねのわだちスタッフに大きな感謝を。ご乗車の皆さまにも「ありがとうございます」と車掌風な独特なイントネーションで伝えたい。

P1020569


  
Posted by monolog at 09:53Comments(1)TrackBack(0)

2016年11月23日

ミグノン展 近藤研二 LIVE(2016年11月22日 @ 代官山 AL)【ライブ後記】

IMG_6651

昨日のこと、ALで開催中のミグノン展にて行われた近藤研二さんのライブにゲスト出演。ミグノンのイベントに出られるなんてとても光栄。会場に貼ってある展示も素晴らしかった。すべての動物にそれぞれのドラマがあって、感動する。主宰の友森さんは“いぬねこ”界の美しきジャンヌ・ダルクのように思えるが、実際にお会いするといつもほわっと柔らかい日だまりのような方だ。リハーサル中から子猫の100倍ちゃん(ミグノンの子たちはみんないいネーミング)が文字通り元気100倍で駆け回って空気をかき回していた。

近藤さんのライブは歌も含めて素晴らしかった。言葉がなくても猫愛が溢れている。僕は呼び込まれて「猫町オーケストラ」と「日向の猫」、そしてEテレ0655おはようソング「第2の人生」2コーラスバージョンを初披露。まさにミグノンは動物たちに第2の人生の扉を与えている、と考えたら響き方が少し違って聞こえた。鳴り止まない拍手、アンコールでもう一曲「toi toi toi」、すべての動物たちが穏やかで幸せで、いいことがあるようにとおまじないを。

ミグノンについてはこちら、代官山ALでのミグノン展は本日まで。


  
Posted by monolog at 09:48Comments(0)TrackBack(0)

2016年11月19日

ライブ&ドローイング “大塚いちお・山田稔明 飛び立つコトノハ”(2016年11月13日 @ 新潟 燕市 ツバメコーヒー)【ライブ後記】

P1020475

先週末の日曜日は新潟燕市にあるツバメコーヒーでの4周年記念のイベントでした。ツバメコーヒータナカさんと知り合ったのは2012年、巣巣で行われた鎌倉ディモンシュ堀内マスターのイベントでした。そこには徳島アアルトコーヒーの庄野さんがいて、「山田さん、彼が今度新潟でコーヒー焙煎とカフェ始めるんで歌いにいきませんか?」「行く行く!」という流れだったと思います。果たしてプレオープニングから毎年、今年で5年目の燕市行脚となりました。

イラストレーター大塚いちおさんと会ったのはそのツバメコーヒー。お店のロゴを新潟出身のいちおさんが担当したこともあって、その後いちおさんとはなにかとこのツバメコーヒーで会うことになります。いちおさんも5年連続のツバメコーヒー。この日はもちろんアアルト庄野さんも参加、午後には有意義なトークディスカッションがありました。タナカさんも年々たくましくなっていくような気がする。

P1020481

P1020504

予想以上にたくさんのお客さんが集まってくださって、夜になってライブがスタート。打ち合わせの時間もなかったので、先月奈良でやったことを基本的になぞろう、というはずだったのだけど、僕が歌いたい曲が変わってしまって結果として即興のセッションのようになりました。ボブ・ディランのノーベル文学賞受賞の話から繋がって数日前に亡くなったレナード・コーエンのカバーは「Hallelujah」、大好きな曲。米大統領選挙、トランプの話からブルース・スプリングスティーン「I'm Going Down」のカバーとかなりやりたい放題な選曲でした(MCで話した彼女にふられた男性を励ますBOSSはこちら)。

久しぶりに「星に輪ゴムを」を歌いたくなって、「ちょっと前の曲をやろうと思うので即興で」と伝えたら『ripple』を聴いていてくれたいちおさんが好きな曲だと返してくれて嬉しかった。日曜日の夜に歌う「saturday song」、いちおさんとツバメノートは一緒にノートも作っているので「ぼくのノート」もさらにいろんな意味を付帯した。アンコールでは僕が「第2の人生」を歌い、いちおさんがコッシーとサボさんを描き、この日も奇しくもEテレづいたシーンでした。最後は「あさってくらいの未来」、最近どんどんこの歌が好きになっている自分がいる。

P1020518

P1020533

遠くから近くからたくさんの方に集まっていただいて嬉しかった。いろんな話もできました。夜になるとさすがに新潟は一足先に冬の寒さ。僕らは美味しいお寿司屋さんで楽しい打ち上げ。好きなものについてあれこれと語り合い、好きな人ばかりが集まって幸せな時間が続くことを当たり前だとは思わないようにしたい。ツバメコーヒー、4周年おめでとうございます。また来年!



先週末新潟に行ったばかりですが、本日19日(土)新潟のFM PORTに2つ生出演します。ぜひ聴いてください。


<ラジオ出演情報>

11月19日(土)「WEEKEND COLOR」14:00 -
ナビゲーター:千葉ひろみ 
サトミツ&ザ・トイレッツのメンバー猫すなお先生として
リーダー佐藤満春さんとともに生ゲスト出演

11月19日(土)「MUSIC CONVOY - SATURDAY SPECIAL」18:00-
ナビゲーター:田中美帆/ゲスト:山田稔明

https://www.fmport.com/
*radikoプレミアムなどで全国でお楽しみいただけます!  
Posted by monolog at 00:06Comments(0)TrackBack(0)

2016年11月18日

長男堂10周年祭“コネロックフェス”(2016年11月12日 @ カフェ長男堂)【ライブ後記】

先週末土曜日のこと。近所の定食屋(正確には現在はお惣菜屋)のカフェ長男堂が10周年を迎えるということで、そのお祭りが開催されました。出演者は長男堂の常連だったり、縁があったり、つながりがあったりする音楽家たち。長男堂がいろんなコネを使って集めたという意味でしょう、“コネロックフェス”と名付けられました。僕、近藤研二さん、笹倉慎介くん、イノトモちゃん、湯川トーベンさん、そして栗コーダーカルテット。バラエティに富んだ面々によるステージが繰り広げられました。

僕は翌日が新潟遠征だったので一番手に出させてもらった。1曲目はインディアンの娘への恋心を歌ったアメリカ民謡の「Shenandoah(シェナンドー )」の替え歌で「長男堂」、「home sweet home」は2011年の計画停電の夜に長男堂で暖かなご飯を食べたときを痛烈に思い出させる歌。そして長男堂のフェイバリットアーティストであるコレクターズに敬意を表して「世界を止めて」のカバーを。近藤研二さんと「日向の猫」を歌いながらポチの四十九日法要と百箇日法要をこのお店でやらせてもらったのがついこないだのようだと思う。

IMG_8963

IMG_8975

IMG_8978

近藤さんのステージでは「toi toi toi」を一緒に。笹倉くんも「顕微鏡で見た世界」を歌いEテレ0655/2355的展開も。笹倉くんとは四国高知での“VILLAGE”以来だったのだけど、そのときに歌ったJames Taylorのカバー「Carolina in My Mind」をふたりで。ステージは厨房のなか、そこにはミュージシャンがたまっていたから、あずきをタッパーに仕込んだシェイカーやお箸で皿を叩くパーカッションなどとにかく賑やかで、自由。

イノトモちゃんのバックで僕もカチャカチャパーカッションをやったりでたらめなコーラスをしたり、トーベンさんのコールアンドレスポンスに加勢したり。とても楽しい時間でした。あんな小さな、いつも静かなお店にたくさんのお客さんが集まっていることが自分のことのように嬉しかったです。初めてあの空間に恐る恐る足を踏み入れた方もいらっしゃったと思いますが、ぜひまたお弁当やお惣菜を買いに立ち寄ってみてください。カフェ長男堂、10周年おめでとう。これからも変わらないで、美味しく、面白く、いつもの長男堂でいてください。

IMG_8981


  
Posted by monolog at 23:26Comments(0)TrackBack(0)

2016年11月16日

サトミツ&ザ・トイレッツ レコ発ライブ(2016年11月10日 @ 恵比寿 天窓 switch)【ライブ後記】|次回ライブも決定!

