2018年01月03日

“吉祥寺の杉まつり2018〜犬も歩けばスギに当たる”(2018年1月2日 @ 吉祥寺 スターパインズカフェ)【ライブ後記】



お正月恒例の杉まつりが終了しました。2012年から始まって7回目?これまでで一番楽しいお祭りでした。

僕はトイレッツとして参加しましたが、まずオープニングの大瀧詠一さん「君は天然色」でステージへ。村田和人さんの息子彼方くんとマイクを同じくして歌いました(1月2日は村田さんの誕生日でした)。トイレッツはサトミツさんとベース伊藤健太が不在の4人構成でしたが、ベースを藤田哲也さんに弾いていただいた(イトケンは若き頃に藤田さんのベース教則本で腕を磨いたという前日譚がありました)。サトミツさんの穴をどうしたかというと…、なんと杉真理さんが白衣とトイレ君をかぶって登場、「日本のトイレからこんにちは」の掛け声を。お正月の無礼講、杉さんの優しさに感謝。トイレッツのステージ、とても盛り上がりました。なんだかとても嬉しかったな。「日本のトイレからこんにちは」「僕の小さな悩み事」「PULP!」の3曲で駆け抜けました。イトシュン、良くん、もっくんをこの奇祭に誘い出すことができてよかった。僕のインスタグラムでライブ配信したものがもう数時間くらいアーカイブスに残っていると思いますのでぜひご覧ください。





僕は後半の村田和人さんコーナーで「Brand New Day, Brand New Song」も歌わせていただいた。ハンカチが舞う幸せな風景よ。なんとこれまでで最長記録の7時間のステージ、出演者総勢50名近く、60曲近いセットリスト。一番頑張ったのはお客さんだったと思います。そして、すべてを笑顔でまとめ上げる杉真理さんの人間力と魅力に今年も感動しました。2018年も頑張ろうと誓う夜でした。  

Posted by monolog at 09:58Comments(1)

2018年01月01日

ありがとうございました|2017年 ライブの記録

振り返ってみると、ゲスト出演や飛入り、課外活動もあったし、クローズドなライブを含めて80本以上のステージ。キャリア史上最高のライブ数になった2017年でした。特に10月以降のスケジュールはちょっとどうかしていたかなあと感じます。それでも毎回趣向を凝らして選曲したり、予想を裏切りつつ期待に応えようとしたり、一期一会の演奏を楽しんだ自分がいました。歌う場所があって、観にきてくれる人がいるということがどれだけ大事で幸せなことかを改めて知りました。2018年もよろしくお願いします。明日1月2日の吉祥寺スターパインズカフェでの「杉まつり」からまた新しいスタートです。

22384311_1693678710706129_7612300070158139927_o


<2017年ライブアーカイブス>

1月2日(月)@ 吉祥寺 スターパインズカフェ “吉祥寺の杉まつり2017 〜鶏が先か、杉まつりが先か〜”
1月19日(木)@ 下北沢440 “新・ネガティブナイト3”
1月21日(土)@ 中目黒 トラベラーズファクトリー “『コーヒーと小説』出版記念 コーヒー教室&ブックトーク”(飛入り)
1月29日(日)@ 三重 tayutau はしもとみお個展「薪ストーブと猫のいるライブ」

2月7日(火)@ 高円寺 SHOW BOAT “day by day”
2月11日(土)@ 経堂 cafe+gallery 芝生 “ポチバッジ展 LIVE”
2月12日(日)@ 経堂 cafe+gallery 芝生 “ポチバッジ展 LIVE”
2月18日(土)@ 千代田区役所 “ちよだ猫まつり”
2月19日(日)@ 下北沢 lete “夜の科学 in 下北沢ー小箱のなかの音楽 17”(男性限定ライブ)
2月25日(土)@ 喫茶モノコト〜空き地〜 “音楽と音楽・山田稔明と高橋徹也”
2月26日(日)@ 京都 ケイブンシャ COTTAGE「コーヒーと音楽」とカレーな京都

3月12日(日)@ 蔵前 NAOT TOKYO “3周年記念LIVE〈高野寛×山田稔明×高橋久美子〉”
3月15日(水)@ 渋谷 東京カルチャーカルチャー にゃなか presents “今夜は♡猫♡に感謝祭”
3月25日(土)@ 南青山 ビリケンギャラリー 猫ラボ個展「紫陽花の庭」LIVE
3月26日(日)@ 谷中 コーツトカフェ ぱんださんの小径 個展「灯台守のうた」LIVE

4月1日(土)@ 等々力 巣巣 はしもとみお個展「机の上の犬と猫」 “近藤研二ソロコンサート”(ゲスト出演)
4月2日(日)@ 南青山 ビリケンギャラリー 猫ラボ個展「紫陽花の庭」LIVE<追加公演>
4月8日(土)@ 等々力 巣巣 永井宏作品展 la musique sur l'elephant LIVE「音楽で表現すること」
4月16日(日)@ 恵比寿 天窓 switch『猫町ラプソディ』発売記念公演 “夜の科学 vol.51ーrhapsody in tricolor”
4月23日(日)@ 下北沢 B&B 山田稔明「猫と暮らす人生は、かくも素晴らしい」
4月28日(金)@ 下北沢 風知空知『猫町ラプソディ』発売記念公演 “夜の科学 in 下北沢ーrhapsody in tricolor”
4月30日(日)@ 吉祥寺 リベストギャラリー創 “キチレコソニック2017”フリーライブ
4月30日(日)@ 吉祥寺 リベストギャラリー創 “キチレコソニック2017”ALL STAR LIVE

5月2日(火)@ 吉祥寺 リベストギャラリー創 “キチレコソニック2017 フリーライブ”
5月5日(金・祝)下北沢 本多劇場 “トトトトト 〜トイレットトトレイントクベツヘントークトレイル〜”(サトミツ&ザ・トイレッツ)
5月6日(土)@ 等々力 巣巣 “山田稔明 ソロ弾き語りライブ”
5月21日(日)@ 青山 月見ル君想フ “キチレコソニック2017大打ち上げ祭”
5月23日(火)@ 下北沢 lete “”夜の科学 in 下北沢ー小箱のなかの音楽18”
5月25日(木)@ 下北沢 lete “夜の科学 in 下北沢ー小箱のなかの音楽19”

6月25日(日)@ 下北沢 風知空知 “猫好きにわるいひとはいない vol.2” 山田稔明 × 峯村リエ
6月30日(金)@ 下北沢 ラプソディ “Add Some Music To Your Friday × POPS PARADE”

7月1日(土)@ 静岡 三保原屋LOFT店 絵本『赤い金魚と 赤いとうがらし』刊行記念 福田利之 原画展
7月8日(土)@ 渋谷 duo MUSIC EXCHANGE HARCO LIVE TOUR 2017 “20th Anniversary Special -HIKINGS-”
7月15日(土)@ 恵比寿 天窓switch 『DOCUMENT』発売記念ライブ “夜の科学 vol.52 - 夏の日の記憶と記録”
7月16日(日)@ 恵比寿 天窓 switch GOMES THE HITMAN LIVE 2017 “summer songs”
7月21日(金)@ 下北沢 lete “夜の科学 in 下北沢ー小箱のなかの音楽 20”
7月22日(土)@ 福岡 箱崎 スピタルハコザキ はしもとみお作品展「猫島物語」山田稔明 TALK&LIVE “猫島ラプソディ”
7月23日(日)@ 福岡 JOY TRIP CAFE “夜の科学 in 福岡ー夏の日の記憶と記録”
7月26日(水)@ 下北沢 lete “夜の科学 in 下北沢ー小箱のなかの音楽 21” 追加公演

8月6日(日)@ 吉祥寺 Star Pine's Cafe “第六回吉祥寺祭りー SPC20周年記念 オープニングスペシャル”
8月26日(土)@ 加古川 チャッツワース “夜の科学 in 加古川ー夏の日の記憶と記録”
8月27日(日)@ 大阪 event space 雲州堂 “夜の科学 in 大阪ー夏の日の記憶と記録”

9月2日(土)@ 奈良 NAOT NARA 福田利之 + 高橋久美子 + 山田稔明「絵と言葉と音楽 奈良三重奏」
9月3日(日)@ 名古屋 大須 モノコト “夜の科学 in 名古屋ー夏の日の記憶と記録”
9月9日(土)@ 吉祥寺 Star Pine’s Cafe SPC 20th Anniversary GOMES THE HITMAN “kichijoji rhapsody”
9月19日(火)@ 下北沢 風知空知 “伊藤俊吾 - 夏から秋へのグラデーション”(ゲスト出演)
9月22日(金)@ 南青山 月見ル君想フ “イトケンフェス”(サトミツ&ザ・トイレッツ)
9月24日 @ まほろ座 MACHIDA “峠まつり2017”

10月1日(日)@ 下北沢 lete “夜の科学 in 下北沢ー小箱のなかの音楽22”(声の不調のため振替)
10月7日(土)@ ギャラリー自由が丘 片岡まみこ個展「秋色〜秋の夜長に猫と音楽を聴こう」
10月8日(日)@ 鎌倉 西御門 サローネ “JAMJAMJAM音楽祭 2017”
10月8日(日)@ 鎌倉 moln “貸切り図書館 52冊目 - miyazono spoon for Autumn”
10月12日(木)@ 下北沢 lete “夜の科学 in 下北沢ー小箱のなかの音楽22 振替公演”
10月14日(土)@ 中目黒 トラベラーズファクトリー 『notebook song』発売記念ライブ<第一部>
10月14日(土)@ 中目黒 トラベラーズファクトリー 『notebook song』発売記念ライブ<第二部>
10月15日(日)@ 武蔵境 境南ふれあい広場公園 “むさしの猫のマルシェ”
10月15日(日)@ 下北沢 風知空知 “マキノゲンお誕生日会”
10月16日(月)@ タワーレコード渋谷店5階 パイドパイパーハウス タワレコTV “THE PIED PIRER HOUR”
10月18日(水)@下北沢CLUB Que PLECTRUM presents “Boys Don't Cry 6”(GOMES THE HITMAN)
10月20日(金)@ 等々力 巣巣 保坂展人世田谷区長トークイベント in 巣巣 vol.2「政治とくらし&経済のこと ー 民主主義のバージョンアップ」
10月21日(土)@ 札幌市電貸切ライブ 山田稔明 with キッコリーズ “猫町ソワレ”
10月22日(日)@ 札幌 レストランのや “夜の科学 in 札幌ー秋の日の記録と記憶”
10月29日(日)@ 下北沢 風知空知 “秋色テンダネス”

11月4日(土)@ 大阪 中谷運輸築港ビル(旧商船三井築港ビル)山田稔明 × 高橋徹也 “コーヒーと音楽と猫”
11月5日(日)@ 大阪 中谷運輸築港ビル(旧商船三井築港ビル) “トイレッツがやって来る ジャー!ジャー!ジャー!in OSAKA”
11月10日(金)@ 南青山 月見ル君想フ サトミツ&ザ・トイレッツ メジャーデビュー記念 “トイレッツがやって来る ジャー!ジャー!ジャー!”
11月11日(土)@ タワーレコード 町田店 サトミツ&ザ・トイレッツ ミニライブ&サイン会
11月12日(日)@ タワーレコード 池袋店 サトミツ&ザ・トイレッツ ミニライブ&サイン会
11月16日(木)@ リクシル本社ビル(サトミツ&ザ・トイレッツ)
11月18日(土)@ 横浜 旭公会堂 “第33回全国トイレシンポジウム”(サトミツ&ザ・トイレッツ)
11月19日(日)@ 新潟 燕市 ツバメコーヒー ツバメコーヒー5周年アニバーサリー 山田稔明ライブ “飛び立つコトノハ”
11月21日(火)@ 下北沢 ラプソディ “山田稔明 × 岩瀬敬吾 2MAN LIVEーいつも旅の途中”
11月22日(水)@ 渋谷 東京カルチャーカルチャー “にゃなか1周年記念 第2回「今夜は猫に感謝祭」”
11月23日(木祝)@ 渋谷 ヴィレッジヴァンガード渋谷 サトミツ&ザ・トイレッツ ミニライブ&サイン会
11月25日(土)@ 宮城 NAKAO CAFE “山田稔明 × 高橋徹也・音楽と音楽”
11月26日(日)@ 福島 in-kyo “山田稔明 × 高橋徹也・音楽と音楽”

12月2日(土)@ 加古川 チャッツワース “夜の科学 in 加古川ーsweet december 2017”
12月3日(日)@ 大阪 スタンダードブックストア心斎橋 カフェ “ポエトリーリーディング & LIVE”
12月8日(金)@ 恵比寿 天窓 switch GOMES THE HITMAN “猫町オーケストラ vol.18 - countdown to 2019”
12月10日(日)@ 恵比寿天窓switch “夜の科学 vol.53ーsweet december 2017”
12月12日(火)@ 下北沢 lete “夜の科学 in 下北沢ー小箱のなかの音楽 23
12月21日(木)@ 鎌倉 カフェ・ヴィヴモン・ディモンシュ ““Coffee & Christmas vol.6ー今年もクリスマスソング”
12月24日(日)@ 等々力 巣巣 “巣巣のクリスマスー小さな巣をつくるように”
12月29日(金)@ 町田 まほろ座 MACHIDA “サトミツ&ザ・トイレッツの素”
12月29日(金)@ まほろ座 MACHIDA “平成29年度 サトミツ&ザ・トイレッツ大忘年会”
12月31日(日)@ 吉祥寺 スターパインズカフェ “太陽と月のメロディー”  
Posted by monolog at 16:21Comments(0)

太陽と月のメロディー(2017年12月31日 @ 吉祥寺 スターパインズカフェ)【ライブ後記】



2017年最後のライブは地元吉祥寺スターパインズカフェでの昼公演でした。もう3回目、もはや恒例行事となりました。つねに同じメンツ、というのもなんだか面白くなってきました。リハーサルなしで本番、僕が会場に入ったのはもうすでにお客さんが入場しきった後でした。前の年同様、この1年で書いた新曲で構成するセットリストで歌うことは随分前に決めていました。2016年の12月に書いて、1年かけて大きな曲になった「小さな巣をつくるように暮らすこと」から始まります。

「my favorite badge」は春に行われた「キチレコ」のために書いた曲。『INOKASHIRA』というカセットテープ作品は実はすごく自分にとって大きなものだった。音楽を好きになって自分で奏で始めた黎明期を思い出させたし、「同い年のディラン」も大好きな曲になりました。吉祥寺で歌うことに意味のある歌だなと思った。インドネシアのバリ島への旅が書かせた「ただの旅人」と「baby driver」はそれぞれが違う方向へと旅立とうとしている感じが面白い。2018年はこの曲がどう着地するかが楽しみ。

P1110433

P1110430

P1110427

最後、1年の最後に歌うのは「セラヴィとレリビー」、これが僕にとっての最新曲ということになるが、もともと「メロディ」という仮タイトルだったのが、閃いて「C'est la vie」と「Let it be」ということになった。歌うたびに少しずつ歌詞が推敲されていく。今一番歌うのが楽しい歌。新曲を書いて、それが自分自信を鼓舞してくれるというのは幸せなこと。まだいける、もっと書ける、と思うこと。それが僕ら音楽家を未来の世界へ連れていく。2017年歌い納め、とても充実した1年を過ごすことができました。感謝。共演の高橋徹也さん、そして今年もトリを務めたTSUNTAさんの歌も心に迫るものがあって感動した。

終演後、これも恒例となっているタカテツさんとのカフェ打ち上げ。吉祥寺はどこも混んでいたが星乃珈琲に滑り込んでスフレパンケーキを食べながら来年の構想について語り合う。「へええ、なんだか面白くなりそうだね」「そっちこそそのプラン素晴らしいね」と。気のおけない友人、刺激的なライバル、1年の締めくくりを尊敬するシンガーソングライターと過ごせたことが今年も嬉しかったです。またすぐ来年、1月26日に西早稲田で。

ご来場の皆さん、旧年中応援してくださった皆さん、ありがとうございました。2018年もよろしくお願いします。


  
Posted by monolog at 14:09Comments(0)

サトミツ&ザ・トイレッツ大忘年会(2017年12月29日 町田 まほろ座 MACHIDA)【ライブ後記】

旧年中のライブを振り返って、新しい1年に向けて心構えをしたいと思います。町田で行われたサトミツ&ザ・トイレッツ昼夜公演のこと。夜の公演がソールドアウトしたことを受けて、急遽昼の部でメンバーそれぞれの個性にフォーカスしたイベントが決行されました。みんなの知らない側面が見えて面白かったな。サトミツさんが仕切るラジオ番組の体をとりながらイベントは進んでいきました。まず呼び込まれた佐々木良くん、サトミツさんとは高校の先輩後輩という関係なので、地元密着型のマニアックな話もはさみつつ、良くんの音楽的バックボーンが興味深かった。ユニコーンのカバー、奥田民生さんからは大きな影響を受けているのだろうな。

もっくんの弾き語りも素晴らしかった(譜面が倒れたりする奇跡も含めて)。くるり楽曲のカバーを聴いて、あらためてもっくんのバンドに対する功績を実感する。今年はレコーディングやライブの行き帰りのドライブでもっくんとたくさん話ができたことも収穫でした。伊藤健太、イトケンは中学生の頃に描いた漫画を披露。これがヤバかった。ペンネーム、絵の筆致、ストーリー、ネーム、すべてが本気。何とも言えない気分に(いい意味で)。イトシュンは初めて買ったというたまの「さよなら人類」のカバーが素晴らしかった。途中で登場したもっくんの「着いたー!」コーラスも最高。改めて個性豊かな良いバンドだなあと感嘆しました。

P1110244

P1110261

P1110285

僕は子供の頃から振り返って自分の音楽遍歴を話しました。サトミツさんは有能な聞き手だな。お客さんから集めたアンケートなども活用して飽きさせない一本のしっかりした筋がありました。僕にとって年末からの鉄板ネタ、漫画『ねこぱんち』をスクリーンに映し出して紹介、「なんで山田さんが漫画に寄せていってんすか!」とみんなに笑ってもらう。サトミツさんとはオザケン談義を重ねた1年だったこともあり、秋に出た新曲「フクロウの声が聞こえる」を研究してカバー。自分の詩作に最も影響を与えた人の歌のあとは最新の新曲を。みんな登場してイトシュンの「僕がいなくなっても」、僕の「calendar song」、そしてキンモクセイ「さらば」をセッション。1時間半のイベントの予定が終わってみたら1時間のオーバー。

物販終了後は夜の部へ向けての準備、そして慌ただしく開演。まったく違う内容のサトミツ&ザ・トイレッツ今年最後の演奏が始まります。満員御礼の会場、オープニングから3曲駆け抜けて、みんなで乾杯。この日は通常のライブと趣を変えて、スクリーンを使った佐藤満春のトイレ講座を挟む3部構成。サトミツさんのパワーポイントを駆使したトイレについてのお話にみんなでうなずき笑い突っ込みながら、その奥深さに惹き込まれていきました。

P1110355

P1110344

P1110361

P1110348

サトミツ&ザ・トイレッツで今年作ってリリースした『ホワイト・アルバム』は、控えめに言っても、曲も良くて演奏も気が利いていて、とても良くできた作品になりました。様々なパターンの楽曲がありますが、それを完全にライブで再現できるということもバンドの強み。ライブ後にはシンガーソングライターKANさんが自身のラジオ番組のなかでこの作品を「2017年レコード・オブ・ジ・イヤー」に選出してくださるというご褒美もありました(KANのロックボンソワ)。この日ステージ上で演奏しながら、こんな贅沢な遊びはないなあと感じたのです。おしゃべりやMCも楽しいし。このバンドをやり始めて3年になりますが、音楽が「音」を「楽しむ」と書くことを思い出させてくれたり、バンドのやり方を勉強しなおしたり、ためになることばかりだったなあと思います。来年も予定が決まってきているのでサトミツ&ザ・トイレッツは続くのでしょう。僕はそれが楽しみで、他の現場で何か難しいことや壁にぶつかったらこの場所に休憩しにくるんだろうなと思います。

楽しい仲間たちと、とても楽しい夜でした。また来年。  
Posted by monolog at 13:48Comments(0)

2017年12月28日

“巣巣のクリスマスー小さな巣をつくるように”(2017年12月24日 @ 等々力 巣巣)【ライブ後記】

P1110018

2010年から始まった等々力にある雑貨と家具の店 巣巣でのクリスマスライブ、今年で8回目となるライブが終了しました。昨年と同じく「草とten shoes」との共演。巣巣店主岩崎さん、鎌倉molnの佐々木さん、永井宏さんイベントで何度も共演した鍵盤奏者のイシカワアユミさん、そして山田バンドのメンバーでもある五十嵐くんによるこのバンドは忘れていた何かを思い出させるグループ。この日もその演奏と歌を聴きながら遠い過去の記憶、あるいは経験したことがないかもしれない記憶
に思いを馳せたのです。僕が提供した「冬の日の幻」もちゃんと彼女たちの歌になったなあと感動しました。

鎌倉ディモンシュでのライブに続いて、この日も佐々木真里さんにピアノを弾いてもらいました。そしてもう一人サプライズゲストは高橋徹也さん。前日に年納めのソロライブでくたびれてたはずなんだけど、「タカテツさん、飛入りしない?」という僕の無茶振りに「それなりの格好と覚悟をして巣巣へ向かうよ」と乗ってきてくれた。今年何度もふたりで演奏した「幸せの風が吹くさ」、男らしく(真里さんのピアノも含めて)ガッツのあるいい演奏でした。タカテツさんに感謝。来年もよろしくね。

P1110121

P1110130

P1110096

「wish you a merry christmas」「the first noel」とクリスマスメロディ、その流れからの「星降る街」には楽曲の力を感じさせられた。「星降る街」はあんまり自分からはセレクトしない歌だけど(バラードって照れるし、とても体力がいる)、この日は近い筋からのリクエストがあった。この曲を書いたのはいつかの大晦日、年越しをした真夜中だったことを思い出す。孤独で不安でとても心細い夜に思うことを書いた。「ただの旅人」「きみは三毛の子」は2017年を牽引した歌だと感じる。「小さな巣をつくるように暮らすこと」もそうだ。巣巣のために書いて去年のクリスマスに披露したこの歌は転がる雪玉が大きくなるように膨らんでいって、とても大切な歌になった。年末にこの歌をお別れ、そして祝福のために歌うことになったことはとても象徴的。

アンコール、終わってしまうのが寂しい。ひとりでできたての新曲を歌う。またこの歌が来年もっと大きな歌になっていたら嬉しい。草とten shoesと合体してクリスマスキャロル「世界に告げよ」を。みんな練習してきてくれてばっちりだった。そして昨年に続き小沢健二のカバー「いちょう並木のセレナーデ」。過ぎてゆく日々を踏みしめて僕らは行く。「sweet december」は来年は音源化したいな、と思った。多分去年も同じことを思ったはずだけど。今年もあともう少し。新しい夜明けまで。

P1110195

P1110216

たくさんのクリスマスプレゼントをありがとうございました。今年は特に靴下のプレゼントが多かった。皆さん、どうして僕が靴下が好きなことしってるんだろう(見てたらわかるの?)。僕は12月が誕生日なので、1ヶ月ずっとみんなにいろんなものをいただいてばかりいる。もらったもの以上のことを音楽やなにかでお返しできているだろうか。巣巣という空間をはじめ、いつも手伝ってくれる友人仲間たち、そして思いを持ち寄って各地から集まってくれるファンの皆さんに心から感謝を。今年のクリスマス、もっと言えば12月はいつにも増して忘れられない時間になった。

きっと何度も思い出すことになるはずです。  
Posted by monolog at 19:15Comments(0)

2017年12月23日

“Coffee & Christmas vol.6ー今年もクリスマスソング”(2017年12月21日 @ 鎌倉 カフェ・ヴィヴモン・ディモンシュ)【ライブ後記】

P1100806

年末恒例となった鎌倉カフェ・ヴィヴモン・ディモンシュの“Coffee & Christmas”。2012年、『Christmas Songs -standards and transfers』の発売の年から始まって、今年で6回目となりました。ヒックスヴィル中森さんとクリスマスに託つけて好きな歌を歌うというコンセプトで始まった、コーヒーの香り漂うディモンシュでのライブが僕は大好きなのだけど、師走の大忙しの時期に連絡を取り合ってライブ日程、さらには練習日時を決めるのは至難の業。今年もバタバタと大慌てで鎌倉までたどり着きました。夕暮れ時の材木座海岸の海がとても綺麗で、深呼吸と背伸び。

中森さん、そして3年前から加わった鍵盤の真里さん、そして僕のトライアングル。堀内マスター、チカさん、スタッフの皆さん、そして今年も小山千夏さんが手掛けたクリスマスオーナメントが迎えてくれた。今年はなんだかえらく忙しくて僕はディモンシュでゆっくりコーヒーを楽しむことができないまま1年が過ぎる。無理してでも時間を捻出して好きな場所には行かないとなあと思いました。リハーサルからずっと楽しくて、演奏する喜びに溢れた時間。僕も中森さんもやたらいっぱいギターを持ってきた。僕は今年買ったGibson B-25、Martin F-55、中森さんはMartinのアコギとエレキ、12弦、そしてマンドリン。いつもより色鮮やかな音色が響きます。

P1100727

P1100749

P1100761

「amazing grace」から始まったライブ、2曲目でさっそくクリスマスから脱線してCCRの「Down on the Corner」、ギターリフとサビのコーラスが楽しいのです。そしてもう何回やってるのか、今年も飽きもせずにAmericaの「名前のない馬」と「ヴェンチュラ・ハイウェイ」。中森さんとのタッグはAmericaをカバーするために結成されたと言っても過言ではなく、この2曲はこれから先も何年も歌い続けられて、僕と中森さんの健康のバロメーターとなるでしょう。

今年亡くなったグレン・キャンベルを偲んで、心を込めて「ウィチタ・ラインマン」を歌う。真里さんも言ってたけど、この曲は本当に演奏していて甘美なメロディに魅了される。ジャクソン・ブラウンの来日公演を観たことがきっかけで秋にギターを買った。大人になってもそういうことがあるのだ。「青春の日々」に勝手に意訳の詩をつけて歌う。永井宏さんのやり方をお手本に。ビーチ・ボーイズのクリスマスソング「Little Saint Nick」「Christmas Day」、NRBQ「Christmas Wish」と何年も歌い続けてきた大好きな曲たち。全部Youtubeのリンクを貼ってしまいましたが、結局この年末のライブは音楽が好きなことを忘れない/思い出す/再確認するためのものであるような気がしました。

P1100764

P1100814

今年も堀内さんとのおしゃべりが楽しかった。尊敬すべきカフェ界のレジェンドだけど、いつも気さくで優しい。中森さんも真里さんもそう。僕は先輩に恵まれているなあと思う。クリスマスムードが高まってきたところで「Go Tell it on the Mountain」を。サイモン&ガーファンクル、ピーター、ポール&マリー、そしてジェイムズ・テイラーの名演でも知られる歌。この日の来場者皆さんにCDRでプレゼントした“今年のクリスマスキャロル”、音源は一人多重録音で作り上げたけど(“山田稔明と12人の山田稔明”と命名)この日は中森さんと真里さんと3人で。

クリスマスから少し離れて、リクエストをいただいたので「些細なことのように」を、この1年のこと、会えなくなった人のことを思いながら心を込めて歌いました。「光の葡萄」ももはや賛美歌のような歌だな、と思った。日々の暮らしを賛美する歌。「いちょう並木のセレナーデ」を毎年この時期に中森さんと演奏する、その意味と意義。過ぎてゆく日々を踏みしめて、僕らは行く。ヒックスヴィル「今年のクリスマスソング」も歌って楽しい曲。なぜこんなにクリスマスって人の心をそわそわさせるのでしょうね。アンコールをいただいて僕独りでできたばかりの新曲を。最後に3人で「sweet december」、終わるのが寂しくなるような楽しい時間でした。平日の遅い時間までたくさんのご来場本当にありがとうございました。また来年も同じ頃に同じ場所で。




  
Posted by monolog at 16:51Comments(1)

2017年12月14日

夜の科学 vol.53ーsweet december 2017(2017年12月10日 @ 恵比寿天窓switch)【ライブ後記】

GOMES THE HITMAN“猫町オーケストラ”から一日あいて、12月10日は山田稔明、7人バンド編成の“夜の科学”でした。このソロイベント“夜の科学”は最初の回が2002年、今年で15年目53回目の宴。『DOCUMENT』という代名詞的なライブアルバムを作った年なので、ステージ狭しと並んだ7人で演奏することに感慨もひとしおでした。この日共演叶わなかったフルート奏者の上野くん、ベースのえびちゃんのことも思いながら。リハーサルでは連日ライブが続く僕を気遣って「歌わなくていいから」とみんな優しい。でもこのバンドで音を出しているとわくわくして歌いたくなるのです。

満員御礼の会場、ちゃんとオープニングには「Christmas is Coming」が流れて12月の雰囲気。「太陽と満月」でスカッと始まります。ソロでは近藤さん、真里さん、安宅くん、僕、五十嵐くん、イトケンさんと楽器回し。最後は綾香の声を含む3声で高らかに。「my favorite things」は弾き語りライブでは後半に演奏することの多い曲ですが、バンド編成だと序盤のキックスターターになります。「glenville」の浮遊感も「平凡な毎日の暮らし」の高揚感もバンドならでは。「ナイトスイミング」では天にも昇るような気持ちでした。近藤さんはエレキギターを弾くのが久しぶりだったそうで、なんだかロック度増して揺れまくってたなあ。

P1100439

P1100414

P1100450

P1100463

P1100510

9月に旅行したバリ島で書いた新曲「ただの旅人」をバンドで合わせられたのも嬉しかった。もっともっと良い曲になる予感。「吉祥寺ラプソディ」も「notebook song」も「きみは三毛の子」も同様に大きな曲になっていく。「小さな巣をつくるように暮らすこと」は去年の12月に書いた曲だけど、もうずっとそこに存在していた曲のようにも感じる。これから作る新しい作品に対して期待がむくむくと大きくなっていくようなステージでした。2018年カレンダーが完成したことにより久しぶりに解禁された「calendar song」は手拍子とコール・アンド・レスポンスが楽しかった。

そして個人的なハイライトは「blue moon skyline」のバンド編成での演奏でした。この曲は弾き語りでは頻繁に演奏される曲ですが、なぜかバンドで歌うことは稀。宅録で作られた初ソロ作『pilgrim』の楽曲群は自分にとっていつの頃からか孤独の象徴となっていて、特に「blue moon skyline」は孤独な旅のテーマソングのようなものだったのです。7人で演奏する「blue moon skyline」は幌をつけたキャラバン隊が身を寄せ合って進んでいくような力強さがあり、とても感動しました。キャラバン隊が刻んだ轍から立ちのぼる土埃、そこから浮かび上がってくる「hanalee」で本編終了。

アンコールでは恒例の景品大会。みんな程よく力の抜けた断捨離グッズを提供してくれました。近藤さんと「第2の人生」、エレキギターでの演奏、イトケンさんと綾香にも加わってもらって初めての感じのアンサンブルでした。山田稔明賞は今年一番よかったレコード『The National/Sleep Well Beast』、そしてついに登場したymdパン、僕が前日に焼いたパンをプレゼント。会場が湧きました。特等はギター、新曲弾き語りとともに。終わるのがさみしいくらい楽しかったステージ、「sweet december」では僕の視界には雪が降りました(想像力)。最後は「ハミングバード」、この曲は三拍子のワルツなのでハンドクラップができない曲なんだけど、客席みんなの身体が右に左に揺れているのを見るのが僕はとても好き。その揺れ幅でみんなの楽しさが伝わってくるのです。

P1100555

P1100605

終演後もたくさんの握手とサイン、プレゼントもいっぱいありがとうございました。いつもいただくものよりもたくさんの感謝を捧げたくて、なんとか絞り出す“夜の科学”ですが、皆さんが楽しんでくれていたら嬉しいです。メンバー、スタッフ、手伝ってくれる友だちみんな、恵比寿天窓 switchスタッフ、そして全国から駆けつけてくださったお客さん全員に心より感謝を。

また来年も素晴らしい音楽家仲間に手伝ってもらって良い歌を紡ぎたいと思います。  
Posted by monolog at 13:54Comments(0)

“猫町オーケストラ vol.18 - countdown to 2019”(2017年12月8日 @ 恵比寿 天窓 switch)【ライブ後記】



先週末からのライブを振り返ります。1年の総まとめのような濃厚な数日間でした。12月8日、44歳の誕生日当日がGOMES THE HITMANのライブとなり、朝からお祝いの言葉をたくさんいただきながら恵比寿へ。今年で結成24年となるGOMES THE HITMAN、メンバーみんなと大学のキャンパスで出会った1992年、僕はそのとき18歳だったはずです。長い長い時間が経ったのだなあ。今回のライブ、本番前のリハーサルをあんまりやらないようにしよう、という裏テーマがありました(いつもギリギリまで練習してしまうのです)。その約束がステージ上でのフレッシュな気分の立役者だったかもしれません。満員御礼のなかライブがスタート。

冬恒例、PEANUTSの「Christmas is Coming」が鳴り響いてステージへ駆け込むはずが流れてきたのは夏のライブで使った「サマージャム」インスト、僕の確認ミスで季節感のまるでないオープニングに。本番前のリハーサルをやらないとこういうことになることを思い知るのです。謝罪とやり直し、グダグダのなかで始まったライブでしたが、なんだかGOMES THE HITMANっぽいな、とも思いました。「北風ロック」「北風オーケストラ」と夏の名残を吹き飛ばすようなウィンターソングでスタート。「サテライト」も冬の星空の彼方にある衛星のようなイメージで。

E079C13C-627C-4B0B-B7AE-A842D2775A09

8319F165-F32C-420E-90CE-24F20581F870

この日僕は10月に買った新しい古いギターを弾きました。普段だったらアコースティックギターを使う曲も全部エレキで(「寒い夜だよ」「会えないかな」だけプレゼントとして用意したギタレレを弾きました)。思えばGOMES THE HITMANは結成初期からCDレコーディングを経験するくらいまでずっとエレキギターしか使っていなかった。いいギターを持っていなかったから「僕の鳴りの悪いこのギターは」で始まる歌があるのです。「星に輪ゴムを」は、この1964年製のギターを買うきっかけとなったジャクソン・ブラウンの「The Road」という曲にインスパイアされて書いた曲。「シネマ」も昔より上手に感情を乗せられるようになったなあ、といろんなことを考えながら演奏しました。良い曲を書いた過去があって、そして今があって本当に嬉しい。

新曲「baby driver」は演奏するたびに楽しい。今年書いた曲をこうやってバンドで鳴らす幸せ。「ブックエンドのテーマ」は2014年のバンド再始動のあとに書いてソロで歌ってきた曲。GOMES THE HITMANに似合うなと思ったのでセットリストに載せました。「寒い夜だよ」と「レモンひときれ」は最初期の楽曲、冬の歌が多いバンドですね。「お別れの手紙」と「train song」は姉妹のような、言うなれば組曲。歌詞を噛み締めながら歌う。この日、会場までの道程を2002年作品『mono』を爆音で聴いてきた、という話に導かれて当時の心細さや不安、いらだちについてのMC。「情熱スタンダード」には一層の優しさが付帯したと思うし、「夜明けまで」は希望の色が濃くなったように感じる。

C9200C6B-7488-47A3-BBBE-7CC438ECEF39

2697F1AF-A219-4E2F-A473-26A82EE14F4E

「愛すべき日々」も2003年当時は本当に演奏するのが大変な曲で難儀したんだけど、今こういうふうに思ったように歌えるのって不思議。余計な力が抜けたのだろうか。「手と手、影と影」はもはや僕の手を離れて勝手に先へ先へと先導してくれる力を持つ曲。僕はただ歌が進んでいくのについていけばいい。「memoria」は会場みんなの声でネクストレベルまで昇華する感じがしました。「雨の夜と月の光」はできれば秋のスターパインズカフェみたいにギターを放り出して両手を広げて歌いたいな。本編が終了。

年末恒例の景品大会、旅先で買った塩(ふたりも)とか健康グッズとか力の抜けたものばかりでしたが楽しんでいただけたでしょうか。僕は今年25周年を迎えたR.E.M.『Automatic for the People』限定木箱エディションを。そう、今年で僕は上京してきて25年。東京最初の1年僕を支えて救ってくれたのがこのアルバムでした。特等賞はギタレレ。あちこちいろんな街へ連れていった可愛いやつでした。「会えないかな」演奏とともにプレゼント。1年のご愛顧に感謝して。応援ありがとうございました。来年も再来年もよろしくお願いします。

アンコールで「sweet december」、この曲もソロバンド編成とGOMES THE HITMANとでは少しずつ解釈が違って、それぞれ面白い。エンディング、あれ?エンディング?と思っているところで誕生日サプライズをかけられて、嬉し恥ずかしケーキのキャンドルを吹き消す儀式。いくつになってもこういうのはありがたいものです。最後は20年前に初めて出したCDのオープニングトラック「僕はネオアコで人生を語る」、最高に鳴りのいい1964年のMartinのギターで弾いてやった。「僕の鳴りの悪いこのギターは/長く短い本当の愛を歌う」。自分のキャリアの始まりがこの歌で本当によかったなあと思います。

人生は続くのです。カレンダーのように。

78D80F57-1FA0-4D8F-97CF-DB45596464F1

遠くから近くから、ご来場ありがとうございました。  
Posted by monolog at 10:54Comments(0)

2017年12月06日

ポエトリーリーディング & LIVE(2017年12月3日 @ 大阪 スタンダードブックストア心斎橋 カフェ)【ライブ後記】



先週末、日曜日の話。普段ならチャッツワースで遅めの朝食をいただくところを、早朝に加古川を発って11時に心斎橋入り。青空と紅葉が目に鮮やかで気持ちがいい。急遽開催が決まったスタンダードブックストア心斎橋でのポエトリーリーディングのイベントは、その実どんなふうに何を話して、どのように進行するかといった内容がなにも決まっていないぶっつけ本番のイベントだったので、不安と緊張が大きかった。しかしお店について中川和彦さん(社長)のニコニコ顔を見たら大丈夫だと思った。僕が訪れるたびになぜかビートニクや詩の話で盛り上がるので、「とにかくやってみようや」という中川さんの一声で企画されたこの日のイベントは「詩を書く」ことではなく「詩を読む=朗読する」ことにフォーカスしたものとなりました。

たくさんの人が得体の知れないこのイベントに参加してくれた。まずそのことが嬉しくて心強かった。今回のキーワードは映画『パターソン』とウィリアム・カーロス・ウィリアムズ、そして副読本は谷川俊太郎『詩ってなんだろう』。僕にとって初めて“詩”を意識したのは、自作の詩が新聞に掲載された小学生のころ。掲載紙も詩そのもののことも断片的にしか憶えていないのだけど、とにかくまず頭の片隅に少しだけ残るかけらを集めて書いた「夜のカーテン」という歌の歌詞を朗読してみた。歌詞を声に出して読むことでそれが詩になっていくのだろうか、という実験。さらに中川さんに無理強いして「blue moon skyline」を朗読してもらった。紙に書かれた言葉、それを関西弁のイントネーションが読み上げていくときに思い込んでいた情景や物語が変容していく感じが面白かった。

次にトライしたのがご来場のお客さんに朗読してもらうという無茶振り。しかし果敢にも我こそはと手があがる。「予感」を読んでくれた人は感情豊かでよかった。次は男性に、という流れで僕が指名した彼も朴訥とした口調が素晴らしかった「言葉の海に声を沈めて」。谷川俊太郎さんの本を読んでくれた人、アクロスティックという言葉遊び(あいうえお作文のようなもの)を説明する詩だったのでちょっと難しかったのだけど、それをヒントに僕が取扱説明書を朗読するという飛び道具で会場が沸いた。トリセツを感情豊かに読むと朗読というものが面白可笑しく、ぐっと自分のほうに近づいてくる感覚があった。

中川さんが谷川俊太郎の「足し算と引き算」を朗読したことに呼応して、僕が「小さな巣をつくるように暮らすこと」を歌った。2コーラス目の一節をメロディから離れて朗読してみたらこれも新しい気付きがあって面白い。詩を考えるときにはやはり永井宏さんのことが浮かんで、永井さんの詩で「アイスクリームマン」と「くよくよするなよ」を歌うころには予定時間の2時間を過ぎようとしていました。ポエトリーリーディングという少し難しく堅苦しいテーマなのに笑いの絶えない時間が過ごせたのは、いつも以上に耐え難き僕の饒舌を中川さんが上手に手綱をとってくれたからだと思います。こんなに楽しい会になるとは予想以上だった。次回はみんながそれぞれの読みたい言葉を持って集まろう、という約束をしてお昼のポエトリーリーディング集会は終了しました。個人的には言葉について小さな革命が起きた日でした。また春に。

P1100215
  
Posted by monolog at 23:01Comments(0)

“夜の科学 in 加古川ーsweet december 2017”(2017年12月2日 @ 加古川 チャッツワース)【ライブ後記】



先週末の話、今年もチャッツワースでクリスマスのライブを。兵庫県の小さな町加古川、毎回毎回会場にいっぱいのお客さんに集まって歌を聴いてもらえることを当たり前だとは僕は全然思ってなくて、来るたびに感謝と驚きでいっぱいになる。店主岸本さんも含む熱心なファンの皆さんのおかげで、いつも楽しい時間を過ごさせてもらえることが嬉しい。快晴の神戸に降り立ち、加古川へ着いてバタバタと準備をするうちに階下ではチャッツワース名物の立食パーティーが始まっていました。これが交流の場になって加古川の公演はいつもどこよりも和やか。

P1100146

クリスマスライブと銘打っているので『Christmas Songs』のなかから「amazing grace」でスタート。この日はお客さんからのリクエストをたくさん取り入れたセットリストになりました。「男なら女なら」、未発表の「長距離ランナー」というマニアックな選曲、「day after day」も久しぶりに歌ってみると本当に気持ちのいい発語の快感のある曲だなあと感じた。ちょうど20年前にリリースしたCDのなかから「レモンひときれ」、僕のアーカイブスのなかでも数少ない紅茶が出てくる曲をチャッツワースでやる意味。「忘れな草」「言葉の海に声を沈めて」はリリースから15周年を迎えた『mono』から。

9月に行ったバリで書いた新曲も演奏できてよかったです。今年録り下ろしたクリスマスキャロルは「go tell it on the mountain」、サイモン&ガーファンクルやピーター、ポール&マリーの歌唱で慣れ親しんた曲でした。「chiurchbells ringing」は『SONG LIMBO』シリーズに収録されたレアな、数少ないGTH流クリスマスソング。導かれるように「星降る街」「サテライト」と冬の星座を思わせるような歌を続けました。アンコールがこないくらいたっぷり歌うというのがこの日のテーマだったのだけど、本編終わっても歌い足りなくて年末恒例「sweet december」、「あさってくらいの未来」、最後は声を枯らして「ハミングバード」で2時間半のステージは大団円。