もう先週のこと。去年からお笑いコンビどきどきキャンプの佐藤満春さんとやっているサトミツ&ザ・トイレッツのリリース記念ライブがありました。遊び感覚で楽しんでいる課外活動がこうやってちゃんとCDリリースに繋がったり、ちゃんとレコ発ライブにお客さんが入って盛り上がったり、芸能界というフィールドで活躍しているサトミツさんの力でたくさんの記者さんやテレビ取材が入ったり、なんだか齢を重ねると楽しいことが増えるなあと少し感動しました。

持ち曲がCD収録3曲しかなかったので2回のリハーサルで新曲作り、結果として新しい歌が4曲増えて2時間ほどのライブを完遂。ずっと笑っていました。実力のあるメンバーばかりのバンドなので面白がってトライすればするほど音楽性が高まるというのがまた良い。バンドってすごいなあとこの歳になって改めて実感しています。楽曲の内容は今後の展開もあり秘密。会場にはTOTOやリクシルの広報の方、サトミツさんの本を出した出版社、ブラシを開発した会社、そしてCDを作るのに大きなサポートをしていただいたトイレ総合メンテナンスの会社アメニティさんなどたくさんの“トイレ業界”人が。なんだか大変なことになりそうな予感も。

ライブ撮影:高山基成

16110_ライブ_240

16110_ライブ_261

そして、楽しかったから年内もう一回やろうよ、ということで忘年会的ライブが決定しました。騙されたと思って一回ご来場ください。



2016年12月29日(木)町田 まほろ座 MACHIDA
佐藤満春凱旋&レコ初記念 平成28年度 サトミツ&ザ・トイレッツ大忘年会

18:00開場 19:00開演/前売3000円 当日3500円(1オーダー別途)

出演:サトミツ&ザ・トイレッツ
[ 戸井廉太郎(佐藤満春 / どきどきキャンプ) / 猫すなお先生(山田稔明 / GOMES THE HITMAN)
サニタリー俊吾(伊藤俊吾 / キンモクセイ) / トイ・レノン(佐々木良 / キンモクセイ)
イトイレット・KEN(伊藤健太 / ex.ゲントウキ) / うんち森もり(森信行 / ex.くるり)]

【座席形態】チケット番号順入場・自由席
【チケット販売】※プレイガイド優先(予定枚数に達し次第終了となります)
・プレイガイド:Livepocket(11/17 12:00〜12/29 0:00)
 ※初回お申込みにはLivepocket新規会員登録が必要となります。

【電話予約】
・まほろ座(11/17 16:00〜12/28 19:30)
 042-732-3139(まほろ座16:00〜19:30)
※ご予約確定後のキャンセルはご遠慮ください。

【お問合せ】
・ticket@mahoroza.jp
・042-732-3139(まほろ座16:00〜19:30)

まほろ座 MACHIDA(http://www.mahoroza.jp
〒194-0022 東京都町田市森野1-15-13パリオビルB1F
Tel:042-732-3021  
Posted by monolog at 11:10Comments(5)TrackBack(0)

2016年11月02日

“ひなたのねこ LIVE 2016”(2016年10月29日@ 下北沢 風知空知)【ライブ後記】



先週末、土曜日の話。お昼の下北沢で写真絵本『ひなたのねこ』発売記念ライブを行いました。風知空知ではゲスト出演などはあったものの、しっかりと演奏するのは初めて。しかしスタッフ陣のケアも素晴らしく、音の感じもとてもよかった。リハーサルの時から気分よく風が吹き抜ける午後というのもよかった。今回のライブは満員御礼ということもあり出版元のミルブックスから大入り袋が出るめでたい公演となりました。

P1020187

久しぶりに猫モチーフの歌を集めたセットリスト。「点と線」「猫のいる暮らし」はポチと暮らし始めて日記のように書きつけられた新しい日常の歌。愛猫ポチとの出会いのCD『饒舌スタッカート』のなかから「ねじを巻く」、そしてポチがいなければ書けなかった「東京午前三時」、ポチに捧げた「情熱スタンダード」。ちょっとどうかしてるくらいの猫への思い入れをお客さんはどう眺めたでしょうか。

サプライズゲストは近藤研二さん。もはや親戚のようなものです。翌日吉祥寺でのトークショーが決定したこともあって、まずは新曲「吉祥寺ラプソディー」からセッションスタート。「眠れねこねこ」「ポチの子守唄」は午睡の時間に柔らかに響いたでしょう。「日向の猫」での会場全体で奏でるラララのコーラスは美しくて感動的でした。

P1020195

P1020205

後半もずっと愛猫ポチにまつわる曲のオンパレード。ポチがいなくなったら…と先回りして書いた「夏の日の幻」、ポチがいなくなって歌い方が理解できた「些細なことのように」。新曲「ぼくのノート」のなかにもポチの面影がありました。本編最後は「small good things」、この日は『the loved one』楽曲をすべて歌ったことになります。まさにポチに捧げたアルバムなのだなあ。

アンコールでは再び近藤さんを呼び込んでセッション。「太陽と満月」で大団円となりました。近藤さんとは猫がきっかけで知り合ってから2年。しかしもっと昔から繋がっていたような不思議な縁を感じます。それが演奏にも現れていたように思いました。最後の最後、進んでいく時間を惜しむように僕が歌ったのは大学時代に作った未発表曲「あくび」、『pale/みずいろの時代』収録の選に落ちたレアトラックを。みんなのコーラスが可愛らしかったです。

写真絵本『ひなたのねこ』もたくさん旅立っていきました。ご購入、本当にありがとうございました。ぜひ本を手にした方でSNSをやってらっしゃる方は「#ひなたのねこ」というハッシュタグで写真を投稿していただけたら嬉しいです。丁寧に、心を込めて作ったこの本がひとりでも多くの人に届きますように。たくさんのご来場ありがとうございました。風知空知のスタッフの皆さんにも感謝。そして何より、今日の主役はぽっちゃん、おまえだったよ。ありがとう。長い一日、楽しい一日でした。

ひなたのねこ表紙

  
Posted by monolog at 23:18Comments(4)TrackBack(0)

2016年10月31日

吉祥寺PARCO PECOトークショー盛況のうちに終了|立花綾香ワンマンライブにゲスト出演しました



昨日のこと。吉祥寺猫まつり期間の最後に近藤研二さんと吉祥寺PARCO7階特設のペコneko館会場にて猫についてのトークショーに急遽お誘いただいた。ついに楽器も持たず、歌も歌わずにイベントをするまでになったのだ。僕も近藤さんも愛猫の写真を大きく(A全サイズ!)引き伸ばしたポスターにしてもらってウキウキ。peco編集部の皆さんのケアもあり楽しく40分のトークとその後のサイン会が終了しました。楽しかった。

たくさんお客さんが来てくれて大盛況でしたが、なかでもご近所の、通り一本挟んだ同じ町内の“西山”さん(『猫と五つ目の季節』に登場する西山さん)のお母様(うちの母親より高齢だ)がわざわざトークショーを観にきて楽しんでくれたことが嬉しかった。吉祥寺でこういう機会が持ててよかった終わった後お母様といっぱい猫の話をしたのだけど、「なんと今日うちにもチミママが来たんですよ!」とお母様が言うから僕も「ええ!!西山さんちにも!」と興奮してしまった。ポチのことを「もう猫を越えた存在」と褒め、ポチ実のことを「神の使い、天使みたい」と呼んで目を細めてくれるのを静かに感動しながら聞いていました。



それから帰宅しバタバタと準備して恵比寿へ。愛弟子、教え子とも呼べる立花綾香が彼女にとって特別なワンマンライブに僕をゲストとしてステージに呼んでくれた。出会って4年くらい経つ。初めて会った頃はまだ19歳だった?デモテープを一緒に作ったり、歌詞を書くのが苦手だという彼女に無理やりブログを開設させて日記を習慣付けたり、僕のバンドでコーラスを手伝ってもらったりしてきたが、ようやく自分の音楽を見つけたのではないかな、と昨日のライブを見て思いました。

呼び込まれてまず歌ったのは元チャットモンチーの高橋久美子ちゃんが歌詞を書いて僕が曲をつけた「赤いチェリーとオオカミ」。これはこの日発売された新しいCDに収録されて数年越しに日の目を見た。もう一曲「歩いても歩いても」という曲はきっと綾香が進むべき道がいくつも提示されて悶々としていた時期にあげた1曲。新しい響きが付与されたような感覚がありました。バンドも地元熊本の盟友れーなちゃんも勢いがあって上手で可愛く素晴らしかった。満員のお客さんを見てしみじみ感慨深かったです。また綾香は12月の「夜の科学」でコーラスとして参加するので、どうか可愛がってあげてください。

ライブを観にきていた高橋久美子ちゃんと恵比寿でライブの余韻に浸りながら久しぶりに遅くまで飲んだ。ハロウィーンだったので真夜中過ぎからどんどんお店が混んできてカオティックな感じでTOKYO感があったなあ。花嫁ゾンビのクオリティが高すぎて見入ってしまった。HAPPY HALLOWEEN!


  
Posted by monolog at 13:58Comments(2)TrackBack(0)

2016年10月26日

コーヒーと音楽(2016年10月23日 @ 下北沢 mona records)【ライブ後記】



徳島のアアルトコーヒー庄野さんとの付き合いも長くなった。以前モナレコードで「ひなたのねこ」展をやらせていただいたときに、庄野さんにお願いして「ひなたのねこブレンド」というオリジナルの豆を焙煎してもらったのだけど、それがきっかけか、モナレコードとアアルトコーヒーの繋がりが発展して「コーヒーと音楽」というイベントが企画され、その1回目を僕と高橋徹也さんで、ということになった。庄野さんはGOMES THE HITMANも高橋徹也もデビュー作から聴いているという音楽バカ(褒め言葉です)なので、一番楽しかったのは庄野さんではないかな。この日も限定珈琲豆「paleみずいろブレンド」は完売。会場はコーヒーの香りが漂いました。

タカテツさんとの共演はもう何度目にもなるので、これまでやったことのないことをやろう、という話になって「お互いの曲を交互にやってずーっとふたりともステージ上にいるっていうのはどう?」「いいね!」ということになったのだ。多分僕もタカテツさんも座敷席でお客さんみんなで膝を組んで座ってもらって、親密な空間を想像していたと思うのだけど、実際のモナレコードは思った以上に広く、お客さんの数も想像以上に多かった。ふたりともLUNCHBOX ACOUSTICというアンプを持ち寄ってそれだけの音量でやろうと思っていたのが、PAのスタッフにお世話になることに。音決めで時間がかかり、ほとんど練習できないまま本番へ。どんなふうになることか。

P1020088

P1020101

まずは僕の「どこへ向かうかを知らないなら」、そして軽快にステージをキックスタートしたかったので新曲「ぼくのノート」を演奏。お互い2曲ずつ歌うことに。タカテツさんはデビュー時の楽曲「My Favorite Girl」、僕はアウトロのリフレインにハモりたくなってハミング。曲名を受けて僕は「my favorite things」とデビュー作から「アップダイク追記」を。庄野さんが「コーヒーと小説」という本を最近編纂したことから本の話へ。なんだかとても自然な流れで、会場もリラックスしてきた。カフェでおしゃべりしているみたいなMC。

タカテツさんがThe Smiths「Please Please Please Let Me Get What I Want」を歌ったのを受けて、当初「ASK」を歌って、自分の「スミス」という曲を歌うつもりだったのが気が変わって、「君の隣で死ぬ特権を持つなんてなんという光栄」と歌われるThe Smiths「There is a Light that Never Goes Out」をカバー(「スミス」のなかで「君の時間を僕が浪費してるなんてなんて素晴らしい日だろう」はこのフレーズに影響されている)。そしてもう一曲、b-flowerの「ペニーアーケードの年」を初めて歌った。

最初のセッションは「真夜中のドライブイン」と「ドライブ」。「ドライブ」はタカテツさんにも同名異曲があるが、これはGOMES THE HITMAN2005年の『ripple』収録の曲。ふたつの世界観が繋がっていく感じがとても面白かった。「ドライブ」は改めてもう一回トライしたいと思いました。後半も2曲づつ繋いでいく構成。こういうことをやるのは15年前くらいに杉真理さんとGOMES THE HITMANでジョイントライブをやったとき以来かもしれない。ライブアクトにストイックなイメージのあるタカテツさんがよくやってみようと思ったなあ、と「夏の出口」を聴きながらしみじみと考えた。僕は個人的には「光の葡萄」がこの日のハイライト、続く「saturday song」をタカテツさん含めみんながラララと歌ってくれたのも嬉しかった(日曜日だったけどね)。

P1020092

最後のセッション、まずは「犬と老人」。大好きな曲だが同時にまったく理解のできない曲。いつも聴き終わったら「何の話だよ」とつぶやくことになっている曲。演奏してみるとわかることがあるかと思ったが、わからないところはわからないまま。しかしもっと好きになりました。最後は「幸せの風が吹くさ」、僕が1994年に書いた歌。きっと「犬と老人」も「幸せの風」もフィッシュマンズの影響が色濃い楽曲。それを2016年に並べて演奏することができたこの機会に感謝したい。ステージから見えるお客さんの顔も楽しそうだったな。僕ら自身がニコニコと楽しかくしてたからかもしれないな。

終演後、たくさんの握手とサイン。窮屈な思いをさせてしまったかもしれませんが満員御礼の会場、ご来場ありがとうございました。モナスタッフの皆さん、そしてイベント発起人の庄野さんに心から感謝。楽しい打ち上げを遅くまで。ライブ翌日にはすぐ庄野さんから同胞メールが来て、「同じメンバーで同じことを京都でやりましょう」との提案が。いつか実現したらいいな。

P1020139
  
Posted by monolog at 13:39Comments(3)TrackBack(0)

峠まつり2016!ウイスギーがお杉でしょ♪(2016年10月22日 @ 町田 まほろ座)【ライブ後記】



先週の土曜日、町田まほろ座で峠恵子さんがホストになって「峠まつり」が行われた。杉真理さんや松尾清憲さん、上田雅利さんらに混ざって僕も参加させていただいた。まほろ座の仕掛け人としてイベントを仕切るのはキンモクセイ、そしてサトミツ&ザ・トイレッツのバンドメイトでもある佐々木良くんだったし、面々は毎年の杉まつりでも馴染みのメンバーだったのでなんだか親戚集まりみたいで、一日ずっと楽しかった。しかしこの“親戚集まり”は音楽のクオリティがべらぼうに高いのだ。