P1100155

P1100187

終演後はたくさんの握手とサインを。年に2回のペースで訪れる加古川は親戚の住む町のようで、とてもあたたかい。岸本さん家族との打ち上げは鍋。おしゃべりと大笑いとで時間があっという間に進みました。今年は夏、そして大阪イベントとお世話になったチャッツワース。東京で紅茶フェスの際にはうちにお招きすることもできてよかったな。また来年も同じように、しかし今年とはまた違う未来があるのだろうなーと思います。2017年、ありがとうございました。また来年。


  
Posted by monolog at 10:49Comments(0)

2017年11月29日

“山田稔明 × 高橋徹也・音楽と音楽”(2017年11月26日 @ 福島 三春 in-kyo)【ライブ後記】



高橋徹也さんとの先週末の東北ツアー。仙台のホテルを朝に出発して福島三春へ。実は風邪からの病み上がりだったタカテツさん、ステージではそれを微塵も感じさせなかったところはさすがでした。車内が物静かだったのはお互い喉を温存したからかもしれません。それでも車内BGMに導かれ「今かかってるの誰?」とか「なんでここでYESの『危機』なの?」とか気の置けない会話が続き、あっという間にin-kyoに到着。

店主長谷川ちえさんに会うのは1年ぶりか。蔵前の頃は季節の折々でお会いしていたが時間が経つのはあっという間。三春は去年もバタバタと慌ただしく駆け抜けた感じだったのだけど、今回は三春索麺(そうめん)の美味しいお店を紹介してもらって舌鼓。こじんまりした素敵な町です。ちえさんがいなかったら来なかった場所だと思うと不思議な縁を感じます。お店に戻るといっぱいのお客さん。アアルトコーヒー庄野さんが焙煎してくれた「コーヒーと音楽」の香りが漂います。

P1090821

P1090831

前日のNAKAO CAFEと打って変わって、窓からの明るい日差しのなか始まったライブ。タカテツさんはセットリストの大部分を変えてきたから、僕もそれを見ながら演奏曲目を変更していく。これがソロ弾き語りの醍醐味か。朗読のシーンが時間の流れが止まるようで興味深かった。演奏が進むに連れて窓の外の色味が変わっていき、黄昏時の柔らかい光の頃にステージを交代。大きな窓が印象的なin-kyo、僕は「愛すべき日々」でスタート。凍る窓の向こうに鮮やかな光。

日曜日のドライブのあとで歌う「glenville」もいい。新曲「baby driver」はGOMES THE HITMANの新作に収録する予定だが、もしかしたらタカテツさんの『Style』の軽快さに呼応したものだったかもしれない。in-kyoのお手洗いに入ったらその空間の凛とした美しさに感動したからサトミツ&ザ・トイレッツの「答えはトイレのなか」を歌った。台所まわりもとてもきれいで、帰ったら掃除しようと思う。「hanalee」はちえさんがとても好きな曲だといつか言ってくれた曲。長谷川さんとの結婚パーティーでも歌ったが、ここで歌わないわけにはいかない。

P1100025

P1100032

いよいよ日がとっぷりと暮れてきて、再びタカテツさんを呼び込んでセッションの時間。リクエストを受けたという迷曲「猫とホテル」をふたりで。回を重ねるたびに迷曲から名曲へと昇華していくような感覚がある。みんなのニコニコ顔をステージから見るのが楽しい。洋楽のカバー対決というのも予定していたのだけど、前日の演奏が楽しかったのでまたザ・ピロウズとb-flowerを。お気に入りのものがたくさんある場所で歌う「Girl」と「things」、「幸せの風が吹くさ」は大きな手拍子の音に煽られて熱くなりました。アンコールにはフィッシュマンズ「エブリデイエブリナイト」、ご来場の皆さんの毎日毎晩が幸せなものになりますように。

きゅっとこじんまりした親密な空間はちえさんが丁寧に大切に作り上げたもの、そこに相応しい音楽をふたりで奏でられたなら光栄です。近くから遠くから来てくれた皆さんありがとうございました。皆さんもあの空間を作った一人ひとりだったと思います。終演後急いで片付けて、郡山市まで移動してソノラバーガーというお店に連れていってもらった。とても素敵なお店でライブもやられているそうで、また新しい縁を感じました。日付が変わるころ東京へ到着。あっという間の2日間でしたが、とても充実したものになりました。尊敬する友人であり音楽家、高橋徹也に大きな感謝を。また新しい旅の目的地を見つけましょうね。

P1100096

P1100128


  
Posted by monolog at 11:19Comments(0)

“山田稔明 × 高橋徹也・音楽と音楽”(2017年11月25日 @ 宮城県 富谷市 NAKAO CAFE)【ライブ後記】

先週末の高橋徹也さんとの東北ツアーを振り返ります。午前中に吉祥寺で落ち合って、東北道を北へと向かう旅です。前週の新潟でひやひやする思いをしたので、タイヤチェーンを積んで心構えもばっちり。これまでのタカテツさんとの旅はすべて西だったので地図の上の方に向かうのが新鮮。雪をかぶった連峰や紅葉、田んぼの風景を眺めながらいいドライブ。今月頭の大阪はたくさんの楽しい出来事が記憶に残りましたが、演奏面に関してもこれまで種を植えたところに芽が出て果実が実ったような、そういう収穫感もありました。

まず最初のヴェニューは宮城県富谷市のNAKAO CAFE。僕は3度目の演奏、タカテツさんを連れてくることができてよかった。ここはとにかく素敵なものが溢れる場所、雑貨屋さんでありコーヒー豆やスイーツも売ってるし、ライブ会場となるカフェも広くて心地いい。お店に到着してすぐライブの準備。今回も音響機器はすべて持ち込み、自分たちでセッティング。ステージまわりには今回もカメヤマキャンドルさんが揺れる灯の演出をしてくれました。なんと素晴らしい風景、うっとりしてしまいます。

P1090624

P1090633

遠くから近くからたくさんのお客さんが集まってくれました。広いカフェなのでいつも最初は「こんなに人が来るのかしら」とドキドキするのですが、ステージに立つと嬉しくてわくわくしてくるのがここ、NAKAO CAFEです。今回は「二人出ずっぱりスタイル」をやめてタカテツ、山田、セッションと続く3部制に。最初にふたりで挨拶して、いよいよ開演。タカテツさんの演奏が始まりました。エレキギター(新しいギター)弾き語り、ニューアルバム『Style』のタイトルトラックから軽快に始まった大阪のライブとは対照的にデビュー作の楽曲が1曲目。ゆっくりしっとり立ち上がっていく響きが印象的でした。お客さんも真剣に聴き入っていましたね。最後は「Style」で手拍子で盛り上がって第一部終了。長いようにもあっという間にも感じる不思議な時間でした。

僕のステージ、タカテツさんが新しく買ったジャズマスターを弾くというので僕も先月買った1964年製のMartin F-55で、「星に輪ゴムを」からスタート。冬の冷たい窓、そのなかは実はあたたかい。ステージもじっとりと汗をかくくらいの熱気があった。「ただの旅人」という新曲も演奏するたびにキーが変わったり節回しが変わったり、毎回面白い。サトミツ&ザ・トイレッツの曲も受けがよくて嬉しいです。「sweet december」を東北で歌ったのは初めてのことかもしれません。歌いながらしみじみする歌。

P1090763

P1090723

再びタカテツさんを呼び込むかたちで第三部の始まり。お互いの好きな日本語ロックのカバーをということで、大阪に続いてこの日もタカテツさんがザ・ピロウズの「ストレンジ・カメレオン」、僕がb-flowerの「つまらない大人になってしまった」を披露。実はリハで一番練習してたのはこのパート。大阪よりも積極的にお互いの演奏に呼応しあう。“Favorite”繋がりで「My Favourite Girl」と「my favorite things」、そして「幸せの風が吹くさ」で盛り上がって終了、のつもりがアンコールの声が止まず、急遽もう一曲。ライブが長くなりすぎるから、とセットから削られていたフィッシュマンズのカバー「エブリデイエブリナイト」で大団円。ふたりともなんだかいつもより力強く良い声で響き合っていたように思いました。

P1090632

P1090791

P1090796

終演後は物販に長蛇の列。サインに時間がかかって申し訳なかったけど、1年に1度の東北旅で沢山の人とお会いできて幸せでした。お店でBGMとして流れていた「光の葡萄」の歌詞のフレーズだけを頼りにここへ辿り着いたという方もいらっしゃって、NAKAOというお店の持つ求心力をひしひしと感じる夜でした。スタッフの皆さんも穏やかで優しい。Date fmでデビュー当時からお世話になっていたディレクター氏も駆けつけてくれて、遅い時間にも関わらず美味しいご飯屋さんに連れていってくれました。ずっと準備に駆け回ってくれていたNAKAOの堀江さんが体調を崩されてお会いできなかったことだけが残念だったので、また1年後とは言わず新しい春が来る頃にでもまた歌いにいきたいです。たくさんのご来場ありがとうございました。僕もタカテツさんも楽しく幸せな夜を過ごしました。

P1090810

P1090812
  
Posted by monolog at 09:29Comments(0)

2017年11月28日

にゃなか1周年記念 第2回「今夜は猫に感謝祭」(2017年11月22日 @ 渋谷 東京カルチャーカルチャー)【ライブ後記】

IMG_7740

先週水曜日、渋谷の東京カルチャーカルチャーで川上麻衣子さん主宰「にゃなか」の1周年記念イベントにお誘いいただいて参加してきました。今年春に続き2回目。前回のときに峯村リエさんと初めてお会いしてその後のイベントに繋がったり、猫が結ぶ縁はまだまだ広がっていくのです。川上麻衣子さんと放送作家の東野ひろあきさんが軽妙に司会進行、ラサール石井さんの愛猫話、缶詰博士の黒川勇人さんの「ちゅーる」についての考察など興味深いものがたくさんありました。猫のことばかりの2時間半。

シンガーソングライター香蓮さんの「にゃなか」テーマソングも可愛らしく、続いて僕に任された15分。「きみは三毛の子」でポチ実の可愛さ自慢をして、「小さな巣をつくるように暮らすこと」で毎日の暮らしを見つめ、「猫町オーケストラ」で猫の気持ちになりました。皆さん耳を澄まして聴いてくださって嬉しかったです。加藤由子先生の猫の看取りの話も前回に引き続き考えさせられるところがありました。『猫とさいごの日まで幸せに暮らす本』というのを加藤先生から購入。いつも手の届くところに置いておこうと思います。

一番歓声があがったのは、Petcube Playという動物のための見守りカメラを設置した麻衣子さんの部屋、愛猫タックンが遠隔操作のレーザーポインターで遊ぶ姿がばっちりリアルタイムで映し出された瞬間。家を留守にしがちの僕には興味津々のマシンでした。終演後、CDや本、Tシャツなど、たくさんの方にお求めいただいて嬉しかったです。ちゅーるとか猫缶をいっぱいいただいてホクホクしながら愛猫の待つ家まで帰りました。またの機会があればぜひ参加したいです。






  
Posted by monolog at 23:25Comments(0)

山田稔明 × 岩瀬敬吾 2MAN LIVEーいつも旅の途中(2017年11月21日 @ 下北沢 ラプソディ)【ライブ後記】



先週の今日の話。岩瀬敬吾くんとの2マンからまだ1週間しか経っていないということに驚き震えながら(なんと濃密な1週間か)、下北沢ラプソディでの夜のことを振り返ります。敬吾くんと同じステージに立つのは2011年以来久しぶり。カスタネッツ元さんの裸眼とハックルベリーフィンさくちゃんとのCLUB Queでの弾き語りイベントだったが、先月カスタ元さんに会ったときに「あの日のイベントは本当に楽しかった。またあのメンツでやりたい」と言われて思い出したばかりだった。敬吾くんとは福岡で会ったり、SNS上でやりとりがあったりはしたが、こうやって下北沢でたっぷり1時間ずつ歌うことができて嬉しかった。

敬吾くんのステージ、MCで「山田さんには本当にお世話になった」と心尽くしの賛辞をいただきくすぐったかったが、僕も一人で音楽の旅を始めるときは心細かったから、新しい旅に出ようとする人にはできる限り参考になるようなアドバイスをしたいと思っているし、覚悟さえばればそういうアドバイスの有無に関わらず自分の進むべき道を早かれ遅かれ見つけるのだ。細っこくて物腰柔らかな敬吾くんだが、とても逞しくなっていて唯一無二の歌を歌っていました。

僕のステージはリクエストをいただいた曲を中心に歌いました。冬本番を前に「北風オーケストラ」、下北沢ラプソディで歌う「吉祥寺ラプソディ」、「些細なことのように」も普段あんまり歌わないからリクエストはいい機会になる。「明日は今日と同じ未来」は自分で書いた曲なのに、誰かにさとされているように感じる不思議な曲。平日のライブで「また明日」と歌う「距離を越えてゆく言葉」もいい響きでした。今年の「sweet december」初下しはこの日となりました。ああ、また「sweet december」の季節がやってきた。泣いたり笑ったり、君も僕も忙しいけど、今年もあともう少し。新しい夜明けまで。

良い夜でした。平日の夜遅くにご来場ありがとうございました。

B4B79430-6744-4441-8040-680FF4CAD968
  
Posted by monolog at 23:06Comments(0)

2017年11月24日

サトミツ&ザ・トイレッツ インストアライブ&サイン会(017年11月24日@ ヴィレッジヴァンガード渋谷店)【SETLIST/ライブ後記】

昨日のこと。午前中から出かけてサトミツ&ザ・トイレッツのインストアライブ。祝日の渋谷は賑やか。自分が思っていた場所と違う場所にヴィレッジヴァンガードがあって、猫の目のように変わる渋谷の街の風景に目眩がする。メンバー全員でのリリース関連のストアイベントはこれで最後ということで、いつもより1曲多く演奏。みんな歌えて、しっかり演奏できて、MCも打ち合わせもせず噛み合うというこの感じは「バンド感」としか言いようがない。11月はサトミツ&ザ・トイレッツのみんなと色んな場所で演奏してほんと楽しかった。僕は自分のツアーで関東を離れるのでいよいよバンドから離脱、イベントには参加できませんが、週末には千葉県柏と横浜で演奏があります。それが年内最後の観覧無料のフリーライブになりますのでお近くの方はぜひ。

演奏終了後のサイン会でご来場のファンの方にタワー渋谷で伊藤銀次さんのインストアイベントがあることを教えてもらったのでもっくんと一緒に観にいった。45周年のキャリア、僕らは足元にも及ばないなあと感嘆。長門店長に引っ張り出されて少しおしゃべりさせてもらったが、銀次さんも杉さん同様本当に若く楽しく、そして優しい。もっくんの手からサトミツ&ザ・トイレッツのCDを銀次さんへ渡せたのが嬉しかった。大滝詠一さんのユーモアやオモシロを受け継ぐのはダジャレ好きな銀次さんや杉さんと村田和人さんのアロハ・ブラザースで、僕はサトミツ&ザ・トイレッツでその末端の系譜を踏めたらと密かに思っているのだ。




2017年11月24日(木祝)@ ヴィレッジヴァンガード渋谷店
サトミツ&ザ・トイレッツ インストアライブ&サイン会


1.日本のトイレからこんにちは
2.ぷりぷり行進曲
3.PULP!
4.僕の小さな悩み事
5.今夜はCLEAN IT!



年内最後のサトミツ&ザ・トイレッツのライブが決定しています。
今年のいろいろを洗い流すような夜に。

2017年12月29日(金)@ まほろ座 MACHIDA
佐藤満春 凱旋&レコ発記念 平成29年度 サトミツ&ザ・トイレッツ大忘年会

17:30開場 18:30開演/前売3,100円 当日3,500円(別途2オーダー以上)
出演:サトミツ&ザ・トイレッツ
[ 戸井廉太郎(佐藤満春 / どきどきキャンプ) / 猫すなお先生(山田稔明 / GOMES THE HITMAN)
サニタリー俊吾(伊藤俊吾 / キンモクセイ) / トイ・レノン(佐々木良 / キンモクセイ)
イトイレット・KEN(伊藤健太 / ex.ゲントウキ) / うんち森もり(森信行 / ex.くるり)]

【チケット販売】
・プレイガイド:Livepocket(11/10 12:00〜12/29 0:00)
 https://t.livepocket.jp/e/171229
※初回お申込みにはLivepocket新規会員登録が必要となります。

【電話予約】
・まほろ座(11/10 16:00〜12/28 19:30)
 042-732-3139(まほろ座16:00〜19:30)
※ご予約確定後のキャンセルはご遠慮ください。

【お問合せ】
・ticket@mahoroza.jp
・042-732-3139(まほろ座16:00〜19:30)

まほろ座 MACHIDA(http://www.mahoroza.jp
東京都町田市森野1-15-13パリオビルB1F
TEL 042-732-3021  
Posted by monolog at 10:06Comments(0)

2017年11月21日

ツバメコーヒー5周年アニバーサリー “飛び立つコトノハ”(2017年11月19日 @ 新潟 燕市 ツバメコーヒー)【ライブ後記】



こないだの週末の話。年に一度の新潟燕市への旅、毎年秋の紅葉を愛でながらの眼福を味わう行事だったのだけど、今年は例年よりも2週間ほど遅く設定されたため、トンネルを抜けると景色はもう冬でした。なかなかスリリングな運転でしたが、なんとか無事にツバメコーヒーに到着。雪の多い国の人たちの暮らしは本当に大変なのだなあと改めて思いました。アアルトコーヒー庄野さん、大塚いちおさんも到着、ツバメコーヒーのタナカさんがいつものように出迎えてくれました。足元の悪いなかたくさんの方にご来場いただき嬉しかったです。

「光と水の新しい関係」とか「アップダイク追記」といった秋の歌を並べたセットリストだったのを急遽変更してGOMES THE HITMAN「北風オーケストラ」、雪から雨に変わった窓の外を眺めながら「雨の夜と月の光」と臨機応変にできるのがソロ弾き語りのいいところ。僕の燕市の印象はとにかく夜が暗い街。「home sweet home」はそんな目をつぶっても変わらないような、しかし目が慣れてくると星が瞬くような燕の空を思いながら歌いました。

P1090590

P1090610

ここ数年は僕の演奏にあわせた大塚いちおさんのライブペインティングをやっていたのだけど、今年は「僕たちはこんな歌を聴いて育った」的なトークと、いちおさんからのリクエストに応えるパートを企画しました。いちおさんと僕は少し年が離れていますが、お互いがエコーズ(辻仁成を中心にした80年代に活躍したロックバンド)好きというカミングアウトから始まった音楽談義は好きなものの共通項が多くて響き合うのです。まず最初のいちおさんからのリクエストはストリート・スライダーズでした。僕が初めて組んだバンドはスライダーズのコピーバンドだったので得意分野(もっとも当時僕は歌を歌っていなくてギタリストでしたが)、彼らのデビューアルバムから名曲「のら犬にさえなれない」を歌いました。みんなポカーンとしながら聴いてるかなあと思ったけど、アンケートを読んだら「蘭丸のギターが聞こえてきました!」とか静かな反響があった。

いつもツバメコーヒーではエコーズのカバーを織り交ぜるのですが、今年はちょっと変化球、辻仁成のソロアルバム(なんとムーンライダーズ鈴木慶一さんのプロデュース)から「僕たちの結婚」という隠れ名曲をディグ。「山田さんの歌みたいだった」という声を多数いただいた。そして、僕がまったく聴いたことがない、いちおさん青春ミュージック、甲斐バンドの曲を演奏することに。「LOVE MINUS ZERO」という曲がとてもツバメコーヒーの夜の雰囲気に似合いそうだったのでセレクト、主語の「おれ」を「僕」に変換して本気でアレンジして歌いましたが、いちおさんにもとても喜んでもらえて嬉しかったです。

P1090618

好きなものを好きでいること、好きでい続けることって本当に楽しいなあと改めて思う夜になりました。ツバメコーヒーでのイベントは今年で6年目でしたが、ずっとこの機会が続きますように。ツバメコーヒー5周年おめでとうございます。小さな町を照らす光であれ!

また来年!