リハーサルでサントリー坂本さんと渡辺かおるさん、稲葉智さんという、僕にとっての吉祥寺スカラベトリオが「パフ・ザ・マジック・ドラゴン」を歌うのを聴いて、僕も歌わせろとぶっつけ本番で参加表明。魔法の竜の歌を日本語詩で、重層的なハーモニーでした。僕は佐々木良くんとふたりでのステージ。ふたりとも40歳を越えているのにこの日は最年少組。身の引き締まる思いでしたが、お客さんも温かくて嬉しかったです。サトミツ&ザ・トイレッツの来月発売になるCDから「KUSOしてみて」、そして僕の「my favorite things」を演奏しました。

IMG_5528

IMG_5535

楽屋もずっと楽しかった。気付けば杉さん、松尾清憲さん、チューリップの上田雅利さん、と福岡の先輩が揃い、佐賀出身の僕はいい感じに蔑まれて九州の上下関係を気持ちよく体感しました。杉さんに呼び込まれて再びステージへ。歌うのは村田和人さんの「Brand New Day, Brand New Song」、会場全体に青い風が吹き、ハンカチが舞いました。続いて「一本の音楽」。本当は村田さんはキーが高くて、僕の地声では出ないはずの音符が多いんだけど、いつもステージ上では歌えるのが不思議。

オールキャストで「君の瞳に恋してる」、そしてビートルズの「Twist and Shout」を絶叫。楽屋では皆さんビートルズの映画の話を目をキラキラさせながらしていて、人生最初のアイドルを好きでいつづける先輩たちの姿に静かに感動したのでした。ホストの峠さんは朝からずっと出ずっぱりで、みんなへのケータリングまで手作りしてくれたりして、2デイズ開催の大仕事だったと思います。お疲れさまでした。そしてありがとうございました。

皆さん、また元気にお正月の杉まつりで。

161022 - 27
  
Posted by monolog at 12:33Comments(2)TrackBack(0)

2016年10月25日

“Que Sera Sera Wine & Music Festival ’16”(2016年10月16日 @ 広島世羅 せら夢公園)【ライブ後記】



先々週の日曜日の話。前日大阪雲州堂ライブ終了後、広島世羅まで走って宿にチェックイン。簡単にご飯を食べた後はライブ当日に備え就寝。なんといっても朝の8時半会場入り。僕らはロビーに8時集合で会場のせら夢公園へ向かいます。昨年は高野寛さんと視察に来たこの場所。「来年大きなステージ作ってフェスができたらいいね」と言っていたことが実現。空模様は朝の時点では日差しもあったのだけど、どんどん曇っていく。会場設営に奔走するスタッフの皆さんのためにもなんとか持ちこたえてほしい。フィールドステージのトップバッターを務める僕はは9時半からリハーサル。広い公園に響く音が気持ち良い。

この日は気球のアトラクションがあるはずだった。僕も乗るのを楽しみにしていたのだけど、数回ふわっと浮かんだだけで、風のためやむなく中止に。残念。10時過ぎて開場。この場所は自家用車がなければどんな交通機関を使ってもアクセスの便が悪いところ。広島や尾道からのバスが人を運んできた。時折まとまった雨が降ってくるようになった空。広島福山在住の盟友溝渕ケンイチロウ、そして同じく広島在住、小説『cobblestone』『夫婦フーフー日記』作者の清水浩司さんもやってきて嬉しい再会。そして山田稔明バンドの演奏が11時30分からスタート。

なんと空から日差しが。僕が晴れ男、真里さんも晴れ女だが、半ば諦めていた空模様が味方をしてくれて嬉しい。短い時間の演奏でしたが、一瞬一瞬を楽しみました。まずは前夜に広島カープが25年ぶりの日本シリーズ進出を決めたことをお祝い。「太陽と満月」で始まって、近づく秋の紅葉を見つめながら「光と水の新しい関係」、そしてワインが名産の世羅に「光の葡萄」を捧げました。お客さんがどんどん原っぱに集まってくるのを眺めながらリラックスしたムードで進むステージ。

P1010829

P1020008

P1020030

P1020038

P1010833

P1020056

ボブ・ディランがノーベル文学賞を獲ったことから急遽セットに組み込まれた「どこへ向かうかを知らないならどの道を行っても同じこと」、そして「my favorite things」から「calendar song」と小気味良いテンポの曲が続き、やっぱりバンドで大きな音での演奏は楽しいなと感じました。もっと回数を増やしたいな。五十嵐くんがベースを弾くイレギュラーな4人編成でのライブでしたが、僕らをお目当てに来てくださった方も多く、とても印象に残った40分でした。そして最後まで薄明るい空の下で奏でさせてくれた天気の神様にも感謝。

P1020068

バックステージには続々と出演者が集まり、カーネーション、高野寛バンドと旧知の面々の世羅での邂逅に湧く。地元のお母さんたちが作ってくれたご飯がとにかく美味しくて、松茸ご飯、世羅牛とご馳走だらけ。一日ずっと音楽のなかで過ごしました。カーネーションは学生時代に愛聴した「Edo River」に小躍り、高野さんのステージも宮川剛さんと鈴木正人さんとのトリオで素晴らしく、「確かな光」に聴き入って「虹の都へ」から始まるエバーグリーンクラシックで身体を揺らした。二階堂和美さんのトリのステージは圧倒的で心が震えました。時折雨に降られたけれど、広島の他の地方はもっとひどい土砂降りだったそうです。

会場で声をかけてくださった皆さんありがとうございました。長い一日、お疲れさまでした。打ち上げも夜中まで。東京のミュージシャンと地元のみんなが組んず解れつして楽しい宴でした。カメラ=万年筆の佐藤優介くんと話ができたのもよかったな。また来年も「ケ・セラ・セラ・フェス」が開催されることを祈ります。また来年も広島に来たいなあと思いました。仲良くなったケ・セラ・セラのスタッフがお花屋さんをやってるということで、翌朝東京に戻る前にお店に立ち寄らせていただいて、お土産にハートカズラをいただいた。あれから2週間経ちますが、世羅でいただいたケ・セラ・セラの愛の形がハートカズラの♡となって軒先で揺れています。

そして何よりも、イトケンさん、五十嵐くん、真里さんの力強いサポートに感謝。


  
Posted by monolog at 13:42Comments(2)TrackBack(0)

2016年10月22日

夜の科学 in 大阪ーpale blue days(2016年10月15日 @ 大阪 雲州堂)【ライブ後記】



東京に戻ってからずっとバタバタと忙しく、振り返るのが遅くなってしまった先週末のバンドワゴン旅。10月15日の大阪雲州堂でのライブはお昼のライブにつき午前中からのスタンバイだったのでイトケンさん、五十嵐くん、真里さんと僕のカルテットは前日のうちに大阪入り。空模様が美しくて印象的なドライブでした。車内で聴いたのは海援隊、薬師丸ひろ子、宇多田ヒカル、坂本九。明朝は早く起きて会場へ。イトケンさん、五十嵐くんと音を鳴らすのは3年ぶり、真里さんは初めての会場。

この日の大阪は抜けるような青空。コンクリートには濃い影が落ちていました。窓からは太陽の光、お昼過ぎにライブは夜の歌を中心にスタートしました。そのコントラストが面白かった。『pale/みずいろの時代』の歌を4人で演奏するのはレアな機会。過去の楽曲含めたセレクションを大阪でバンド演奏できたことが嬉しかった。「月あかりのナイトスイミング」は弾き語りとはまったく違う風景になる。

IMG_7837

IMG_7827

IMG_7840

この日の目玉はできたての新曲を初めてバンド演奏することでした。「saturday song」の「出かけようぜ」という歌詞が印象的だという五十嵐くんの言葉からなんだかテンションが可笑しくなったシーンでは笑いが溢れました。特に「ぼくのノート」の評判がよかったな。この曲はリハーサルでも「ゴメスっぽいね」「そう?」「もっと淡々と」等といろいろ試行錯誤した。次にやるときはもっとようなっているはず。