  
Posted by monolog at 11:24Comments(0)

2017年11月15日

トイレッツがやって来る ジャー!ジャー!ジャー!in OSAKA 大阪(2017年11月5日 @ 大阪 中谷運輸築港ビル)【ライブ後記】



海岸通文化祭 みなとミーツの2日目は前日からガラッと雰囲気が変わります。僕が猫すなお先生として参加するサトミツ&ザ・トイレッツの東京以外で初お披露目となるライブのため、前夜遅くまで打ち上げをしていたにも関わらず朝早くから楽器搬入。サトミツさん、もっくん、良くんは東京から朝一番の新幹線で会場を目指します。みんなが揃ったのがお昼、そこからサウンドチェックですがほぼリハーサルなし。バンドの演奏をこの日のドリンクを担当してくださったチャッツワース岸本さんや五十嵐くんに聴いてもらいスピーカーの位置などを調整、バンドサウンドが音響的にとても難しい会場でしたが奇跡的なバランスで歌が響いたと思います。

ワークショップの部屋ではアアルトコーヒー庄野さんのコーヒー教室、タカテツさんやイトシュンも参加して大盛況でした。この日から販売となったえちがわのりゆきさんイラストによるTシャツやバッジも大人気。メジャーデビューのCD発売直前、大阪での初ライブは満員御礼、会場の熱気もヒートアップしていきます。「はいはい、どうもー。みなさんこんにちはー!」という芸人然としたサトミツさんの掛け声でライブはスタートしました。

P1090323

P1090315

P1090250

11月10日に発売になるメジャーデビューアルバム『ホワイト・アルバム』を曲順通り頭から演奏するという構成。アニマックスうたのじかんタイアップ曲「僕の小さな悩み事」のみ解禁前ということでスキップしましたが、このアルバムを作るときに曲順に関してみんなでああでもないこうでもないと侃々諤々やったのが功を奏して、とてもいい流れのステージとなりました。大阪限定「トイレの神様」を一節歌うシーンも含めて、とにかく笑いの絶えない楽しい時間。イトシュンの「トイレと革靴」、僕の「答えはトイレのなか」でちょっとウルッとしてジワッとくるのも良いバランス。トイレッツ流ヒップホップ「今夜はCLEAN IT!」では会場全体がコール・アンド・レスポンスでひとつになりました。

お笑い芸人のサトミツさんが音頭を取ってトイレについての歌を歌うという時点でユーザー側からしたら相当バイアスがかかるのは重々承知していますが、百聞は一見にしかずというか、『ホワイト・アルバム』というCDは本当に良い作品なのでぜひ手にとって聴いてもらいたい。で、きっとCDよりさらにライブのほうがもっと楽しい。この日は特にサトミツさんの話芸がテンポよく、お客さんもみんな笑顔でした。その後のレコ発、インストアといい調子なのもこの日の成功があったからだと思います。終演後、イベントもすべて終了し、みんなで片付け。長い長い一日でした。ご協力いただいた皆さんに心から感謝。実行委員長のギャラリーグルッグ和田さんも本当にお疲れさまでした。このビルがある限り、また来年やりましょうね。

P1090357

P1090374

P1090377


サトミツ&ザ・トイレッツ『ホワイト・アルバム』はこちらから  
Posted by monolog at 22:00Comments(0)

“コーヒーと音楽と猫”(2017年11月4日 @ 大阪 中谷運輸築港ビル(旧商船三井築港ビル)【ライブ後記】



とにかく慌ただしい毎日で、大阪での奇跡みたいな2日間から10日ほど経ってしまいました。それでもいろんなことを明確に憶えていて、きっとずっと忘れないのだろうなと思います。前日の設営から旅の行程などについてはfishing with john 五十嵐くんのブログに面白く書かれていて、共演の高橋徹也さんも彼のブログに早々に詳しく記してくれています。おおくぼくんのブログも面白かったな。とにかく準備段階から不確定要素が多くて、どうなることかとざわざわしながら迎えた「海岸通文化祭 みなとミーツ」でしたが、たくさんのご来場者に助けられてとても楽しい2日間となりました。くたくたになったのにまた来年もあったらいいな、と思っている自分がいます。2日間に渡ったステージの模様をひとつずつ振り返ってみたいと思います。

会場は、レトロビルといえば、響きはいいのだけど、普段は使われていない古いビルの一室。蛍光灯しかない部屋でした。窓の外には電車が走るのが見えます。東京から音響機材を持ち込み前日のうちにセッティング、そしてLEDライトや家中の照明器具
を持ち寄って殺風景な空間に柔らかい明かりを当てることに苦心した。おおくぼあおいもなかくんはステージ背後にクラフト紙を貼ってライブペインティングの準備を。日が暮れて到着した僕らが会場の準備をすべて終わらせたのはもう23時を回ったころでした。そして翌日、まだよく晴れて太陽の光が明るい時間にライブが始まったのでした。満員御礼の会場、音楽を鳴らすのに完璧な空間がそこにありました。

P1090019

P1090045

僕とタカテツさん、ふたりとも出ずっぱりという去年から4度目となる共演。今回は背後でおおくぼくんが絵を描いています。僕が先攻、秋の季節ということで「光と水の新しい関係」「アップダイク追記」で幕開け。タカテツさんはリリースしたばかりの新作から「Style」「八月の疾走」とテンポよく続きます。おおくぼくんは楽曲の歌詞にインスパイアされた絵を自由に描いては消していきます。せっかくだから普段やらないことをやろう、ということになってお互いの好きな邦楽カバーのコーナーを作ったのですが、お互いの演奏を聴くのはこの日が初めて。僕はb-flowerの「つまらない大人になってしまった」、タカテツさんはザ・ピロウズ「ストレンジ・カメレオン」を歌った(僕は八野さんに、タカテツさんは山中さんにカバーすることを報告していました)。そしてふたりとも影響を受けたフィッシュマンズ「エブリデイ エブリナイト」のセッション、これがとても良かった。歌いながら感動したのです。

ちょうどこの頃になると日が陰り、暖色のライトが壁を染め始めました。窓の外にはうまい具合にオレンジの明かりに照らされた街路樹。おおくぼくんがラップスティールギターを担当し、タカテツさんの迷曲「猫とホテル」を3人でセッション。これも最高でしたね。音源化するなら僕も入りたいです。このイベントにコーヒーを提供してださったアアルトコーヒー庄野さんが編纂した本のなかから朗読を。僕は「大阪の可能性」という織田作之助の随筆を一節。そしてタカテツさんが島崎藤村の「太陽の言葉」を読み、僕とおおくぼくんが音を添えました。これも奇跡的なタイミングで素晴らしいセッションだったと思います。「わあ、ぶっつけでこんなにうまくいった!」とびっくりしました。

P1090108

P1090136

後半は駆け足で進んでいきました。僕はバリ島へ行って書いた新曲を。タカテツさんは「Style」から切ない歌を。特に「夕暮れ星」という曲が僕は大好きで聴き入ってしまいました。「小さな巣をつくるように暮らすこと」では最後のラララをお客さんにもタカテツさんにも歌ってもらった。「真夜中のドライブイン」では僕がハーモニカを。ふたりの共演での「幸せの風が吹くさ」も堂に入ってきました。大好きな人、お店、もの、音楽ばかりをかき集めたこのイベントには「Favorite」という言葉がキーワードのような気がしました。まずタカテツさんの「My Favourite Girl」、そして僕の「my favorite things」をふたりで演奏してイベントは大団円を迎えました。皆さんの手拍子が効いて、この2曲がハイライトでした。

慌ただしく駆け抜けた2時間半でしたが、お互いへのリスペクトがなければこんな構成のライブはできないなあと改めて思ったのです。おおくぼくんのウィットに富んだ絵やギターもよかった。終演後、背景の絵を眺めながら3人で「ふー」と深い息を吐いたのでした。この日の打ち上げはとにかく楽しかったな。酒豪の庄野さんを前に珍しく熱燗を呑むタカテツさんや、やけに声の大きな五十嵐くん、前の晩に猫30匹とともに保護猫シェルターで過ごした話で盛り上がるおおくぼくん。地下階でのライブのために札幌から来ていたカポウさん、前乗りしたイトシュンも含めて、様々な点と点が線に繋がっていく感じ。こういう感じが僕は大好きなのです。海岸通文化祭 みなとミーツ初日、無事終了。

P1090174

P1090172
  
Posted by monolog at 20:35Comments(0)

2017年11月13日

サトミツ&ザ・トイレッツのレコ発ウィーク終了|まだまだ関連イベントは続きます



11月5日の大阪から始まって、6日の名古屋浜松でのラジオプロモーション、8日の生放送3本出演にオールナイトリハーサル、そしてFMヨコハマでの生演奏、月見ル君想フでのレコ発に週末タワーレコードでのインストアとものすごい慌ただしさで過ぎていきました。一言でいうと「楽しかった!」で片付けられるかもしれません。昨日のタワーレコード池袋も本当にたくさんの人が集まって足を止めてくれて嬉しかったです。みんな満身創痍くたくたですが、ずっと笑っていた1週間でした。

2017年11月12日(日)@ タワーレコード 池袋店
サトミツ&ザ・トイレッツ
ニューアルバム『ホワイト・アルバム』発売記念 ミニライブ&サイン会


公開リハーサル:答えはトイレのなか(サトミツVOバージョン)
1.日本のトイレからこんにちは
2.ぷりぷり行進曲
3.KUSOしてみて
4.今夜もCLEAN IT!


次回皆さんに観ていただけるサトミツ&ザ・トイレッツは11月23日(祝)渋谷ヴィレッジヴァンガードでのインストアイベントですが、今週われわれバンドは一般人参加不可という某トイレメーカーの社内イベント、さらには日本トイレ協会が主催する全国トイレシンポジウムという催しで演奏するという、いよいよその道をひたすすむ活動を重ねることになっていますので、また面白い話ができるかと思います。サトミツ&ザ・トイレッツのCDは現在Amazonなどで品切れで入手しにくい状態になっていますが、もうしばらくしたら解決すると思いますのでお待ち下さい。


2017年11月23日(木祝)@ ヴィレッジヴァンガード渋谷本店 店内イベントスペース
14:00スタート/観覧無料

出演:サトミツ&ザ・トイレッツ(フルメンバーでの演奏を予定)
問い合わせ先ヴィレッジヴァンガード渋谷本店
03-6416-5649  
Posted by monolog at 10:01Comments(0)

2017年11月01日

遅れてきた青年 @ 新宿JAM|“秋色テンダネス”(2017年10月29日 @ 下北沢 風知空知)【ライブ後記】

BEA2B172-24B3-44EA-94CB-90DC0622D871 8F2270A3-67C1-403B-B0B6-055E4BB44C97 F2102463-37AB-4415-8E80-F05496E7F5A7

先週末日曜日のこと。夕方から下北沢でライブがある日だったのだけど、大学時代の先輩が新宿JAMでライブをするというので出かけた。台風が近づいて不穏な天気。雨もどんどん強くなっていったけど今年いっぱいでなくなる新宿JAMでのステージは見逃すわけにはいかなかった。そのバンドは「遅れてきた青年」という名前、僕はかつてギターで参加していた。ボーカルの東さんは僕が東京に来て初めて出会った詩人である。憧れたし影響を受けた。今でも会うと緊張する。僕のライブハウスデビューはもしかしたら遅れてきた青年で新宿ロフトに出たときだったんじゃないかな、と思う。

本当に久しぶりに観た遅れてきた青年はメンバー構成こそ違えども、なんにも変わっていなかった。気の利いたMCもないし、愛想もない。東さんのリッケンバッカーはヒリヒリと震え言葉は相変わらず研ぎ澄まされていた。大学時代の先輩後輩って何年たっても揺るがない関係性だ。旧友、音楽仲間にも会えて嬉しかった(この日のドラムはうちの須藤さんだった)。大いに刺激を受けて外へ出ると土砂降りの雨が新宿を水浸しにしていました。

僕も負けてられない。下北沢へ着くとますます雨がひどくなっているが、溝渕健一郎、新井仁と盟友揃い踏みの楽しいステージ。すべてのセッションがぶっつけ本番で知らない曲でも果敢に挑戦。緊張感よりも音楽で会話する楽しみのほうが大きい。僕は買ったばかりの新しい古いギターを初めて弾くことにした。

479F7AE7-804E-44DC-A901-B368E4647124

15E7AF46-AE8C-4614-A4B0-19E029D25F78

雨がひどくなってきたけれど開演。僕はトップバッター、「手と手、影と影」「星に輪ゴムを」とGTH楽曲でスタートさせたのはPLECTRUMに続き15年来の盟友健一郎との共演だったから。ジャクソン・ブラウンのライブをきっかけに買ったギターなので、ジャクソンの「青春の日々」を日本語詞で歌ってみました。健一郎さんをドラムに迎えてセロファンの「ストレンジャー」をカバー。「雨の夜と月の光」もほぼぶっつけ本番でしたが、やっぱりこのあたりの曲を彼の身体が憶えていました。

健一郎さんも新井さんもそれぞれ個性的なステージ。MCも含めてとてもリラックスしていて、外の雨風と対照的。台風のピークを迎えた世田谷、しかし風知空知では穏やかな時間が流れていました。最後のセッション、まずは僕と新井さんで去年やったサニーデイ・サービス「あじさい」に健一郎ドラムが加わって。そして健一郎「スーパーマーケット」、僕は初めて聴いた曲だったけど今度は僕がドラムにまわりました(僕はドラムが大好きなのです)。そして最後は新井さんのレパートリー「今夜はブギーバック あの大きな心」。3人での演奏がとても楽しかった。なんと演奏すべて終了した時点で雨風が止むという出来すぎた展開に。荒天のなかたくさんのお客さん、友人知人が何人も来てくれて嬉しかったです(ハックルベリーフィン ハジくんは無茶振りでステージにあげられてた)。こういう夜があるんだから台風襲来も悪いことばかりじゃないな。ありがとうございました。




  
Posted by monolog at 23:09Comments(0)

2017年10月31日

夜の科学 in 札幌ー秋の日の記録と記憶(2017年10月22日 @ 札幌 レストランのや)【ライブ後記】

札幌2デイズの振り返り。市電貸切ライブでは打ち上げも楽しく喋りすぎて喉も疲れていたのだけど、やっぱり札幌に来ると行きたいお店や場所があって昼からうろうろ。レコードと服を買って散財したあと1年ぶりのレストランのやへ。文字通り「ただいま」という感覚。リハーサルで音を出した瞬間にピリッとなるのはやっぱり空間の力か。10月初めに喉を壊したのがようやく完全復帰した実感がありました。

満員御礼の会場、僕を初めて観る人も多いので緊張感とリラックスした感じとのバランスが程よい。『DOCUMENT』の冒頭2曲から始まるセットリスト、そこに秋の歌「アップダイク追記」、日曜日に映える「glenville」、第二の故郷に捧げる「home sweet home」と続き、前日とは全く違う雰囲気でステージは進んでいきます。サトミツ&ザ・トイレッツ楽曲から始まる新曲群も手応えがあった。

「小さな巣をつくるように暮らすこと」を歌うあたりからどんどん自分の声が伸びて艶やかになっていくのがわかった。これはまさにのやの空間とお客さんの熱視線との相乗効果だと思いました。前日の市電貸切ライブで練習までしたのに本番演奏しなかった「光の葡萄」も心を込めて。ライブでの定番曲になった歌たちも毎夜違うノリと響きをはらむからいつも面白い。この日の「calendar song」も独特のものがありました。

8562959A-9DDA-4331-A1EF-880BCD44934D

F4E30097-7B74-4359-BF2B-E51DE045F42C

73558EC9-1D63-4EED-9A3B-79CF4483DBBC

アンコール、最後に歌った「hanalee」はひとりでギターを背負って音楽の旅を始めた最初期から歌ってきた歌。もう10年になるが、それをソロ最初期からお世話になっているレストランのやで今も変わらず、満員のお客さんを前に歌えることがどれほど幸せなことか。遠くから、近くからご来場いただいた皆さん、どうもありがとうございました。そしてかとちゃん、さきちゃん、松川くんはじめ親戚のように僕を迎えてくれる第二の故郷のやのみんなに心から感謝を。

また来年に!



  
Posted by monolog at 12:53Comments(0)

2017年10月28日

猫町ソワレ(2017年10月21日 札幌市電貸切ライブ)【ライブ後記】

IMG_5602 IMG_5601

1週間前、札幌遠征を振り返ります。台風近づく雨の東京を発って辿り着いた札幌はなんと季節外れのあたたかい晴れの日。もうそれだけで気分が盛り上がる。今年は雨が多すぎる。札幌2デイズの初日は札幌市電貸切ライブ、路面電車を借り切って街を移動しながらの宴だ。盟友キッコリーズとの合奏、楽しくないわけがない。うきうきしながら電車事業所へ。ここは電車が眠る倉庫、鉄道好きではない僕でも特別な場所に足を踏み入れている気分になる。キッコリーズと合流してPAのセッティング、ささやかな電飾やポスターなどスタッフ有志が手伝ってくれた。キッコリーズの3人と向き合って演奏、もう最初から最後まで全員出ずっぱりで、お互いの曲に合いの手をいれることになった。

すすきの電停でお客さんが乗車。満員電車が走り出し、まずキッコリーズの演奏。もう長い付き合いになったキッコリーズ、知っている曲ばかりなので僕もコーラスを添えたり手拍子をしたり。東京の都電荒川線でのライブと違うのはもうすでにとっぷりと日が暮れて街の灯が揺れていること。東京での「まちねのわだち」に対してこの日のイベントを「猫町ソワレ」にしたのは「Matinee(昼興行)」じゃなくて「Soiree(夜興行)」だから。飲食自由というのもこっちの特色で、お客さんのなかにはもうお酒を飲んでいる人もいるし、なによりカポウさんたちがビールをプシュッと開けている。「線路は続くよどこまでも」の合唱で第一部終了。

CIMG2000

CIMG1946

CIMG1964

街なかを走って事業所に戻ってトイレ休憩の間に東京から手伝いにきたまちねのわだちスタッフがLullalooお菓子(イベント時にもお世話になった)を販売、hoopline特製の市電バージョンポチバッジはとても可愛くて、あっという間に完売していました。第二部は僕の歌に裕さんのバイオリンを織り交ぜながらスタート。本当にぶっつけ本番の、音楽の会話のようなセッションでした。「blue moon skyline」「街をゆく」と旅の歌から始まり、リクエストのあった「memoria」では乗客のコーラスを煽るのにはしゃぎすぎた僕が変なテンションになったかもな(セイ!)。とにかく楽しくて笑いながら電車は進む。「きみは三毛の子」のバイオリンとのアンサンブルがすごく良かった。正規録音バージョンのヒントになりました。

キッコリーズとの合奏で高野寛さんのカバー「確かな光」、この非日常の環境で日常を愛おしむ歌を歌い上げました。「やまびこの詩」の輪唱も美しかったし、面白くて楽しかった。僕のキャリアの最初のほうには路面電車が出てくる歌が多いのだけど、それはサンフランシスコに憧れていたから。改めて考えてみると長崎、松山、広島、そして札幌と路面電車が走っている街が僕は好きなのだな。二度目のトイレ休憩が終わっていよいよ終点へと向かう折り返し。キッコリーズと僕はまるでひとつのバンドみたいになって、どんなに控えめに言っても最高な演奏をしていたと思います。最後は「線路は続くよどこまでも」の大合唱。ああ、楽しかった時間も終わるなあとしみじみしていたら車窓の外には選挙応援でマイクを握る北海道の大スター松山千春さんが!みんなキャーキャー騒いで奇跡みたいな大団円となりました。

この日のライブを事故なくトラブルなくスケジュール通りに実現させられたのはカポウさん、池ちん、裕さんのキッコリーズチーム、そしてまちねのわだちスタッフの献身的サポートのおかげでした。いろいろスムーズな進行のために協力してくださった皆さんにも感謝。またやりたいなあと思いました。秋晴れの北海道で最高の一日でした。




  
Posted by monolog at 18:23Comments(2)

2017年10月25日

政治とくらし&経済のこと ー 民主主義のバージョンアップ(2017年10月20日 @ 等々力 巣巣)【ライブ後記】

IMG_5599

先週末金曜日、等々力巣巣で行われた保坂展人世田谷区長のトークイベントで歌を歌うことになった。当初巣巣店主岩崎さんにはトーク合間に「小さな巣をつくるように暮らすこと」を歌ってほしいというリクエストだったのだけど、期せずして選挙期間となってしまって保坂区長が応援演説でスケジュールが不確定になったため、保坂区長が到着するまでミニライブと相成った。「音楽に政治を持ち込むな」という意見が話題になる昨今だけど、僕は音楽のことも猫のことも政治のことも日々の暮らしのなかで同じように思考する。そういう趣旨のことをMCでは述べました。佐々木真里さんが遊びにきてくれたのでふたりで「月あかりのナイトスイミング」、そして保坂区長到着のタイミングで「小さな巣をつくるように暮らすこと」を歌い、第一部のライブが終了。

後半は保坂展人世田谷区長と巣巣岩崎さんの対談形式のトーク、のはずが「山田さんも一緒に話をしましょう」と登壇させられることに。保坂さんがロッキン・オンから本を出していたり、ジャーナリストとしてのリベラルな出自も少し本で読んだことがあったのだけど、この日語られたロックコンサートを企画したりした過去のキャリアには驚かされた。ここ最近の世相について「山田さん、どう思う?」と聞かれて必死に答えて、それを受けて保坂区長がまた話し出すという、緊張感のある時間でしたが途中からどんどん面白くなっていって、かなり長い時間のイベントとなりました。保坂区長の凛としていてよく通る声が印象的。選挙直前、「日本のケネディ」だと思っていた保坂さんが「日本のバーニー・サンダース」という印象になった夜でした。誘ってくれた巣巣岩崎さん、参加していただいた皆さんありがとうございました。


  
Posted by monolog at 12:28Comments(0)

PLECTRUM presents “Boys Don't Cry 6”(2017年10月18日 @ 下北沢 CLUB Que)【ライブ後記】

IMG_5408

IMG_5467

1週間前の今日のこと。下北沢CLUB Queにて盟友プレクトラムとの共演ライブの日がいよいよやってきた。彼らが13年ぶりの新譜を出したときのレコ発ライブの打ち上げで、「プレとの2マンなら、ゴメスに断る理由はないよ」と話したあと、すぐにボーカルのタイちゃんがこのライブを決めてくれた。ずっとわくわく待ち遠しかったライブ。リハーサルから2バンドとも飛ばしていたな。やっぱりいくつになってもライバルなのだなあと感じる。事前練習ができなかった藤田顕くん(アッキー)との久しぶりのセッションも当日のリハで大急ぎで。なんだか気恥ずかしさもあったけど、ふわふわ嬉しい気持ちが勝っていました。プレクトラムとのセッションも楽しい予感しかしない音楽での会話。

平日の夜にも関わらずたくさんのお客さんが来てくれて、まずはGOMES THE HITMANが先攻。オールスタンディングライブはなんと10年ぶりということで、「饒舌スタッカート」で始まるアップテンポなセットリスト。「光と水の関係」「アップダイク追記」と疾走。そして「何もない人」、この曲はようやく上手に詩世界を表現できるようになったなあと今年感じた曲。季節はずれだけどまた歌えて嬉しかった。今回のライブではできたての新曲を披露した。メンバーにも前日に初めて聴かせた新曲「BABY DRIVER」、懐かしい感じもするし今ままでになかった感覚もある。バンドでどうなっていくかがこれから楽しみ。

IMG_5427

IMG_5462

IMG_5430

「街をゆく」のアウトロでいよいよアッキーを呼び込む。最初からトップギアで登場したアッキー、これくらいの演出のほうが照れなくて済む。2002年、今から15年前に一緒に録音した「夜明けまで」を演奏しながら猛烈に感動していました。間奏のギターリフを誰かがちゃんと弾いてくれるのを久しぶりに聴いた。そして2005年『ripple』から「サテライト」を。当時この曲のアレンジに相当悩んだことを思い出す。これで正解なのかどうかわからないまま録音して、リリースして、12年が経ったけど「なんてカッコイイ!」とこの日思えたことが答え。

「手と手、影と影」はGOMES THE HITMANの代名詞的曲。こんな曲がなんで書けたのだろうか、といつも思う奇跡みたいな歌。「雨の夜と月の光」は曲作りのなんたるかがわかってきたころに閃いたクリーンヒット、「僕はネオアコで人生を語る」は初期衝動のビギナーズラック。その3曲でステージを締めくくる醍醐味よ。プレクトラムのライブも素晴らしかった。羨ましさや嫉妬もちゃんと感じている自分がいる。

最後のセッションも楽しかった。あんなぴょんぴょん飛び跳ねたりしたことがこれまでにあったかな。「楽器をやり始めた男子がキャッキャ言って騒いでるみたいで最高だった」と知り合いに笑われた。年に何回かこういう機会があるのがいい。みんなちゃんと歳をとっても変わらない部分が変わらないで、それぞれを思いやる想像力があって、諦めないで、やめないで続けていくこと。長く音楽をやってると楽しいことが波のように寄せては返す。この日はやめないで続けてきたことへのご褒美のような夜だった。またみんなでどこかで合流しましょう。

IMG_5428
  
Posted by monolog at 11:51Comments(0)

むさしの猫のマルシェ(2017年10月15日 @ 武蔵境 境南ふれあい広場公園)【ライブ後記】

P1080787

先々週の日曜日のこと。屋外のイベントなので天気が心配だったのだけど、この日はずっと冷たい雨が降る天候となりました。午前中から武蔵境へ出かける。雨の中でテント設営やお店の準備をする皆さんの姿を見ていたら、なんだかフェス感覚になってきた。そう、今年のフジロックも雨が止む時間はなかったけどあんなに楽しかったじゃないか。近藤研二さんもお昼過ぎに到着してわれわれquilicoのテントも準備万端、足元の悪いなかイベントスタートからひっきりなしにいらっしゃるお客さんに感謝の気持ちしかありませんでした。

僕の最初の出番は山下しづ香さんの『明日もいっしょにおきようね 捨て猫、でかおのはなし』朗読。実際にあった話をもとにした物語に耳を傾けながら音楽を添えました。テントでの様々なお店も猫をテーマにした興味深いものばかり。仲良しのカフェ長男堂率いる「出張 猫屋横丁」のあたたかいスープが冷えた身体に染みます。自分が晴れ男だという自負があるので「やまない雨はないさ」と空を見上げていたのだけど、そううまくは事は運ばない。ついに降り止まない雨のなか近藤研二さんとのステージが始まります。

P1080789

P1080807

P1080819

傘の花がたくさん咲くなかで、リハーサルがてら「雨の夜と月の光」を。寒い日には身体を揺らすことができる歌がいいね。近藤さんとのデュオは2月のちよだ猫まつり以来。僕らの住む猫町は今年はタフな年になったけど、こうやってニコニコ演奏できることが嬉しい。「太陽と満月」「猫町オーケストラ」「日向の猫」もちろん猫の歌ずくし。僕はソロで「きみは三毛の子」、近藤さんは「猫のふみふみ」。好きなものを好きだと宣言することでポジティブな力が波及していくように「my favorite things」。「calendar song」でコール・アンド・レスポンスしていたら、は!雨が止んでいる!みんなが傘をたたみ始めた。みんなに笑顔が灯って嬉しかったです。

泣きやんだ空、だんだん暮れていく日差しのなかで演奏は佳境。「第2の人生」という言葉は保護猫活動をサポートするときに有効なキャッチコピーだなと思いました。いいことがあるように唱えるおまじない「toi toi toi」で締めくくる素晴らしい流れになりました。この日の近藤さんとのセッションは打ち合わせなし、ぶっつけ本番の真剣勝負でした。quilico編成は阿吽の呼吸なのです。長時間のイベント、足元の悪いなかたくさんのご来場本当にありがとうございました。そして猫のマルシェ開催のために長い時間をかけて準備してきたスタッフの皆さんの労力に心から感謝を。心づくしの猫の祭典でした。また来年も。

P1080800

  
Posted by monolog at 11:14Comments(0)

toshiaki yamada×TRAVELER'S FACTORY 『notebook song』発売記念 山田稔明ライブ(2017年10月14日 @ 中目黒 トラベラーズファクトリー)【ライブ後記】

どんどん時間が過ぎていき、ひとつひとつのライブを振り返るのにもアワアワしてしまうような10月です。10日前、中目黒トラベラーズファクトリーでの二部制ふたつのステージについて。なんと6年目となったトラベラーズファクトリーでのコラボレーションイベント。毎回アアルトコーヒー庄野さんにコーヒーを淹れてもらって、オリジナルノートを作ってもらって、なんと素晴らしいタッグチームかと感慨深い。今回はついに初めて共同でCDを作った特別な6周年。いつもは真夏の盛りにやっていたお祭りを今年は秋に。

P1080726

P1080756

14時に始まった第一部、今年は基本に立ち返って、「blue moon skyline」「街をゆく」「pilgrim」と“旅”にまつわる歌から始まるセットリストに。秋のアンセム「アップダイク追記」はアアルトコーヒー庄野さんと繋がった曲。この前日に観た映画『パターソン』は僕の中で完璧に「notebook song」と符号が一致。映画の話とあわせて演奏、良いタイミングでした。バリ島で作った新曲もほやほやの状態で披露しました。ギタレレで歌った「ぼくのミシシッピ」は子供の頃大好きだったアニメ「トム・ソーヤーの冒険」のエンディングテーマ。人生で初めて聴いた旅の歌、かもしれない。自分の世界観はこの歌に色濃く影響を受けていると改めて思いました。

17時の第二部、高橋徹也さんや佐々木真里さんが遊びにきてくれて、またピリッと背筋の伸びたライブができた気がします。「遅れてきた青春」の「何を言えば君のお気に召す詩人になれるんだろう」というフレーズからまた映画『パターソン』の話へ。ジャクソン・ブラウンのカバー「青春の日々」も交えて夕暮れ時に相応しい内容になったと思います。最後の最後に「hanalee」、最近この歌がまた大好きになってきた。もはや僕の手を離れた、信じられないほど良い曲。

P1080665

P1080649

P1080616

この日はコラボレーションCD発売という記念すべき日だったのですが、「山田さん、これプレゼントです」とトラベラーズチームから渡された包を開けるとそこには特製のギターストラップが!昨年の打ち上げで僕がトラベラーズノートの革でストラップ作ったら素敵じゃないか、と話していたことを具現化してくれたのだ。ギターストラップって市販のものは本当に長さやサイズ、色が理想にかなうものが少なくていつも課題だったのだけど、トラベラーズファクトリーが作ってくれた完全オーダーメイドのこれはきっと一生モノのやつだ。今年の打ち上げはやたら楽しくて何を話したか忘れてしまった。また来年のトラベラーズファクトリーとのイベントにつながる何かがそこにはあっただろうか。

また来年!  
Posted by monolog at 10:34Comments(0)

2017年10月17日

THE PIED PIPER HOUR(2017年10月16日 @ タワーレコード渋谷店5階)【SETLIST】【ライブ後記】



2017年10月16日(月)@ タワーレコード渋谷店5階 パイドパイパーハウス
タワレコTV “THE PIED PIRER HOUR”


1.Brand New Day, Brand New Song(『DOCUMENT』村田和人 カバー)
2.青春の日々(ジャクソン・ブラウン カバー)
3.小さな巣をつくるように暮らすこと(『DOCUMENT』)

EN
4.my favorite things(『the loved one』)



パイドパイパーハウスの長門芳郎店長から電話をもらったのが1週間前、タワレコ渋谷毎月恒例のプログラムにゲスト出演させてもらった。長門さんと初めてお会いして19年近く経つのだけど、ラジオやイベントでずっと仲良くさせていただいていて光栄だ。特にタワー渋谷の5階にパイドパイパーハウスが復活してからはいつでも会いにいけるのが嬉しい。長門さんがパイドお休みの日もバイヤー塩谷さんがあれこれグッドミュージックを教えてくれるし、東京で一番好きな音楽に触れられて知らない歌を発見できる場所は、2017年現在やっぱりこのタワーレコード渋谷なのである。

番組開始早々からずっと出演させてもらってレコードの話をいろいろ。誰かがお薦めの音楽を「ふむふむ」と聞くのは楽しい。ローラ・ニーロとトム・ペティ、いなくなってしまった人の音楽も誰かが語り継げば未来へ繋がっていく。そういう思いを込めて『DOCUMENT』でカバーした村田和人さんの「Brand New Day, Brand New Songs」を歌った。来日公演が始まるジャクソン・ブラウンの「青春の日々」、そしてライブ盤が初出になった「小さな巣をつくるように暮らすこと」と披露して本番終了。放送が終わってからは観覧に来てくださったお客さんのために「my favorite things」を歌いました。

雨の一日でしたが、良い一日でした。またレコードをたくさん買って帰宅。


  
Posted by monolog at 10:19Comments(0)

マキノゲンお誕生日会(2017年10月15日 @ 下北沢 風知空知)【SETLIST】【ライブ後記】



2017年10月15日(日)@ 下北沢 風知空知
マキノゲンお誕生日会


<山田稔明ゲスト出演パート>
1.オーバーオール(ザ・カスタネッツ カバー)
2.浮き草(牧野元 山田稔明 共作曲)
3.小さな巣をつくるように暮らすこと(『DOCUMENT』)
4.新世界のジオラマ(『緑の時代』)

だいじょうぶ(オールキャスト)



牧野元先輩が50歳になるというので「やーまだ、歌いにこれないか?」と誘いを受けたこの日、むさしの猫のマルシェの予定が先に決まっていたけど、先輩のお祝いの会を断れるわけがないのだ。武蔵境から急いで下北沢へ向かい、本番、自分の出番ちょうどに間に合った。ハックルベリーフィンのさくちゃん、ベーシスト鈴木淳さん、と元さんのソロプロジェクトのパートナーが勢揃いするなか、僕は初代裸眼サポートということで思い出話など。完全なぶっつけ本番でしたが息の合った演奏ができたような気がします。「浮き草」は元さんとふたりで作った曲、もう10年くらい前かな。「新世界のジオラマ」は元さんからのリクエスト。「ありゃ良い曲だ」と。とても嬉しいセレクトでした。

フィッシュマンズ「むらさきの空から」、ミッシェル・ガン・エレファント「世界の終わり」という明治学院大学の同輩カバーも良かったな。カスタネッツ小宮山さんも加わって最後は「だいじょうぶ」をみんなで。これが元さんのキャリア始まりの歌とは知らなかった。フィッシュマンズ「チャンス」の影響を感じた。きっと元さんは佐藤さんが大好きだったんだろうな(伸治さん、と元さんは呼ぶ)。打ち上げも楽しくて、なんだか風知空知の一角が大学のサークル部屋になったみたいだった。元さんはかっこつけないところがかっこいい。なんと素敵な50歳だろう。おめでとございます。これからも仲良くしてください。  
Posted by monolog at 00:35Comments(0)

2017年10月10日

貸切り図書館 52冊目 - miyazono spoon for Autumn(2017年10月8日 @ 鎌倉 moln)【ライブ後記】

先週末、日曜日の話。この日は昼と夜のダブルヘッダー。自分で組んだスケジュールだったけど、なかなかタイミング的にタフなシチュエーション。鎌倉molnの名物企画「貸切り図書館」ということで紹介する本は本棚からひとつかみ持ってきたのだけど、演奏曲目が未定のまま。夕方サローネからmolnに入って歌う曲を決めるという慌ただしさでしたが、miyazono spoonの展示も賑やかで、勝手知ったる空間ではホッとリラックスできるのが良い。急遽オープニングアクトを務めてくれることになった草とten shoesのリハーサルを聴きながら、彼女たちに提供した「冬の日の幻」をセルフカバーしてみようと思ってササッと歌詞を聴き取る。僕は開演前にカフェ・ヴィヴモン・ディモンシュへ挨拶へ。なんと今年初めてのディモンシュだった。それだけ慌ただしいのだな。

会場は盛況。昼のJAMJAMJAMから、あるいは前日のギャラリー自由が丘と続けて来てくださった方も多かっただろう。草とten shoesを控室で聴いたが去年12月の初ステージから曲目も増え、なんだかいっぱしのバンドみたいになっていて、そのポジティブな表現精神に感心する。きっと永井宏さんの意思を継いでいるのだろうな。僕がべた褒めするのもうそ臭いので言葉多くは語らなかったけども草とten shoes、たいしたもんだな、と思う。僕のステージ、GOMES THE HITMANの「思うことはいつも」で始めた。新しい季節の境目に歌いたくなる曲、9月のバンド演奏ではうまく歌えなくて心残りだった歌。

IMG_7645

2曲目に「冬の日の幻」を。「夏の日の幻」という曲の姉妹曲を書いてみようと3分でちゃちゃっと書いた曲だけど、そういう曲は迷いがなくてすーっと真っ直ぐ伸びていく歌になる。歌うのがとてもむずかしい歌だと思った。草tenは頑張って演奏している。miyazono spoonのために「スプーン」が歌の中に登場する「歓びの歌」を歌った。「コーヒーカップとクロスワードパズルで眠らない街/甘い吐息と沈んでゆく言葉をかき混ぜたスプーン」秋の夜長の歌だ。「貸切り図書館」は自分の好きな本を紹介しながら歌を歌うイベント、まず最初に3冊紹介する。

コーヒーテーブルブックとは辞書で調べると「(コーヒーテーブルに置いてあるような)大型の立派な本、画集や写真集など」とあるが、僕が選んだのは日本の狭小なリビングにも似合うような、ささやかな写真集。『Metal Cats』は海外のヘビメタ兄ちゃんたちと愛猫の写真集。タトゥーだらけで長髪強面の男たちと猫のアンバランスな2ショットが微笑ましい。飼い主と猫の顔が似てるのも面白い。『Bad Cat』は悪い顔をした猫ばかり集めたポストカードサイズのペーパーバック。かわいい猫が一匹もいないのが何まわりかして、かわいい。もう一冊は音楽好きに間違いなくアピールする『Sleeveface』。これはいわゆるレコードジャケットを使った顔ハメ写真集で、僕もたまにインスタグラムで「#sleeveface」というハッシュタグをつけて投稿するレコードコレクターの嗜みです。

秋の歌を集めて「アップダイク追記」「glenville」、そして今最も香る花、金木犀が登場するサトミツ&ザ・トイレッツのために書いた「答えはトイレのなか」を演奏。この日は残暑的な晴れた日でしたが夜になるとやっぱり秋の風が吹いていました。本紹介コーナー2は「自叙伝」をテーマにセレクト。最近読んだ本のなかで飛び抜けて面白かった向井秀徳著「三栖一明」は同世代同郷の音楽家が青春を綴った本。僕自身が書いた『猫と五つ目の季節』も猫という媒体を通して書いた半生記と言えるでしょう。そして今読み進めているThe Smithsのギタリストによる『ジョニー・マー自伝』の3冊を紹介しました。そのままThe Smithsの「ASKをカバー」、ここからカバー曲コーナー。先月バリ島を旅行したときにずっと僕の頭のなかで鳴っていた細野晴臣「恋は桃色」を初めて歌ってみた。前日に歌った大瀧詠一さんの「青空のように」も「恋は桃色」も松本隆作詞じゃなく本人の言葉なのが興味深い。風街から通りいくつか離れた街の歌。fishing with john五十嵐くんが昔やっていたバンド各駅停車の曲「君と犬だけ連れていく」をサプライズで披露。素振りも見せずぶっつけだったのでキーが少し低かったかな。

本紹介パート3は片桐はいりさんの『もぎりよ 今夜も有難う』。映画好きなはいりさんによる美しくウィットに富んだ言葉で綴る映画エッセイです。今年の夏にはいりさんとご飯を食べているときに僕が「はいりさんの一番好きな映画は何ですか?」と聞いたときの、はいりさんの苦みばしったような、本当に心苦しいような困った顔を忘れない。「そ、それは難しい質問ね…」と言って結局はいりさんは答えることができなくて、僕は「ああ、はいりさんは本当に映画というものが好きなんだなあ」と感動すらおぼえた。一番好きなものがたくさんあるっていう感覚がいいな、と思ったのです。そこから「my favorite things」へと繋がり、「小さな巣をつくるように暮らすこと」「きみは三毛の子」と好きな人、好きなものが書かせてくれた曲で締めくくり。最後に「calendar song」で楽しい掛け合いをして長い一日が終了。いっぱいしゃべって、いっぱい歌いました。ご清聴ありがとうございました。

IMG_4878

「貸切り図書館」は本当に楽しいイベント。2年ぶりでしたが、またすぐにやりたいなと思いました。ご来場ありがとうございました。。五十嵐くん、綾ちゃん、草tenのみんな、宮薗さんにも心から感謝を。  
Posted by monolog at 18:06Comments(0)

JAMJAMJAM音楽祭2017(2017年10月8日 @ 鎌倉 西御門 サローネ)【ライブ後記】

先週末の話。日曜日は朝から気持ちよく晴れた。完璧なドライブ日和だ。「my favorite things」のなかで「横横で海まで走るのが好き」と歌うフレーズは東京から第三京浜を経由して横浜横須賀道路で鎌倉方面へドライブすることを歌っているのだけど、この日は連休の真ん中ということで渋滞、ナビは首都高神奈川二号三沢線を通る迂回道を示した。鎌倉に着いてもどこかしこでイベントごとが繰り広げられていて駐車場を探すのに苦労した。太陽は人を外へと連れ出すのだな。

西御門サローネでのJAMJAMJAM音楽祭は2年ぶり(去年は大阪星が丘で開催された)。この集いのときに会う人がたくさんいて「お久しぶりです」と挨拶をたくさん。サローネは里見が大正15年に建てて住んだ邸宅、ここだけ時間の流れが違うような場所。JAMJAMJAM音楽祭は故 永井宏さんの意思を継ぐ同志たちが「誰でも表現者になれる」というテーマのもとに集まるお祭り。お昼過ぎに僕が到着した頃にはチャンキー松本さんの奇天烈なパフォーマンスの途中だった。みんな楽しそうで、そして上手。好きこそものの上手なれ、ということか。お客さんも一緒になって和やかなムードができあがっていた。

22291216_1693679020706098_5226160665212676637_o

22256474_1693679157372751_7783795198358690341_o

二年前は安宅くんとデュオ、去年の星ヶ丘でもイシカワアユミさんや急遽参加のパーカッション川本くんとの合奏だったけど、今年は完全なソロでの独奏。少し緊張しながらステージへ。まず最初に、永井宏さん経由で知ったオクノ修さんの「夜がそこまで」のカバーを。お客さんが熱心に聴いてくれているのが視線で伝わってきて嬉しくなった。前の晩からずっと夢のなかで考えていたジャクソン・ブラウン「青春の日々」の日本語訳、最初のワンコーラスを日本語で歌った。「ちょっとそこまで/物思いにはいい距離さ/思うのは、そう/あのときこうしたらどうなって/違う未来が僕らを待ってた?とか/そういう夢ばかり見てる/この頃さ」という歌詞、結構気に入ってる。永井さんがデタラメな歌詞をつけたR.E.M.の「マン・オン・ザ・ムーン」も気持ちよく歌えた。

いつもヒックスヴィル中森さんと演奏する「レイン、レイン、フォーリング・ダウン」や「アイスクリーム・マン」もお客さんの気持ちや手拍子をお借りして良い感じ。会場には老若男女、まさに永井さんがかき集めた人たちがいて、それを音楽が一つにしているように思いました。今年の春に片桐はいりさんとカーネーション直枝さんと一緒に歌ったディランの「くよくよするなよ」をこの日はひとりで歌ったんだけど、ひとりじゃないような心強いヴァイブレーションがたしかにそこに漂っていたのです。「死んだ人ってすごい」という一見不謹慎ながら含蓄のある片桐はいりさんの言葉の意味を、この日会場にいたみんなが理解していたんじゃないかなあと思います。