ボブ・ディランのノーベル文学賞受賞を受けて演奏した「どこへ向かうかを知らないならどの道を行っても同じこと」、もともとの歌詞は「ボブ・ディランにもわからないこと」という歌詞だったのがCDに入っているバージョンでは「神様だってわからないこと」と煙に巻かれている(フォークの神様)。最後に演奏した「ハミングバード」も僕にとってはディラン的な曲。奇しくも時事的なニュースで曲目が変わったレアなセットリストでした。

IMG_7851

IMG_7859 IMG_7861

終演後はサインと握手の列。たくさんのご来場ありがとうございました。ライブが終わってもまだ土曜日で日差しも高いというのはなんだか幸せな感じでした。僕らは雲州堂界隈を散策し、お好み焼きとタコ焼きという関西的KONAMONに舌鼓を打ってから、広島世羅へと4時間のドライブ。夕暮れの雲が美しかった。雲州堂のスタッフの皆さん、駆けつけてくれた友だちにも感謝。今年はたくさん関西に来ることができて嬉しいです。年内は12月3日の奈良、そして12月4日の加古川でまた会いましょう(詳細は追って)。  
Posted by monolog at 09:56Comments(2)TrackBack(0)

2016年10月12日

“夜の科学 in 札幌ーpale blue days”(2016年10月10日 @ 札幌 レストランのや)【ライブ後記】




札幌3日目はゆっくりスタート、レコード屋さんを3つはしごして過ごす。結局僕はどんな街にいても本屋とレコード屋があればハッピーでいられるのかもしれない。札幌最終日はレストランのやでのソロ弾き語り、『pale/みずいろの時代』リリース記念ライブ。ここは僕にとって2009年以来お世話になっている北のホーム。このお店がなかったら今の僕はない、と思うほど重要なお店のひとつ。音響を担当してくれるのは最初から変わらず松川くん。彼もついに四十路に突入した。ギターを弾いてちょっと歌っただけでこの日のライブが素晴らしいなる予感。いつもここではそうなのだ。

P1010790

P1010792

たくさんのお客さんに来ていただいて開演。「pale blue」から始まる“みずいろ”セット。ここ最近はエレキギターで弾いていた「気分」「ナイトライフ」もMartinで弾き語りするとまた新鮮。初めて僕のライブを観るお客さんも多く、「スミス」の歌詞対訳を話すとみんな気持ちよく笑ってくれて嬉しい。秋の「アップダイク追記」に続いて歌った「シネマ」はのや娘のリクエスト。歌詞の内容と季節感がよく似合っていて良い選曲だった。Eテレ0655の「第2の人生」を歌ったら小学生の男の子が一緒に歌っているのが見えてなんだかとても嬉しくなった(終演後に話したときも楽しそうだった)。

「些細なことのように」はFMノースウェーブでたくさんかけてもらって一等賞をいただいた歌。ノースウェーブのスタッフの皆さんも来てくれていたので感謝を込めて。新曲群を東京から遠く離れて歌うのがとても楽しい。「saturday song」のラララも大きな声で響いた。「光の葡萄」はこの日の個人的ハイライト。こんなふうに歌いたい、と思うままに歌えた気がしました。「太陽と満月」からの後半はずっと楽しかった。アンコールの「day in, day out」はのや母のマニアックなリクエスト。まだ「名前のない歌」という仮タイトルで呼ばれていた頃からずいぶん時間が過ぎた。「あさってくらいの未来」で札幌3公演を締めくくり。これまでのやでやったなかで一番いいライブだったかもしれません。

P1010806

終演後はたくさんの握手とサインを。遠くから近くからご来場ありがとうございました。打ち上げはのやの美味しいご飯と楽しいおしゃべり。川端さんファミリー、松川くん、のやスタッフのみんなに心から感謝をまた来年来ます。音楽家冥利に尽きる3日間でした。


  
Posted by monolog at 21:46Comments(3)TrackBack(0)

“SAPPORO MEETINGーみずいろの恋人”(2016年10月9日 @ 札幌 musica hall cafe)【ライブ後記】



札幌2日目の朝は早い。この日はキッコリーズが企画してくれたランチタイムライブだ。地元音楽家との共演、僕はキッコリーズの3人と合体してバンド編成で演奏する。メールでのやりとりで演奏曲目を決めたが、3人とのセッションはとても久しぶり。練習も兼ねて朝10時に会場入り。長い一日。しかしキッコリーズとは息が合うというか、手が合うというか、「せーの」で合わせてもうそれで完璧だ。1曲1回ずつ練習して準備完了。

共演者、まずなかにしりくくんはまだ20代の若いシンガーソングライター。高く、伸びる声が印象的。映画に出演したり様々な活動をしている。岩見十夢くんに会うのは久しぶり。東京在住時に共演したのは10年近く前だが、そのときの飄々としたイメージが全然変わってなくて面白かった。とてもポップで開いた歌を歌う。isobeck!くんは何年か前にレストランのやのライブを観にきてくれた。ポール・サイモン的なギタースタイルがすごく良くて、ギター一本でたくさんの表情を見せた。みんなそれぞれ違って、それぞれ良い。

P1010754

P1010756

musica hall cafeで演奏するのは2009年以来なのだ。あっという間に時間が過ぎる。僕はキッコリーズと合体して、まず「太陽と満月」から。鈴木裕さんのバイオリンソロから池田靖司さん(池チンさん)のギターソロ、そしてカポウさんはハーモニーとタンバリン。「やまびこの詩」は裕さんのバイオリンを伴って『新しい青の時代』に収録された“札幌で獲れた”ような歌。「些細なことのように」はキッコリーズver.で演奏してもらった。カポウさんが歌い、僕は少しだけハーモニーをつけたが、僕の手を離れて神々しく響いていました。

窓からの日差しを浴びながら歌う「光の葡萄」も悪くはない。5年近く経ってこの歌は強靭なゆるぎのない歌に育った。「my favorite things」はライブで演奏するときはCD収録の雰囲気とは違うふうに(曲ができた頃のように)演奏するようになってきたのだけど、少しレイドバックすると裕さんのバイオリンのフレーズが良く似合う。「calendar song」はこの日が初めての手合わせだったがコール・アンド・レスポンスも含めて“いつも”のようだった。アンコールには高野寛さんのカバー「確かな光」、歌い終わったときにカポウさんの瞳に涙が光ったように見えたのは気のせいかな。僕も感動しました。ありがとう。

P1010776



ライブが終わってもまだ17時前。みんなで明るいうちからガブガブ飲んで食べた打ち上げも楽しかった。気のいいミュージシャンたちとの交流、世代もバラバラなのが、楽しくて面白い。日が暮れる頃にはもう眠くて大変だったが、とても楽しい一日でした。musica hall cafe田所さん、スタッフの皆さん、共演してくれたみんな、まとめてくれたカポウさん、そして駆けつけてくれたお客さんに感謝を。


  
Posted by monolog at 21:25Comments(2)TrackBack(0)

“「しろ」と出会う、音楽と朗読の会”(2016年10月8日 @ 札幌 たべるとくらしの研究所)【ライブ後記】



先週末は札幌3日間の充実した音楽旅でした。東京は数日前まで半袖で過ごせたのに札幌に着いたらやっぱりひんやりとした空気。12月生まれの僕には「来た来た!冬!」とわくわくさせる風を一足先に感じました。初日はたべるとくらしの研究所での、阿部はまじ(浜島直子さんとアベカズヒロさんの創作ユニット)とイラストレーター平澤まりこさんとの共演。前回広瀬裕子さんとのイベントから約1年、たべ研の安斎ファミリーとは春に福島で会って以来でしたが、不思議と「帰ってきた」という感覚になる。この日は音響を音楽家キクチマコトさんとキッコリーズのカポウさんにお願いした。せっかくなのでカポウさんにコーラスとノコギリで手伝ってもらうことに。