22382336_1693679034039430_4254528030573193971_o 22384372_1693679290706071_6723038625482936435_o

22384311_1693678710706129_7612300070158139927_o

22338953_1693678880706112_9171775338177587887_o

22289811_1693679067372760_7360195258492280296_o

「小さな巣をつくるように暮らすこと」という曲はこの集いのことを言い表した歌だったかもしれません。大好きな誰かの笑顔を思ったり、小さな恋を語るように歌うことで、小さなサークルが少しずつ広がっていくような気がしました。「my favorite things」も同じようなことを言葉を変えて歌った歌なのかもしれません。バタバタと忙しく駆け抜けたイベントでしたが、JAMJAMの皆さんと会えて嬉しかったし、たくさんのお客さんに歌を聴いてもらえて嬉しかった。キッチンシスターズの大社優子さんが撮ってくださった素敵な写真にも感謝を。また来年も再来年も仲間に入れてください。

写真:大社優子  
Posted by monolog at 12:30Comments(0)

片岡まみこ個展「秋色〜秋の夜長に猫と音楽を聴こう」(2017年10月7日 @ 自由が丘 ギャラリー自由が丘)【ライブ後記】

IMG_4674

先週末はたくさん歌を歌いました。満員の会場で好きなだけ歌が歌える幸せというのを再確認した2日間でした。土曜日は夕方から自由が丘へ。ギャラリー自由が丘での片岡まみこさんの個展「秋色〜秋の夜長に猫と音楽を聴こう」のためのライブ。春にお誘いを受けて、夏に打ち合わせをして、季節をふたつ越えて辿り着いた本番の日でした。片岡さんとはSNSと猫が繋いでくれた縁。片岡さんが描き出す猫は「可愛い」という一言では片付かない、なんとも言えない表情をしている。粘土を使った立体の人形は片岡さんの2次元の猫がそのままムクッと起きだしたような風情があって、なんと「にゃまださん」という、僕を擬猫化したものも作ってくれた。隣にはポチ実がモデルの猫もいる。

IMG_4690

IMG_4687

IMG_4862

僕は久しぶりに少し緊張しつつ、「猫のいる暮らし」でライブはスタート。猫をテーマにした演奏のときにいつも感じるのは歌が進むうちに歌詞と呼応してお客さんの顔がほころんだり柔らかくなったりすること。「傷だらけの床で/寝転んで僕を誘うから」と歌うと「そうそう、猫ってそうなの」とみんなが頷く雰囲気を感じるのです。猫が出てくるカバー曲を、と考えたときに浮かんだのは大瀧詠一さんの「青空のように」でした。この曲を僕はフィッシュマンズの「Walkin'」というシングルのカップリング収録のカバーで初めて知ったのだけど、まるで気まぐれな猫に話しかけるような歌、という印象がある。スピッツの「猫になりたい」のカバーももはや堂に入ってきたような。

片岡さんを呼び込んで打ち合わせなし、ぶっつけ本番のトークへ。人前でおしゃべりすることに躊躇する片岡さんを無理やり引っ張りだしたわけですが、人知を超えた能力を持つ猫の風子ちゃんの話をはじめとても面白い猫のエピソードを聞かせてくれました。「猫はあくびをするときに鼻の穴が閉じている」という片岡さんの大発見の話に会場が沸くシーンも。後半は「ポチの子守唄」で鼻をすする音が聞こえてきたり、「日向の猫」できれいなコーラスが響いたり、なんだかとてもいい時間だったなあ、としみじみ思い返します。終演後も猫の話を皆さんと。ものつくりをしている作家さんがたくさんいらっしゃっていたのも印象的でした。

ご来場の皆さん、ギャラリー自由が丘のスタッフの皆さん、そして片岡さん、楽しい一日をありがとうございました。作品展示は12日まで。会場では僕の歌が鳴っているそうです。ぜひ足をお運びください。

10月6日(金)ー12日(木)
ギャラリー自由が丘(12:00〜19:00)
片岡まみこ個展「秋色〜秋の夜長に猫と音楽を聴こう」


IMG_4673 IMG_4696


  
Posted by monolog at 10:59Comments(0)

2017年10月02日

“夜の科学 in 下北沢ー小箱のなかの音楽 22”(2017年10月1日 @ 下北沢 lete)【ライブ後記】



昨日のこと。朝早くから起き出して取りかかっていた新曲を3つ完成させ、下北沢へ向かう。思えば2、3日前からなんとなく嫌な予感はしていたのですが、リハーサルで声が出づらくなって、本番を待つ1時間でみるみる声が出なくなってしまいました。2年前の鎌倉ディモンシュ本番でなった時と同じ感覚。こうなったらまったく歌が歌えないことが経験上わかっていたので、最初に謝って、1時間くらい低い声でおしゃべりをしました(lete町野さんにも急に登場いただいたり)。体調管理などプロ意識にかけた状況となってしまい皆さまには本当に申し訳なく思います。貴重なお金と時間をかけて日曜日の夜を楽しみにしていた方ばかりだったと思いますが、あらためて振替公演日時、ならびにご来場の難しい方へは入場料金を返金をさせていただきます。すでに振替公演日がほぼ決定していますので、あらためて明日以降にメールでお知らせします。

明けて今朝、耳鼻咽喉科で診てもらいましたが(ファイバースコープ飲んだのは久しぶりでした)なかなかひどい咽頭炎のようで、数日間声を使わないように言われているので、ファンの皆さんだけでなく関係者各所にもご不便をおかけします。週末には良くなる予定ですのでご心配なきように。皆さんからの喉に効くいろいろな情報ありがたくいただいて、ついさっき梨をまるごと蒸したやつをいただいたところです。自分自身に過信してしまうクセがあるので、もうちょっとちゃんと年相応の気持ちを持たないとダメだなと反省しています。

ご迷惑とご心配をおかけしてしまい本当に申し訳ありません。  
Posted by monolog at 20:00Comments(0)

2017年09月25日

峠まつり2017(2017年9月24日 @ まほろ座 MACHIDA)【ライブ後記】

IMG_4131

昨日のこと。昼前から町田へ出かけて峠恵子さん主催「峠まつり2017」、2DAYS開催の2日目に出演。思えば先週は伊藤俊吾ワンマンへのゲスト、ベーシスト伊藤健太主催のイトケンフェス(言うなればイトケンまつり)、そして峠さん仕切りのイベント、と誰かがお膳立てをしたステージでの歌唱が続いた。普段ワンマンライブばっかりやっている自分にとっては新鮮で貴重な機会だったような気がする。峠まつりはリハーサルの段階からとにかくカオス状態で、とても長い秋の一日であった。

僕は第一部にてイトシュンと良くんのキンモクセイコンビと一緒に、先日メジャーデビューの報が出たサトミツ&ザ・トイレッツの「PULP!」と「答えはトイレのなか」を演奏。そして後半に再び3人で「月あかりのナイトスイミング」、イトシュンの「ちょうちょう」、そして僕の「my favorite things」を歌いました。この日のハイライトは、何か一曲カバーを、ということでナイアガラ・トライアングルの「A面で恋をして」を3人で演る予定が、なんとサントリィ坂本さん、W関さんのリズム隊、ギターの稲葉さんが合わせてくれて完璧なアンサンブルで歌えたこと。イトシュンが大瀧さん、僕が杉さん、良くんが佐野元春役。初めて歌ったけど楽しかった。

スペシャルゲストで石井明美さんが登場して「CHA CHA CHA」と「ランバダ」を歌ったり、ドラァグクイーンのエスムラルダさんがステージで短刀を抜いたり、なんだかもう目眩がするような振れ幅のたっぷり3時間でしたが、打ち上げまで楽しく、ずっと笑っていました。大人数のイベントを取り仕切るのはとにかく大変なこと。峠さん、2日間お疲れさまでした。  
Posted by monolog at 08:17Comments(0)

2017年09月23日

イトケンフェス(2017年9月22日 @ 月見ル君想フ)【SETLIST】【ライブ後記】




2017年9月22日(金)@ 南青山 月見ル君想フ
“イトケンフェス”


<サトミツ&ザ・トイレッツ>
1.THEO
2.日本のトイレからこんにちは
3.PULP!
4.Callin'(with amiinA)
5.おしぼりを丸めたら(with 阿佐ヶ谷姉妹)
6.答えはトイレのなか
7.ノー・トイレット・ノー・ライフ
8.あしたトイレに行こう

EN
9.ぷりぷり行進曲(with amiinA、阿佐ヶ谷姉妹)




ベーシスト伊藤健太(イトケン)がオーガナイザーとして企画された“イトケンフェス”にサトミツ&ザ・トイレッツとして参加しました。2人組アイドルユニットamiinA、2人組女性お笑いコンビ阿佐ヶ谷姉妹、そしてトイレのことしか歌わないトイレッツという、バラエティに富みすぎた出演陣。リハーサルからずっと駆け回って働くイトケン。こんなイベントはなかなかあり得ないなあと思いながら、一日ずっと笑って過ごしました。amiinAのパフォーマンスを初めて観ましたが、素晴らしかった。アレンジ含めて楽曲が素晴らしく、二人が駆けて舞う様が可愛くてかっこよくて、客席のファンのサポートも力強かった。阿佐ヶ谷姉妹が登場すると世界がピンク色に塗り替えられた。さすが、圧巻のステージング、客いじり、コール・アンド・レスポンスで会場を一丸とさせる様に見とれていました。

サトミツ&ザ・トイレッツは大きなニュースの発表という案件を抱えて、少し緊張したステージだったかもしれませんが、amiinAとの共演、阿佐ヶ谷姉妹のバックバンド化というピリッとしたスパイスもあり、1時間のステージを駆け抜けました。11月のレコ発ライブではアルバムの全貌をお見せすることができると思います。バカバカしいことを真剣にやるのって楽しいし、大人の特権のような気がしています。面白がって関わっていこうと思います。雨のなかの長丁場のイベント、たくさんのご来場ありがとうございました。テコナベーグルワークス、月見ルスタッフ、そして主催者のイトケンにも大きな感謝を。  
Posted by monolog at 13:59Comments(0)

2017年09月22日

GOMES THE HITMAN “kichijoji rhapsody”(2017年9月9日 @ 吉祥寺 Star Pine's Cafe)【ライブ後記】

9月9日のGOMES THE HITMANのライブから2週間が過ぎようとしていますが、改めて振り返りたいと思います。ギタリスト橋本哲さんを迎えての5人編成でのライブは2015年「まちづくり3部作」と題して「new atlas ep」『cobblestone』「maybe someday ep」の3作を曲順通りに演奏した公演以来、そのときも会場は吉祥寺スターパインズカフェでした。お世話になっている会場の20周年記念アニバーサリーをバンドでお祝いさせていただけることが嬉しい。奇しくも僕らも初めてCDを出した1997年から数えて今年で20年。リリースタイミングでもなんでもないGOMES THE HITMANに夏に続いて席が埋まるほどにたくさんのお客さんが来てくれることは本当にありがたいこと。静かな熱気のなかで幕が上がりました。開場時に会場に流れていたのはblueboyの『if wishes were horses』という、バンド結成時に僕がすり減るほど聴いていたレコード、そして去りゆく夏を惜しんで「サマージャム'95」のインストゥルメントトラックの鳴り響くなか、まず4人だけのGOMES THE HITMANがステージへ。

オープニングの「way back home」「遅れてきた青春」「アップダイク追記」という流れは、実は2015年秋に行ったライブとまったく同じ曲順だった(けっちゃんに指摘されて気づいた)。夏の終わり、秋の始まりにはこれがGTHスタンダードなのだなと再確認。しかし残暑を感じさせる久しぶりのこの日の晴天を受けて「今日までが夏」宣言、そして「光と水の関係」「何もない人」と『weekend』楽曲を。橋本哲さんが加わって5人編成になって「太陽オーケストラ」、ギラギラした日差しに目を細めながら、かげろうの向こうへと夏を送りました。

2017_09_09_10

2017_09_09_56

2017_09_09_61

5人編成になって『cobblestone』期の歌を歌っているといろんなことを思い出す。僕が持っていったギターポップ然としたデモが杉さんと一緒にアレンジすることでポップスへと昇華したこと。とまどい。感嘆。音楽を作ることに関しての意識の変化。1999年から2000年へとまたぐ瞬間(2000年問題!)をスタジオで過ごしたこと。17年後の今になって思うのは、今自分が音楽を生業として続けている起点があの時間にある、ということだ。「太陽オーケストラ」は鮮烈なイントロから一転、Aメロで突然転調して景色を変え、後半ではシタールの音さえ聞こえてくる目まぐるしいアレンジだが、こないだバリ島に行ったときに「はっ!」としたのはその湿気と日差しはまるで「太陽オーケストラ」みたいな感じだった。「午後の窓から」はキャロル・キングとジェームズ・テイラーを1曲のなかでオマージュした歌だ。僕はこの曲を書いて初めて自分が“シンガーソングライター”になったと思っている。

哲さんにギターを添えてもらって演奏した「サテライト」は2005年『ripple』(現時点でのバンドの“最近作”だ)収録の、バンド内の雰囲気が相当停滞していたころの楽曲。ぱっと聴いた感じでは軽快に響くこの歌を僕は鬱々とした気持ちで書いて、同じような気持ちで歌っていた。そこから10余年経ってみると自分のなかで意味合いが変わったことに気づいて、今ではニコニコしながら歌えるのだから何事も続けることが大事だなと思う。未発表曲「houston」は「サテライト」の続編のつもりで書いた歌。バンドで演奏するのが相応しいと感じたから、今後はGOMES THE HITMAN楽曲というフォルダに。「memoria」も5人編成、さらには満員のお客さんのコーラスにも後押しされた。まだ完成形のない曲だが、哲さんも美しいアルペジオで曲を大きくしてくれました。ここで再び4人だけの編成へ。

2017_09_09_77 2017_09_09_81

2017_09_09_24 2017_09_09_32

僕らは全員同じ東京外国語大学の出身、今年で出会って25年、なんとも大した時間だ。来年は僕がこのバンドを組んで四半世紀ということになる。MCで少しバンドの昔話をした。黎明期からのメンバーながら最初の練習をさぼった堀越、「あの頃はこの曲好きじゃなかったんだけど今聴くといいね」と暴言の高橋、ベーシストを探しているときに「山田、すごい頑張ってるからおれベース手伝ってもいいよ」と言って加入した須藤。言葉にしてみると全部のことが興味深くて面白い。「会えないかな」という大学時代から歌っている曲を4人で。この曲はほとんど毎回ぶっつけ本番なのでアレンジが全部違う。「手と手、影と影」は僕らを少しシリアスなバンドへと変遷させた曲だけど、何回歌っても自分で感動する。歌の力が勝手に育っている気がします。本編最後は「ホウセンカ」。この曲をきちんと録音して世に出すのが楽しみ。

山田稔明としてソロ活動を初めて10年経って、一人で歌うときにステージで緊張することはもうほとんどないし、毎回納得のいく歌を歌えるようになったという自負があるんだけど、バンドで集まるとその経験値のようなものが一旦リセットされて、いつも駆け出しのバンドマンみたいな丸裸の気分になるのは何なんだろうなあと毎回GOMES THE HITMANのステージのあとに思う。つんのめったり、つまづいたり、メロディを見失ったり、また捕まえたりしながら、肩で息をしながら汗かき駆け抜けてゆく感覚。きっと50歳になってもそんな感じなのだろうな。大学2年生のときに組んだこのバンドで歌うときは、痩せっぽちで丸メガネの19歳のもう一人の僕がずっと隣に立っているのかもしれないな。アンコールでは「maybe someday」。これも相当の集中力と体力を必要とする曲。メンバーみんなのコーラスも心強い。最後まで付き合ってくれてありがとう。言葉ではうまく言えないけれども。

2017_09_09_94

2017_09_09_99


ピアノのイントロに導かれて「雨の夜と月の光」、この曲で僕は思わずハンドマイクで歌い出してしまう。哲さんのギターも鳴っていたし、気分が高揚してしまったのだな多分。2番からギターを持とうと思ったんだけど間奏もずっと歌ってるし、結局最後までマイクを握ったまま。お客さんは総立ちになっていて、なんだかとても特別なキラキラした時間だった。こんなことならもっと立ち居振る舞いを研究しておくべきだったな。昔からのファンの人も初めてバンドを観る人も、老若男女さまざまな世代がみんなニコニコしているのを眺めるのは幸せなこと。これはステージに立つ仕事をしている僕の特権。ダブルアンコールで最後の最後に「僕はネオアコで人生を語る」。今から20年前、GOMES THE HITMANが初めて世に問うたCDの1曲目の、始まりの歌。ミラーボールが回るのを見上げて感動しました。たくさんのご来場ありがとうございました。また10月18日に下北沢で、そして12月8日(僕の誕生日)に恵比寿でGOMES THE HITMANを目撃してください。

2017_09_09_102

2017_09_09_101

2017_09_09_117

2017_09_09_122

撮影:祖父江綾子  
Posted by monolog at 09:16Comments(0)

2017年09月20日

夏から秋へのグラデーション



昨日のこと。夕方までずっと録音と編集作業。10月に予定されている(詳細発表がまだの)イベントのためにいろいろやっている。夕方から下北沢へ出かけて伊藤俊吾(イトシュン)のライブにゲスト出演するため事前にちょっと練習。イトシュンは歌がうまい。ビブラートや楽曲のコードプログレッション、自分にない才能を持つ人の演奏を聴くのは新鮮。キンモクセイはGOMES THE HITMANの3年後に同じレーベルからデビューしたバンドで、僕らは入れ替わりでレーベルを離れたこともあって、ずっとなんとも微妙な関係だったわけだけど(僕がひねくれて意固地だっただけなのだな、結局)、15年経ってサトミツ&ザ・トイレッツという大人の真剣なお遊びみたいなバンドのおかげでこうやってセッションするようになるなんて、歳を取るのも悪くない。

イトシュンのステージ、第二部にゲストとして呼び出され、「月あかりのナイトスイミング」をイトシュンのピアノに乗って歌いました。夏にHARCOとふたりで歌ったのを見てイトシュンが「良い曲ですねえ」と言ってくれたのだけど、イトシュンとやるのもとても新鮮。いっぱいおしゃべりをして「ディランならこう言うさ(仮)」を披露。この曲はやっぱりコーラスが入ると断然良くなる。アンコールでも「my favorite things」を歌わせてもらったが、僕の歌はずっとハーモニーを歌い続けるコーラスが多いからイトシュンみたいなシンガーが声を添わせてくれるのは本当に幸せな時間。

この日は高橋徹也さんが遊びにきてくれて、イトシュンと彼は初対面だった。タカテツさんにもイトシュンにも「君たちふたりは水と油だよ」とハードルを高くして、ざわざわとした緊張感を演出しておいたんだけど、結局終電近くまで3人で楽しく話し込んで、それがなんだか面白くて、これ絶対15年前にはあり得なかった風景だなあと感慨深く思いました。イトシュン、気持ちよく歌わせてくれてありがとう。ニコニコとあたたかく迎えてくれたたくさんのお客さんにも感謝。

  
Posted by monolog at 10:03Comments(0)

2017年09月09日

“夜の科学 in 名古屋ー夏の日の記憶と記録(2017年9月3日 @ 名古屋 大須 モノコト)【ライブ後記】

先週末の日曜の話。奈良をお昼過ぎに出発して車で2時間で名古屋へ。日差しも強くむっとする暑さ。8月は終わったが、まだ夏の名残りがある。モノコトについて準備をしている間もずっと汗が流れて大変だった。前回は高橋徹也さんとの2マンだったので名古屋でフルセットの弾き語りは1年ぶりか。とても熱心に歌に耳を澄ましてくれる街、という印象がある。男性客が多いのも特徴。9月に入ったので“9月の歌”を残らず演奏しようと思った。とても静かな9月の夜、まずは「harvest moon」からスタート。

P1070848

P1070859

「遅れてきた青春」は「夏休みの最後の日曜日に」というフレーズを抱くが、残暑のこの日はまさにその日という感じがした。秋の風の気配を探しながら。「どこへ向かうかを知らないなら…」も9月になると思い出すことを歌う曲。大阪で評判のよかったサトミツ&ザ・トイレッツの曲も披露。リクエストを受けて歌った「愛すべき日々」がこの日はなんだかとてもいい具合に(自分に)響いた。良い曲だなあと客観的にしみじみ思ってしまったのだ。

「小さな巣をつくるように暮らすこと」は『DOCUMENT』収録の新しい曲だけど、歌うたびに大きく育っていく感じがして頼もしい。もはや自分の手を離れて歌が自我を持ち始めている。「calendar song」、さらにリクエスト曲として「SING A SONG」を演奏。「memoria」もそうだが、みんなで一緒に音楽を奏でる時間というのは本当に楽しい。アンコールでは前日に初披露した「僕たちの花火」を特別に再演、夏の最後の思い出作りを。「あさってくらいの未来」も声がすーっと伸びていくのがわかって良い歌を歌えたなあと思いました。最後は生声、生ギターでキャリア始まりの歌「僕はネオアコで人生を語る」で締めくくり。とてもいいライブだったと思います。

P1070853

大須モノコトはおもちゃ箱をひっくり返したような楽しいハコ。大須の街の猥雑とした愉しさも相俟っていつ来てもワクワクします。また来ます、名古屋。たくさんのご来場ありがとうございました。  
Posted by monolog at 00:28Comments(0)