たべ研始まって以来というほどの満員大入り、イベントは阿部はまじのお二人と平澤さんとのリラックスしたトークから始まりました。衣装は全員「しろ」! お子さん連れのお客さんも多く、楽しく賑やかな雰囲気で外の気温とは対象的にあたたかな空間。今回仲間に入れていただいてとても嬉しく、この日のライブは絵本『しろ』というタイトルにちなんで<いろ>をテーマに選曲しました。文字通り白と黒「モノクローム」から演奏はスタート。

P1010715

P1010717

P1010719

青のイメージで「一角獣と新しいホライズン」、「光と水の新しい関係」は秋の紅葉。愛犬家の浜島さん、『猫と五つ目の季節』を読んで素敵なコメントを寄せてくれたのだけど、その話から「猫町オーケストラ」そしてカポウさんを招いて赤青黄色の窓の明かりを思い浮かべながら「光の葡萄」。最後に「my favorite things」で締めくくりました。

はまじさんがステージへ。アベさんがプロジェクターで平澤さんのイラストを投影して朗読セッション。カポウさんのミュージカルソウの即興も素晴らしかった。『森へいく』はシーンが猫の目のようにかわる、 色鮮やかで語感の気持ちいい物語。そして『しろ』も様々な色の風景がわれわれを迎えてくれるストーリー。一期一会の充実した時間になったと思います。とても貴重な体験でした。

P1010726

P1010731

最後にもう一曲、ということでまだCDになっていない「day in, day out」という歌を歌わせてもらった。君によく似合うような彩りの言葉を紡いで、と願う曲。『しろ』という本の世界に似合うと思ったのでした。和やかな時間でした。個人的にはたべ研の看板娘ももちゃんが今回も食い入るように歌を聴いてくれたことが嬉しかった。まだ歌のおにいさんとして彼女のヒーローでいられたようだ。長男のそうちゃんは合宿で会えなくて残念だったけど、終演後はゆっくり安斎ファミリーとご飯を食べられてよかった。

アベさん、はまじさん、平澤さん、イベントがスムーズに進むように暗躍してくれたミルブックス藤原さん、たべ研スタッフのみんな、音響すべて引き受けてくれたマコトさんとカポウさん、そしてご来場いただいたたくさんの皆さんに感謝を。いつ訪れてもたべるとくらしの研究所は素晴らしい空間です。また来ます。




  
Posted by monolog at 20:57Comments(5)TrackBack(0)

2016年10月04日

夜の科学 in 名古屋ーpale blue days(2016年10月2日 @ 名古屋 モノコト)【ライブ後記】



奈良での朝、気持ちよく晴れた日曜日。奈良から名古屋へは車で2時間の距離。久しぶりに名古屋でゆっくりできて嬉しい。まずコーヒーカジタで午後の一服。ここのコーヒーは旅路のオアシスだ。真空管アンプと大きな口径のスピーカーから穏やかな音でヴェルベット・アンダーグラウンドの3rdアルバムが流れていて「Pale Blue Eyes」を聴くという小さな奇跡。そこから大好きな本屋ON READINGへ寄り道草。そして金山のレコード屋サウンドベイでレコードを掘っていたらあっという間に入り時間になりました。

名古屋モノコトで歌うのは2012年以来。その間お店は大須のなかで引っ越しをして新しい場所に移っていた。少し小ぶりになった店内はこだわりのモノとコトがあふれる素晴らしい空間。入った瞬間にテンションがあがってしまいました。リハーサルを終えて、大須の街をぶらぶら。相変わらず雑多でキッチュで面白い街だ。いつも寄っていたロックTシャツの店も健在で、The SmithsのブートレグTシャツを買った。会場は満員御礼、夏の残り香のような熱気のなかライブはスタートしました。

P1010694

P1010695

この日のライブの個人的テーマは「全部入り」でした。オープニングは『pale/みずいろの時代』から3曲。エレキギター、この旅ではFender Thinlineを弾きました。「スミス」を演奏する前に買ったばかりのThe Smiths Tシャツを自慢。秋の歌を用意したけれど、店内は汗ばむくらいの暑さで「遅れてきた青春」「アップダイク追記」を熱く演奏。「きみは三毛の子」「第2の人生」で客席もリラックスしたように思いました。

「吉祥寺ラプソディー」「saturday song」「ぼくのノート」と新曲を3曲立て続けに。「太陽と満月」からは椅子から立って演奏した。福島in-kyoでも同様に感じたが、こだわりの品物が並ぶ空間で「my favorite things」を歌うのは格別に気持ちがいい。好きなことを好きだと言い切れる大人になれたことを嬉しく思う。「calendar song」もいい感じにみんなおとなげなくていつも最高。アンコールも思い残すことのないよう3曲を歌いきって2時間半のステージでした。

名古屋は東京を含めた他のどの街よりも男性のお客さんが多くて驚いた。なぜそうなのかは解明できていないけど、客席に様々な世代の男性がいることは僕にとってとても嬉しいことだ。「ライブ会場って女性客ばかりなんだろうな」と思って物怖じしている男性諸君がいたら、ぜひ勇気を出して来て欲しい。なにより僕がそれを望んでいる。もちろん女性のお客さんがたくさん来てくれることも嬉しいので誤解のないように。とにかく、名古屋の久々のステージはとても有意義な充実した時間でした。ご来場いただいた皆さん、店主こころさん、スタッフのみんなに感謝。また会いましょう。

P1010710
  
Posted by monolog at 20:53Comments(3)TrackBack(0)

山田稔明 ✕ 大塚いちお ライブ&ドローイング 「いぬもねこ、の靴」(2016年10月1日 @ 奈良 NAOT NARA)【ライブ後記】



ついに10月に入った先週末の土曜日のこと。今年2月以来のNAOT NARA、そして昨年秋の新潟以来の大塚いちおさんのドローイングとのコラボレーションでした。早朝に東京を出発し、6時間かけて車で奈良へ。NAOTに向かう前にジャンゴレコードへ寄り道。Twitter等でそのお店の存在を知っていましたが、b-flowerの八野さんに薦められて初めて立ち寄ることができました。縁というのはこうやって繋がっていくのだな。辿り着いたNAOT NARA、この日もたくさんのお客さんが魔法の靴を体験しにいらっしゃってました。

この日は山フーズさんも参加、とびきり美味しいビーツのスープで疲れも吹き飛びます。そうこうしているうちに大塚いちおさんも到着。いちおさんとは家が近所なのにいつも決まって会うのは東京から遠く離れた街。ざっくりとテーマを決めただけでこの日は即興に近いセッションを試みました。開場し、山フーズさんが提供する飲み物は「犬」と「猫」をモチーフにしたもので(ご本人はこじつけと苦笑していらっしゃったが)「犬ふたつ、それと猫ひとつ」と賑やかにコールがかかる。僕は当然「猫」をいただいたがフルーツの香りが鼻をくすぐる美味しさでした。

P1010668

P1010683

P1010660

ライブは「みずいろ」をテーマにしたパートからスタート。『pale/みずいろの時代』のオープニング3曲を続けて。「みずいろ」と言いつつも夜の歌が続き、アンダートーンのイラストが描き出された。続く「青春」をテーマにしたパートでは僕が1993年に初めて書いた英詞曲「スミス」、そしていちおさんとのコラボでは恒例ECHOES(辻仁成氏が率いたバンド)のカバー、今回は「10セントの夢」という1985年デビューアルバムからのナンバーをセレクト。「本物よりいい!」と、いちおさんからお褒めの言葉。NHK Eテレセッションと称して僕が0655の「第2の人生」を歌い、いちおさんが「みいつけた!」のコッシーの絵を描いたときは子どもたちがステージに釘付けでした。