福田利之+高橋久美子+山田稔明「絵と言葉と音楽 奈良三重奏」(2017年9月2日 @ 奈良 NAOT NARA)【ライブ後記】

先週末の土曜日のこと。ずっと1週間ごとにいろんな出来事、風景、歌とお話が積もり積もって振り返るのが大変。この日は奈良NAOT NARAでイラストレーター福田利之さんと作詞家・作家の高橋久美子ちゃんとのイベント。絵本『赤い金魚と赤いとうがらし』の原画展にあわせてのコラボレーションは静岡に続いて2回目。福田さんとはこの場所で昨年末にフィンランドに関するイベント、そして久美子ちゃんとは蔵前のNAOTでのセッションが恒例になっているので、点と点が繋がっていく感覚。僕はその日の朝東京を出発し夕方に奈良に到着。福田さんがもうひとつの展示をやっていたボリクコーヒーにも立ち寄れた。会場設営をして、開演前に久美子ちゃんと秘密の特訓。

P1070772

P1070847

P1070790

開演、まず福田さんと久美子ちゃんのトーク、もはや夫婦漫才のようでとても面白い。感性が響き合っているのがよくわかる。ふたりが初めて会ったとき僕も同じ場所に居合わせたことを思い出す。そのふたりが1冊の本のなかで共同作業を…と感慨にふけっていたらステージへ呼ばれて僕もおしゃべりの渦へ。笑いの絶えない夜となりました。僕のライブコーナーはまず久美子ちゃんと「太陽と満月」を朗読と歌でセッション。この歌の完成版を初めて披露したのは奈良でした。巻き戻る時間。魚にちなんで前回のイベントに続いてフィッシュマンズのカバーを。そしてカバーをもう一曲、これは初めての試みチャットモンチーの「CAT WALK」(魚に対して猫ということで)。僕がチャットモンチーの大ファンだったことが彼女との縁となったのだけど、『告白』というアルバムは今でも思い出したように聴く名作。そのなかの高橋久美子作詞曲をセレクトしました。NAOTの冊子のために彼女が作詞をして僕が曲を付けた「わたしのドライバー」もここで演奏するのは何回目になるかな?みんなで歌うコーラスも楽しくて盛り上がった。音源化したいですね。

朗読の時間になり、無作為に選ばれたお客さんと僕と福田さんを久美子ちゃんが率いて朗読オーケストラのパフォーマンス。「奈良の山」という言葉遊びが面白い詩を読む。僕も久美子ちゃんも教職免許を持っているという共通点があるが、彼女が先生になっていたら相当面白い授業をやっただろうなと思う。言葉と音楽のセッションも充実したものになったが、シンプルな朗読「十年」という詩が僕は大好きだ。福田さんが再びステージへ、金魚の絵描き歌を考えたり「絵と言葉と音楽 奈良三重奏」というタイトルに相応しい内容。『赤い金魚と赤いとうがらし』の朗読セッションも僕が気まぐれに持ち込んだ小さなキーボードが功を奏したかとてもイマジナティブなものになったような気がしました。

P1070818

P1070836

たっぷり3時間にも及んだイベントでしたが、最後の最後にNAOTへのプレゼントとして新曲を披露しました。東京蔵前にあるNAOTは隅田川沿い、そこからは隅田川花火大会で打ち上げられる花火を堪能することができるのですが、昨年初めてその場所で“花火革命”を味わった僕と久美子ちゃんの共作、作詞高橋久美子、作曲山田稔明で夏の終わりを見送る「僕たちの花火」という曲を。リハーサルでも「ふんふん」と歌詞を歌わずにハーモニーの練習をした成果がばっちり出て大団円となりました。NAOTスタッフの皆さん、ミルブックス藤原さん、ボリクコーヒーとカナカナの皆さん、手伝ってくれたスタッフにも感謝。福田さんと久美子ちゃんは言わずもがな、そして長時間のイベントに付き合ってくださったお客さん皆さんに「ありがとう」と心から言いたいです。

翌日は少し奈良でゆっくりできましたが、本当にいい町だと思いました。また来ます。  
Posted by monolog at 00:05Comments(0)

2017年08月31日

“夜の科学 in 大阪〜夏の日の記憶と記録”(2017年8月27日 @ 大阪 雲州堂)【ライブ後記】

IMG_1863IMG_1862


先週末、日曜日の話。加古川から大阪へ。晴れて暑くて、移動するだけで体力を消耗するから夏のツアーは大変。雲州堂は昨年秋のバンド編成でのライブ以来。2010年の夏に初めて演奏してから、この元そろばん倉庫という変わったヴェニューはいつも素晴らしい音で僕を魅了する。ずっと変わらず小谷さんという女性がPAをやってくれているけど、季節がいくつ過ぎても変わらない雰囲気が雲州堂にはあるのです。前日の加古川ではちょっと神経質にぎりぎりまで練習してしまったけど、この日はセッティングした後は開場前に訪ねてきてくれた友人と談笑しているうちにお客さんが列を作り始めた。満員御礼、当日券のお客さんもたくさん。

この日は『DOCUMENT』の冒頭を再して「blue moon skyline」から「太陽と満月」という流れでスタート。日曜日の穏やかさと切なさを「glennville」に込めて、「夏の日の幻」で残暑御見舞。落語のまくらのようになってきた「一角獣と新しいホライズン」の前のMCも初めて聞く人が多かったようでアンケートの反応も面白かったな。誰かが課外活動バンドであるサトミツ&ザ・トイレッツの曲をリクエストしてくれたので、トイレからボブ・ディランへと繋がっていく思いもよらない流れが生まれました。こういうことがあるから面白い(トイレッツの楽曲、非常に好評でした)。カセットテープ作品『INOKASHIRA』から2曲歌えたのもよかった。

IMG_1895

IMG_1864

リクエストを受けて2003年の『omni』から「そばにあるすべて」。このGOMES THE HITMAN楽曲をきっかけに次に歌ったのは「houston」、これは随分昔に書いた未発表曲だけどGOMES THE HITMANのナンバーだと感じている曲で、ここ最近はバンドで演奏している。「悲しみのかけら」も同じようにバンドで完成させたい大きな曲で、リクエストのいくつかがGOMES THE HITMANのこれからに関わってくる曲に集中したことが大阪の特色だったかもしれません。この日の「memoria」の客席からのコーラスはとても軽快でした。その前にしゃべったMCが思いのほか受けて空気がとても和やかになった気がした。福山雅治ものまねなんて初めてやったしこんなに笑ってもらえるとは思わなかった。

アンコール、客席に小さなお子さんがいたので急遽予定にない「第2の人生」を。この日は老若男女、多岐にわたる客層で、でも様々な世代それぞれがみんな屈託なく笑顔なのがステージから見えて僕自身がとても楽しかった。MCもみんなに乗せられて饒舌になっていきました。最後「ハミングバード」で終わるつもりが、やっぱり最後は生音で「僕はネオアコで人生を語る」を。終わるのがさびしくなるような2時間半越えの充実したステージでした。終演後のサインの列も長かったな。

今週末は奈良へ行きます。2週連続でライブを観にきてくださる方も多いかもしれませんが、また秋に大阪の皆さんにお会いできることを楽しみにしています。

IMG_1903

IMG_1900
  
Posted by monolog at 13:02Comments(0)

“夜の科学 in 加古川〜夏の日の記憶と記録”(2017年8月26日 @ 加古川 チャッツワース)【ライブ後記】



先週末の関西ツアーはとても内容も(集客的にも)とても充実したものになりました。スタジオ作業が続いたので約一ヶ月ぶりのライブとなりましたが、ご来場者の皆さんからのリクエストを反映した、ソロ、GTH含めてバラエティに富んだものに。まずは東京を発って神戸、そこから兵庫の加古川へ。この街に初めて来たのは2008年の2月。チャッツワース店主の岸本夫妻に初めて神戸バックビートで出会ったのが前年なので、なんと今年で10年になるのですね。通算20回目のライブ、この10年の記憶を思い起こしながらチャッツワースへ向かいました。

IMG_2044

ここ数年チャッツワースでライブがあるときは、ライブ会場である2階の階下、1階店舗で立食スタイルの「ティーパーティー」が開催されていて、お店の飲み物や料理を楽しみながらファン同士が歓談するという時間が設けられています。チャッツワースがライブ会場として他と少し違う特別な雰囲気を持つのは店主岸本さんの創意工夫の賜物かもしれない。実際僕はチャッツワースの料理が大好きなのだけど、ライブだけではその魅力がお客さんに伝わらない。こういう試みはお店とお客さんを繋がりを強くする効果があります。階下の盛り上がりをひしひしと感じながら2階で準備、というか練習(久しぶりに歌う曲ばっかりだったから)。

IMG_1804

ライブは「歓びの歌」からスタート。この歌はチャッツワースで初演した歌、加古川までの旅路で歌詞を書いたので僕にとってはこの街と切っても切り離せない。ソロ作を発表する以前からライブをしていたチャッツワースではアルバム『pilgrim』へのリクエストが多かったのが印象的。「雨に負け風に負け」「ONE」「三日月のフープ」と新鮮な並び。「月あかりのナイトスイミング」は加古川から明石海峡大橋を渡って徳島までドライブする途中で生まれた曲。「手と手、影と影」は1回目のチャッツワース公演の1曲目に歌った歌だそうで、自分が忘れているそういうことをお客さんのリクエストは思い返させてくれることになりました。ご要望に応えて「笑う人」は15年前にリリースした『mono』から。「夜明けまで」も「幸せの風が吹くさ」も誰かがリクエストしてくれた曲。自分では思いつかなかったようなセットリストで、そこに新しい物語が付帯するようになる。この日も驚きと発見がいくつもありました。

歌もおしゃべりもたっぷり2時間半、やっぱりこの空間でしか鳴りえない音がなっていたと思うし、チャッツワースならではの幸せが滲んで広がっていくような感覚がありました。予定していなかったダブルアンコールの「僕はネオアコで人生を語る」は、今から20年前に初めて出したCDの1曲目、いわば初まりの歌。マイクを通さず生音で演奏する感じがとてもよかったな。近くから遠くからたくさんのご来場ありがとうございました。岸本さんはつ江さん、ケン坊さん、手伝ってくれたスタッフのみんなにも感謝。また来ますね。

IMG_1809

IMG_1824



  
Posted by monolog at 10:10Comments(0)

2017年08月11日

第六回吉祥寺祭りー SPC20周年記念 オープニングスペシャル(2017年8月6日 @ 吉祥寺 Star Pine's Cafe)【ライブ後記】



先週末のこと。吉祥寺スターパインズカフェの20周年アニバーサリーの幕開けとなる “第六回吉祥寺祭り”に初めて参加。別名トーベン祭りともビール祭りとも呼ばれる名物企画、新人枠として湯川トーベンさんが声をかけてくださった。トーベンさんは村田和人バンドのベーシストであり、昨年の村田さん急逝のあと何かとお会いする機会も多かったのだけど、この日村田さんとの思い出もたくさんあるスターパインズカフェのステージでトーベンさんと一緒にまた演奏できたことが嬉しかった。そして何と言ってもあの鈴木茂さんだ。リハーサルから興奮しながらその一挙手一投足に注目。しびれた。

僕はトップバッター。音楽仲間がたくさん集合していたのでせっかくだから、とまずイノトモちゃんにコーラスを依頼、さらに栗コーダーカルテットでのダブルヘッダーだった安宅浩司くんにも加わってもらって73年トリオのPPMスタイルで、「吉祥寺ラプソディ」「hanalee」を演奏。「光の葡萄」をやるつもりだったのが直前になって「光と水の新しい関係」に変更したのは、この曲がはっぴいえんどの「風をあつめて」がなければ存在しない曲だったから。最後の曲「my favorite things」ではイトケンさんにタンバリンを叩いてもらってカルテット編成。短いながらもドラマティックな演奏ができたと思います。

ゆるゆるとリラックスしたムードのなかで、しかし、演奏はいちいち素晴らしくて芳醇。“吉祥寺”の奥深さを目のあたりにするような夜でした。久しぶりに観たおおはた雄一くんの演奏も素晴らしかったな。そして鈴木茂さん、上原ユカリさんとトーベンさん藤原マヒトさんのステージには神々しささえ感じました。タイムトリップ感。アンコールは出演者全員でムッシュトリビュートで「バン・バン・バン」。鈴木茂さんの横で歌を歌うなんて想像もしないことでした。結局始まりから終わりまで5時間越え。杉祭りにも似た饗宴っぽさでした。たくさんのお客さん、長時間のイベントお疲れさま&ありがとうございました。来年もまた出たいです。

打ち上げも楽しかったな。マヒトさんと猫の話をして気がつけば明け方でした。

IMG_0689

IMG_0691
  
Posted by monolog at 20:31Comments(0)

2017年07月28日

“夜の科学 in 下北沢ー小箱のなかの音楽 20/21”(2017年7月21日/26日 @ 下北沢 lete)【ライブ後記】

先週末金曜日、そして一昨日と2日間繰り広げられた下北沢leteでの弾き語り「夜の科学」を振り返ります。初めて抽選申込制を試みた初日、そして福岡の旅を挟んで行われた追加公演。ソロ弾き語りで全編にわたってGOMES THE HITMANの楽曲のみを演奏するというのは意外にも初の試みでした。皆さんからのリクエストをセットリストに反映させたので2日間微妙に違う内容のストーリーに。

「新しい季節」からライブをスタートさせたのは7月16日のGOMES THE HITMAN公演の直後に梅雨明けが発表されたから。「スティーブンダフィ的スクラップブック」は恵比寿公演セットから抜け落ちたサマーソングでした。「光と水の関係」「down the river to the sea」は弾き語りだと改めて歌詞を味わいながら唇に乗せることができます。初日はこのあと「饒舌スタッカート」「ねじを巻く」とアップテンポ、追加公演では「自転車で追いこした季節」「午後の窓から」と落ち着いたトーンでコントラストがつきました。

P1070585

虹とスニーカー」は『SONG LIMBO』というレアなCDR作品からのチョイスでしたが、スピッツのコンサートを観たときにその色濃い影響をこの歌のなかに見たのでした。初日にリクエストに答えた「三叉路から」という曲はレア度でいくとトップクラスかもしれない。久しぶりに歌ってみたらやっぱり良い曲でした。追加公演では同じく『SONG LIMBO』から「山で暮せば」を。「夜に静かな独り言」も「ready for love」もどちらも秋冬の歌でしたがリクエストに応えました。

1日目は『omni』楽曲を、追加公演では『mono』楽曲をセレクトして歌ったんだけど、この頃の曲はズーンと重いなあと改めて感じるし、あの頃には戻りたくないな、今が一番いいなと思う。歌の良し悪しではなく極めて個人的な感覚で。みんなそうじゃないかな?30代が一番いろんなことに悩む季節だと思うのだ。「長距離ランナー」はGOMES THE HITMANで完成させたい歌。「memoria」も「ホウセンカ」もそう。今回弾き語りバージョンをライブ盤に収録して自分の意思が明確になってよかったなと思う。

1日目の最後には20年前にリリースした初CDから「tsubomi」を演奏。そして追加公演ではおそらく体力的に消耗しきった自分の姿を想像し、敢えて「僕はネオアコで人生を語る」で締めくくることを決めていた。初めて作ったCDの1曲目が一番キーが高いっていうのが、なんだか怖いもの知らずで、若気の至りっぽくて僕は大好きなのだ。本当に20年のキャリアのなかで自分が作ったものを歌い続けられることが幸せだと思うし、「ああ、良い曲だなあ」と他人事のように惚れ惚れ眺めたりできることが僕の性分だと感じます。最後まで付き合ってくれてありがとう。言葉ではうまく言えないけれども。

夏の終わり、秋の始まりにまた4人のGOMES THE HITMANでお会いしましょう。




2017年9月9日(土)@ 吉祥寺 Star Pine’s Cafe
SPC 20th Anniversary
GOMES THE HITMAN “kichijoji rhapsody”


17:00開場 18:00開演/前売4000円 当日4500円(ドリンク代別途)
*整理番号順入場・全自由
出演:GOMES THE HITMAN
[ 山田稔明、堀越和子、盒況觧辧⊃榮俊明 ]

スターパインズカフェ20周年をお祝いして、今年CDリリースから
20年を迎えるGOMES THE HITMANがステージをロックします。

整理番号は通販STORE販売分→SPC店頭販売分→イープラス→ぴあ
という順になりますのでご参考にしてください。

オフィシャル通販STORE
イープラス
チケットぴあ
スターパインズカフェ店頭

吉祥寺 STAR PINE’S CAFE
info:0422-23-2251
〒180-0004 東京都武蔵野市本町1-20-16 B1  
Posted by monolog at 23:41Comments(0)

“夜の科学 in 福岡ー夏の日の記憶と記録”(2017年7月23日 @ 福岡 JOY TRIP CAFE)【ライブ後記】

福岡2日目、しかし金曜日の下北沢leteから数えると3日連続の弾き語りライブということで蒸し暑さも相俟ってかなりタフな予感。福岡は大好きな街なので行きたいところは多々あれど(だいたいレコード屋)体力を温存しておかなければ、とゆっくりな朝(というか昼までごろごろ)。それでも、いつも立ち寄る洋服屋さんで散財してしまい反省。この日の会場は福岡の“HOME”とも言えるジョイトリップカフェ。cafe Teco時代から数えるともう9年くらい通っている。

たくさんのお客さん、旧友の顔も見える。「blue moon skyline」から始まってドラムループに導かれて「太陽と満月」と進む、ライブ盤CDを同じオープニング。GOMES THE HITMANの「光と水の関係」「長期休暇の夜」と続くサマーソングコーナーでは客席から声にならない声が漏れ聞こえて、『weekend』というアルバムが誰かの青春サウンドだったのだなあと再確認。村田和人さんのカバー「brand new day, brand new song」ではサビでハンカチを掲げてぐるぐる回す人がたくさんいて、東京でもそんなふうにならないのに、地元福岡で予期せぬシーンを観ることができて嬉しかったです。まだ窓の向こうに日が残る夕方に始まって日が暮れていく時間帯が心地良い。

P1070622

P1070632

ジョイトリップカフェはいつも予想以上に楽しいことが繰り広げられるハコなのだけど、今回は初めて女性コーラスをゲストに迎えた。GOMES THE HITMANと同じレーベルからデビューした後輩、Local Busというユニットの野見山睦未さん(のみさん)は福岡在住。古い付き合いになるが一緒に演奏するのは初。彼女が東京に来たときに簡単な打ち合わせをしただけで、ほとんどぶっつけ本番だし、僕が気まぐれに前日に増やした曲もあってかなり緊張した様子でしたが、彼女の凛とした歌は素晴らしかったです。

僕の大好きなblueboyというイギリスのバンドの「Sea Horses」という曲は男女のツインボーカルが素敵な歌、これをのみさんと二人でやりたいなと思ってカバー。そして彼女のユニットLocal Busの新譜のなかから「It's Fantastic Place」、そのまま同じテーマの「my favorite things」と続きます。再び僕ひとりの演奏で「小さな巣をつくるように暮らすこと」を初めて福岡で。本編最後の「calendar song」の前のMCでは門外不出の福岡の人にしか話さない秘密の告白がありました(心に秘めておいてください)。

P1070644

P1070645

アンコールでは故郷である佐賀県基山町PRソング「言葉に感情を、心に感動を」を披露。これも地元でしか歌わない特別な歌になるのだろうな。九州では近藤研二さんが作曲、たんこぶちんMADOKAが歌って僕がギターとコーラスを担当したホームセンターグッデイのCMも相当流れているらしいのだけど、「第2の人生」にも拍手喝采をいただいた。最後はもう一度のみさんを呼び込んで「hanalee」で大団円。

箱崎と警固、二日間とも来てくれた人もたくさんいました。福岡外の遠方からはるばる遠征してくれた方も多かったですね。やっぱり自分は九州人なので特別な街なのですよ、福岡は。もちろん佐賀も。翌日はもう一度ジョイトリップカフェに舞い戻って美味しいお昼ごはんをいただき、しばし実家のある基山町に帰ってお墓参りをしたり友だちに会いにいったりして夜遅い便で東京に戻りました。今回の福岡3日間で出会った人たち、友だち、Local Busのみさんとケイジくん、ご来場いただいたファンの皆さんに感謝。スピタルハコザキの皆さんとはしもとみおさんにも大きな声で「ありがとう」と言いたいです。

また秋頃帰ってきますので。福岡、最高でした。

P1070669



  
Posted by monolog at 22:58Comments(0)

“猫島ラプソディ”(2017年7月22日 @ 福岡 スピタルハコザキ)【ライブ後記】



先週の土曜日の話。あっという間に過ぎた1週間でした。福岡へ行くのは昨年11月以来。はしもとみおさんの福岡での初個展ということで、コラボレーションを提案された僕は二つ返事で快諾したのでした。みおさんとは今年3回目の共演。どんどん仲良くなって兄妹みたいになってきました。福岡空港に着くと友だち(Local Busのケイジくん)が車で迎えてくれて心強いサポート。箱崎という街は僕にとって初めての場所。会場のスピタルハコザキは一軒家をリノベーションしたギャラリーで、面白い作りだった。

みおさんが彫った猫たちがたくさん並ぶ。なかでも福岡にある猫島という別名でも知られる相島(あいのしま)でのフィールドワークが昇華した小さな木彫猫たちに息を呑む。それぞれの猫に個性があり、物語が付随する。気が遠くなるような作業をライフワークとして続けるみおさんは、しかし、朗らかな関西弁であっけらかんとして楽しく面白い。ブックスキューブリックという気になっていた本屋がすぐそばにあったので涼みがてら訪れたりしているうちに夕暮れ、そして満員の会場でのイベントが始まりました。

P1070603

P1070593

P1070597

前日に下北沢で衝動買いした猫柄の派手なシャツを着て出ていくと小さな笑いが。“出落ち”は成功。「猫のいる暮らし」から始まる“猫セット”だけど、実は根幹はそんなに変わらない。今回は展示のオープニングを飾るイベントなのでみおさんファンも多かったのだろう、僕のライブを観るのが初めてという人が半数以上だったので「一角獣と新しいホライズン」のお決まりのMCを、落語のまくらのように。つい先日名古屋で観たスピッツの「猫になりたい」も好評でした。

みおさんを迎えてのトークも楽しく進む。僕から見たみおさんは言うなれば“神様から愛された天才魔法使い”なのだけど、会話がいちいちグルーヴして最終的には会場全体がニコニコ笑っている。みおさんと笑顔のお客さんをかわるがわる眺めながら、いい時間が過ぎていくなあとしみじみしました。ライブ後半はみおさんの愛犬月くんに捧げる「月あかりのナイトスイミング」からスタート。

P1070606

P1070619

「眠れねこねこ」「ポチの子守唄」で見えないゆりかごが揺れる。「my favorite things」「日向の猫」「光の葡萄」というラインナップは「猫」だとか「音楽」だとか、そういう線引が意味をなくすような自分の暮らしから生まれた歌。10年経っても歌っているのだろうな、と思う。「きみは三毛の子」「太陽と満月」と楽しく本編終了。アンコールでの「calendar song」のコール・アンド・レスポンスもさすが福岡、素晴らしい響きでした。終演後はたくさんのサインと握手。僕とみおさん、スタッフで連れ立って筥崎宮のそばにある屋台でラーメンと焼き鳥で打ち上げ。楽しい夜でした。スピタルハコザキでのはしもとみお個展「猫島物語」は8月6日まで開催中。ぜひその生き生きした作品たち、愛らしい猫たち(黒柴犬の月くんにも)に会いにいってあげてください。


はしもとみお 彫刻展
“猫島物語”

7月22日 - 8月6日まで開催中

スピタルハコザキ
福岡市東区箱崎1丁目32-31
11.30 - 21.00 (期間中休みなし)


  
Posted by monolog at 22:19Comments(0)

2017年07月26日

HARCO LIVE 2017 20th Anniversary Special -HIKINGS-(2017年7月8日 @ 渋谷 duo MUSIC EXCHANGE)【ライブ後記】

ずいぶん時間が経ったように思いますが、3週間前のHARCO20周年のお祝いとレコ発ライブのことを振り返ります。このライブ出演が決定したのは1月でした。これが共作した「春のセオリー」を収録した20周年記念CDのレコ発になることはわかっていたけど、HARCO名義でのラストイヤーを飾る舞台になるとは想像もつかなかった。空気公団山崎さんやサトミツ&ザ・トイレッツでも一緒のイトシュン(イトケンも)、ゲントウキ田中くんと同世代の音楽家が集い、リラックスしたムードでリハーサルから終始進んでいきました。たくさんのお客さん、お祝いムードと少しのセンチメント。

2017_07_08_75

2017_07_08_72

しばしの休憩を挟んだ後半トップにHARCOに呼び込まれてステージへ。さしたる事前打ち合わせもない、普段通りのおしゃべり。このテンポ感が心地いいなあと思う。HARCOとはふたりでこれまで下北沢、高知、新潟の燕市と新発田市、金沢と共演したから、この日ふたりだけで演奏した「月あかりのナイトスイミング」は旅を思い起こさせるものになった。R.E.M.の「Nightswimming」へのオマージュとして書いた曲だが、僕の大好きなHARCOの「ナイトハイク」も同じ曲に触発さえたということを知ったときは驚いた。

バンドと空気公団山崎さんが加わって空気公団の「レモンを買おう」を演奏。抑揚のあるメロディで歌うのが楽しい曲。そして「春のセオリー」を1年越しにまた同じステージで。歌詞が預言的と言われるが、もはや僕の手を離れて普遍的なポップソングになったその歌のフレーズを僕は客観的に眺めながら「ここでまた会おう」というリフレインにハーモニーを重ねていく。しみじみしました。年内もう1回くらい一緒に歌いたいな。4時間のステージを主役として、ホストとして八面六臂の活躍で切り盛りしたHARCOに喝采を。

2017_07_08_85

19814334_1786229231391168_2092418434_o

アンコールではキャスト全員でHARCOの「BLUE × 4」で大団円、さらに予定外のダブルアンコールをHARCO一人で。20年のお祝いということで、終演後には古い友人知人にたくさん会えて嬉しかった。HARCOのライブレポートはこちらに。HARCO名義での残り半年、最後までたくさんの旅をすることでしょう。どこかでまた合流できたら一緒に歌いましょう。僕らは三叉路に立ち、地図を読む。ここで出会って、また手を振って旅の途中。そんな気分なのです。HARCOの歩んできた20年、そして青木義則の未来に幸あれ。(写真:祖父江綾子)


HARCOとのネットラジオ「あさってくらいの方角へ」前後編ともに公開中です。ぜひお聞きください。


  
Posted by monolog at 11:56Comments(0)

2017年07月21日

GOMES THE HITMAN LIVE 2017 “summer songs”(2017年7月16日 @ 恵比寿 天窓switch)【ライブ後記】

先週末のGOMES THE HITMANライブを振り返ります。昨年末以来の、2017年初始動のステージでした。ぎりぎりまでリハーサルを粘ってしまい、入場時間が遅れてごめんなさい。4人での演奏はやはり何とも言えない空気感とか、言葉では伝わらない間合いみたいなものがあって、これがいわゆる“バンド感”なのだなあと思いました。満員御礼の会場、オープニングSEはフィッシュマンズの「夏の思い出」でした。この日は夏の歌満載のセットリスト。

1曲目は「ドラマのない夏などない」という宣言から始まる「センチメンタル・ジャーニー」、インディーズ時代のアルバムに収録された曲で、そのフィッシュマンズの影響が色濃い。青い暗幕を切り開くように「光と水の関係」、「平和なるサバービア」など、初期の歌は自分のなかで何周かして演奏していてとても楽しい。この日はMCがいつもより饒舌で毒舌だったかもしれないな、と振り返っています。リラックスした人間関係ゆえでしょうか。昔は僕がもっとピリピリしていたと思うんだけど、これを成長と呼ぶのかな。あるいは時間が何かを変化させるのか。

IMG_9400

IMG_5110

この日のセットリストのなかでレアだったのは「晴れた日のアスリート」、2001年に『饒舌スタッカート』をリリースした後に所属レーベルと事務所がなくなった僕らが、須藤さんの自宅スタジオで録音してCDRで発売した『SONG LIMBO』からの歌。初めてのセルフプロデュース曲だと言える。15年以上経って演奏するのが感慨深い。「花開く瞬間に僕らが/しかるべき態度で振り下ろすこぶし/頭にくることもないくせに」というフレーズが僕らしいな、と今さら思う。15年前にリリースした『mono』のなかから選んだ「目に見えないもの」を丁寧に演奏できたのもよかった。この曲のMVは幼いポチが遊ぶ映像だった。いろんなことを思い出す。ライブ盤に弾き語りで収録した「memoria」をGOMES THE HITMANで演奏したことも意義深い。2019年が楽しみ。

もう何べん演奏したかわからない「雨の夜と月の光」で僕が歌を飛ばしてしまった。きっとこの2日間の疲れのピークがあの瞬間にあったと思う。本編最後の曲だったのでなおさら悔しかった。アンコールでもう一度、お客さんにも立ち上がってもらってやり直したが結果オーライでよかった。GOMES THE HITMANというバンドというのは不思議なもので、どれだけ時間がたっても成熟しない。楽々とライブができると高をくくっても必ずどこかにトラップがあるのだ。だからなおさら面白いのだけど。

IMG_5118

IMG_5094

GOMES THE HITMANはまた9月にライブをします。その次の予定も見え隠れして、少し先の未来のことも考え始めました。2019年問題も含めて。昔から応援してくれている人も、GOMES THE HITMANと新しい出会いをした人も引き続き僕らの動向を気にしていただけたら嬉しいです。今日と来週の下北沢lete弾き語りではこの日歌えなかった夏の歌など補完しつつ、GTH楽曲を楽しみながら改めて紐解きたいと思います。リクエストがある人はコメント欄等に書き込んでください。

たくさんのご来場ありがとうございました。  
Posted by monolog at 12:25Comments(1)

“夜の科学 vol.52 - 夏の日の記憶と記録”(2017年7月15日 @ 恵比寿天窓switch)【ライブ後記】

先週末の『DOCUMENT』発売記念ライブを振り返ります。ライブ前日にCD製品版が到着し、ライブ当日に様々な印刷物が滑り込むといういつものギリギリ進行。もう大人なんだからもうちょっと計画的にいきたいものだ。何はともあれ晴天で気温がぐんぐん上昇するなかで恵比寿へ向かいました。もう実質的には梅雨は明けていたんじゃないかな。つつがなくリハーサルが終わり、満員御礼の会場でライブがスタート。オープニングのSEは僕の無人島ディスク、R.E.M.『DOCUMENT』1曲目の「最高級の労働歌」でした。

P1070433

P1070440

ひとりステージに登り、まず弾き語りで「blue moon skyline」と「歓びの歌」。最初の2枚のソロアルバムの序盤を飾る歌。「blue moon skyline」は弾き語り盤のオープニングを飾る定番曲だけど「歓びの歌」は久しぶりの演奏。イトケンさん、安宅くん、五十嵐くんを呼び込んで「home sweet home」をシンプルなアコースティック編成、ソロ黎明期の風合い。だんだん人数が増えていくパターンは新鮮でした。

キーボード真里さんとコーラス綾香を呼びこんで6人編成で「hanalee」。この曲は折り重なる楽器、3声のコーラスが素晴らしく、ぐっと背中を押してくれる曲。「glenville」も何度演奏を重ねても飽きない宝物のような歌。ステージが進むほどに改めてメロディと言葉の力に支えられているなあと思うのだ。バンド編成は様々な楽器の音がその二つの要素をさらに高みへと運んでくれる。幸せだなあと思う瞬間が何度もあった。

P1070449

P1070546

この日はステージに登場しなかった海老沼崇史くん、上野洋くん、近藤研二さんを含めたミュージシャン仲間、そしてエンジニア手塚雅夫さんに写真家杉江篤志くん、デザインを担当した吉積里枝さん、いろいろサポートしてくれるミルブックス藤原さんはじめ心強い友人たち、お世話になったライブ会場のスタッフも皆さんがいなければこのCDは完成しませんでした。そして何より楽しみに待っていてくれたファンの皆さま、どうもありがとうございます。引き続きよろしくお願いします。「SING A SONG」からのスタンディングの客席の笑顔の風景が今も記憶に焼き付いています。

この日を機にニューアルバム『DOCUMENT』が皆さんの元へと旅立っていきました。長いこと楽しんでもらえる1枚になりますように。このCDを持って今週末から旅に出ます。またライブ会場で会いましょう。

P1070566
  
Posted by monolog at 11:22Comments(0)

2017年07月03日

山田稔明 × 高橋久美子 × 福田利之 ライブ × 朗読 × トークセッション(2017年7月1日 @ 静岡 三保原屋LOFT店)【ライブ後記】

先週末土曜日のこと。朝10時に雨の吉祥寺を車で出発。高橋久美子ちゃんを途中で拾って静岡へ向かう。楽しい遠足のような雰囲気。久美子ちゃんとはいろんな場所でイベントをともにしてきたけど、こうやって(日帰りのあっという間の時間だけど)一緒に移動するのは初めてだ。いつもハプニングだらけの旅をしている彼女なので、この静岡への旅も楽しいものになるだろう。

静岡に着く頃にはすっかり晴れ上がってしまった。暑いくらいだ。「さわやか」というハンバーグ屋さんでランチするのを楽しみにしていたんだけど、実際行ってみるとびっくりするくらいの行列。時間がなくて諦めた。福田利之さんは新幹線で到着していて美味しそうな白玉団子を孤独と戦いながら食べていた。会場の三保原屋LOFT店は長く続く雑貨店。僕が知っているお店で言うならば諫早のオレンジスパイス、宮城のNAKAOに雰囲気が似ている。とにかくお店のスタッフの皆さんが親切でストレスなく準備ができました。たくさんのお客さんに来ていただいて、福田さんの前説からイベントスタート。

『赤い金魚と赤いとうがらし』という福田さんと久美子ちゃんの絵本の原画展のオープニングイベントなので、「さかな」が出てくる曲を探した。まず「僕らはまるで海の底/泳げない魚」と歌われる「月あかりのナイトスイミング」、この曲は2011年に徳島で開催されていた久美子ちゃんの展示「ヒトノユメ」を観にいく旅がきっかけでできた曲なのだから感慨深いものがある。GOMES THE HITMAN「太陽オーケストラ」には「僕らは海さえ知らない小魚みたいだね」と夏に目を細める若者の歌。さすがにそのふたつくらいしか「さかな」は出てこないから想像上の動物「一角獣」が出てくる歌を歌った(恒例のMCを福田さんにチクリと揶揄されたが)。「さかな」が出てくる歌のカバーを、と考えていたらフィッシュマンズの歌が浮かんだ。バンド名が魚だ。「まるで魚になった気分だよ。まるで泳がない魚」と歌う「Weather Report」は下北沢leteで歌って以来これまで以上に大好きになった歌。

IMG_8694

IMG_8699

久美子ちゃんを呼び込んで「太陽と満月」で詩と歌のコラボレーション。2013年上田で行われた「ヒトノユメ」展からやっているセッションなので、もう4年にもなるのだな。久美子ちゃんの朗読に僕も参加、一緒に手をパチンと叩いたり、ギターを弾いたり音を添える。詩の朗読も彼女にかかるととても音楽的になる。やはり根っからのミュージシャンなのだ。

福田さんと久美子ちゃんのトークもとても面白い。愛媛弁の久美子ちゃんとしゃべっていると福田さんも関西弁になって、素の人柄が出て可笑しい。途中から僕も自然とその会話に加わっていた。『赤い金魚と赤いとうがらし』の朗読では福田さんも一節台詞が。笑顔の絶えない時間が続きました。再び僕は久美子ちゃんと「わたしのドライバー」という曲をセッション。これはイスラエル靴のNAOTのために高橋久美子作詞 山田稔明作曲でコラボレーションした楽曲。イベントの締めくくりに「小さな巣をつくるように暮らすこと」を歌いました。絵本だけでなく、僕のCDやグッズもたくさんの人にお買い求めいただいてとても嬉しかった。静岡というのは近くて遠い街、なかなか来る機会がないのだけど、こういうお店があるのならば年に数回は歌いにきたいと心から思いました。

IMG_8704

終演後は美味しいおでんをご馳走になった。静岡おでん、味噌につけて青のりをかけて食べるのが新感覚、なにもかもが美味しく、みんなご機嫌。創業330年という三保原屋、古いアルバムを持ってきてくださって、貴重な写真も拝見させていただきました。またゆっくり訪れたいお店。

帰路は福田さんも含めて運転を分担しながら、あれこれ尽きない話をしていたらあっという間に東京に到着。忙しない日帰り静岡旅でしたが素晴らしい時間を過ごすことができました。


  
Posted by monolog at 23:58Comments(0)

Add Some Music To Your Friday × POPS PARADE 〜RHAPSODY一周年記念EXTRA公演(2017年6月30日 @ 下北沢ラプソディ)【ライブ後記】

IMG_8654

先週末、金曜日の話。Swinging Popsicleデビュー20周年と下北沢ラプソディの1周年を祝うイベントにrisetteとともに出演した。Swinging Popsicleと最初に出会ったのは1998年なので(キリンジとSwinging Popsicleを誘ったGOMES THE HITMAN企画の渋谷クアトロだった)もう19年が経つことになる。みんな風貌もそれほど変わらずに元気に活動を続けられていることが何より素晴らしい。初めて下北沢ラプソディのステージで歌ったのだけど、地上五階からの下北沢の風景が新鮮で、夕暮れ時の窓の眺めがとてもきれいな、心地良い空間でした。

僕は20年前にリリースした初CD作品『GOMES THE HITMAN in arpeggio』のなかから「朝の幸せ」を演奏した。もしかしたら19年前のSwinging Popsicleとのイベントでも歌った歌かもしれないな、と過去に思いを馳せながら。下北沢ラプソディ、猫町ラプソディ、と狂詩曲繋がりで新しく書いた「吉祥寺ラプソディ」を久しぶりに。新旧のコントラスト。20年で変わったような、変わらないような。「光の葡萄」で締めくくりました。

3者3様にそれぞれの歌が響いた夜でした。最後のセッションはSwinging Popsicleとの共通のアイドルであるレモンヘッズのカバー「Bit Part」。学生時代に何度もコピーした青春サウンドを四十路を越えた20年選手たちとともに。満員御礼、ぎゅうぎゅうの会場で遅くまでありがとうございました。  
Posted by monolog at 23:14Comments(0)

2017年06月27日

“猫好きにわるいひとはいない vol.2” 山田稔明 × 峯村リエ(2017年6月25日 @ 下北沢 風知空知)【ライブ後記】

昨年緒川たまきさんをゲストに迎えて開催した「猫好きにわるいひとはいない」と題したトークイベント、その第2回目を今年も行うことができました。今回のゲストは女優の峯村リエさん。昨年秋に長男堂店主が「大河女優が山田さんの本を!」と峯村さんのTwitterを教えてくれて始まったやりとり。半年後にこのような楽しい夜を共有できたことがとても嬉しい。そもそも育“猫”ノイローゼ気味だった峯村さんが緒川たまきさんをきっかけにして『猫と五つ目の季節』を知ってくれたという経緯もあったそうで、本当に猫というのはいろんな縁を招く生き物だなあ、と感心する。

P1070307

P1070319

満員御礼の下北沢風知空知、まず最初に猫にまつわる歌を2曲、そして峯村さんを呼び込みました。峯村さんの愛猫「日差(ヒザ)」の写真を大写しにして、猫トークの始まり。ヒザと出会うきっかけなどを興味深く聞く。すでに子どもを生んだ経験もある2歳だったヒザを譲渡会で引き取ったそうで、僕がポチを我が家に迎え入れたのも同じく2歳、さらには彼女も経産婦だったので、途端に親近感が沸いた。ちょっと不思議な日差(ヒザ)という名前は鈴木杏さんと真木よう子さんが名付け親というのも面白いエピソード。生活が一変した、と語る峯村さん。僕を猫先輩と呼ぶが、ペットロスについての質問については僕にも明確な答えは出せなかった。とにかく毎日毎日、一瞬一瞬を大切に暮らしたいなと思います。

峯村さんにエッセイ集『猫町ラプソディ』から朗読してもらった。「ノミの記憶」は子供時代に経験してトラウマのようにつきまとう、身の毛もよだつ記憶を綴ったものだが、峯村さんの朗読はむずがゆさまで再現させるようだった。本番前「この九州弁のイントネーション教えて」というやりとりもあったが、とにかく生き生きと映像が浮かぶようで、さすがだなあ!と感動したのです。ライブコーナーではもちろん猫にまるわる歌を。何度歌っても飽きることなく、そのつど思い出すものことがあって、それはまるで毎日会っているのに可愛さに慣れることのない猫みたいだ。

再び峯村さんに登場してもらい、エッセイ集のなかから「PとKの記憶」の朗読を。とても大切な思い出を丁寧に具現化してもらったような感じ。朗読から続けて「小さな巣をつくるように暮らすこと」を歌って、様々なことを想いました。そしてこの日のハイライト、「きみは三毛の子」をふたりで演奏。峯村さんはハーモニーボーカルを担当。うちのポチ実も峯村さんちのヒザも三毛猫ということで、この日限りの特別な歌詞を書き下ろしました。眼差しが印象的なヒザ、「ヒザも三毛の子/眼差しはグレタ・ガルボ」「市松模様のハンチング」などヒザの写真を見ながら書いた歌詞をとても喜んでもらえたたのも嬉しかった。峯村さんの歌も素晴らしかった(ハモるのって特殊技能だと思うのです、僕は)。

P1070359

P1070378

とにもかくにも猫の話と猫の歌に終始した「猫好きにわるいひとはいない vol.2」、定期的に続けていきたいイベントです。終演後は新作Tシャツも(峯村さんのヒザTシャツも)とても好評、誕生日だったポチ実、3回目の命日だったポチにたくさんのプレゼントもありがとうございました。ご来場いただいたお客さん、立ち見で参加してくださった皆さん、風知空知のスタッフ陣、ミルブックス藤原さん、そしてお忙しいなかイベント出演を快諾していただいた峯村さんに大きな感謝を。

遊びにきてくれた片桐はいりさんは「好きなもののことを一生懸命話すのを聞くのは面白いわね」とニコニコ顔。そのまま峯村さん、はいりさん、同じく遊びにきてくれた高橋徹也さん交えて打ち上げ。僕とタカテツの音楽家コンビはふたりの大女優のお話と立ち居振る舞いを前にひしひしと刺激を受けたのでした。楽しい夜でした。  
Posted by monolog at 17:24Comments(0)TrackBack(0)