「秋」のパートでは「夕暮れ田舎町」「光と水の新しい関係」「光の葡萄」を。どうやら僕はこの季節の光と影に目を凝らして歌を作る傾向があるようだ。「新しい季節」と名付けたパートではまだCDになっていない新曲群をいちおさんと一緒に。特にいちおさんは「saturday song」を気に入ってくれて、その歌を演奏中に描かれた絵は、晴れた日に海まで出かけたくなるような「saturday song」の架空のジャケットそのものだった。

そしてこの日のハイライトは新曲「わたしのドライバー」。これは元チャットモンチーの作詞家高橋久美子ちゃんがNAOTのために書いた詩をもとに僕が歌を付けたもの。今年の夏、隅田川花火大会の夜に「山田さん、クミコンのこの詩にいつか曲つけてくれませんか?」と紙片を受け取っていたもの。どうしてもこの日に間に合わせたかったのでこのライブ前日までずっと作業していたのだ。できあがったのはまさに前日、久美子ちゃんにも聴かせて「素敵です!宮川さん喜ぶやろうなあ!」とOKをもらっていた。リハーサルでも演奏しなかったのでぶっつけ本番。お客さんのコーラスも加わってとても楽しい、可愛い歌になりました。みんな喜んでくれて嬉しかったな。次に演奏するのはいつになるでしょうか。

P1010688

新曲「わたしのドライバー」でラララと良い声を奏でたお客さんたちの力も借りて本編最後の「calendar song」も大きな手拍子とコールアンドレスポンスで素晴らしい響きでした。アンコールもたっぷり。「太陽と満月」は奈良で初めてお披露目した記念すべき曲。予定になかった「あさってくらいの未来」はいちおさんが大好きな歌。最後は「ハミングバード」で大団円。たくさんのご来場ありがとうございました。山フーズさんの美味しいドリンクにも感謝。NAOTのスタッフはみんな献身的で穏やかでストレスなく僕を楽しく過ごさせてくれます。奈良、また年内にすぐ帰ってきますのでまたこの空間に集合しましょう。

終演後は遅くまで打ち上げ。楽しい夜でした。  
Posted by monolog at 19:34Comments(3)TrackBack(0)

2016年09月29日

“夜の科学 at in-kyo - pale blue days”(2016年9月25日 @ 福島 三春 in-kyo)【ライブ後記】

IMG_4901 IMG_4899 IMG_4900

仙台での夜は「にいがたや」という美味しいご飯屋さんへ。偶然隣に居合わせたエレクトーンの先生と盛り上がったりして愉快で楽しい時間。明けて日曜日の空は晴れ。ついに晴れた。いつぶりだろうか。気持ちのいいドライブで2時間かけて福島三春まで移動。これだけ曇天が続くと天気が良いだけで幸せになる。三春は緑豊かで車の窓を開けて深呼吸したくなるような風景。舞鶴城という16世紀に建ったお城の城下町で、神社やお寺がたくさんある。ライブのときはいつもバタバタしてしまうが、めったに来る機会のない町こそゆっくり散策したくなる

到着したin-kyo。 春に蔵前から移転したのだけど、もうそこにはちえさんのin-kyoの空間が、あたかもずっと前からそこにあったかのようにできあがっていました。とにかく店構えが可愛い。写真で見るより実物のほうがもっと素敵。ちえさんと旦那さんの長谷川さん、そして東京から遊びにきていた写真家大沼ショージさんが迎えてくれた。漆喰の壁と木の床で音の響きがとてもいいので、それぞれにマイクロフォンを一本ずつ使って、ほとんど生音に近い音で演奏することに決定。
IMG_7136

P1010657 P1010658


移転後のin-kyo初めての音楽イベントで客足が心配されましたが、開場してみれば盛況。地元からも遠方からもたくさんのお客さんが来てくれて本当に嬉しかった。午後3時半に始まったライブ、僕と近藤さんの背後の大きな窓からは青空が見えて、普段通りの市井の暮らしの風景が流れていく。セットリストは前日のNAKAO CAFEと共通でしたが、一期一会の演奏になりました。「ポチの子守唄」を歌い終わったところでお店のなかの風鈴がチリンチリンと鳴って、「あ、ポチとマルオだ」と感じました。近藤さんはソロコーナーでは前日とは内容を変えて、音楽イベントこけら落としのお祝いにバッハの「主よ人の望みの喜びよ」と自身の「誕生日」をお店に捧げました。

どんどんヒートアップしていったライブ、最後は会場全体がこぶしを突き上げてコールアンドレスポンス!という笑顔あふれる時間。気付いたら窓の外は黄昏れて、夜の帳が下りようとしていました。この日も充実の2時間半。この日のために焙煎してもらったアアルトコーヒーの「pale みずいろブレンド」も大好評ですでに完売してしまったそうです。終演後の握手とサイン、「こんな近所に来てくれるなんて信じられない」という地元の方や、「関東に住んでいるんだけど故郷が三春で、このライブのおかげで久しぶりにお墓参りができました」という嬉しい親子連れのお客さんの声もありました。

IMG_7143

IMG_7165

IMG_7172

この街へ僕らを導いてくれたちえさんと長谷川さんに感謝。ちえさんがいなかったらこの時間はありませんでした。2011年秋に蔵前アノニマスタジオでのアアルトコーヒー庄野さんとのイベントでちえさんに初めてお会いしてからもう5年も経つのだな。5年かけて福島三春に辿り着き、さあこれからどこへ向かうのだろうか、とどんどんワクワクしてきます。東北旅は素晴らしいものになりました。ご来場いただいた皆さまに感謝。そして、近藤さんにもおおきな声で「ありがとう」と(窓をあけて叫べば聞こえるかな)。




  
Posted by monolog at 09:27Comments(2)TrackBack(0)

2016年09月28日

夜の科学 at NAKAO CAFEーpale blue days(2016年9月24日 @ 宮城 NAKAO CAFE)【ライブ後記】



先週の東北旅を振り返ります。宮城県富谷町のNAKAO CAFEは雑貨屋さんに併設するかなり大きなカフェ。ここで今年1月末以来2度目の近藤研二さんとのデュオ編成のライブが実現。前回は東京で雪が降り、東北道が通行止め、スタッドレスタイヤをレンタルして常磐自動車道で仙台を目指すというスリリングな行程だったのだけど、今回はスムーズ。しかしどうにも空が晴れない。もう何日太陽を見ていないだろうか。近藤さんとの旅なのでいつも交わしているような世間話であっという間に時間が過ぎて岐路も短く感じました。到着したNAKAO CAFE、スタッフの皆さんのあたたかい出迎えが嬉しい。キャンドルが揺れる素敵な空間ができあがりました。

P1010583

P1010626

9月の夜を歌う「harvest moon」で始まったライブ、『pale/みずいろの時代』楽曲群を静かに、しかし熱っぽく奏でる。近藤さんのギターと歌う「モノクローム」はやっぱり特別な雰囲気。僕が自分で歌うために19歳のときに初めて書いた歌は「スミス」だが、近藤さんは小5のときの「サウジアラビア」という曲らしい。いつか聴いてみたいものだ。猫をテーマにしたコーナーは僕と近藤さんの真骨頂。「猫町オーケストラ」、そして子守唄をふたつ。ポチとマルオが聞いていたかもしれません。

近藤さんのソロコーナーではしっとりと美しいギター、そして歌声も披露。僕自身も楽しんで過ごす時間。Eテレ「0655」「2355」のファンの方も多く、客席が揺れていました。再びステージで合流して歌うのは「第2の人生」、僕の今年の代表曲とも言えるでしょう。そして新曲「吉祥寺ラプソディー」「saturday song」、これまでソロ弾き語りだった曲にもうひとつ音が加わってワクワクしました。後半はテンポのある曲が続き手拍子が起こったり笑顔がこぼれたり。「光の葡萄」では会場のそこかしこに揺れるキャンドルが演出の手伝いをしてくれました。「calendar song」は無条件に楽しい歌。この曲も今年の僕の代表作。

P1010643

P1010632

アンコールではお客さんからの要望もあり写真撮影タイムを。近藤さん作曲の「toi toi toi」そして「ハミングバード」で大団円。2時間半たっぷり充実した夜になりました。終演後はたくさんの握手とサインの列。NAKAO CAFE、またここに帰ってきたいなあと思う場所です。カメヤマキャンドルさん、駆けつけてくれたDate fm前沢さんとパーソナリティの阿部さん、そしてNAKAO CAFEのたくさんのスタッフの皆さん、遠くから近くから観にきてくれたお客さんに心より感謝を。




  
Posted by monolog at 21:20Comments(5)TrackBack(0)

2016年09月23日

jamjamjam music camp(2016年9月19日 @ 大阪 星ヶ丘学園 草原)【ライブ後記】

大阪2日目は早起きして星ヶ丘へ。会場の星ヶ丘洋裁学校に向かう前に知人宅で少し早めのランチを頂くことになった。そこで僕を迎えてくれたのはアビシニオンのチョビ。細っこくて、可憐。東京から遠く離れた場所に立ち寄れる場所が増えるのは嬉しいことだ。1時間少しの滞在だったけど猫は可愛く、ご飯は美味しかった。なんとか持ちこたえるかと思った雨が降り出した。

この日のライブ会場は星ヶ丘洋裁学校、なんと昭和23年設立の歴史と趣きのある場所。僕は故・永井宏さんの本を読んで一度訪れたいと思っていて、その願いが叶った。緑の深い、そこだけ独立したような空間でした。ライブは予定よりもかなり早く進行していて、僕のステージに間に合わなかった人もいたかもしれず申し訳ありませんでした。鎌倉のUPPONSが歌うのを聴きながら空を睨みつつ、しかしこの状況を楽しむのがいいなと思い、車に積んであったレインブーツと帽子、ポンチョなんかも着たりしているうちにワクワクしてきました。

京都の川本くん(ははの気まぐれ)が「遊びにいきますー」と連絡をくれたのでそのままステージでパーカッションで参加。打ち合わせ一切ナシにも関わらず、子ども用のおもちゃをいい感じで鳴らしてくれた。前日から星ヶ丘でのイベントに参加していた鍵盤奏者イシカワアユミさんも鍵盤ハーモニカで飛び入り。演奏するのはジョナサン・リッチマンの曲に永井宏さんが日本語詞を付けた「アイスクリームマン」、そしてそぼふる雨を見上げながらの「レイン、レイン、フォーリング・ダウン」(僕の演奏が終わる頃には雨はやみ日差しが。時計を見たらもともと僕が演奏を始める予定の時間だった)、そしてもはや永井さんのオリジナルと言ってもいいような「くよくよするなよ」。短い時間でしたがとても楽しく演奏できました。

P1010496

P1010511

P1010518

その後も賑やかな演奏が続きました。音楽と言葉、そしてダンスは途切れることなく、気付いたら少し明るくなった空にやたらたくさんのトンボが飛んでいた。遠くまで駆けつけてくれたお客さん、枚方T-SITE北村さん、あの場所にいた皆さん、イシカワアユミさん、川本くん、僕のわがままを聞いてこのお祭りに混ぜてくれたjamjamjamの皆さんに感謝。来年は鎌倉開催とのこと。またぜひ仲間に入れてもらえたら嬉しい。せっかくなので帰り道に枚方T-SITEに寄って散財(T-SITE北村さんに年に2回もこの街に来るとは奇特やで、と言われました)。

関西シリーズ、また来月には奈良で大塚いちおさんと、そして大阪で今度はバンド編成で。まだまだ今年も何度も会いましょう。





  
Posted by monolog at 10:44Comments(2)TrackBack(0)

ネコテン SPECIAL LIVE “猫はみずいろ”(2016年9月18日 @ 大阪ギャラリーグルッグ)【ライブ後記】

あっという間に時間が過ぎていきますが、先週末の大阪のことを振り返りたいと思います。久しぶりの車での旅。台風に向かっていくイメージ。ここのところ荒天が続くが、なんとかこの長雨を切り抜けたい。車移動のときはいつも浜松のSAで鰻を食べるのが楽しみなのだけど、この旅でも例外なく
。予定通り大阪に到着。ギャラリーグルッグへは昨年冬以来だが、なんだか街の様子がおかしい。なんでもグルッグがある大阪港周辺はポケモンのレアキャラが現れるということでたくさんの人達が車で押し寄せて異様な光景だった。あんなに駐車場がたくさんあるエリアなのに車を停める場所を見つけられず難儀した。こんなことってあるのだな。何も言えねえ、とはこんなときに使う言葉だ。

バタバタしながらライブの準備。グルッグは「ネコテン」展示で猫まみれになっていました。まだ明るい黄昏時に開場、満員御礼。この日の相棒はMartinのアコギとHarmonyのエレキギター、ライブが始まるときはまだ夕方、それがどんどん夜になっていく窓の外のグラデーション。9月なので「harvest moon」からスタート。「エレキギターが印象的だった」というアンケート回答が多かった。いつもよりリラックスしたギターが鳴っていました。この日の個人的テーマは「全部入り」。『pale/みずいろの時代』も「秋」も「猫」も夏の成果としての新曲も全部。僕はきっと1999年以来ずっと秋になると「アップダイク追記」を歌っている。「遅れてきた青春」は学生時代から歌ってきた歌だが、それよりも前に作った「スミス」を収録したアルバムを出した2016年というのはやはり特別な年だ。

P1010474

P1010476

猫にまつわる「ネコテン」に合わせたライブということで、今年の夏のタワー渋谷インストアで歌って反響の大きかったスピッツのカバー「猫になりたい」を再演。その流れで村田和人さんの“カバー”はまだ音源になっていない最新曲「(Nothing's gonna change)LOVELY DAYS」、そこから怒涛の新曲披露を。レコードになっていない歌を歌うときにお客さんの顔が真剣になるのが好きだ。言葉を聞き逃すまいという真剣な顔、言葉が胸に飛び込んできたときのハッとしたような顔。「吉祥寺ラプソディー」とう書いたばかりの曲もまた少し変わった。最近ライブで「もっと歌いたい!」と思うことが多い。この日もそんな夜だった。

終演後はたくさんの皆さんにサインと握手をしていろいろお話も。僕の本を読んだことがきっかけで猫を飼い始めたとスマートフォンを見せてくれる人や思い出話を聞かせてくれる人や、感無量といった感じで会釈していく人。久しぶりに全国各地でのライブが続くが、こうやって出会いや再会が待っているということが嬉しいし、音楽家冥利に尽きる幸せだ。窓の外はずっと雨が降ったり止んだりしていたけれど心が晴れるようなギャラリーグルッグの空間でした。グルッグスタッフに感謝。そしてたくさんのご来場ありがとうございました。

P1010481



  
Posted by monolog at 10:12Comments(3)TrackBack(0)